「悪魔から毎日『お前を殺してやる』って言われるんです!助けてください!」と霊能者歴32年の私に助けを求めてきた。霊視をしたらすぐにわかった…のだが…その霊視結果は、お客様の期待するものとは全く違っていた。というか霊視をしなくてもお客様の最初の言葉でほぼ答えが出ている『実は霊の声↓
Apr 3, 2025 · 8:50 PM UTC
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私『実は霊の声って霊感がある人にしか聞こえないんです』
霊の声が聞こえる。この言葉から鑑定が始まるときには、大体この言葉を言わなくてはならなくなる。しかしスムーズに話を聞いてくれることはほぼない
客「何を言っているんですか?本当に声が聞こえているんです」
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予想通りの反応だ。さてどうしたものか
私『例えば、霊の姿を見るっていう、いわゆる"霊視"ですが、簡単にできそうにないですよね?』
客「はぁ…まぁ」
何を言い出すのかという感じで明らかな不信感をもった顔をしながら返事をした
私『霊の声を聞きとるというのは、それより難しいです』
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客「何が言いたいんですか?」
結論を先に言うと大変なことになる。そう思った私は、お客様の質問に答えず話を進めた
私『例えば、遠くで雑踏のように何を言っているのか分からないけどヒソヒソ声が聞こえたとか、「やめて」とかの短文だったら弾みで聞こえることもありますけどね』
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私『はっきり文章として聞き取れて、ましてや会話までできるって…霊能力があってしかも特別な訓練を積んでいないと無理なんですよね』
客「でも私は悪魔の声を聞いていますし、会話もしていますよ?」
私『あなたは霊能力がある感じですか?』
客「特別な訓練はしていませんが、あると思います」
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そうきたか。参ったな…これでは話が進まない。と思いながらも言葉を続けるしかなかった
私『だったら、その悪魔の声以外の声も聞こえないとおかしいですよね?例えば人の多いところに行ったら、たくさんしゃべり声が聞こえますよね?』
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私『そのレベルで、霊が多いところではたくさんの声が聞こえるはずですが…』
客「そんなことはないです。3人の悪魔の声しか聞こえません。多分悪魔だから私に声を届けることができるんだと思います」
私『だったら、声が聞こえるのは、あなたの霊感ではなく悪魔の力ということですか?』
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客「…はい。そういうことだと思います」
このまま続けても、おそらく話は通じない。そう思いながらも、この会話しか突破口はない。そう思いながら話を続けた
私『霊感がないあなたに悪魔が声を届けるとしたら、かなりのエネルギーが必要です。コスパが悪いんですよ』
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私『なのに、それでもあなたに言葉を届けるメリットは何でしょう?』
客「私を殺したいからじゃないですか?」
私『本気で殺す気なら、もうとっくに殺していますよ。あなたひとり殺すことなど、簡単なことなんです。それにいちいち宣言せずにいきなり殺す。悪魔とはそういうものです』
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客「私が怖がっているのを面白がっていました。私をいじめることで喜びを感じているんじゃ?」
私『さっきも言いましたが、霊感のない人に言葉を届けるには、かなりのエネルギーが必要です。私たちのお金に例えれば1つのメッセージで100万円ぐらいです。そこまでしてやる価値ありますか?』
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このやりとりは、これまで他の同じタイプのお客様に何度もしている。だからこの問答には慣れている。でもそれでも通じない
客「でも…声が聞こえるんです。それは本当です。それに悪魔は私に命令するんです。それで警察に捕まりました」
警察に捕まった?思いもよらぬ言葉に、かなり驚いてしまった
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私『警察に?どうしてですか?』
客「家宅侵入です…悪魔が『隣の人がお前を殺そうとしているから侵入しろ』って言うから…」
私『どうしていうことを聞いたんですか?そもそも、その声は悪魔を自称していますが、得体のしれない声の言うことをどうして信じるんですか?悪魔じゃないかもですよ?』
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客「え?悪魔じゃないんですか?」
私『逆に聞きますが、どうして悪魔なんですか?』
客「だって悪魔だって言っていたから」
霊の声がはっきり聞こえる
客観的な思考の欠如
思い込みの激しさ
私の経験上、一つの結論に帰結する
私『はっきり言います。あなたに悪魔はついていません』
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この言葉を聞いて、お客様は明らかに動揺した
客「でも声が聞こえますよ?これは何なんですか!」
これを言うと、必ず修羅場になる。そう覚悟して口を開いた
私『幻聴です。そして私は医者じゃないので病名を付ける立場にありませんが、私の経験上おそらく"統合失調症"です』
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お客様は目をかッと見開き、明らかな怒気を放ちながら、まくし立ててきた
客「私をキ〇ガイというのか?あんまりじゃないか?母からもそう言われて病院に行ったら確かに統合失調症っていわれたんだけど、薬が効かないんだよ。それは統合失調症じゃないからだ」
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この話をすると、多くの人は激昂する。でも霊視をしても霊がいないからには、私の分野ではなくなる。医療につなげないといけない
私『これは私の霊視結果なんです。例えばガンだって思って病院にいったとしましょう。MRIなど精密検査をした。それでもガンがなかった。としたらどうでしょう』
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私『私の霊視は、その精密検査みたいなものなんです。私の先入観で言っているわけではないんです』
客「他の霊能者は悪魔がいるって言ってましたよ?」
私『その霊能者はその人の霊視結果に基づいて対処したんですよね?声は聞こえなくなりました?そうじゃないですよね?』
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客「……」
私『おそらく、その霊能者は、あなたの「声が聞こえる」という言葉に引っ張られてしまって、先入観で悪魔がいるって思ってしまったんでしょうね。そして見えないはずの悪魔を作り上げてしまった』
客「でも…悪魔が私をいじめて体をさわったり、電気を流したりしますよ?」
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私『それはおそらく"幻触"です。幻聴の触覚バージョンです』
客「仁科先生は私を精神科に閉じ込めて薬漬けにしたいんですか?」
私『確かにそのリスクはあります。病院に行けば必ず治るという保証はないわけですからね』
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私『でも霊があなたの訴える症状を引き起こしていない上、お祓いで解決する問題ではないんです。いない悪魔を祓えないんですよ』
客「仁科先生は私を見捨てるんですか?悪魔がいるのに…祓えないんですか?」
私『良くなってほしいから、言っているんですよ?悪魔がいたらすぐに祓いますよ』
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私『それですむなら話は早いんです。でもそうじゃないから、こうやって時間をかけて話しているんじゃないですか』
客「分かりました。悪魔はいます。今も私に語り掛けています。悪魔は『仁科はインチキ霊能者だ』って言っていますよ?私もそうだと思います」
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やっぱりこの結末だった。統合失調症の人に幾度となくこの会話をしてきた。そしてうまくいかない。最後はこの結末
私『私のことをどのように評価してくださっても結構です。私はあなたによくなってほしいんです。霊能者めぐりをしているうちは治りませんよ?だって原因はそこじゃないから』
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明らかに冷たい目をしながらお客様は言い放った
客「自分の無能さをごまかすのは、やめてもらえませんか?」
私『そうではありません。このままじゃインチキ霊能者にも出会ってしまう。人によっては数百万円請求しますよ。あなたの理想的なストーリーを並びたてて、ふっかけてきます』
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私『そして数百万払っても何も改善しない。あなたはそれに抗議する。でも祈りが足りないとか適当な理由をつけてあなたのせいにして逃げる。それでいいんですか?』
お客様は無言で立ち上がり帰ろうとした。そして振り返り、私を一瞥すると
客「もう5百万円も使っているんです。今更引き返せません」
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そして帰っていった。私は自分の無力さを呪いながら唇をかみしめた
長文ありがとうございました。
霊の声が聞こえるという場合、95%の確立で幻聴です。そして統合失調症です。この手のタイプのお客様が必ず月に数名来られます。症状が軽い方は話が通じますが、今回のような結末がほとんどです
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@nishina_kanji_a
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