トランプ氏、1セント硬貨の製造中止命令 予算の無駄削減
2月9日、トランプ米大統領は1セント硬貨の製造中止をベッセント財務長官(写真左)に命じたことを明らかにした。ホワイトハウスで3日撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)
[ワシントン 9日 ロイター] - トランプ米大統領は9日、「ペニー」と呼ばれる1セント硬貨の製造中止をベッセント財務長官に命じたことを明らかにした。
トランプ氏は自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に「あまりにも長い間、米国は文字通り2セント以上のコストがかかるペニーを鋳造してきた。これはあまりにも無駄だ! 新しいペニーの製造中止を財務長官に指示した」と投稿。「偉大な国の予算から、たとえ1ペニーずつでも無駄を取り除こう」と述べた。
1セント硬貨は1793年に初めて発行された。廃止を巡っては長年にわたって議論が続いている。
経済学者のヘンリー・アーロン氏は2013年「ペニーを廃止しよう。ついでにニッケル(5セント硬貨)も。この通貨の残骸がなければ人生はもっとシンプルになる」と主張。
一方で、1セント硬貨が消費者物価の押し下げにつながり、慈善団体の収入源にもなっているとの指摘もある。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab