◆米大リーグ マリナーズ0―6オリオールズ(5日・シアトル=Tモバイル・パーク)
オリオールズのジョン・ミーンズ投手(28)が5日(日本時間6日)、敵地のマリナーズ戦で、許した走者が三振振り逃げという史上初のケースの「準完全試合」を達成した。
オリオールズのノーヒッターは10回目、うち一人で達成は1969年のジム・パーマー以来。今季の米大リーグでは早くも3人目(9回試合)となった。
今季開幕から3勝0敗と今季絶好調の左腕ミーンズは、ほぼ速球とチェンジアップの2つの球種の組み立てがさえ渡り、12奪三振に抑え込んだ。許した走者は、3回ハガティを空振り三振にした際、投球がワンバウンドして暴投で生かしただけ。その走者も直後に二盗失敗で、結局打者27人で抑え込んだ。
1917年6月23日、レッドソックスのベーブ・ルースが先頭打者に四球を出し、その判定に抗議して退場。直後に登板したアーニー・ショーアが一塁走者を同じように盗塁失敗で刺した上に、その後26人の打者を抑え込んだ例がある(当初はショーアの完全試合とされたが、その後チームのノーヒッターとなった)と似たようなかたちだ。
ミーンズの各イニングの投球内容は次の通り。
▽1回 空振り三振、空振り三振、一ゴロ
▽2回 三塁ライナー、遊飛、見逃し三振
▽3回 中堅ライナー、三振振り逃げ(直後に二盗失敗)、右飛
▽4回 遊飛、遊飛、空振り三振
▽5回 一邪飛、遊撃ライナー、空振り三振
▽6回 空振り三振、捕ゴロ、三飛
▽7回 見逃し三振、空振り三振、一ゴロ
▽8回 左飛、空振り三振、空振り三振
▽9回 三邪飛、空振り三振、遊撃ライナー