いやいやいや

久しぶりに凄い

反HPVワクチン

の議員さんを見た

 

え?

何が凄いって?

まあ

人の話を聞かない聞かない

 

主張が化石なのは

もう反HPVワクチン派の

テンプレなんだけど

 

化石主張テンプレ

・副作用危ない!

 →副反応です。しかも世界で何億回も接種されてて

  因果関係は示されてない

・子宮頸がんの抑制効果無い!

 →各国からHPV感染率減少・前癌病変減少

  多数報告が上がっていて

  その効果を疑っている人は相当希少人物です

・検診やればOK

 →検診は二次予防ね。

  ワクチンが一次予防、検診が二次予防

  両方やってくってWHOが言っておる

などなど

言い出したらキリがない

そして根拠論文とか発表が

何も新しいデータが出ないから

しょうがないんだけど

 

それをドヤ顔で

SNSで主張されても・・

 

うわ

ヤバいやつ出た

 

としか思えんのよ

 

世界は着実にデータを積み上げてる

反HPVワクチンの人らが

同じ事を10年続けている間に

 

オーストラリアでは

2028年に子宮頸がんが根絶する

って予測を出したし

 

WHOは

ワクチン接種率90%

子宮頸がん検診受診率70%

をみんなで実現しようぜ!

って正式に声をかけている

 

それが実現すれば2085年には

子宮頸がんが根絶できる未来まで見える

 

世界のHPVワクチン接種率が

軒並み上がる中

ダウンダウンダウン

日本は未だ衝撃の1%だ

 

そんな中

ツイッターを賑わせた

伊勢崎市議会議員

伊藤純子さん

 

あんまり対応がおかしいもんで

 

しまいには

HPVワクチンなんていらない

 

子宮頸がんは

検診で簡単に発見できて

すぐに治っちゃうんだから

 

という

まあ、現場を見た事ないんだろうなあ

というかなり失礼発言を

全世界にぶちまける

 

という流れになったわけです

 

当然

産婦人科医はもちろん

がん治療専門医

さらには

がん患者さん

前癌病変の方

家族や知人が癌になった経験を持つ人

 

全ての怒りを買った

 

まあ

当たり前だ

 

流石に

市議会議員が

それはまずいだろう?

って事で、良い加減頭にきて

伊勢崎市議会にメールしたよ

 

返信も全部公開するから

是非チェックお願いします

 

伊勢崎市議会様

はじめまして。私、きゅーさん@産婦人科医と申します。

普段ネットやSNSを通じて、産婦人科関連の情報提供・周知を行なっている者です。さて、今回問い合わさせて頂いた件は、伊勢崎市議会・伊藤純子議員のSNSにおける一連の情報発信内容の真偽に、かなりの疑問点があった事。さらに、その点について各業界からの指摘を受けたにも関わらず、一向に耳を傾けないばかりか、医療従事者や患者様、ご家族を軽視する様な発言に至った件について、伊勢崎市議会の考えをお聞かせ頂きたく連絡致しました。
以下に伊藤純子議員のFBから転載した、彼女の主張内容と、内容の疑問点をまとめた文章になります。(疑問点には番号を振って、あとから私の見解を述べております)。

子宮頚がんとは、性交渉によるヒトパピローマウイルスの感染が原因とされていますが、インフルエンザや天然痘とは違い、感染はするも、実に99.9%の人は自然に排除され、がんにはなっていません。1)つまり、大腸がんや胃がんなどのがんとは異なり、ほとんどの人が自然治癒できているのです

私はこのワクチン導入の際、私以外の議員は賛成し、結果、伊勢崎市も他市と同様、定期接種に踏み切りました。高額の費用は税金から捻出。ところがわずか2ヶ月足らずで、このワクチンによる2)副作用被害事例が報告されると、定期接種の勧奨を見合わせる事態となりました。

当初、キチガイ扱いされましたが、伊勢崎市は、市長の特別決裁で、全国の自治体に先駆けて、被害者の経済的支援に踏み切ってくださいました。医師会はワクチン推進派なので、3)県内の医師は、患者がワクチンによる副作用と申し出ると診察拒否してしまうのです。こんなひどい話がありますか?

4)医師の中にも善人がいて、東京や長野、静岡、鹿児島の医師が患者と向き合ってくださっていますが、ワクチン被害者への保険適用もされないばかりか、これといった5)治療法も確立されていないのが現状です。副作用被害者の救済、治療体制が整備されていない状態でのワクチン勧奨に、私は断固、反対です

ところで、仮に、性交によるヒトパピローマウイルスの感染だけが原因で子宮頚がんになるのだとしたら、6)4歳以下の子供が子宮頚がんで亡くなっている事実をどう説明できると言うのでしょうか?子宮頚がんに関与する他の因子が癌化する可能性も否定できないのではないでしょうか?そうすると、このワクチンはヒトパピローマウイルスワクチンですから、そもそも接種する意味があるのか、首を傾げてしまいます。

もう一度、子宮頚がんの性質に戻ってみましょう。7)子宮頚がんは何も若い人だけが罹患するがんではなく、他のがんと同様、簡単な定期検診で発見され、完治できます。副作用のリスクを背負ってまで接種するほどの価値はないと考えます。

 

1)     前後の文章の意味が正確に繋がっておらず、読み手によっては『子宮頸がんは、大腸がんや胃がんなどと異なり、ほとんどの人が自然治癒出来ている』と誤解させるような文章です。そもそも子宮頸がんは自然治癒しませんので、重大なミスリードです。自然治癒どころか、子宮頸がんは生殖年齢女性において乳がんについで第二位の死亡数を誇り、日本では毎年1万人が子宮頸がんに罹患し、3000人が死亡しております。
また、ヒトパピローマウィルス(HPV)は確かに自然排除されやすいウィルスではありますが、全国的に蔓延しており、感染を繰り返している状態です。そのため、毎年子宮頸がんを発症する方が絶えないのです。実際、HPVワクチン接種プログラム導入前後のHPV感染率を評価した各国のデータをみても、HPV16/18型だけでも約2割の女性が常に感染している状態です。
だからこそWHOもHPVワクチンによる一次予防を各国に訴え、70カ国以上がその意見に賛同している状態なのです。

2)     そもそも副作用という言葉自体が適切ではありません。副反応です。おそらく御本人も無意識に使っておられるのかと思いますが、副作用という言葉を使用する事で、HPVワクチンと諸症状の因果関係がある様にミスリードさせる様な表現と思います(副作用という言葉を使っても、因果関係を証明する訳ではありませんが)。彼女の全文を拝読すると、一貫してワクチンと副反応の因果関係があると決めつけている様にも見受けられますが、ワクチンと症状の因果関係を示すデータは、国内・国外において何一つ証明されておりません。

3)     後述しますが、現在はHPVワクチン接種後の神経症状に対する診療指針や相談窓口も設けられています。またワクチン副反応に関しては、当時はまだ確たる情報が揃っていない時代の話ですので、伊藤議員の主張が一方的すぎて話の概要がつかめません。

4)     非常に独善的で、自己の主観による公人として不適切な発言と思われます。医療問題、ことHPVワクチン問題の様に、現状確固たるデータや方針が決定していない事象(世界的には数億を超えるワクチン接種が行われていて、WHOもHPVワクチンの安全性は確固たるものだと位置づけ、日本のHPVワクチン事業の対応においては直接非難を受けている様な現状ですが)について、その対応方法について専門知識も無い方が、公人という職についているにも関わらず、あまりに個人的な見解をもとに善悪を評価するというのには、違和感を感じ得ません。
現状、HPVワクチンと訴えられている諸症状との因果関係すら、世界的にほぼ否定されている状況なので、病因が分かるはずも無いですし、治療方法が確立するはずもありません。病因について明らかにしようとしていた国内チームは、その実験内容の不備が指摘され、結局何も結論は出ておりません。
因果関係があると判断されれば、病因を明らかにし、診断・治療方針を確立するのが自然な流れですが、因果関係が証明できない以上、健康被害補償制度を立ち上げ、心身ともに救済を目指すというのが、ワクチン事業の流れかと思います。実際国内でもその様な体制が整備されてきています。
一部の医者においては、独自に診断基準を設け、特にデータも蓄積せずに、副作用の可能性もあるステロイド薬や免疫抑制剤を投与しておられる方々もいると耳にします。
どちらが善でどちらが悪か判断するのは、非常に難しい問題と思いますが、一体伊藤議員はどの様な情報から善悪を判断されているのか理解に苦しみます。

5)     HPVワクチン副反応疑い報告例は890万回接種において、0.8%。さらにその後約9割の方が回復しております。現在各自治体は、HPVワクチン接種の相談窓口を周知しておりますし、接種後の神経障害の診療についても診療方針の設定や協力医療機関を設定するなど積極的に対応策を講じている現状があります。救済制度についても予防接種法・PMDA法各審査もされて認定例も多数あるのですが、『HPVワクチン事業は何も対策を講じていない。だから断固反対だ』という伊藤議員の主張には、納得がいく論理とは到底思えません。

6)     4歳以下の症例については、そもそもHPV関連の発症では無い超希少例であると思われますが、それを根拠としてHPVワクチンの有効性を否定するというのは、あまりに短絡的では無いでしょうか?
すでに世界中ではHPVワクチン接種の効果を評価した論文は多数発表されています。HPV感染率の低下は証明され、その後の追跡調査においても子宮頸がんの前癌病変の優位な減少も認めております。それらの結果を元に、HPVワクチン接種を積極的に推進してきたオーストラリアでは2020年までに希少がん基準(10万人あたり6例未満)、2028年には撲滅基準(10万人あたり4例未満)に達すると予測を立てております。
その結果を受けてWHOは、90%以上のHPVワクチン接種率と70%以上の子宮頸がん検診実施率を実現する事により、2085年までに世界的に子宮頸がんを撲滅基準まで達する事を目標に打ち立てている状況です。
伊藤議員の『そもそもHPVワクチンを接種する意味があるのか、首を傾げてしまいます』という御意見には、逆に首を傾げてしまう医師が世界的に大多数を占めると思われますが、伊藤議員の論拠・論理展開についてはあまりに共感できる部分が少ないと言わざるを得ません。

7)     HPVワクチンの必要性は無いという御自身の論拠から出た言葉かと思いますが、あまりに思いやりと配慮に欠ける発言であり、SNS上でも癌治療にたずさわる医師だけで無く、癌を経験された方、今まさに治療中の方、前癌病変で不安な日々を過ごされている方、家族や知人の闘病に付き添った方、様々な方々から大きな非難が寄せられております。
伊藤議員は、子宮頸がんは初期で簡単な手術をすれば完治するとお考えの様ですが、基本的に癌に完治は無く寛解状態、経過観察が続きます。また、手術や放射線治療は簡単な治療と思われがちですが、もちろんそんなことは無く、様々な合併症と付き合っていかねばなりません。治療についても綴ると大変な事になってしまいますが、伊藤議員のこの一言からだけでも、彼女があまりに医療現場を知らなさすぎるだけでなく、癌治療を軽く考えすぎです。公人としては完全に失言だと思われます。
伊藤議員が何を考え、何を見て件の発言に至ったのかは、SNSを目にした多数の方々に、きちんと示すべきだと思います。

 

以上が、伊藤議員が先日SNSにあげられた主張について、私が感じた疑問点や問題点を書き出したものになります。

彼女のSNSアカウントには『伊勢崎市議会議員』とはっきり記載されております。もちろん議員個人と意見とは理解しますし、個人的な思考をSNSで発信するのは自由と思います。しかしながら今回の伊藤議員の発する情報には相当偏った思考や、誤解を招く表現が多く、さらにそれを指摘する各方面の医療従事者や癌治療に関わる患者様やご家族の訴えに対する反応が、『酷い』という一言につきます。
一連の流れを鑑みるに、伊勢崎市議会全体の質が問われかねない様な事態とも感じます。伊勢崎市議会として、彼女の発言に対しどの様な意見を持ち、どの様なスタンスを取るのかをはっきりと回答して頂きたく問い合わせをしました。是非建設的な意見を下さいませ。

 

今回の問い合わせのやり取りについては、私のブログ(読者数4万5000人、最大月経アクセス300万)とTwitter(フォロワー1万5000人)でもオープンに議論していく所存です。また日本産婦人科医会にも連絡するつもりですので、是非返答をお待ちしております。

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