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働くことと嬉しい気持ちは繋がっていてほしい

こんにちは!ブックアテンダントの嘉村佳奈です。

先日インスタのYometa(私のやっている本の紹介アカウント)で紹介した「いのちはのちのいのちへ 新しい医療の形」稲葉俊朗著 アノニマスタジオ刊を読んでいて、p123〜124の「名詞としての仕事」という言葉に出会いました。医師・看護師・会社員・公務員などの形としての仕事より、何を思い何がしたくてその名詞を名乗って働いているかが重要というお話だったのですが、それを読んで触発されて思ったこと/思っていたことを書いてみました。

書店員になってかれこれ5年経ちました。まだまだこれからだけど、この仕事に出会えて本当に幸せだなあと感じています。この仕事に出会うまでは結構いろいろなお仕事を経験したのですが(営業マン・アパレルなど)、私がしたいこと(人を元気にすること)をするのに一番誠実な方法が書店員だと思うからです。

一番初めの社会人としてのお仕事は広告の営業マンでした。一応人並みに「就活」というものを経験して就いた仕事です。が、就活当時の私は「人を元気にしたい」という気持ちはあれど、特定の仕事に就きたいという願望はありませんでした。就活をして社会は人の仕事で成り立っているという実感を抱くところまではこぎつけたのですが、自分がやる事は人を元気にできれば本当になんでもよくて笑、決めきれなかったのです。

会社説明を聞いてもその会社への感謝の念が湧くか、理念やスローガンがカッコよくてぽーっとするか、人事の人の人柄に惚れ込むかでしか心が動かなくてめちゃくちゃ困りました笑。その結果、人が好きだからという安易な気持ちでいろんな人と接する事の多い営業職を選び、営業するなら売るのが難しそうな(本当に私を信頼しないと買わなそうな)形のないウェブのものを売る営業マンになったのでした。だけど、図らずもその営業の経験が自分の苦手や嫌いを知るきっかけになってしまったのです。お給料とか営業成績とかネームバリューは私を幸せにしてはくれなくて、苦しい日々が続きました。

頑張れば頑張るほどに疲れて、もがいて、私は気がついたら本屋に助けを求めて通うようになっていました。学生時代は寄り付きもしなかった本のある空間に、本能的に私に必要なことがここにあると感じていたのだと今は思います。自分の中のモヤモヤ(長期的に付き合うであろうもの)や目の前の困りごと(小手先の知識)に手を差し伸べてくれるのが本でした。

22歳か23歳頃のお話です。それからは営業職を辞めて、食うためには働かないといけないので自分の中の正直を最低限担保しつつ、自分のやりたいこと(人を元気にする)が出来るアパレルで働いていたのですが、一生の仕事にしようという気持ちはありませんでした。その時も、困っても嬉しくても暇でもずっと本屋さんに通っていました。今思うと生きる上で必要な真理みたいなものが欲しかったのかもしれません。

本はどんな状況の自分も受け入れてくれて、決して押し付けず、私が気づくまで待ってくれていました。その時、私の中の「元気」の概念が変わりました。表面の元気とか笑顔よりも、その人がその人を納得して生きる事。それが「元気」という状態じゃないのか、と。本の凄さを改めて感じて、もっと多くの人に本の魅力を知って欲しいと思ったのです。その時、人を元気にしたいから「本屋さんになりたい!」そう強く感じました。

幼い頃から本が大好きではなかったので(むしろ苦手笑)ほとんど知識ゼロからのスタートでしたが、やる事全てに誇りを持って取り組めたので苦に思う事はありませんでした。「本」というものに対する信頼からくる、「書店員」であれる事への誇りです。レジ業務も、埃はたきも、何もかも全てが「本」を買いに来るお客様への行為だという事が私を嬉しくさせてくれました。どんな本からも学ぶ事はあると思っているので(嫌悪や苦手も学びの一種)、お客様と本の出会いのお手伝いができる事が、誰かの人生の糧になっている実感が、お給料よりもネームバリューよりも生きるエネルギーに変わりました。

名詞としての「仕事」よりも、やりたい思いや事から職業を決める。私は自分が人/世の中に対してやりたい事が「元気」にする事だったので、いろいろあったけどもがきながら考えながら生きて、気がついたら書店員になっていました。「あなたは10年後には書店員になっているよ」と、大学3年生当時の私に言ったら絶対に信じないと思います笑。

だから、毎日毎日向き合わざるを得ない「働く」ことだから、自分が「嬉しい」と思うことから探してみてもいいのではないかと思います。地味に地道に、自分の「嬉しい」には頑固に固執して。遠く見えてもそれが最短距離というか、その道しかない「嬉しい仕事」の道かもしれません。

「いのちはのちのいのちへ 新しい医療の形」稲葉俊朗著 アノニマスタジオ刊を読んでいて、そんな事を思いました。今日のTOP画像は5年前、本の事を知りたくて訪れた神保町をインスタにあげたものです。働くことの嬉しいをエネルギーに、コツコツいくぞ〜。

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働くことと嬉しい気持ちは繋がっていてほしい|嘉村佳奈/ブックアテンダント
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