兵庫知事に辞職申し入れへ 最大会派の自民、他会派にも同調呼びかけ
兵庫県の斎藤元彦知事らが内部告発された問題で、県議会最大会派の自民党(37人)は6日、斎藤氏に辞職の申し入れを12日に行うと明らかにした。12日まで他会派や無所属のすべての県議に同調を呼びかけ、議会一致で申し入れを行いたい考えという。
この日の県議会の調査特別委員会(百条委員会)の終了後、自民は斎藤氏への対応を協議。その後、記者団の取材に応じた北野実幹事長は「県政を混乱させている道義的・政治的責任は重い」として辞職を申し入れると語った。受け入れられない場合は、9月定例議会での不信任決議案の提出を含めた対応を検討するという。
県議会の各会派は、斎藤氏に辞職を求める方向でおおむねまとまりつつある。立憲系の県議らでつくる第4会派のひょうご県民連合(9人)は、同決議案の提出の方針をすでに決定。第2会派の維新の会(21人)も同決議案の提出も視野に検討を進めており、この週末にも対応を決める方針だ。
不信任決議が可決されれば、知事は10日以内に議会を解散するか、失職かの選択を迫られる。ただし可決には、議員の3分の2以上の出席、その4分の3以上の賛成が必要。県議会は定数86で、全員が出席した場合、65人の賛成が必要になる。
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