芸術の秋を体感してきたよん
こんにちは!ブックアテンダントの嘉村佳奈です。
月曜日ですね。noteを始めて一週間が経ちました。noteを始めても平凡で平穏な日々は何も変わらないけど、私の日々を見る目線が変わったような気がします。始めて一週間でいっちょまえ発言ですが笑、自分の中と外にある伝えたいことを探す目線が鋭くなったように感じています。アウトプットを前提にして生活するとインプットの段階で緊張感が増して質が上がったというか、積極的に自分に落とし込もうとして考えたり、メモを取ることが増えました。
うん、いいことだ。noteを置いておいても、それはいいことだ。
_______________________________________________________
ということで話は変わりますが、インプットに行ってきましたよ!芸術の秋キャンペーン第1段!原田治展「かわいい」の発見。福岡アジア美術館で10月18日(日)まで開催です。行こう行こうと思いながら日々はあっという間に過ぎ、滑り込みです。いやー、間に合ってよかった。
70年代から90年代にかけて女子高生を中心に爆発的人気があったOSAMUGOODSの生みの親、原田治さんの展覧会。私はオンタイムで女子高生ではなかったけど、ミスドのおまけ全盛期は記憶にあります。可愛い可愛いOSAMUGOODSが欲しくて、10点集めるのに必死でしたよね。小さなカードの銀色の部分を10円で一生懸命高得点を念じながらこすったなあと懐かしくなりました。
治さんのキーワードは「かわいい」。50年も前にデザインされたキャラクターが現在も変わらずに「かわいい」秘密。一部撮影オッケーの展覧会だったのですが、かつて少女だった淑女から現役の少女までみんなOSAMUの「かわいい」の虜でシャッターを押しまくりで激写していました。その新旧少女たちの一生懸命な姿とシャッター音たちも展覧会の一部として愛おしいかったです。私もこれは…!と思ったかわいいイラストは激写したのですが(するんかい!)、イラストもさることながらOSAMUのインタビューでの発言やエッセイの言葉に胸が熱くなり、文章を激写しながら熱い眼差しで見つめていました。私はやっぱり文章が好きだなあ。
そして文章を読んだりイラストを見て気付いたことが。私見ですが、OSAMUの普遍のかわいいの秘密はその「モノ」を見つめる目にあるのではないかと思いました。学生時代に訪れたニューヨークでのスケッチ、パリで購入したというぬいぐるみ(これが抜群に可愛かったんだなあ…)など、OSAMUのかわいいの目利きには目を見張りました。現代を生きる私たちが見てもかわいいと思うものを50年も前から見抜いていたのですから!
ずっと愛されているモノやキャラクターたちに共通する普遍的な「かわいい」を落とし込まれたOSAMU GOODSたち。これからもずっとずっと愛されていくのだろうな、と永遠を感じました。現代の私たちが江戸時代の浮世絵のかわいいワンちゃんにときめくように、未来のみんながOSAMUのイラストにときめく日を想像してみたり。とても楽しくかわいい展覧会でした。
そして展覧会の帰りのお約束。グッズ販売コーナーでは迷いに迷って(何せ人気すぎて売り切れの品続出ですよ)小さくてかわいいポーチと僕の美術ノート(亜紀書房)を購入。僕の美術ノートは治さんの美術鑑賞エッセイです。治さんの目を通して語られるモノや作品たちの美しいところやカワイイところ。ほんの少し治さんの目を借りた気持ちになれそうな気がしています。
ということで、芸術の秋キャンペーンは上々の滑り出しです。来週からは藤田嗣治展や吉田博展も始まるので忙しくなりそうです。勝手にやってるキャンペーンだけど。
では、お読みいただきありがとうございました!また来週。
コメント