Vol.532「オウムというカルト~地下鉄サリン事件から30年~」
(2025.3.25)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…3月20日は地下鉄サリン事件から30年ということで、オウム真理教についての話題が多く報じられていた。わしはオウムが話題になり始めた最初の時点からこれは異常だと思っていたが、世間ではそうは思わず、知識人はこれこそが本物の宗教だと評価していた。一方でオウム真理教は「子供の宗教」であり、『おぼっちゃまくん』と同じだと評価されたり、小林よしのりこそが価値相対主義ではなく、価値論を語って、熱心な信者が多いから、麻原彰晃と同じだと批判されたりする文脈もあった。これらを一体どう捉えるべきなのか?そして現在のオウム後継団体はどうなっているのか?天皇制とカルト宗教について…等々、論じるべきことはまだまだある。
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…大阪で収録した動画『大阪は血管の詰まった言論人が多すぎる!』はご覧いただいただろうか。今回は、収録時間の関係で取り扱えなかった話題について書いておきたい。大阪の読売テレビ『そこまで言って委員会NP』にたびたび登場し、ブチ切れキャラとしてやたらと存在感を放っているのが、竹田恒泰だ。最近はなにを発信しているのか?と思い、YouTubeチャンネルの動画を見てみたが、言っていることがどこまでもトチ狂っていて、「もはや下劣・低俗をウリにして再生数を稼いでいるのでは?」とすら思える状態になっていた!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…れいわ新選組や現在の共産党のように、昔の左翼たちも「働かない主張」をしていたの?林官房長官の「皇位につく資格は基本的人権に含まれていない」という主張をどう思う?大河「べらぼう」での様々な表現をどう見てる?歴史学会はなぜ真実を知っているのに、間違った認識と戦ったりしないの?もし万が一、自分の作品がAI学習されて、先生の作品としてAmazonで勝手に販売されたとしたらどう思う?人気ネット配信者の最上あいさんが殺害された事件と、その後のネット上の反応についてどう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!?
1. ゴーマニズム宣言・第561回「地下鉄サリン事件から30年」
3月20日は地下鉄サリン事件から30年ということで、オウム真理教についての話題が多く報じられていた。
オウムについては7年前、教祖・麻原彰晃以下主要幹部の死刑が執行された際に、SPA!での連載再開から間もなかった『ゴーマニズム宣言』(単行本1巻に収録)で総括したが、まだ書くべきことが残っている。
20日に放送されたNHKの特集番組では、クーデターを目指してオウム信者たちが着々と計画を進めていた事実が新たに明らかにされ、驚くと共に、その行動力はある意味凄いと感心もした。
しかし最も驚いたことは、警視庁が動き出したのは平成7年(1995)2月、目黒の公証人役場事務長・假屋さんの拉致(後に殺害されたことが判明)事件が起きてからだったということだ。
わしが坂本弁護士一家殺人事件(当時は「失踪事件」といっていた)の調査をして、その推理を『ゴー宣』で発表したのはその前年・平成6年(1994)11月だった。
わしは奴らの機関誌で毒ガスの被害を訴えている記事を読み、連中が毒ガスを使用しているのではないかということまで含め、その怪しさを強く匂わせたものだから、ただちに麻原彰晃の「ポア」指令が出ていたらしい。
そうしてわしはたちまちオウムの信者たちに狙われ、暗殺寸前までになっていたのだが、その時期に警察は全く動いていなかった。わしは身の周りに不審者が出没しているのを察し、警察署に相談にも行ったが完全に門前払いにされ、結局は自分で自分の身を守るしかなかった。
その後オウムは、暗殺は困難だと判断してわしを名誉毀損で訴え、裁判闘争を始めた。暗殺に失敗したから裁判って順序が逆じゃないかと思うのだが、それがオウムだ。しかし、その時期にも警察は全く動いていなかった。
それどころか1995年元旦に読売新聞が、オウムの施設がある山梨県上九一色村(当時)で、松本サリン事件の直後にサリン残留物が検出されたという特大スクープを放った後でさえ、警視庁は動いていなかった。假屋さんが殺されて、初めて動いたのだ。
ちょっと運命が違ったら、わしが殺されて初めて警察が動いたということになっていたかもしれないのである。
わしはオウムが話題になり始めた最初の時点からこれは異常だと思っていたが、世間ではそうは思わず、知識人はこれこそが本物の宗教だと評価していた。
最近政治の世界では、奇妙な行動をしてSNSで目立ちさえすれば当選しちゃう奴らは多いから、今なら麻原だって当選していただろう。オウムがクーデターを目指して武装化し始めたのは、衆院選で惨敗したのがきっかけだったわけだが、もし当選していたらどうなっていたのだろう?
一方でオウム真理教は「子供の宗教」であり、『おぼっちゃまくん』と同じだと評価されたり、小林よしのりこそが価値相対主義ではなく、価値論を語って、熱心な信者が多いから、麻原彰晃と同じだと批判されたりする文脈もあった。
これらを一体どう捉えるべきなのか?
議論してみたいし、『ゴー宣』でも描いてみたい問題である。
オウムの後継団体は現在3つあるが、コロナ禍で対面の勧誘活動が困難だったことや、一昨年3月から続く再発防止処分の影響から、その信者数はここ数年、微減傾向にはあるらしい。
だが、それでも今年1月の時点で後継3団体の信者数は約1600人おり、そのうち1200人が主流派の「アレフ」に属しているそうだ。
問題は、今なお若者の入信が後を絶たないことだ。公安調査庁などによると、後継3団体には2023年までの10年間で860人が入信し、そのうち52%が地下鉄サリン事件以降に生まれた20代以下だという。
ゴー宣DOJOは今では20代の参加者がほとんど来ない。40代、50代が中心となり、高齢化が進んでいる。
それなのにオウムには20代がどんどん入っているわけだから、やっぱり宗教には負ける。
結局のところ、いつの時代だって不安を抱えてグラついている若者はいるもので、それを狙うカルト宗教もなくなることはないのだ。
だがわしは、いくらゴー宣DOJOなどで人を集めたって、これを絶対に「宗教」にはしたくないと構えている。どんなに天皇を論じていても、わしはそれを決して「天皇教」にはしない。いくら天皇を敬愛していても、それが宗教になってしまったら思想家として敗北だと思っている。
オウム真理教は、仏教を核にしたカルト宗教だった。それなら、神道からカルトが生まれても全くおかしくはない。
現に、高天原神話がいつどうして創作されたのかということについて、わしが歴史学の最新の学説に基いて話したら、反発する者もいる。学術的な検証をしたら神話が崩壊し、天皇への敬愛も崩壊すると警戒するのかもしれない。
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購入者のコメント
72桜の花びら散るたびにカワイイもくれん先生の『トンデモ見聞録』、関西の言論空間(と言うより、デタラメ幼児空間・ゴミ屋敷)は、SNSとソックリですね。
橋下なんか中身はほとんど立花・齋藤と同族同類ですし、あんなのをテレビに出すこと自体が異常です。宮様詐欺師の竹田恒泰が堂々と出ているのも全く狂っとるとしか思えません。
そこまで何チャラとかいう番組は、オウムのヘッドギアのようなもので、そんな汚物電波を浴び続けているから、下らん万博にかこつけて国を売る気満々の吉村や、齋藤のような人殺しまで知事に選んでしまうのでしょう。いま麻原彰晃が関西方面で出馬したらホントに当選するかも知れませんね。
もくれん節《トランプの威を借るキツネヤス》にウケました(≧▽≦;;;;。キツネヤスって、ほんっと卑しいヤツですね(笑)。そもそも、キモ竹田に限らず、ニセ保守の脳ナシ共が毛唐に尻尾を振るのは実に見苦しく、実態はミジメな属国民の奴隷犬のくせに、軍や核を持つ気概も捨てたまま、ただそれを認めたくないがために、必死こいて友達感(同列感)を演出しようとするのも、1兆%ブザマな恥知らずです。ヽ(`Д´#)ノ=3
木蘭さんのトンデモ見聞録・第356回「血管の詰まった言論人・地獄の番外編」拝読しました。
橋下徹氏はあのまま好き放題言うだけの方が気楽でしょうね。
竹田氏を目にする度、育つ環境の大切さがよく分かります。
ブチ切れキャラが出来るのも、憲法で基本的人権と自由を保障された国民だから。
他の旧宮家系国民男性からすれば、こんな奴のために皇族になるなんて冗談じゃないでしょう。
どの面下げてウクライナを守るために戦っているゼレンスキー大統領を侮辱
一寸の虫にも五分の魂。
どんなに小さい存在にも、守るべき誇りと意地があり、それを踏み躙ることは誰にも許されないのです。
ウクライナの誇りを踏み躙ることはロシアにも、アメリカにも許されない。
トランプは天皇陛下には敬意を払っています。
竹田氏のような人物が皇族にいようものなら、とても敬意なんて払えないでしょう。
見下されるだけ。
フジテレビの記者会見で、中居正広の性暴力があったと認定とあるが、デマでしょう。
また十時間もやるの?
ドラマが潰れるの?
やってられんよ。
被害者Aって表記何なんでしょうか。
元フジテレビアナウンサーだったのに。
中居くんだって、元タレントです。
だったら加害者Aでも良さそうですが。
逮捕された訳でもないのに。
なんか馬鹿みたいな事にだけ気を使っているような気がします。🤔