数年前、買い物帰りに道を歩いていたら突然慌てた様子の女に声をかけられた。
女は「車の中からかすかに子供の泣き声がした。気になって見てみると車の中に小さい子がぐったり寝ている。
ドアを叩いても起きないし、近くに親らしい姿もいなくてどうして良いか分からない。どうしようどうしよう」と混乱した様子だった。
女に案内されていったのは屋外のパチンコ屋の駐車場の隅の方で、確かに車内にはまだ2~3歳ぐらいの男の子が
汗だくでぐったりした様子で寝ていた、というよりは座席に倒れ込んでいる様な様子だった。
ドアを叩いてみると、こちらに気づいているのかどうか分からないがかすかに体を動かしていたが、反応する元気が無い様子だった。
ドアは開かないし、時間は16時過ぎで夏日、まだまだ日差しは強く直感的に子供が危ないと思った。
声をかけてきた女に「警察は呼んだんですか?」「恐らくあの店(パチンコ屋)の中にいると思いますが、声をかけられますか?」
などと声をかけたが、女はとにかく「子供が危ない、どうしよう」などと繰り返すばかり。
そうこうしている内にも子供の様子が危険そうに見えたので、女には警察への通報をとにかく頼み
自分は車の窓ガラスを何とか割ってドアを開けて子供を救出した。
子供をとりあえず物陰まで運び、横に寝かせて買い物で買ってあった飲み物を飲ませると
弱々しい様子ながらもとりあえず子供は意識を取り戻した。ようやく一安心できた。
何事かと寄ってきた周りの人に事態を説明している中、親らしき男女が俺の方に向かってきて
「おい、俺の車の窓ガラス割ったのか!ふざけんなよこの野郎!」と男の方に胸ぐらを捕まれて何度かどつかれた。
女は「後もうちょっとで戻るつもりだったのに!酷い!誘拐野郎め!!」と叫んでいた。
説明しようとするも、子の両親らしき男女は聞く耳持たず、ひらすら俺を責め立ててくる。
その内、誰かが呼んだらしき警察官が、パチンコ屋の店員らしき人と同じタイミングでやってきた。
俺に声をかけた女は、いつの間にか姿を消していた。
後で警察経由で知る事になるけど、俺に声をかけた女は
「私が店員を呼びに行っている間に、勝手に知らない男が窓ガラスを割っていた」と証言したらしい。
何でそうなったのか、今でも意味が分からない。初対面だし、陥れられる理由も無いはずだった。
両親とグルだったのか?とすら疑っている。
子供は明らかにぐったりしていたし、演技だったとも思えないから、子供だけは本当に放置されていたんだろうけど。
救急車に乗せられて、後は知らない。知る由もないし知ろうとも思わない。
結局、何日も勾留された挙げ句に起訴され、未成年略取の方は不起訴となったが
勾留された事で無断欠勤となり、また逮捕された事実も知られて会社も懲戒解雇。
当時交際していた相手や当時の友人らとも軒並み縁が切れてしまい、職も何もかも失ってしまった。
失ったものやもう取り戻せないものは多く「あの時あんな事しなければ良かった」とずっと後悔している。
別にヒーローになりたいとか、お礼を言われたかった訳ではない。
ただ、眼の前に命の危険に晒されている子供がいて、それを助けたかっただけなのに、結果的には人生が一度、完全にぶっ壊れた。
近くに店舗があれば店員、可能なら近くの交番に駆け込むなり警察に通報するなりして
第三者の立ち会いが無いと緊急避難の潔白なんて証明出来ないから。
あの時冷静に行動するか、いっそ無視して見捨てていれば良かったと、今でも後悔している
妄想書き連ねて鬱憤ばらし 現実見たら底辺バカらしい
「おい、俺の車の窓ガラス割ったのか!ふざけんなよこの野郎!」と男の方に胸ぐらを捕まれて何度かどつかれた。 女は「後もうちょっとで戻るつもりだったのに!酷い!誘拐野郎...