「ん…ここは?」
意識が目覚め、周りを見渡すとそこは俺の故郷だった。
「…どうしてだ?俺は確かオラリオの丘で…そうか!あの時確か声が聞こえてそれで…」
確かにあの時未来を変えてだとか聞こえて意識が切れたんだ
「うだうだしてても仕方がねえ。とりあえず家に帰ってみるか。」
なぜか知らんが体もわかがえってるしな。大体感覚で12くらいか?
「あらお帰り。今日は随分早かったのね。」
家に帰ると、そこには母さんがいた
「あ、ああ。ただいま。1つへんな質問をするんだけど今って俺何歳だっけ?」
「?どうしたのよシン、今あなた12歳じゃない。何か変なものでも食べたの?ふふっ」
「そうだったけ。特に深い意味はないから気にしないで。」
「あらそう?もうすぐ晩ごはんが出来るから先にお風呂入っておいで」
「了解」
何とか流せたな。とりあえず状況を整理しないと。
とりあえず風呂入るか
「ああ〜。やっぱり風呂はいい。」
まずは状況の整理だ。俺は12歳。てことはオラリオにいた頃が17歳だから5年過去に戻ったわけか。ということは黒龍が攻めて来るのは5年後ということだ。それまでに力を蓄えないと。
その為にはやっぱりオラリオに行って恩賜をもらい、レベルを上げるのが一番だな。しかし家族に何て説明すればいいんだ?俺はこれまでにあまりオラリオに興味を示していなかったからな。家族も当然不思議がるはず。晩飯の時に何とか説得しないと話にもならない。
「シン晩ごはん出来たわよ〜すぐ上がっちゃって〜。」
「分かった!」
とりあえずは家族を説得してオラリオに行く!話はそれからだな。
お風呂を上がり、リビングに行くと父さんと母さんがもう食卓に座っていた。俺も座り、ご飯を食べ始めた。
「父さん、母さん、大事な話があるんだ。」
決心をして話を切り出した。
「俺オラリオに行きたい。」
突然の俺の言葉に二人ともかなり驚いていた。まあ今までそんなこと言わなかったからな。
父さんが質問をしてきた。
「どうしたんだいきなり?オラリオだなんて、何かあったのか?」
ここでさっき考えた言い訳を切り出す。
「今日旅の人からオラリオのことについて聞いたんだ。ダンジョンのこと、ファミリアのこと、そして冒険者のこと。そんな話を聞いていたら俺も自分の腕で名を挙げてみたくなったんだ。」
「でもあなたまだ12歳でしょ!大体ここからオラリオも歩いて行ける距離じゃないじゃない?行くとしてもまだ早すぎるわ!」
「オラリオまでは馬車がある。俺がまだ12歳だから早いというのも分かってる。それでもどうしても行きたいんだ!」
「シン。それは本気で行っているんだな?お前はまだ12歳だ。やれる事も限られているし今まで見たいにオラリオには俺たちがいるわけじゃない。一人になるんだ。他にも沢山の困難があるだろう。それを乗り越える覚悟があるのか?」
「ああ、ある。これから先どんな困難や試練が待ち受けているか分からない。とても苦しいって事も分かってる。それでもどうしてもオラリオに行きたいんだ!」
「…そうか。分かった。」
「ちょっと父さん!ほんとうに行かせるの!?」
「ああ、シンがここまで覚悟を決めているんだ。こうなったシンは止められないだろ?」
「そうかもしれないけど…ああもう!分かったわよ!」
「父さん、母さん、ごめん。でもありがとう。俺のワガママを聞いてくれて。」
「いいわよ。貴方も男ということかしらね。で、シンちゃんはいつに行くつもりなの?」
「明日の朝には行くつもりだよ。」
「また随分と早いわね…分かったわ。」
「ご馳走さま。とりあえず部屋に戻って明日の準備をするよ。お休みなさい。」
「おやすみシンちゃん」「ああおやすみ」
ふぅ。何とか説得出来たな。とりあえず出る準備をしないと。
それから色々と準備をし、次の日の朝
「シンちゃんこれ。少ないけどお金が入ってるからあっちで使いなさい。それと無理だと思ったらすぐにでも戻ってらっしゃい。私達はいつでも待ってるから。」
「ありがとう母さん。」
「シン。冒険者はかなり厳しいと思うがお前なら出来ると信じている。お前には剣の才能があるからな。頑張りなさい。」
「ありがとう父さん。頑張るよ。
じゃあ行ってきます。」
「「行ってらっしゃい。」」
家を出て、オラリオ行きの馬車に乗り、そしてオラリオに着いた。
「やっと着いたか。とりあえず今日の宿をとって、それからファミリアを探さないと。ウダウダしていたら日が暮れる。早くしないと。」
検問を終え、オラリオに入り、宿を取ってからファミリアを探す。
「とりあえず神さま探すか。」
前の世界でファミリアに入れてもらった神さまに会うため前の拠点だった場所や町などを探してみるも全く見当たらない。
「何で見つからねえんだ?もしかしてこの頃にはまだ地上に降りてねえのか!?確かに俺が入った時はまだちっちゃいファミリアだったからなぁ。どうするか」
これからの方針を迷っていたら、後ろから誰かが声をかけてきた。
「なあなあそこの君!もしかして新人か?」
「ん?俺のことかってロキ!」
後ろから声をかけてきたのは何とロキだった。
「何やうちのことしってるんか。所でこんな所で何してるん?さっきからここでずっと頭抱えてるように見えたけど。」
「ああ、今日オラリオに来たんだが入れそうなファミリアを探していたんだけどどこに行けばいいか分からんくて困ってた。」
「なんやそなんか。ならグッドタイミングやな!うちのファミリアに入らん?」
ロキはなんとファミリアの誘いを持ちかけてきた。
「いいのか?俺としては有難いんだが、そんな簡単に決めていいのか?」
「ええよええよ!まあ軽い試験とかはあるかもやけどそれでもええんやったらやけど。」
「それは全然いいんだが、どうして声をかけてくれたんだ?」
「んーなんかあんた見た瞬間にうちのカンがビビっときたんよ。それに顔もかなり美形でうち好みやし!」
「そっそうか。まあとりあえず助かった。」
「なら決まりやな。今日はもう遅いし明日の11時にうちのファミリアの前に来ぃ、うちからみんなには伝えとくし。」
「分かった。よろしく頼む。」
「ほなまた明日〜」
まさかロキに声をかけられるとは思わなかったな。でもロキファミリアなら環境も整ってるしレベルも上げやすいだろ。それに何よりあそこにはアイズさんがいる。あの人の剣を近くで見れるだけで儲けもんだ。次こそは絶対に死なせはしない。アイズさんも、ベルさんも他のみんなも。宿に帰って明日の準備をするか。