【ヤクルト週間〈5〉つば九郎インタビュー】前「鳥」未到の主催2000試合出場!

ヤクルトの人気マスコットつば九郎が、主催2000試合出場をクリアしました。1994年のデビューから28年。活動初期の苦労話やブレークのきっかけ、選手や監督との秘話などを、インタビューで振り返ってもらいました。前“鳥”未到の大記録に手をかけた、球界の枠に収まりきらない個性。語りと写真で堪能してください!

プロ野球

Q.2000試合まで長い道のり。心境は

いろんなところできかれるけど、これでいんたいなのかな。

これでおわりみたいなかんじだけど。

1500しあいまではながくかんじたけど、1500から2000まではいがいにあっというま。

ころなとかいろいろあって、むかんきゃくがあったり。

(4月下旬に感染した球団関係者と)のうこうせっしょくになって「れんぞく」がとぎれちゃったんで、そこはしょうじきちょっとてんしょんさがった。

だれがわるいわけではないけど、ちょっとああ~っ、てきもちはありながらも、うれしい。

いろんなところで聞かれるけど、これで引退なのかな。

これで終わりみたいな感じだけど。

1500試合までは長く感じたけど、1500から2000までは意外にあっという間。

コロナとかいろいろあって、無観客があったり。

(4月下旬に感染した球団関係者と)濃厚接触になって「連続」が途切れちゃったんで、そこは正直ちょっとテンション下がった。

誰が悪いわけではないけど、ちょっとああ~っ、て気持ちはありながらも、うれしい。

フリップ芸は定番中の定番。ヘタウマな文字も味わいがある

フリップ芸は定番中の定番。ヘタウマな文字も味わいがある

Q.連続が途切れて、選手から言葉は

みんならいんくれて。

あおきやかつおくん(石川)は「しょうじきさみしい」みたいなかんじの。うれしかった。

はじめてほーむのしあいをなまでみたけど、ふくざつなきもちだった。

そのふたりががまさかひーろーになるとは。

ろっかーでふたりでえがおのしゃしんもくれたので、それがうれしかった。

うちのちーむだなってかんじた。

みんなLINEくれて。

青木やかつおくん(石川)は「正直さみしい」みたいな感じの。うれしかった。

初めてホームの試合を生で観たけど、複雑な気持ちだった。

その2人ががまさかヒーローになるとは。

ロッカーで2人で笑顔の写真もくれたので、それがうれしかった。

うちのチームだなって感じた。

2勝目をあげた石川雅規とバンザイ=2012年5月1日

2勝目をあげた石川雅規とバンザイ=2012年5月1日

Q.コロナ無観客の時はパフォーマンスの内容も違ったのか

ふだんとかわっていないというのをみせようとおもった。

ばずーかもそのままうってもあれなので、ばずーかをうつどうがを、ほーむぺーじにのせて「きゃっちするひといませんか?」ってぼしゅう。

きゃっちしたえいぞうと、ありがとうをくださいというきかくをやったら、すごいおうぼがきた。

みてくれているひとおおいんだなって。うれしかった。

普段と変わっていないというのを見せようと思った。

バズーカもそのまま打ってもあれなので、バズーカを打つ動画を、ホームページに載せて「キャッチする人いませんか?」って募集。

キャッチした映像と、ありがとうをくださいという企画をやったら、すごい応募が来た。

見てくれている人多いんだなって。うれしかった。

Q.バズーカの技術が高い

おりんぴっくできょうぎがあったら、でられる。

「くるりんぱ」よりもうまく、どこへでもうてる。

こうりゅうせんあけてから、ばずーかをうてるようになって、ちょっとずつ、もどりつつあるかな。

オリンピックで競技があったら、出られる。

「くるりんぱ」よりもうまく、どこへでも打てる。

交流戦明けてから、バズーカを打てるようになって、ちょっとずつ、戻りつつあるかな。

2022年6月17日、ようやく「つば九郎バズーカ」が再開された

2022年6月17日、ようやく「つば九郎バズーカ」が再開された

Q.今でこそ人気キャラですが、デビュー当時は大変だった

ぜんぜん、まったくだめ。

そこにいるだけでひっしだった。

それにとうじのやくるとは、すたーぞろい。

いけやまさん、ふるたさん、ひろさわさん、かわさきさんとか、にんきがあった。

ぼくも「よこにいてください」とか、かめらまんのしじもなかったし。

どこにいたらいいのか、たちいちもわからない。

全然、まったくダメ。

そこにいるだけで必死だった。

それに当時のヤクルトは、スターぞろい。

池山さん、古田さん、広沢さん、川崎さんとか、人気があった。

僕も「横にいてください」とか、カメラマンの指示もなかったし。

どこにいたらいいのか、立ち位置も分からない。

Q.名前が浸透するまでは時間もかかった

そとのいべんととかてれびとか、あんまりよばれることもなかった。

とりあえずまいにち、ぐらうんどにはいたけど。

たいへんだった。

とうじえらいひとに、なにもしないでおこられていた。「めだて」とか「なにしてんの?」とか。

外のイベントとかテレビとか、あんまり呼ばれることもなかった。

とりあえず毎日、グラウンドにはいたけど。

大変だった。

当時えらい人に、なにもしないで怒られていた。「目立て」とか「何してんの?」とか。

Q.認識されてきたなと思ったタイミングは

やっぱ、らみちゃん。

いっしょにひーろーいんたびゅーをやったり、ほーむらんのあとの「げっつ」とか「あいーん」。

あれをやるようになったから。

もうひとつは「どあら」。

いっきににんきがでたので、びんじょうした。

どあらがほんをだしたところに、つばくろうもおなじていすとのほんをだした。

ちゅうにちさんのきょうりょくもあったおかげ。

やっぱ、ラミちゃん。

一緒にヒーローインタビューをやったり、ホームランのあとの「ゲッツ」とか「アイーン」。

あれをやるようになったから。

もう1つは「ドアラ」。

一気に人気が出たので、便乗した。

ドアラが本を出したところに、つば九郎も同じテイストの本を出した。

中日さんの協力もあったおかげ。

本塁打を放ったラミレスとベンチ前でお得意のゲッツ=2003年10月

本塁打を放ったラミレスとベンチ前でお得意のゲッツ=2003年10月

Q.ラミレスとのパフォーマンスは確かに注目されましたね

まいかい、らみちゃんが、ほーむらんをうつと「あいーん」→「げっつ」だった。

そこからがやっぱりてごたえというか。

かえってからてれびみたりしんぶんみても、そういうえがおおくなってきた。

らみちゃんのおかげです。

毎回、ラミちゃんが、ホームランを打つと「アイーン」→「ゲッツ」だった。

そこからがやっぱり手応えというか。

帰ってからテレビ観たり新聞見ても、そういう画が多くなってきた。

ラミちゃんのおかげです。

DeNAアレックス・ラミレス監督の横で「アイーン」ポーズ=2016年2月

DeNAアレックス・ラミレス監督の横で「アイーン」ポーズ=2016年2月

Q.パフォーマンスの内容も毎年、徐々に変わっていった

あれめんどくさい。

「ふえたぞ」っていわれても、ながれがあるだろうっていう。

あれめんどくさい。

「増えたぞ」って言われても、流れがあるだろうっていう。

Q.練習したりはするのか

れんしゅうはなかった。

「くるりんぱ」といっしょで、するもんじゃないなと。

でも、あいつがまたいろいろたすので。

20びょうくらいかかるのってだめじゃね? って。

つぎの(打者が)いるのに…。

1かい、しゅしんにおこられた。

「ながい」って。

練習はなかった。

「くるりんぱ」と一緒で、するもんじゃないなと。

でも、あいつがまたいろいろ足すので。

20秒くらいかかるのってダメじゃね? って。

次の(打者が)いるのに…。

1回、主審に怒られた。「長い」って。

空中くるりんぱを失敗した後、ダチョウ?楽部の「ヤー!」を披露=2022年5月

空中くるりんぱを失敗した後、ダチョウ?楽部の「ヤー!」を披露=2022年5月

Q.カメラマンともあ・うんの呼吸で

みんながまってるから。

(カメラマン側から見て、ラミレスとつば九郎が)かぶらないように、らみちゃんをこっちによんで、やるようにしてた。

そうすると、みんながりょうほうみえるかなと。

みんなが待ってるから。

(カメラマン側から見て、ラミレスとつば九郎が)かぶらないように、ラミちゃんをこっちに呼んで、やるようにしてた。

そうすると、みんなが両方見えるかなと。

つば九郎(左)は代理人のドアラにコメント=2022年1月7日(代表撮影)

つば九郎(左)は代理人のドアラにコメント=2022年1月7日(代表撮影)

Q.ビジネスパートナーでもあるドアラとの思い出は

じゃびっと、とらっきー、ますことっといえばあのふたりというのが、よのなかにあった。

ますこっとといえば、ばくてんみたいな。

ぼくはできないし、やってといわれてもぎゃくにきれるだけ。「やんねーよ」って。

そういうときに、どあらがでてきた。

「きもかわいい」とかいわれてた。

いべんともよくいっしょにいっていて。

でばんのじゅんばんで、どあらのでかたをみて、じぶんがうごきをきめるみたいな。

いまは、ふたりでますこっとでぃなーしょーをやるようにもなってる。

ジャビット、トラッキー、マスコットと言えばあの2人というのが、世の中にあった。

マスコットといえば、バク転みたいな。

ぼくはできないし、やってと言われても逆にきれるだけ。「やんねーよ」って。

そういう時に、ドアラが出てきた。

「きもかわいい」とか言われてた。

イベントもよく一緒に行っていて。

出番の順番で、ドアラの出方を見て、自分が動きを決めるみたいな。

今は、2人でマスコットディナーショーをやるようにもなってる。

Q.今やチケットは即日完売という人気公演

ことしのおふもいろいろきかくだんかい。

もううごいている。

ぜんこくつあーできるようになればいいなと。

「しーずんおふがぼくたちのしーずんいん」をあいことばに、いろいろかんがえていこうなと、よくはなしています。

今年のオフもいろいろ企画段階。

もう動いている。

全国ツアーできるようになればいいなと。

「シーズンオフが僕たちのシーズンイン」を合い言葉に、いろいろ考えていこうなと、よく話しています。

「ドアラ・つば九郎クリスマスディナーショー2019」で入場し歓声を浴びる=2019年12月

「ドアラ・つば九郎クリスマスディナーショー2019」で入場し歓声を浴びる=2019年12月

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