小中一貫「六戸学園」開校 青森県六戸町の全5校集約 「地方学校に新たな形を」
青森県六戸町内全5小中学校を統合してつくる9年制義務教育学校・六戸学園が1日、開校した。人口減少に直面する中、学校機能をあえて1校に集約することによって、子どもたちの学びの質の確保や校舎維持にかかるコスト削減などを目指す県内初の取り組みが、実際にスタートした。 この日体育館で開かれた記念式典には約400人が出席した。佐藤陽大町長は「地方の学校の新たな形として、大きな期待と希望を託されている。町のシンボルとなり、良い教育施設となることを願う」と式辞を述べた。 二ツ森牧彦校長は「指導の一貫性、学びの連続性といった義務教育学校の利点を生かし、新たな校風と歴史をつくるため全力を尽くす」とあいさつ。佐藤町長らが壇上でくす玉を割り、開校を祝った。 六戸学園は六戸、大曲、開知の3小学校と六戸、七百の2中学校を統合してつくられた。児童生徒計約850人が入学する。 校舎は全国でも珍しい木造3階建て。グラウンドや、校舎に併設する町立図書館などは未完成。総事業費は約86億円。 8日に1年生と7年生の入学式を行う。