存続の決まった松山南高校・砥部分校にバスルームや家具などを備え付けた個室の寮が完成しました。
新しいコースの設置と合わせて、愛媛県外からの生徒獲得にも期待を寄せます。
少子化などの影響で一時、他の高校との統合が計画されていた松山南高校・砥部分校ですが、この春に新たに「ゲームクリエーションコース」を設置することを条件に、存続が決まり、全国から生徒を募ることになりました。
27日公開された新しく建設された寮「トベリエ」は、砥部町などがおよそ8億円をかけて建設したもので、関係者がテープカットで完成を祝いました。
古谷崇洋町長は「クリエイターを夢見る若者たちが全国から集う、魅力あふれる街づくりを目指したい」と意気込みを述べました。
また、寮の名称「トベリエ」は公募により決められたということで、発案者で砥部分校の1年生、黒川藍子さんにも記念の賞状が贈られました。
松山南高校砥部分校1年 黒川藍子さん
「リズミカルでかわいらしい、何より自分が呼びたくなるような名前を考えようと思って、『砥部のアトリエ』いいなと思いながら、砥部のアトリエ、砥部のアトリエ・・・あ!トベリエだと思って考えました」
新しく完成した寮では、最大で45人の生徒を受け入れることができます。
すべて1人部屋の個室となっていて、県内産のヒノキ木材をあしらった室内には、勉強机のほかに、キッチンや冷蔵庫などの家電や、ゆったりとしたサイズのバスタブを備えた浴室も備えられています。
このほか寮では食事が提供されることになっていて、光熱費込みで1カ月5万8000円で利用することができます。
寮は新年度に合わせて運用が開始され、現時点で16人の生徒が利用することになっています。