ニュース

北条幼稚園と中央保育園で閉園式 館山

 2025年04月01日 03時00分
園児と一緒に歌って別れを惜しむ保護者ら=館山

館山市北条の認定こども園「OURS館山」の開設に伴い、3月いっぱいで閉園する市立の北条幼稚園で25日、中央保育園で28日、閉園式が行われた。園児や保護者など関係者が園での思い出を振り返ったり、歌を歌ったりして別れを惜しんだ。

北条幼稚園と中央保育園は、統合して民間の認定こども園とする計画が2022年度にスタート。市が北条幼稚園の土地と施設を無償貸与することとし、社会福祉法人「太陽会」が25年度の開園に向けて整備を行ってきた。

北条幼稚園は1927(昭和2)年、中央保育園は75(昭和50)年に開設され、それぞれ市の中心的な幼稚園、保育園として長い歴史を刻んできた。

中央保育園での閉園式では、園児68人とその保護者、職員らが一緒になって園への別れと感謝を伝えた。園庭に出て全員で輪を作り、園の歌「中央マーチ」や「またね」といった歌を元気いっぱいに歌って園に別れを告げた。

髙橋知優ちゃん(4)は閉園に「かなしい」と感想。知優ちゃんの父親で、自身も中央保育園を卒園した知希さん(34)は、「あって当たり前だった保育園がなくなると思うと切ない。娘の卒園までみてもらい、ありがとうございました」と話していた。

園児や保護者一人一人を見送っていた中山宏子園長は、「長く続いてきたのでさみしい。これから他の園に移っていくが、それぞれの園で子どもたちだけでなく、おうちの人も楽しんで子育てができるよう願っています」などと言葉を贈った。

 

(安井咲子)

地域別ニュース一覧