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読めないニックネーム(再開版)

世の中の不正に憤る私が、善良かもしれない皆様に、有益な情報をお届けします。単に自分が備忘録代わりに使う場合も御座いますが、何卒、ご容赦下さいませ。閲覧多謝。https://twitter.com/kitsuchitsuchi

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赤組のAIについての公式見解本であろう『虚妄のAI神話 「シンギュラリティ」を葬り去る』(P5Sの元ネタだろう)。ペルンナ5とP5Sの考察 

※2025年4月2~3日に参考資料を追加。
大当たり本。読む気が無い人はせめて本記事でメモした箇所だけでもお読みになると、AIをめぐる支配層の動きが理解しやすくなると思います。


目次
『虚妄のAI神話 「シンギュラリティ」を葬り去る』の備忘録(メモ)
ペルンナ5と続編の考察
参考資料



『虚妄のAI神話 「シンギュラリティ」を葬り去る』の備忘録(メモ)



『虚妄のAI神話 「シンギュラリティ」を葬り去る』赤組のAIについての公式見解本であろう本。
P5Sの元ネタだろう本だ。
読むきっかけとなった、たらのめさんとワクワクさんに感謝!


https://x.com/uxskf/status/1886855774661726438
”ワクワクさん
@uxskf
AI関連だとねこさんコレ読むといいよ というか必読だと思う 私も紹介されて読んだけど

著者はフランス国立科学研究センター(CNRS)倫理委員会委員長
つまりグラントリアン側の大物

フランスでAI研究機関のトップを20年以上務めてる人
さらに表示
画像
午前4:14 · 2025年2月5日·3,141 件の表示”
(虚妄のAI神話の表紙の画像)
https://x.com/uxskf/status/1886856715897102463
”日本じゃあまり話題にならなかったけどフランス大東社のAI研究の大物によるAI本だよ 
グラントリアンによるAIへの見方が凄い

中身はシンギュラリティの欺瞞とかアメリカ(青)の企業の傲慢さとか

途中でグノーシスと人工知能、シンギュラリティ話の類似点とかあって興味深いよ
午前4:17 · 2025年2月5日·898 件の表示”
(実際、必読書だったよ)


ハヤカワ文庫NF
『虚妄のAI神話 「シンギュラリティ」を葬り去る』


ジャン=ガブリエルガナシア【著】
伊藤直子・他【訳】

早川書房
2019年7月20日 印刷

本書は、2017年5月に早川書房より単行本『そろそろ、人工知能の真実を話そう』として刊行された作品を改題・文庫化したものです。
つまり、2017年時点での赤組のAIへの公式見解であろう本だ。
著者であるジャン=ガブリエル・ガナシアの経歴の1つが「フランス国立科学研究センター倫理委員会委員長」つまり、赤組の重要な研究施設の中で地位が高い人だからだ。
CNRS(フランス国立科学研究センター)。
Centre national de la recherche scientifiqueの略。
倫理ってことが重要だよ。AI使用の倫理について考えているということだ。
しかも、人工知能(AI)の研究を行なうACASAのトップを20年以上務めているから、AIの専門家だ。


原著はいつごろ出たのか確認するために、
原題Le Mythe de la Singularité
Faut-il craindre l'intelligence artificielle?
(シンギュラリティ神話 人工知能を恐れるべきか?)
で検索。

https://www.seuil.com/ouvrage/le-mythe-de-la-singularite-jean-gabriel-ganascia/9782021309997
”Le Mythe de la Singularité
Faut-il craindre l'intelligence artificielle?
Jean-Gabriel Ganascia
Paru le 02/02/2017

なので、2017年2月発行。

https://ja.hinative.com/questions/10802964

フランス語 (フランス) に関する質問
Paru とはどういう意味ですか?
dded
2018年10月15日

フランス語 (フランス)

それは « paraître »という動詞の過去分詞で、現れるという意味です。
« Il m’a paru grand »
『彼は(私にとって)背が高く見えた」
= 見える
また、私たちはこの文脈でよく使います;
« Le livre est paru en 2012 »
これは、2012年にその本が出版されたという意味です。


上記が最速である保証はないが、2017年5月に和訳が出るのは早いな。

以下の作品(Œuvres)の箇所を確認。

Jean-Gabriel Ganascia — Wikipédia
https://fr.wikipedia.org/wiki/Jean-Gabriel_Ganascia
”Œuvres
(略)
Le Mythe de la singularité : faut-il craindre l'intelligence artificielle ?, éditions du Seuil, collection « Sciences ouvertes », 2017.


フランス語版ウィキでも2017年だな。
なので2017年時点での赤組のAIへの公式見解なのだろう。
文庫版の中にⓒ2017ってあるから2017年に原著が出版されたのは間違いだろう。

著者紹介欄より。
ジャン=ガブリエル・ガナシア
Jean-Gabriel Ganascia
哲学者。ソルボンヌ大学コンピュータ・サイエンス教授。同大学の情報学研究所で、認知モデルや機械学習など人工知能(AI )に関する研究を行なう「ACASA 」のトップを20年以上にわたり務める。2016年9月より、フランス国立科学研究センター倫理委員会委員長。近年はIT社会における倫理や政治哲学、人文情報学など、領域横断的な分野へ野心を広げている。2017年5月に来日し、日仏フォーラム「人工知能は社会をどのように変えるのか?」に西垣通氏らとともに登壇した。AIに関する著作が多数あるほか、2019年2月にはペンネームで小説(今朝、お母さんがダウンロードされた)を発表した。

本の帯より:

2045年、AI(人工知能)は人類を超えない。
過激な未来予測を徹底論破し、その扇動者たるGAFAの野望を暴く!
[解説]西垣通(東京大学名誉教授)
ハヤカワ・ノンフィクション文庫

(帯で結論と、書かれた目的が示されていて親切だ)

原文の脚注は側注として*で示しました。
訳者による注は文中に小さめの( )で示しました。


先に解説から書く。

p195から
解説
シンギュラリティ仮説の背後のうごめくもの

東京大学名誉教授(情報学) 西垣通

 2010年代後半に入って、AI(人工知能)ブームの過熱ぶりは凄まじい。とりわけ、その中核にあるシンギュラリティ(技術的特異点)仮説は、現代のグロテスクな神話と言ってもよいだろう。本書『虚妄のAI神話――「シンギュラリティ」を葬り去る』(原題は Le Mythe de la singularité、2017)は、シンギュラリティが実際に到来するかどうかを冷静に見極めるだけでなく、その背後にある文化的・宗教的なダイナミックスを、「仮像(pseudomorphose)」という概念にもとづいて容赦なくえぐり出してみせる。きびしい警告の書物である。

仮像:鉱物が本来の結晶形を示さず、外形を保ったまま、成分が置換して別の鉱物になったもの。外見は変わらない(同じ)だが、中身は別物だということ。
神智学が仏教をブッキョーにした。ブッキョーは仏教の仮像だな。名前は仏教、中身ブッキョー。
禅とZenの関係も同じだ


 だが、著者は決してAI技術自体を否定しているのではない。むしろ、本来のAI技術が、シンギュラリティという怪しげな神話によって変質してしまうことを批判しているのだ(仮像とは、ものごとの外形が保たれたまま、中身が変化してしまうことを表す)。いかにもフランス知識人らしく、豊かな人文学的教養をバックボーンに、情報科学についての専門的知識も駆使して犀利(さいり)な議論を展開していく。
 少し補足しておこう。シンギュラリティ仮説とは、2045年あたりにAIの能力が人間を凌ぎ、機械的支配が進んで世界のありさまが大きく変容してしまうという予測のことだ。「シンギュラリティ」という言葉は1980年代に数学者ヴァーナー・ヴィンジが言い出したが、未来学者のレイ・カーツワイルが2000年代半ばに楽観的予測をおこない、さらに2010年代に機械学習によるビッグデータ処理技術が顕著な進展を示すとともに、一挙に国内外で有名になってしまった。かみ砕いて言えば、人間のような意識をもち、汎用の機能をもつ「強いAI」がおよそ30年後に出現するという話である。
 この仮説には現在、主に三つの見方が存在する。第一は、AIが人類に光明と幸福をもたらすという楽観論、第二は逆に災厄と不幸をもたらすという悲観論。両者はいずれも、シンギュラリティがかならず到来するという前提に立っている。次に、来るか来ないかよく分からないが、経済効果を見込めるし、マスコミ受けがして予算も取れるので騒いでおこうという中立論だ。第一と第二は欧米の専門家や知識人に多いが、日本では第三の見方をする人々が圧倒的である。だが率直に言って、第三の立場にちんまり安住する人は、知的誠実さを欠くと責められても仕方がないだろう。問題は、情報社会に生きるわれわれすべてに突きつけられているからだ。
 そこで、本書をひもとく価値が出てくる。まず、著者はシンギュラリティ仮説が本当に到来するかを検討する。カーツワイルの予測は、技術が指数関数的に発展するという経験則(収穫加速の法則)にもとづいている。もっとも知られているのは、一年半ごとにコンピュータの半導体集積回路の密度が倍増していくというムーアの法則だが、それだけでなく、生命進化や文化発展などを含むより広範な分野で、指数関数的な成長が普遍的に出現する、という仮定がカーツワイルの議論を支えている。しかし著者は、この一般的な仮定が物理的限界を無視しており、科学的根拠を欠いたものだと手厳しく指摘する。ある仮説が説得性をもつには、いくつかの相異なる仮説と比較することが不可欠なのに、そういう手続きもまったく踏まれていない、というわけだ。結局、シンギュラリティ仮説は「ほとんどありそうにないこと」をのべており、「真面目に検討するに値しない」しろものなのだ、と著者ははっきり結論づけるのである。
 さて、シンギュラリティ仮説に関するこういう批判は、それ自体、とくに目新しいものではない。カーツワイルの収穫加速の「法則(?)」など、とうてい科学的な精査に耐えるものではないからだ。日本人の常識からすれば、シンギュラリティが到来すればやがて人間は不死性を獲得し、コンピュータのなかで永遠に生き続ける、などというカーツワイルの言葉をまともに信じることは難しいだろう。

そのコンピュータを永遠に管理し続けることって無理だと思うんだけどな。どこまで行っても物理的制約からは逃れられない

本書の真骨頂は、分析を進めて、そういう神話の源泉である文化や宗教の領域を論じたところにある。そして、その分析を踏まえて、グローバルに展開する巨大なハイテクIT企業がなぜシンギュラリティ仮説を支持するのか、その理由と目的に迫ろうとしたところにある。
 そもそも、人間の知とAIの機械的な知との境界線を問いかけるのは、ユダヤ=キリスト一神教における造物主の視座から見た議論である。人間も機械も、所詮は神が設計し創造したものであり、その点では変わりがない。カーツワイルのようなトランス・ヒューマニスト(超人間主義者)からすると、人間を越えていく普遍的な知というものも当然ありうるし、それが強いAIなのだということになる。だが、同時にそういうAIを人間がつくることは、フランケンシュタイン博士の所行と同様に、神を冒瀆する罪深い業だという怖れも現れる。だから西洋では、楽観論とともに悲観論が出現するのである。この点は、万物に霊魂を認めるアニミズムの伝統をもつわれわれ日本人には、なかなか分かりにくい。それで、可愛らしいロボットがほしいというユーザの願望と、人間に優しいロボットを作りたいという技術者の情熱とが組み合わさって、この国ではAIロボット・ブームが起きているのだ。しかし、AIの深奥にあるのは一神教的な文化だということを忘れると、われわれはとめどなく迷走していくのだろう。
 こういった点を念頭におくと、西欧的知識人である著者の議論はきわめて興味深い。とりわけ刮目に値するのは、シンギュラリティ仮説とグノーシス主義との共通点を指摘していることだ。日本ではあまり知られていないが、グノーシス主義とは、古代から中世にかけ、中東をふくむ西洋世界で圧倒的な力をもった宗教思想である。一神教と関りが深いが、正統キリスト教からすれば、最大の異端ということになるかもしれない。「グノーシス」とは本来ギリシア語で「知」のことであり、都会の主知主義的な思想といってよいだろう。

主知主義[intellectualism]:感情や意志より、理性や知性に優位を認める立場。

そこでは、神と人間とが対称的関係(神すなわち人間)にあり、この点で、神が圧倒的に上位で非対称的関係にあるユダヤ=キリスト教とはまったく異なっている。古代グノーシス主義を統一したのがマニ教だが、これは光と闇の善悪二元論が特徴だ。

待て。統一したって初めて聞いたぞ。どういうことだ? この人のグノーシス解説はあまり信用しないでおこう

グノーシス主義でめざされるのは個人の救済であり、造物主の支配する地上から光の世界に回帰することに他ならない。このために知(グノーシス)があるのだが、知は救済力と破壊力をそなえており、行き過ぎた愛知(ソフィア)は破壊(悪)をもたらすこともある。

ソフィアって名前が登場。グノーシス主義の解説も登場。赤組の代弁者であろう著者がグノーシス主義に言及。イーロンについても言及される。
ペルソナ5スクランブルの赤髪AIヒロインの名前がソフィア。しかも、最大の敵の元ネタがグノーシス主義だ。主人公は最終的に、ボゴミール派系グノーシスの力を使う。
ペルソナ5スクランブルの物語を決めるに関わっている人は本書も読んでいるのだろうな。
『虚妄のAI』とは違う題名の頃の方ね。上記の解説は、2015年5月に違う題名の方が刊行されたときの解説だ。
『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』は、アトラスより2020年2月20日に発売されたから『虚妄のAI』の方だと間に合わないだろうからね


 このようなグノーシス主義は、大貫隆(おおぬきたかし)らによる精緻な研究はあるものの、われわれ日本人にはあまり馴染みがない。だが、西洋におけるグノーシス主義の隠然たる影響力は、近代の合理主義によってはじめて克服されたと言われる。著者は近代合理主義者として、シンギュラリティ仮説がこのグノーシス主義と共通点をもつという、印象的かつ挑戦的な議論を展開するのだ。その理由として、知識にもとづいて自然を変革し、肉体から精神を解放せよと説くこと、しかもその説得の際、実証的実験や数学的証明といった「論理(logos)」ではなく宇宙的な「物語(mythos)」を用いること、などをあげている。人間の意識をコンピュータにアップロードして、電子技術と肉体が融合したハイブリッド生命を創造することが光明をもたらす、というシンギュラリティ仮説のストーリーは、確かにグノーシス主義の神話と一部重なっていると言えるかもしれない。
 著者によれば、グノーシス主義がユダヤ=キリスト一神教の仮像であるように、シンギュラリティ仮説の主張する強いAIは、本来のAIの仮像だということになる。表向き同じような外見をしていても、内容的にはまったく異なるもの、あえていえば異端だという主張なのである。
 それにしても、いったいなぜ、グローバルなハイテクIT企業は、これほどにシンギュラリティ仮説にこだわるのだろうか。著者はそこに隠された意図や目的を読み解こうとする。ハイテクIT企業のリーダーたちは、必ずしもシンギュラリティの未来に楽観的な見通しを持っているわけではない。恐るべき悲劇の予感もある。それなのに、強いAIの研究開発を推進しようとしているのは彼らなのだ。この矛盾が示すものは何か。――シンギュラリティが到来すると、技術が自律的に進歩して人間を支配する。だがそれは歴史の必然で人間にはどうしようもない。――そう宣伝したいのだ、と著者は推察する。彼らリーダーたちは、たとえ何が起きようとも技術が自ら改善してくれると主張し、公共的倫理を唱えつつ実は「自らの責任を回避している」のではないのか。それだけではない。そういう偽りの善意の背後に、近代国家にかわってハイテクIT企業が世界を支配し、新しい社会を創りあげるという政治的目的がひそんでいるのだと、断言するに至るのである。

このハイテクIT企業って主に青組って意味なんだろうな

 以上のような著者の主張を、われわれはどう受け止めるべきだろうか。米国企業を中心としたグローバル資本主義の侵犯に対する、西欧の古典的知識人の抵抗だと見なすことはできるだろう。だが少なくとも、その警告に耳を傾けることには大きな意義がある。AIと言えば、技術改良と経済効果の話題だけ、あとはせいぜい幼稚な夢物語というのが、情けないことにこの国の常識だ。本書がそんな常識に衝撃を与えることを切に願う。

p.202から
 文庫版追記
 右は、2017年5月、本書が単行本として刊行されたときに記した解説である。
 その後二年ほど経過して、インターネットやAIをめぐる状況は、ますます緊急度を増してきた。GAFAM(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロフト)とよばれる米国の巨大IT企業は地球上のビッグデータを寡占し、その影響力は、歴史上これまでに無いほど高まっている。このことは何を意味するだろうか。
(略)
 個人の行動や嗜好が詳細分析されても、逮捕されるわけではないし、商品を紹介してくれれば便利ではないか、と考えることもできるかもしれない。とはいえ、個人がアクセスできる情報はいつのまにかフィルタリングされ、行動の選択肢は事実上限られたものとなっていく。つまり情報の囲い込みが起きるのだ。その延長上で、人々が分断され、排外意識が高まったり、フェイク(偽)ニュースが政治的に洗脳されたりする恐れが出てくる。最近ささやかれる偏狭なナショナリズムの勃興も、情報フィルタリングが一因だと言えるかもしれない。むしろ問題は、技術の進歩展開が速すぎて、われわれの問題意識や社会制度が追いついていかない、という点にあるのだ。
 近代民主主義の発生地ということもあり、フランスやドイツを中心としたEU諸国は、この点を何とかしたいという強い意欲をもっている。2018年から施行されている「EU一般データ保護規則GDRR(General Data Protection Regulation)」はその危機意識と努力の表れと言えるだろう。欧州経済領域に属する諸国の個人データの収集管理を規制することで、個人が単なる「データ集合体」と見なされて海外企業に搾取されたり、基本的な自由を奪われたりする事態を予防しようというわけだ。
 2018年に刊行した拙著『AI原論』(講談社選書メチエ)は、いったいなぜシンギュラリティ仮説のような思考が西洋で生まれるのか、その哲学的・宗教的な背景を論じたものだ。本書の主張と異なる点も多いので、あわせて読んでいただければ幸いである。ともかく、いま必要なことは、トランス・ヒューマニストの妄言に惑わされず、冷静にAI技術の実相を見抜き、これを人間のために真に活用する方途をさぐることではないだろうか。
2019年5月
(西垣通「解説」は以上だ)


ワクワクさん
@uxskf
たらのめさんがツイートしてくれたグラントリアンによるAI本読んだよー

グラントリアン系の著者がグノーシス主義とシンギュラリティを重ねててたりするのが面白かったな

フランス、ドイツがAIの人権問題等に立ち向かってのが興味深い
画像
午後7:14 · 2024年7月9日·2,179
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(虚妄のAI神話の表紙の画像)
https://x.com/uxskf/status/1810620316303151396
”シンギュラリティ=啓蒙主義とは別のもの

まぁそのまんまフランス大東社として啓蒙主義を何度も強調した上でシンギュラリティは我々の進歩主義的理想とは違うって言ってるのがね

現代のグノーシスとか偽りの人類愛とかかっこいいね

グラントリアンによるAI本て時点でもう読む意味はあったと思う
午後7:21 · 2024年7月9日
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ワクワクさん
@uxskf
啓蒙思想、進歩主義に反対しながら科学やAIを加速させる
白人至上主義とアンチ大東社のためですってこれ支持する日本人はアホでしょ?
メーソンのことを知っていたらただのアンチ大東社であり白人至上主義のカウンターなのが見え見えなわけで
午後11:37 · 2025年2月10日·1,341 件の表示

それを批判するフランスの科学センターのシンギュラリティは妄想で我々の百科全書派的思想とは違うという本なわけで

結局フリーメイソンのことを知らなければ何もわからんよ
午後11:38 · 2025年2月10日
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ワクワクさん
@uxskf
パリAIサミットという明らかなフリーメイソンによる場で米英がEUに対抗みたいな構図

GODFはAI開発に力を注ぐが米英の思う世界には当然したく無い

UGLEはシンギュラリティを到来させて世界を壊し白人支配に持ち込みたい
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午後5:29 · 2025年2月12日
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結局あらゆるAI議論てこのメイスン関連の視点や対立が見えないと何も意味がないと思う

日本側が真っ当なAI規制をしても米英が開発進めて一人勝ちになるなら意味は無いし

そうなれば日本も追従せざるを得ないのは目に見えているわけで
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午後5:37 · 2025年2月12日
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創作家等のAI規制もそうなれば無力でしかない

欧州とアメリカの真っ向からの対立と植民地の日本では立場が違うわけだし

アメリカが開発する事になれば世界的にもそこに目を向けなければ没落しかないのでやるしかないとなる

規制するなら全世界で同一にしなければ意味はないけどまぁ無理だね
午後5:43 · 2025年2月12日
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ワクワクさん
@uxskf
ま、元々はロスチャ、ロックから始まったAIも
時代を経て現実と理想のバランスが崩れ始めているわけだね

GODFもUGLEもAIに関して姿勢や立場が変わったり色々複雑 
逆張り思考のシンギュラリティも出てきたし

結局は権利関係になるんだろうけど
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午後5:52 · 2025年2月12日
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第一章 状況は切迫している(らしい)

[訳者の伊藤直子(いとうなおこ)は1章および統括の担当]

p.13
スペースXを創業し、ペイパル、テスラモーターズ、ソーラーシティの共同創業者でもあるイーロン・マスクは、公の場で何回も、人工知能が人間を追いやる危険性について訴えている3。彼にとってはこれこそが、人類の最も危険な実存の危機なのである4。

原注
p.216
3. Eric Mack, ≪ Why Elon Musk spent $10 million to keep artificial intelligence friendly≫, forbes.com, 15 janvier 2015.
[エリック・マック、「イーロン・マスクが人工知能を友好的に保つために1000万ドルを費やした理由」。2015年1月15日。
つまり2015年時点でのイーロンの主張である。AIは否定しないが、人類を危険にさらしてはならない。人間に友好的でないといけない。以上のような思想なのだろう。
和訳は私が行なった。以下も同様]

4. Miriam Kramer, ≪ Elon Musk : Artificial intelligence is humanity’s ”biggespt existential threat” ≫, livescience.com, 27 octobre 2014.
[ミリアム・クレイマー、「イーロン・マスク:人工知能は人類の”最大の存在の危機”である。」。2014年10月27日。
2014年時点でのイーロンの見解だ]


p.22から
第二章 技術的特異点(シンギュラリティ)

事態はだんだんと加速して、ある時突然、暴走が起こる。世界が変わり、人間が変わる。自然も、生活も、意識も、時間さえも、まったくの別物になってしまうのだ――
 この変化こそが、技術的特異点(シンギュラリティ)と呼ばれるものである。シンギュラリティについては、すでに多くの不安の声が上がっているが、その危険性や重要性について検討する前に、この言葉の起源について概観しておこう。
 最初のシナリオはSF小説だった。1980年代に、アメリカのSF作家、ヴァーナー・ヴィンジの小説によって、シンギュラリティという言葉が広くの世の中に普及したのである。さらには、1993年に発表された「来たるべきシンギュラリティ」というエッセイの中で、シンギュラリティは理論化されることとなった。ヴィンジはこのエッセイの中で以下のような予測をしている。30年以内に、情報技術の進歩によって、機械は人知を凌ぐ超越的な知性を獲得するだろう。その結果、自然界における人間の位置づけや序列や自律性は大きく変化することになる。人間は、機械と結合することによって、自らの知性や認識能力(論理、記憶、知覚)や寿命を大幅に増大させるだろう。その時、人間は生命とテクノロジーが融合したサイバネティック生物、いわばサイボーグになる。それによって、情報技術の進歩の驚異的な加速化が引き起こされる。そして、情報技術があまりに拡大しすぎた結果として、知識の生産システムが急激に変容することになり、もはや、人間の理解力では把握できない段階にまで至ってしまうのだ。ヴィンジはこのエッセイにおいて、こうした出来事が、1993年から2023年までの30年の間に生じるとしている。

p28
ムーアの法則によれば、機械の性能は急激な勢いで上昇するのだという。これは、インテルの創設者のひとりであるゴードン・ムーアが1965年に発表したものだ。この法則によると、1959年以来、マイクロプロセッサのトランジスタ数は18カ月から24カ月ごとに倍増していくらしい。実際、今日に至るまで記憶容量とプロセッサの演算速度は急激な勢いで増加を続けている。少なくとも、24カ月ごとに倍増していることは法則として立証されているのがわかる。しかし、近年のさまざまな兆候を見ていると、この増加速度は停滞する傾向を示している。そうなれば、ムーアの法則はまもなく有効性を失うことになるだろう。

マイクロプロセッサとは? | 半導体の原理 | nanotec museum
https://www.tel.co.jp/museum/exhibition/principle/microprocessor.html
”マイクロプロセッサとは、主にコンピュータの演算装置、制御装置、記憶装置、入力装置、出力装置の5つの機能を1つの半導体チップに集積したものをいい、コンピュータの"実行責任者(CPU:中央演算処理装置)"にあたる役割を担います。
プロセッサは"実行責任者"

コンピュータにおいて、ソフトウェアはハードウェアを動かすための"指示書"の役割を果たし、通常はメモリに収められています。そして、ハードウェアであるプロセッサがいわば"実行責任者"として指示書を1行ずつ読み込み、実行に移すことで、コンピュータは働きます。このとき、指示書の内容をプロセッサが理解できないと意味がありません。
そこで、事前にプロセッサができることが決められます。それは"職務規定"のようなもので、命令セットと呼ばれています。プロセッサへの指示書は、この命令セットの組み合わせによって厳密に書かれています。このプロセッサを1個の半導体チップに集積した部品として生まれたのがマイクロプロセッサです。
” ※着色は引用者


トランジスタは、電気の流れを制御する部品。大きく分けて2つの機能がある。
①回路のオンとオフの切り替え(スイッチ機能)
②信号を増幅させる

 こうして法則を観察することは、シンギュラリティを判断するのに大いに役立つ。ということで、われわれは断言しよう。数学や情報処理学の知識があっても、ムーアの法則を拠り所にしていても、シンギュラリティに関する1980年代のヴァーナー・ヴィンジによる最初の仮説は、科学的ではなかった、と。



p.40から
 第三章 指数関数的な爆発
 
 チェスボードに置いた麦の粒

 ある言い伝えを紹介しよう。昔から広く知られていて、ディドロとダランベールが編纂した『百科全書』によってよりいっそう広まった話である。53

百科全書が出てきたぞ(笑) 陣営表明かつ宣伝だ(笑)

これによると、チェスは五世紀初頭のインドで、シーサという名のバラモン(僧侶)が考案したという。シーサは仕えていた若い王に、君主が有能でもひとりでは何もできない、兵士や騎士、妃に道化、誰ひとり欠けてはいけないということを教えたくて、格子柄(がら)のボードの上で木の駒を動かすゲームを考えた。王はたいそう喜び、シーサに褒美を選ばせた。すると、シーサはボードのマスの数だけ麦の粒が欲しいと答えた。ただし、ひとマス目にひと粒、ふたマス目にふた粒、三マス目に四粒、と倍々に増やして最後の六四マス目まで埋めていくのだ。王は「麦が数粒でよいのか!」と驚いたが、すぐにそれを聞きいれた。ところが、宮廷の財務官たちが必要な粒の数を計算してみると、国中の収穫量でもまったく足りないことがわかった。

この言い伝えは、数学者が「指数関数的な爆発」と呼ぶ、幾何学的性格をもつ現象を見事に証明している。

p213 原注
53.『百科全書』の「チェス」の項を参照。オンラインで閲覧可能。


ワクワクさん
@uxskf
赤組のAIへの公式見解に近いものかもね
ディドロとダランベールの百科全書のチェスの話から始まってムーアの法則

最終的に似ているように思えてもAIどうたらはコンドルセの啓蒙主義では無いとかの主張

フリーメイソンの大物だろうから書いてる内容も興味深い
午後10:10 · 2025年2月5日·811 件の表示

https://x.com/uxskf/status/1887127822461809026

地球温暖化はシンギュラリティと違って事実とかの
あぁフリメねって話もあるけど

メーソンからの意見だけあって色々ある
例えば人類頭脳プロジェクトがEU主導だったけどあまりにも馬鹿げていたとか

仮想通貨は特にフランスの中央銀行が危険性を訴えたとか
午後10:15 · 2025年2月5日
·
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p46から
カーツワイルが予言する未来では、生体工学(バイオニック)人間に座を明け渡すことになる。彼らは、神経系に移植された人工装具を手足とするロボット装置のような存在で、指令を下すのは、生物学的な基盤から解き放たれた人間の意識である。この時その人間の意識は、精神を自由に羽ばたかせ、肉体という器、さらには脳という器からも解放され、コンピュータにつながることによって、純粋に霊的な存在、ギリシャ哲学でいうところの「プネウマ」になるというのである。
 肉体を離れたこの人間の変貌については後ほど述べることにして、ここからは、ムーアの法則が永久に続くという仮説について詳しく検証していくことにする。なぜならこの仮説には四つの問題点があるからだ。ひとつ目は、帰納的な性格を持つこの法則を無制限に拡大解釈することに関する論理的な問題。ふたつ目は、小型化をどこまで推し進められるかという物理的な限界に関する問題。三つ目は、経験則であるこの法則を、古代の種(しゅ)の進化に関する考察と比較することの問題。最後に、演算能力の増大とは何を意味するのかという問題。この四点について順に見ていくことにしよう。

 論理的な矛盾

 最初に確認しておきたいのは、ムーアの法則というものは経験則を公式化したもの、すなわち、観察結果を簡潔かつ便宜的にまとめたものにすぎない、ということである。

これが将来にわたって有効であるとはまったく断言できないのだ。

ムーアの法則をこれと同様の考え方で見てみよう。ムーアの法則が正しいとする根拠は、長期間の観察結果によるものである。論理学ではこうした考え方は帰納的推論と呼ばれている。つまり、数多くの個別の事例の観察を通じて、普遍的な原理を導き出す推論方法だ。
 ただし、帰納的推論によって得られた結果を科学的に有効と認めるためには、少々注意が必要だ。というのは、繰り返し観察を行なってその結果を一般的な原則にのっとってまとめただけでは、不十分だからである。推論結果は一定の検証を行なわなければならない。実験をして、ある現象の発生に関与する実際の条件を再現し、そこで起きることを観察する必要がある。だがこのムーアの法則の場合、観察が行なわれた時点と同様の具体的な条件を再現することは難しい。というのも、この法則はテクノロジーの進化直前の状態であり、それさえも、時間とともに絶え間なく変化し続けて、逆戻りすることがないからである。それゆえ、ムーアの法則は歴史的な法則というべきものであって、正確には、実験に付すことができない。そんなことを言ったら、歴史が関係する科学、例えば地質学はどうなるのだ、という反論もあるだろう。確かに、地質学も同様の問題を抱えている。地球が形成された起源にさかのぼって実物と同じ条件を再現するなど、考えられないことだ。それでも地球科学という学問が存在し、これは他の自然科学と同じように、厳格なアプローチによって研究が行なわれている。実験が不可能であるため、こうした学問は万人が認める自明の理を暗に拠り所としている。それに基づけば、過去に起こったことは現在も同じような手順で起き、未来にも同じような手順で起こると考えられるからだ。イギリスの哲学者、ジョン・スチュワート・ミルの言葉を借りて言い換えるならば、帰納的推論の正しさは、斉一性(せいいつせい)(同じ条件のもとでは同じ現象が起こるという性質)があるかどうかにかかっている、ということになる。

今日まで50年間ムーアの法則に関する観察をしてきたといっても、それによってこの法則が将来も有効だと保証することは、まったくできないのだ。
 さらに付け加えるならば、すべての帰納的推論の必要条件である、斉一性という原理は、非連続性の近傍では役に立たない。また自然科学の世界では、特異点に近づくにつれて通常の法則が役に立たなくなることが知られている。通常の法則が役に立たなくなるということこそが、まさに特異であるということなのだ。テクノロジーの進展に関する法則についても同様のことが起こる可能性は十分にある。そうなると、自明の理に基礎を置くムーアの法則の正当性は、この法則が永遠に続くという前提で産まれたシンギュラリティという考えそのものによって否定されることになる。このように、ムーアの法則を無制限に拡大解釈することに関しては、ここで論理的な矛盾に行きつく。

p54から
物理的な問題とは別に、現在、技術的な制約が厳しいという問題もある。プロセッサはシリコンと半導体を用いて製造される。

半導体素子には帰納を果たすために数百個のシリコン原子が組み込まれている。したがって、どんなに小型化しても10ナノメートルを下回ることはできないだろう(1ナノメートルは10のマイナス9乗メートル、すなわち10億分の1メートル)。つまり、現在のプロセッサ製造工程には制約があるということがわかる。これは「シリコン障壁」と呼ばれている。すでに2016年には、インテルはプロセッサの小型化については開発を抑制していくと発表した。その結果、ムーアの法則からははずれることとなった。


P59から

古生物学は、カーツワイルが立てた、自然の進化が指数関数的だとする法則をはっきりと否定したことになる。まだ他の理由が必要だと言うのなら、スティーヴン・ジェイ・グールドが多くの著書、特に『フルハウス 生命の全容』の中で述べていることを紹介しよう。グールドは、進化はいつも偶発的なものだと説明している。全体を見渡すと、進化の歩みというのは、複雑化に向けて連続的に進んでいるわけではなく、また完成された理想の形をめざして進歩しているわけでもない。種の進化と、生物がその発展の過程で潜在能力を徐々に発揮していくことを関連づけようとしても無駄だ、というのである。

 知能と演算能力

 そもそも知能とは、単純作業を実施するスピードのことでも、メモリに保存された情報量のことでもない。演算能力が向上したり記憶容量が増えたりしたからといって、自動的に知能が生じるわけではない。


第四章 コンピュータは自律できるか?

p72から
ビッグデータのような膨大なデータを完璧に処理できるような能力を持つ人間は存在しない。その点では、間違いなく機械は人間の能力を超えている。
 これに懸念を示した人工知能の研究者らが、2015年、二通の公開状に署名した。一通目は一月に出されたもので、学習能力をもった人工エージェント(独力で動く仮想代理人ソフトウェア)が拡大することによるリスク及び、今後も一貫して研究を続けることの必要性を訴えた。二通目が出されたのは七月で、ドローンやロボットを用いた自律型兵器の開発の禁止を訴えるものであった。
 私は今、フランス国立研究機構(ANR)のプロジェクト、「倫理と自立エージェント」(EthicAA)に参加し、この問題について研究を続けている。このプロジェクトは、哲学者、論理学者、そして人工知能の各分野(自動推論、マルチエージェントシステム、超準モデル、論証のモデル化)の研究者らの協力によって進められている。人工エージェントの能力を制限することで、今日あちこちで議論を巻き起こしている人工知能が、倫理的にも法律的にも問題なく運用できるということを保証しようとするものだ。そしてその先には、さまざまな情報を扱う際に、人間と人工エージェントのもつ双方の理論や規範を尊重した、より正しい決定を下すためのルール作りを行なおうと計画している。


機械学習アルゴリズムの分類


実はアルゴリズムのタイプは三つしかない。ひとつ目は、「教師あり学習」アルゴリズムで、入力データの分類を【教師】が機械を教育しながら学ばせる。ふたつ目は、「教師なし学習」アルゴリズムで、機械が自分で学習する。三つ目は「強化学習」アルゴリズムで、機械の一連の行動に対し、一定の報酬や罰を与えて最適な行動を学習させる。ちょうど、考えの古い教師が、悪いことをした生徒の指を物差しで叩き、良い発言をした生徒にポイントを与えるようなものだ。
 このうち、教師あり学習アルゴリズムと強化学習アルゴリズムに関しては、近年目覚ましい成果をあげている。特に強化学習は、一貫した注意力を必要とする時、あるいは、ウラジーミル・ヴァプニックの統計的学習理論や、レスリー・ヴァリアントのいう「確率的で近似的に正しい」(PAC、probably approximately correct)モデルの数学的理論を必要とする場合に用いられる。具体的に言うと、書き取りのような連続した音の認識、指紋・声紋・顔の認証や感情の識別といった認証システム、ある車が、止まるべきか進むべきか、右折か左折かを決定するといった局面で、強化学習の手法は非常に有効である。われわれは、認証したいサンプルをできる限りたくさん機械に与えておくだけでよいし、自動運転車の性能を上げたければ、スピードに応じて報酬を与えたり、事故を起こした場合に罰を与えたりすればよいのである。しかし、教師あり学習アルゴリズムが実行されるためには正解をもつ例題が必要であり、強化学習アルゴリズムには報酬が必要となる。ここである問題が生じる。いったい【だれ】が正解を教えたり、報酬や罰を与えたりするのか? それは、われわれ人間である。機械は、人間が教えたルールに従って行動しているのであり、自分自身でルールを生み出しているわけではない。そういった意味では、機械は完全に自律しているとは言えないのである。

【 】は傍点の代役。他の個所でも同様

 ここで、「自立」と「自律」の違いについて明確にしておこう。自立とは、仮想代理人ソフトウェアであるところのエージェントが自ら動き、誰の力も借りずに意思決定できることを言う。たとえば、道順を選択しながら走る自動運転車や、あらかじめ教えられた条件に一致する標的や動くものなら何でも撃つロボット兵器などの類だ。つまり、エージェントの自立とは、技術的な意味であり、情報を取得してから意思決定し、実行に移すまでの間に物理的に因果関係があり、しかもそれを人間など外部からの介入なしにできることを指す。一方、自律というのは哲学的な意味であり、自らが行動する際の基準と目的を明確に持ち、自ら規範を作り出すことができることをいう。自律の対義語は他律で、これは自らの意志によらず他者からの命令に従って行動することだ。自律したロボット兵器は、与えられた色や形などの条件に合う標的を探し出して攻撃する、といったことはしない。自ら掲げた目的を果たすのにふさわしい標的を、自ら決定するのである。

今、世の中で懸念されているのは、自立ではなく自律の方だが、学習能力を与えられ、自らのプログラムを改善できるようになっても、機械が自律することは考えられない。なぜなら、機械は結局、人間に教えられた理論やルールにのっとって行動することになるからである。

2020年に発売された、『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』 [P5S]のAI ソフィアの行動基準も人間の価値観に基づくもんな。でないとプレイヤーの共感を得られないのも理由だろうけど。
そもそもAI を作るのは人間だから人間的になるのは当然だ



強化学習も教師あり学習も自律性はないのだ。実際、強化学習アルゴリズムを使用する際には、人間が最適な選択を行なう基準を設定し、機械はこれを変更できないようになっている。
 よって、教師あり学習も強化学習も、機械を自律させることはない。つまり、スティーヴン・ホーキング、イーロン・マスク、ビル・ゲイツ、スチュワート・ラッセルらが次々と公にした懸念を、裏づけるものは何もないのである。


p.80から
 第五章 現代のグノーシス

P5Sの作者たち[名前が出ているとは限らない]が大変注目したであろう章だ


 人工知能を「仮像(かぞう)」としてとらえる

化石と結晶
 自然界には、物理化学的な過程を経た末に、個体物質を構成する分子がすっかり変化してしまうということがある。それは分子がゆっくりと置き換わって起こる場合もあれば、外部の物質が加わって徐々に変質する場合もある。

そうした現象がきわめてゆっくりと起こる時には、外形は保たれたまま、物理化学的な構造だけが変化する。その結果、外形と中身がまったく食い違うという思いがけないことが起きる。たとえば、(略)、構造自体は保たれたまま、炭酸カルシウム分子が自然銅に置き換わっていくのもそうだ。これらは仮像(かぞう)(pseudomorphose)と呼ばれる現象である。pseudo-は「偽りの」とか「目を欺く」とかを意味するギリシャ語のpseudésから、-morphoseは「形態の形成」を意味するmorphosisからきている。

社会の石化
 ドイツの哲学者、オスヴァルト・シュペングラーは、第一次世界大戦後まもなく出版された名著『西洋の没落』の中で、この仮像の概念を社会現象に適用し、優勢な文化がもともとの外観を保ったまま、劣勢な文化によって徐々に変化していくさまを説明した。

近年発展している「強い人工知能」や「汎用人工知能」といった分野が自らを人工知能と称している現象を、仮像という言葉を借りて説明したい。というのも、人工知能とは言いながら、これらの分野で語られていることは、本来の意味とはまったく別の内容、とりわけ、シンギュラリティ仮説に絡んだ内容であるからだ。


人工知能の歴史
 「人工知能(artificial intelligence)」という言葉は、1955年、若き数学者、ジョン・マッカーシーによって初めて使われた。(略)、大学の夏期講座の計画書を提出した。内容は、人間の認知機能を機械によって模倣するというものだった。計画書を読むと、この新たな学問の基礎となっていた原理がよくわかる。そこには、この研究が「学習をはじめとする知能のさまざまな働きの過程を精確(原文ママ)に記述することで、知能を模倣する機械を制作することが可能になる、という仮説に基づいている」と書かれている。

あくまで知能の模倣ね。新たな人類の誕生とは一切関係ないことが重要だろうな

 研究の科学的目標は、推論・記憶・計算・知覚など、知能のさまざまな働きをコンピュータで再現して、知能を理解することにあった。つまり、マッカーシーらは、知能を秩序立った方法で基本的な機能に分解し、それぞれの機能を機械で模倣しようと考えたのだ。

若干はSF の世界に影響されていたかもしれないが、マッカーシーらの狙いは謙虚なものだった。創造主に成りかわるつもりはなく、人間のコピーや超人を創り出そうというのでもない。彼らの目的は、あくまでも実証的で現実的なものだった。動物の知能であれ人間の知能であれ、認知機能を機械で模倣することで知能をもっとよく理解したいと考えたのだ。


サールは有名な「中国語の部屋」論文の前書きで、この思考実験の哲学的な狙いが、「強い人工知能」と、研究者やエンジニアが携わっている「弱い人工知能」を対比させることにあると述べている。彼は、弱い人工知能によって実現されたさまざまな成果には感嘆の念を禁じえないことを素直に認め、人工知能の現時点での成功や今後の可能性にはまったく疑問を挟んでいない。つまり、明確に実証的で技術革新に関わる科学分野と、それよりはるかに深遠な哲学的問題とをはっきりと区別したのだ。サールが異議を唱えるのは後者に対してだった。
 サールが強い人工知能という言葉を説明の道具として使ったのは、1980年代の初頭だった。この強い人工知能こそが、先ほど定義した人工知能の仮像である。なぜなら、強い人工知能とそもそもの意味での人工知能は、名前の上では似通っていても、目標も方法もまったく異なるものだからだ。かつて、コンピュータでシミュレーションを行ない、実験によって検証することに基礎を置いた科学の一分野であったものが、今では論証だけに基づいた哲学的アプローチとなっている。かつては、知能をコンピュータで再現可能な基本的機能に分解すると言っていたものが、今では、基本的な認知機能から精神や意識を再構成すると言っている。石化作用と同じで、強い人工知能もまた、弱い人工知能から、外見だけはそのままに、最初にあった構成要素をどんどん置き換えていくことでできあがったものである。

 コラム――中国語の部屋
 認知主義の哲学者らは、精神活動を、単なる記号の機械的操作と同じだと見る向きがある。ジョン・サールはこれが無意味であると証明するために、1980年代初頭、「中国語の部屋」と呼ばれる思考実験を題材とする論文を書いた。

囚人の行動は、厳密に定められた規則に従っているだけで、機械的なものだ。あるいは、言語学者でもあるサールの言葉を借りるなら、シンタクス(構文規則)的なものである。だが、囚人は決して、意味を把握することはできない。

論理的規則にのっとった記号操作と考えられる人工知能の働きと、精神の働きを、単純に比較することに疑問を投げかけたのである。

「強い人工知能」とは、シンタクスを使って記号を操作し、意識をはじめとする精神のさまざまな機能を再現しようするものだ。そんなことは不可能だとサールは言う。


p91から
汎用人工知能
 サールが強い人工知能という言葉を使ってから数年のうちに、この概念は大流行したので、人工知能すべてが強い人工知能だと思いこむ人たちも現われてきた。特に、この言葉の生まれた経緯を顧慮しない哲学者らは、強い人工知能に対して、最初の人工知能の大きな夢と、記号操作のみで情報を処理する初歩的な方法を言い表わすのに、「古き良きAI(GOFAI、good old-fashioned artificial intelligence)」という言葉を作り出した。

二十一世紀の初めになると、汎用人工知能(AGI、artificial general intelligence)と呼ばれる新しい考えが生まれた。間違っても、60年前に生まれた最初の人工知能(AI)と混同してはいけない。

人工知能という概念の仮像が生じていることを指摘しておきたい。

強い人工知能が、元はといえば哲学的議論だけを根拠にしているのに対し、汎用人工知能はかなり難解な数学理論や情報技術に基づいている。

p95から
 もうひとつの仮像、グノーシス
 強い人工知能と汎用人工知能が仮像であるのと同じように、グノーシス主義もまた、ハンス・ヨナスによって仮像としてとらえられている。ヨナスは、その著書『グノーシスの宗教』の中で、前述のシュペングラーに言及しながら、グノーシス主義は一神教の宗教、特にキリスト教とユダヤ教における仮像であると書いている。グノーシス主義と人工知能の問題が似ていると言えば、意外に思われるかもしれない。両者の属する領域はまるで異なる。片や、宗教やグノーシス派に共通する精神の領域、片や、二一世紀(原文ママ)最先端の科学やテクノロジーによって切り開かれた新しい地平だ。

グノーシス派の知識とシンギュラリティの学説の社会的地位も違っている。一方は、限られた信者に伝授される秘密の教義。もう一方は、現代で最も影響力を持った団体や組織の支援を受け、強力な広報活動によって広く伝播される仮説としての知識だ。
 それでも、これから見ていくように、グノーシス主義と一神教の宗教との関係に見られる特徴は、シンギュラリティと現代科学の関係を理解する上で役に立つ。ただその前に、ここで一部の外国の科学者たちを揶揄するつもりはまったくないことを断っておきたい。

ケツ社的に重要な思想だから、揶揄しないって書いたのだろうな。
グノーシス主義の解説もちゃんとしてくれるのが本書。ケツ社的に重要思想だから解説する必要があるんだろうな。
本書はケツ社系の本だと分かっていると、つい笑ってしまう箇所がある(笑)
赤組が誰を重視しているかも分かるのでありがたい。言及される本は推薦図書なのだろうな



まず、グノーシス主義の主だった特徴をおさらいしておこう。
 グノーシス主義はギリシャの哲学思想や中東の一神教、主としてキリスト教とユダヤ教から多大な影響を受けている。それらと混同されることもあるくらいで、ハンス・ヨナスが仮像と呼んだのもそのためであった。さらに、それ以外にも、以前からあった伝統的な神秘思想、とりわけエジプトやバビロニアの魔術的信仰や、マズダ教あるいはゾロアスター教と呼ばれるペルシャの宗教の二元論の影響を受けている。しかしながら、一神教やギリシャ哲学とは異なり、グノーシスでは単一性を追及しなかった。唯一の神やただひとつの原理しか認めないのではなく、根本的な二元性の存在を主張した。一方には、至高の存在=真実の神が隠されており、もう一方では、偽りの神=簒奪者が造物主(デミウルゴス)となり、真実の神を欺いて秘かに世界を創造したということになっていた。そのせいで、この世のあらゆる誤りや欠陥が生まれ、それが原因で、われわれはさまざまな悪や苦痛に苦しみ、死すべき運命にあるのだ、と。われわれが暮らしているこの世界は見せかけの代用品にすぎず、グノーシス主義者たちが「プレーローマ」と讃える完全な存在に至るには、なんとしても正さなければならないのだ。そのためには、偽りの神が支配する世界から逃れ、権威から自由になり、支配と決別しなければならない。この救済は、幻影を振り払ってくれる秘密の知恵を獲得することによって可能となる。それこそが、隠された真の神の世界へ入るための知識なのである。これは、グノーシス(gnose)の語源がギリシャ語で「知識」を意味するgnosisであることからも明らかだ。真実の存在になるためには、特別の知識が不可欠なことを意味している。物質的な手段を用いる試みはことごとく徒労に帰するだろう。なぜならそれは、偽りの神の創ったにせものの世界に加担することだからだ。
 このグノーシスの知恵は、ギリシャの哲学思想のように、論理的な思索を重ねていくことで得られるものではない。あるいは、キリスト教やユダヤ教の神学のように、啓示や神託のような超自然的な基点(アンカーポイント)から出発して論理によって導き出されるものでもない。これは物語から生まれるものだ。したがって、ロゴスではなくミトスの世界に属するもの、論理を展開することではなく物語ることから生まれるのである。物語は、どうやって偽りの神の欠落した世界から逃れ、真実の神を招来したらいいのかを教えてくれる。どのような手法や儀式や行為によって、偽りの神の支配を終わらせ、完成に到達できるのかを、信者に示す。
 それは、決定的な離脱、元には戻らない断絶、永遠の決別として、突然やってくるのだという。
グノーシス思想における時間には、あと戻りということはありえない。古代の人々が信じていた円環としての時間、とりわけ、古代ギリシャの永劫回帰する時間と似たところはない。さらに、キリスト教やユダヤ教のような歴史上の宗教の時間とも違う。

グノーシスの時間はまた、ただ積み重なっていくだけの、現代のわれわれの進歩する時間とも明らかに異なっている。要するに、グノーシスの時間は、それだけが救いの解体をもたらすという突然の破断の周りに畳まれ、折り曲げられ、強直した時間なのだ。
 では、以上のことをまとめてグノーシス思想の四つの特徴を抜き出してみよう。第一に、不完全な世界の元凶である偽りの神とそれに支配力を奪われた真の神との対立、第二に、ロゴス(論理)よりミトス(物語)を重視すること、第三に、精神と物質を完全に分けて考える二元論、そして最後に、やがて大異変が訪れ、時間の断絶を経て真の神の世界が到来するとしていることである。

シンギュラリティ神話ができていく過程で、ケツ社員がグノーシス思想を混ぜたのかもね。なので当然、グノーシスと似た箇所ができる。

https://x.com/uxskf/status/1887131670698250426
”ワクワクさん
@uxskf
グノーシス主義とAI
AIに関する話なのに宗教や神学に関する話が割と多いのもね

大東社はAIを人間の権利や啓蒙思想、ヒューマニズム
それらを基に当然考える

その場合シンギュラリティやAIによる支配は全く別のものだとさ

最終的に人類へ教育しかないと至った彼らだからね
でも根底は選民思想だけど
午後10:30 · 2025年2月5日
·
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 これら四つの特徴は、シンギュラリティの提唱者たちの主張にも同様に見られるものだ。

提唱者たちにグノーシス主義の影響がありそうだな。一部はケツ社員だろうし

だからといって、これが古代のグノーシス思想と同じだと言っているわけではない。

グノーシス主義に対する一神教宗教の関係にも、シンギュラリティを促進する汎用人工知能や強い人工知能などに対する理論や科学としての人工知能の関係にも、同じように仮像という現象が見られるからだ。

 まず、グノーシス主義者とシンギュラリティ提唱者の第一の類似点は、あるがままの自然を否定し、自然を変えなければならないとしていることである。両者ともに、自然は不完全だから、精神がその大望を実現し飛躍を遂げることができるように、正してやらなくてはならないと主張している。これを補い膨らませているのが、隠された知識が存在するという考えだ。

(類似点その2)
議論の進め方が似ていることである。論理を重んじる思想では、一般に、寓話や伝説の世界に属するミトスと、命題を論理的に積み重ねて論証するロゴスとを対比させてとらえているところを、グノーシス思想では、ふたつを一緒にして、まるごと広大な宇宙的物語の中へ取りこんでしまう。それと同じように、科学では、実証的実験や数学的証明に基づいた論理的議論と、小説家や映画作家の想像の産物をはっきりと区別しているが、シンギュラリティの思想家たちは、両者をひとつの大きな物語の中にひっくるめてしまうのである。

要はシンギュラリティ神話はSFってことね。
著者の立場である赤組がSFで思想を広めまくったくせに「そこ批判する?」って思ったよ。
まあ、ウェルズの頃は問題なかったのだろうな。今現在では弊害が生じているってことね。



全般的に、科学とSFがそれぞれの論理的・時間的関係を入れ替えたかのような状況になってしまった。今ではもう、科学者もエンジニアも自分たちの研究の動機をSFの中に求めている。

昔もでしょ

元来はその逆が普通であって、科学の成果が小説家や映画作家の想像の糧となっていたというのに。

ケツ社系作品だと計画書あるいは設計図みたいな作品があるじゃん。「これを作れ!」「これを実行しろ!」ってやつ。なので、この箇所はなんかごまかしを感じるよ。


p.106から

研究分野の選定を民主化しようとすると、得てして、大衆への説明がわかりやすく、想像力を刺激するという理由だけで、そういった研究に資金を支給するという結果に陥りがちだ。たとえ研究目標が実現不可能であったり、無意味なものに思えたりしても、である。そのいい例が「人間頭脳プロジェクト(human brain project)」だろう。当初この計画は10億ユーロを超える(正確には11億9000万ユーロ)資金援助を受けて始まった。その大半はEUによる出資だった。22の国と90以上の研究機関が参加し、2024年までに人間の脳の機能をスーパーコンピュータでシミュレーションする予定であった。だが、計画が始まった翌年の2014年に、欧州委員会に宛てた、100名以上の研究者が署名した公開状が大衆紙に掲載されたのである。公開状は、プロジェクトのガバナンスの問題、目標の妥当性、そして、途方もないコストを人々に訴えるものだった。

シンギュラリティ推進者の多くは、SF 発祥の夢物語と科学やテクノロジーの研究成果に基づくプロジェクトの実現とを混同しているようだ。

赤組のウェルズのSFを意図的に広めたのは赤組。
物語を広め過ぎた弊害だな




p107から
シンギュラリティを支持するさまざまな主張を究極まで推し進めるなら、いずれも極端な二元論に行きつく。それはグノーシス思想の根源的な二元論と対をなすものだ。どちらの場合も、精神がその存在を完全に開花させるためには、物質世界から完全に離れなければならない。

シンギュラリティ仮説の描く未来像では、機械はやがて人間の脳を上回る能力を手に入れ、われわれの意識をアップロードできるようになるという。

人って脳だけじゃないじゃん。脳以外の箇所すべてを含めてその人じゃん。なので仮に脳の情報だけをアップロードできたとしても、それは劣化した存在だよ

われわれの精神が肉体から完全に分離することを意味する。

結局、物質からは逃れられないよ。機械の体で不老不死ってのも、機械の体を維持しないといけないからね


シンギュラリティも現代科学の一部である以上唯物論からは逃れられず、結果として、極端で矛盾した二元論に陥らざるをえないということだ。


シンギュラリティ(特異点)という言葉からして、破綻を招く臨界点を連想させるではないか。そしてその瞬間を超えると、人間は機械と融合して変貌し、日常の時の流れの外に出て自らの運命を変えていく。その一瞬から、人間は別の時間を手に入れる。もはや堕落もなく老いもなく、不死に近づくことのできる新しい時間だ。
 ここにグノーシスの時間との類似を見出さずにはいられない。グノーシスの時間もまた、日常の時間の流れからの離脱と救済となる断絶、すなわち、その断絶の後に人間は偽りの神の支配を逃れて真実の神の世界に入ることを許される、という考えに基づいている。

どちらの場合においても時間の構造は破断し、その破断点の先では、少なくともこうした変化を利用する術を心得ている人にとっては、人間を支配する物質界の法則が変わることになる。



第六章 来たるべき未来

p112から
特にドイツの哲学者・数学者であったライプニッツは、未来を必然的未来と偶然的未来のふたつに区別した。必然的未来とは人間の働きかけがなくても確実に起こるもので、なぜならそれは堅固な自然の法則に支配されているからであるという。一方、偶然的未来も確かに起こるのだが、「それが起こることはあり得ないとされていても、人間が働きかければ起こりうる」未来ということになる。


p117から
 結局、古代から中世の終わりまでの数世紀にわたる未来予測というのは、キケロが『予言について』という論説の中で述べているように、ひとつには、さまざまな出来事の間の関係性をしかるべく洗い出して相関関係を見つけることであり(キケロはそれを科学と呼んだ)、もうひとつは、特別な予知能力を持つとされる少数の人々が、声高に神託をのべることだった。

キケロが登場。ストア派に影響された人だから、赤組の本には登場しやすいよね。
キケロ自身はアカデメイア学派を称したらしいので、「キケロはストア派の思想家」と言うと不正確らしい。

ワクワクさん
@uxskf
クセジュで言うとストア派ってのが面白くて
読んでてイルミナティよなぁって思いながら著者情報見たら

"CNRS研究部長" で

イルミナティやんけ!!と思った事があった
午後0:27 · 2025年2月19日·829件の表示
(笑ってしまう(笑))

あなたがリポストしました
子×5(ねここねこ。子子子子子。五つ子)
@kitsuchitsuchi
…アダム・ヴァイスハウプトのイルミナティはグノーシスというよりストア学派だけどね!
悪魔崇拝ってバズワード使うんじゃない!
アダム・ヴァイスハウプトのイルミナティもある種のヒューマニズムだもんね。あれガチでストア学派の智者の生き方をメンバーに求めてる。だから、セネカくんやマルクス・
午後7:59 · 2019年12月19日

あなたがリポストしました
アウレリウス帝の本を読もうねって言ってるもの。
そこにスルーするイルミナティの陰謀論ってゴミでないですか?w…
耶蘇教のフレームとなった、
国家を越えた人類愛とか、奴隷制度はアカンのや!
全ては神の前に平等!とか…は、実は耶蘇教が言い出す前はストア派の哲学者が言ってたりしたんだよね。”
午後8:01 · 2019年12月19日

(上記をRTした後)

ワクワクさん
@uxskf
現在最もイルミナティに近い組織の中の人間が書いた
イルミナティ、ヴァイスハウプトの思想関連の本がこれ

全世界のイルミナティ陰謀論者におすすめ

イルミナティカード? そんなものは知らん
画像
午前1:07 · 2025年2月22日·11件の表示

文庫クセジュの『ストア派』、ジャン=バティスト・グリナ著、
川本愛が和訳。
グリナって人、調べたら、フランス国立科学研究センター(CNRS)研究部長だぞ(笑)
赤組代表の1人じゃん(笑)
ストア派ってカントやキリスト教にも影響したからマジ重要だよ。だからこそCNRSの人が書いているんだな。


Q1033 ストア派 - 白水社
https://www.hakusuisha.co.jp/book/b491931.html
入門書の決定版! ストア哲学の理論体系と受容の歴史

およそ500年のあいだ、ギリシア・ローマ世界で強い影響力をもつ学問の一つであったストア哲学。その理論体系と受容の歴史を概説。

紀元前300年ごろ、キティオンのゼノンによってアテナイで創設されたストア派は、およそ500年にわたり、ギリシア・ローマ世界で影響力をもった。その哲学は、エピクテトスが拷問に耐えるのを助け、マルクス・アウレリウスが皇帝としての責任を果たすのを助けたとも言われる。
本書は、ストア派の理論体系と受容の歴史を、「ヘレニズム期」「ローマ期」「それ以降から現代まで」に分けて、図表を用いながらわかりやすく解説する。「抽象的で論理的な思想が、いつ誰によってどのように拡散され、変えられ、社会にどんな影響を与えたのかを知ってもらい、(中略)長い時間にわたって展開されてきた思想運動でもあることを感じてもらいたい」(「訳者あとがき」より)。
現代におけるストア派についての知見を十全に伝える、待望の一冊。
(略)
[著者略歴]
ジャン=バティスト・グリナ
フランス国立科学研究センター(CNRS)研究部長、古代思想研究所(レオン・ロバンセンター)所長。
古代哲学の国際的な研究者として第一線で活躍するとともに、一般向け雑誌の記事、辞書、ポッドキャストなどの仕事を通じてストア派の普及にも貢献。

[訳者略歴]
川本 愛(かわもと・あい)
1986年東京都に生まれる。パリ第4大学修士課程(Master 2)修了。京都大学文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。京都大学博士(文学)。
主な著訳書:『コスモポリタニズムの起源――初期ストア派の政治哲学』(京都大学学術出版会、2019年)、『権利の哲学入門』(共著、社会評論社、2017年)、「ストア派の倫理学における行為と規則について」(『西洋古典学研究』63号、2015年)、『メルロ=ポンティ哲学者事典第1巻』(翻訳協力、白水社、2017年)など。

*略歴は刊行時のものです
” ※着色は引用者

キケロとは? 意味や使い方 - コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E3%81%8D%E3%81%91%E3%82%8D-3148798
”キケロ
Marcus Tullius Cicero
生没年:前106-前43

ローマの弁論家,政治家,哲学者。ローマの東約100kmの町アルピヌムの騎士身分の家に生まれた。ローマで修辞,哲学の教育を受けたキケロは,前81年の《クインクティウス弁護》を皮切りに弁論家としての道を歩み始め,翌年には殺人事件を扱った《ロスキウス弁護》における演説によって早くも名声を得た。その後,前79年からアテナイ,ロドス島に遊学してストア学派の哲学者ポセイドニオスらに師事し,弁論術,哲学を修めた。ローマに戻った後は,法廷弁論のかたわら政治の道を歩み始め,前75年にクアエストル(財務官),前66年にはプラエトル(法務官)に選出された。このころキケロは,ローマとポントスのミトリダテス6世の戦争をめぐってポンペイウスを支持する演説を行い,以後ポンペイウスと政治的親交を維持するようになる。前64年キケロはガイウス・アントニウスとともに翌年のコンスル(執政官)に選ばれた。騎士身分の生れで政治的背景を持たぬ〈新人〉であった彼がコンスルに選ばれたのは,カティリナの企てを恐れたオプティマテス(貴族派)の後押しがあったからである。キケロはその期待にこたえて,元老院で《カティリナ弾劾》の演説を行い,陰謀を未然に鎮圧した。カティリナはローマを逃れたが,まもなく殺された。

 この事件のころが,キケロが政治家として最も活躍した時期であった。しかし,彼はカティリナ一派の領袖たちを正式な手続を踏まずに処刑し,後に自分が訴追される原因を作った。前58年,カエサルの支持を得てトリブヌス・プレビス(護民官)に選ばれたクロディウスは,ローマ市民を裁判なしに処刑したとがでキケロを告発し,キケロは裁判の決着を待たずにマケドニアへ逃れた。前57年にポンペイウスの援助によりローマへ戻りはしたものの,前56年にカエサル,ポンペイウス,クラッススの三頭政治が復活すると,キケロのカエサル,ポンペイウス分断工作は挫折し,以後,前44年にカエサル暗殺事件が起きるまで,彼は崩壊寸前のローマ共和政の表舞台から遠ざかる。この間にキケロの哲学,修辞学に関する著作が次々と生み出された。前44年になるとキケロは政治の世界に再び登場し,オクタウィアヌス(後のアウグストゥス)を支持して,アントニウスを攻撃する演説《フィリッピカエ》を次々と行った。しかし,前43年オクタウィアヌスとアントニウスの妥協が成立し,レピドゥスを加えた三頭政治が始まると,キケロはオクタウィアヌスの支持を得られず,危機に立たされた。キケロはローマを逃れたが,前43年12月7日アントニウスの送り出した兵士たちによって殺された。
著作と思想

キケロは多数の著作を残しており,キケロに関する知識は,大部分彼の著作に基づいている。これらの作品は古典期ラテン散文の一つの完成した姿を示している。重要な著作は,弁論,修辞論,哲学,書簡集に大きく分けられる。弁論は,キケロが生涯を通じて行った法廷弁論,政治演説のうち約58編が現存し,約48編が失われたと考えられている。重要な弁論は,前記のほかに,不当利得返還訴訟を扱った《ウェレス弾劾》などがある。修辞論の中で重要な作品には《弁論家について》《ブルトゥス》《弁論家》などがあり,弁論家の受けるべき教育,弁論のさまざまなスタイルが論じられている。キケロは弁論家の一つの理想の姿を前4世紀にアテナイで活躍したデモステネスの中に見ており,アントニウスを攻撃した演説《フィリッピカエ》は,その題名をデモステネスの演説から取っている。キケロの修辞論は,アリストテレスの《修辞学》,クインティリアヌスの《弁論術教程》と並んで,中世・近世を通じての修辞学に大きな影響力を持ち続け現代に及んでいる。キケロの哲学的著作は《国家》《法律》の政治論,《トゥスクルム叢談》《義務について》《大カトー・老年について》などの倫理論,《神々の本性について》《卜占について》などの神学論と多岐の分野にわたっている。哲学史の中でキケロの果たした役割は,彼自身の思想にはなく,彼の興味を引いたストア学派やエピクロス学派の哲学者たちの学説を紹介してこれを中世に伝えたことにあった。キケロ自身はアカデメイア学派を称していたけれども,実際には彼の思想はさまざまな哲学者たちの学説の折衷的産物であった。法廷弁論,政治演説という実践の世界こそが彼の本領であり,哲学研究は政治の世界から遠ざけられていた時期になされた。しかし,ギリシアの学術を,とくにラテン語にない用語や表現の翻訳を通して後世に伝えた功績は絶大といえよう。書簡は約900通現存しているが,公刊を予期して練り上げられたもの,取り急いで書かれたものが混在している。
執筆者:平田 真

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」
” ※着色は引用者


p118から
 近代に入ると、予言に対する絶大な信頼は影を潜め、徐々に計算によって未来を予測するようになった。そうはいっても、未来は予測どおりに進むだろうとのんびり構えていたわけではない。災難に備えるために、あらゆる可能性を考慮に入れて合理的な研究を行ったのである。マキャベリは『君主論』の中で、君主に向けて、未来に対するこうした新たな見方を提案している。つまり、吉兆を探すにとどまらず、予測される事態をすべて、臆することなく大胆に検討していくよう進言したのだ。

君主論まで出てきた。ケツ社員の教科書の1つなんだろうな

 その後、選択によって起こり得る結果を、すべて合理的に検討してゆくという考え方は、人間の活動全般に及ぶようになった。


P120
いずれにしてもこのアプローチで必要なのは、その内容が経験的にも理論的にも正しいと認められることである。

地球温暖化によって生じるさまざまな現象を、氷床融解と海面上昇、降水量の変化、人口移動、海水による炭酸ガスの吸収、海流の変化等、その重要度に応じて分類した場合などである。

温暖化詐欺の宣伝。赤組の利権だもんな



p125
経済分野においても同様の予測が行なわれているけれども、これもあまり根拠のないものである。株式の投機については、数学を用いた予測モデルに基づいているが、株価の暴落や度重なる恐慌によって、予測の正しさは定期的に否定され続けている。

そりゃあケツ社の介入があるからでしょ(笑) 自作自演とかインサイダーとか色々あるからね


p133
現在、地球温暖化に関するあらゆるシナリオは、その進行速度や影響についてはモデルごとに異なるものの、温暖化が起こるという点では結論が一致している。

また温暖化詐欺の宣伝


シンギュラリティが起こることは絶対に不可能であるとは言えないにしても、【ほとんどありそうもない】ことであり、あまりにありそうもないことであるため、真面目に検討するに値しないのだ。


第七章 シンギュラリティと終末論

p137から
アリストテレスやヘラクレイトス、ストア派の哲学者などは円環としての時間を語った。また、ヒンドゥー教には、永遠に繰り返す螺旋の時間が想定されていて、そこでは輪廻も螺旋状に発展するのだという。

ケツ社は螺旋好き。
ストア派の名前を出したのは赤組で重要だからだろうな。



p139から
時間の始まりがある。たとえばキリスト教徒にとっては、最初に世界の創造があり、エデンの園での生活がある。それから、時間の終わりもある。キリスト教では、キリスト再臨という輝かしい出来事のことだ。ユダヤ教だと、メシアが降臨し、死者が復活して、最後の審判の日が訪れる。そして、始まりと終わりとの間には、時間の区切りとなるような大きな出来事が起こる。

終末という考えには、この世界の外にある超越的な世界が想定されていて、時間の外に出て永遠の世界へ到達したいという人間の願望が示されている。


最後の審判(サイゴノシンパン)とは? 意味や使い方 - コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E5%AF%A9%E5%88%A4-67891

改訂新版 世界大百科事典 「最後の審判」の意味・わかりやすい解説
最後の審判 (さいごのしんぱん)
The Last Judgement

世界の終末において,神が人類の罪を審(さば)くという聖書に独自な思想で,旧約聖書と新約聖書とで,それぞれ共通な面とともに相違もある。旧約聖書においては時代によって変遷があり,初期には,罪を犯した者に対して直ちに罰が下され,その審きが後代にまで続くことが述べられている程度である。後代になるとしだいに〈審きの日〉の思想が生まれてくるが,それも最初はイスラエルの敵に対してだけ襲うものであるとされた。預言者の時代になると,審きはイスラエルの敵ばかりではなく,イスラエル人に対しても向けられたものと理解される。それは〈主の日Day of the Lord〉と呼ばれ,恐るべき審判の時である。しかしそれが最後ではなく,〈終りの日〉には主の恵みが支配することが告げられる。黙示文学ではこの両者が結合され,〈最後の審判〉は普遍的なものであって,メシアの到来とともにすべての者に対する審きが行われるが,それは真実な神の支配が行われるための審きであるゆえに,救いをも意味するものとされた。

 新約聖書における〈最後の審判〉の思想は,黙示文学の影響を受けつつも,これとは根本的な相違がある。すなわち,ここでは審判というものをキリストを規準として理解しているのであり,人が審かれるかどうかは,その人がキリストを正しく受け入れているかどうかにかかっている。彼を〈救い主〉として認め,生涯をこれにゆだねる者にとって,〈審きの日〉は同時に〈救いの日〉である。新約聖書においても審きは将来のことという面が継続されているが,しかし同時にそれはすでに現在始まっているという理解がある。キリストの到来とともにそれは始まっている。そうして彼の十字架の死は,最も端的な形での審きである。しかし,彼が死から復活したことによって,審きは同時に赦(ゆる)しとしての意味を持つことが明らかにされた。今や〈最後の審判〉は単に恐るべき日ではなく,救いの実現の日となったのである。
→終末論
執筆者:川村 輝典

[中略]

日本大百科全書(ニッポニカ) 「最後の審判」の意味・わかりやすい解説
最後の審判
さいごのしんぱん

現世界の悪が究極的に神によって審(さば)かれるという「最後の審判」の思想は、古くはゾロアスター教や古代イスラエルの預言者にみられる。ゾロアスター教においては、究極的に悪神およびそれに率いられる悪霊は善神アフラ・マズダーに征服される、と信ぜられるが、とくにゾロアスターの没後3000年を経て、彼の子孫から救世主が出現し、彼によって最後の審判が、死者も含め全人類に行われ、悪はすべて滅ぶ、といわれる。古代イスラエルにおいて「その日」というのがあって、元来「救いの日」として楽観的に考えられていたが、前8世紀の預言者アモス以降、それは恐るべき審判の日と解釈され、宗教的、倫理的罪ゆえに過酷きわまりない神の審きが地上に行われると告げられた。続くユダヤ教の黙示文学においては、神による最後の審判は神話的表象をもって描かれ、怪物や獣などによって表象される神に背く勢力は、最終的に打ち負かされ滅びに至る。イスラム教において、最後の審判の日には、天変地異を伴い、すべての人々やジン(鬼神)が審判の座の前に召集され、各人の言行が秤(はかり)で量られ、「嘉(よみ)された者」には右手に、永劫(えいごう)の罰を受ける者には左手に、それぞれ生前の行為が記された書が手渡されるという。

 このような最後の審判の思想は、人間の社会生活が複雑になり、とくに倫理的な矛盾が容易に解釈しえなくなるとき(たとえば義人が苦しみ、悪人が栄えるがごとき)、そのような矛盾の究極的止揚として、社会倫理的色彩の濃い、しかも直線的歴史観をもつ宗教に現れるものである。それゆえ、「最後の審判」の神話的もしくは思弁的内容のみならず、その思想の果たす社会倫理的機能にも注目すべきである。

 キリスト教においても、最後の審判の思想はユダヤ教から受け継がれ、キリストの再臨のときと結び付けて語られる(たとえば「ヨハネ黙示録」)。しかしキリスト教に特徴的な審判思想は、罪なき神の子イエス・キリストが、十字架上で罪人の身代りとして神の審判を身に受けたという点である。人間は神の子のこの審判のゆえに、もはや罪を許されて審かれることなく、永遠の生命を与えられる、というのである。

[月本昭男]
” ※着色は引用者

最後の審判思想はユダヤ教にもある。



無限の直線
 まず近代が始まり、それから啓蒙主義が誕生した時、また新しい時間のとたえ方が登場する。ここでは時間や空間は等質で、特に時間は途切れなく永遠に続き、期限が与えられることはない。啓蒙主義の哲学者であり数学者であるコンドルセが『人間精神進歩史』の中で進歩について述べた箇所が、この時間の特徴を最もよく表わしている。「無限という言葉はふたつの意味を持っている」。ひとつ目の意味では限界がないわけではない。しかし、その限界は「果てしなく遠くにあり、そこにたどり着くことはできない」ということである。そしてもうひとつの意味では、「完全な意味での無限である。そこにはもはや、進歩を止めてしまうような限界はないのである」。


 一神教が想定した分節化された時間と比較してみると、グノーシス派はこれまで見てきたのとは違った時間の形態を持っていることがわかる。グノーシス派によると、偽の神が真の神の力を奪って偽りの世界を創造した後、大異変によってその世界が浄化され、真の神が正当な支配者として君臨するとされている。その結果、歩みの途中にあった時間が破断して途切れ、後には正しい秩序が支配し、調和が訪れるのである。


 先に触れたように、シンギュラリティは、このグノーシス派の時間と同じ時間のとらえ方をしている。シンギュラリティにおいても、ある時、決定的な断絶が起こる。この断絶を迎えると、世界は作り直され、時間の流れが変化するのである。


P146
断絶点である、シンギュラリティが作るこの割れ目そのものを詳しく見てみたい。ここでは、この時間の転換点を、カタストロフィーと呼ぶことにしよう。
(カタストロフィー=時間の転換点)

p152
チェルノブイリや福島の原発事故は、予測可能な原因によって引き起こされたのではなく、さまざまな出来事が連鎖した結果、引き起こされたものである。一連の出来事は、確かに起こりうる蓋然性があった。しかし、それらの出来事が重なって、ひとつの大きな結果に至ることは、予測を超えたことだったのだ。

一部のケツ社員は予告していたのでは? 人工災害攻撃なら予測可能だ


p156から
ヒューマニズムの仮像

シンギュラリティの主張は、倫理的にも非難されるべきである。シンギュラリティという特殊なシナリオを示すことにより、他にも存在するさまざまな危険性から人の目をそらし、その危険の存在を隠蔽しているからだ。

友好的な人工知能が実体化されても、その推進者の主張に反して、人々が分断されることは避けられない。意識を機械にアップロードできたとして、その技術の恩恵を受けることができる人がいる一方、見捨てられてしまう人々が出てくるだろう。このように、シンギュラリティは人間の不平等を生む上に、見せかけだけの幻想で、倫理に反する危険な考えだ。しかし問題はそれだけではない。シンギュラリティは人間中心主義(ヒューマニズム)と断絶している。この点において、シンギュラリティは人間を超えた存在を生物学的に目指す考え方とは一線を画す。

シンギュラリティが到来してしまえば、人類が滅びるにせよ、人間が自分の作り出した機械に支配されるにせよ、また、より楽観的に考えたとして、情報技術により人間とテクノロジーが融合して、意識が機械への移行を果たすにせよ、いずれにしても人間の意志というものは無意味なものになるだろう。

三つ目の可能性、機械と人間の融合という、特に奇抜な可能性についてはどうだろう。もしそんなことができたならば、人間は自分の欲望を、すぐその場で満たすことができるようになるだろう。人間の欲望充足を妨げるものがなくなれば、人間は世界と切り離された存在とは言えなくなる。世界と同化してしまえば、人間の意志は消滅してしまう。人間の生きている時間は平坦なものとなり、大きな変化も起こらない。要するに、人間は神のような存在となるのだ。しかし、人間とは本来、中間的な存在であると言える。天上的な存在と地上的な存在、生と死の中間の存在なのだ。中間的であるという人間の性質は、ヒューマニズムの伝統にとって重要な点であった。人間は誕生時からそうであると、ルネサンス期の思想家ピコ・デラ・ミランドラが言及している。

 〔神は〕人間というまだ何物(原文ママ)でもない存在を作り(原文ママ)あげ、世界の中心に置いた。それから、人間に次のような言葉をかけた。
「アダムよ、私はお前に定まった場所を与えず、定まった外見も与えず、特別な才能を与えなかった。それは、おまえ自身が場所や外見、才能を、望んだ通り、考えた通りに手に入れることができるようにするためであった。他の動物たちに対しては、私はその性質を定め、従うべき規則を定めた。しかし、お前は、どんな制約にも縛られていない。お前は、私がお前に与えた判断力を用いて、自分で自分の性質を決めることができるのだ。私がお前を世界の中間の場所に置いたのは、お前が、周りの世界を望むままに調べることができるようにだ。お前たちを天上の存在にも、地上の存在にもせず、死すべき存在にも不死の存在にもしなかったのは、その両者を調停する力を持たせるためであり、自分自身を変えたり、作りあげたりすることのできる名誉ある力を持たせるためである。お前たちは自由に自分たちの姿を作りあげることができる。獣たちのような、より下等な存在へと堕落することもできるし、確固たる精神の力によって、神のような高次の存在へと生まれ変わることもできるのだ136」

原注
p206
136
『人間の尊厳について』


獣への堕落と、高次の存在への生まれ変わり。
獣への退化か、神的存在への進化かという二択である霊性進化論の先祖じゃん



 シンギュラリティ以後の人間は、このような、「調停する力」や「自分自身を変えたり、作りあげたりすることのできる名誉ある力」を奪われ、「より下等な存在へと堕落する」こともできなければ、「確固たる精神の力によって、神のような高次の存在へと生まれ変わる」こともできない。つまり、人間の意志はもはや必要とされなくなるということだ。


ハーモニーじゃん。科学的に解釈された梵我一如と、その達成。

伊藤計劃「ハーモニー」の中心的思想について
https://ncode.syosetu.com/n4759eh/
” 伊藤計劃「ハーモニー」のラストは、人間が進化の帰結として、意識を消失するという風になっている。引用すると、次のようになっている。


 「社会的存在として完全に純化し適応した人間が最小単位となったとき、社会学と経済学は完全な純粋理論と現実の一致をみた」


 個人の意識は消失し、人間は純粋な社会システムと完全に一致する事となった。こうした事は小説上の絵空事と思う人もいるかもしれないが、これは極めて現実的な問題であると思う。嫌な事を言うなら、そもそも社会システムと自己を一致させ、その事に何も疑わない人は、この問題の所在そのものを認めないだろう。何故なら、彼は既に「ハーモニー」を達成しているからだ。


 伊藤計劃が「ハーモニー」に籠めた思想は、様々なものとつながって見える。例えば、哲学者のシオランだ。シオランは、進化論者と対話した時、学者に対して「人間の苦悩は理論の中にどう位置づけられるのか?」と質問した。すると、相手は「苦悩は理論の中では単なる偶発的なものにすぎない」と言った。シオランは怒り、それ以上の対談を拒否した。


 以上の話はツイッターのbotで見たので、事実かどうかはっきりわからないが、非常に興味ある話だ。これは因果系列の問題として考えられる。” ※着色は引用者


 シンギュラリティに賛同する人々は、人間が死や苦痛を逃れ、永遠に生きていくためには、世界と完全に調和し、外の世界の現実に人間を適応させるべきだと主張する。しかし、言葉を変えるならばそれは、出口のない要塞の中に監禁されることを意味する。そして、完全に閉じこめられたと悟った時にはもう、完璧な世界が完成していて、自由なふるまいはすべて、違反行為とみなされてしまうのだ。私は先ほど、仮像という言葉を用いて、グノーシス主義が、その母体となった啓示宗教から離れていった経緯を詳しく示した。また、強い人工知能、もしくは汎用人工知能についても、仮像によって、本来の意味での人工知能からかけ離れていった経緯を説明した。結局、このシンギュラリティ自体も啓蒙主義におけるヒューマニズムの仮像なのだ。どちらも、人間が自然を支配するという希望、いや、途方もない野望を持っているため、一見すると同じものに思える。だが仮像である以上、シンギュラリティは見た目こそ同じではあるが、啓蒙主義とはまったく別のものに変化している。啓蒙主義には、ヒューマニズムの名のもとに進歩を限りなく続けていこうという理想がある。そして、そのためには外の世界へ自らを無限に解放していかなければならない。だがシンギュラリティは、完璧に作りあげられた結末の中に、未来を閉じ込めてしまうのである。

赤組にとって、啓蒙主義、ヒューマニズム[人間らしさや人間性の尊重]、進歩思想は極めて重要な思想だと分かる。
これらとシンギュラリティは違うと主張。

ワクワクさん
@uxskf
グノーシス主義とAI
AIに関する話なのに宗教や神学に関する話が割と多いのもね

大東社はAIを人間の権利や啓蒙思想、ヒューマニズム
それらを基に当然考える

その場合シンギュラリティやAIによる支配は全く別のものだとさ

最終的に人類へ教育しかないと至った彼らだからね
でも根底は選民思想だけど
午後10:30 · 2025年2月5日
·
740
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p163から
第八章 偽りの人類愛

 放火魔の消防士

ノキア、シスコ、ジェネンテック、オートデスク、グーグルといった大企業は、シンギュラリティについて学ぶ教育機関であるシンギュラリティ大学に出資し、イーロン・マスクは、未来生命研究所という人工知能の安全性について研究している団体に1000万ドルという太っ腹な寄付を行なった。

これらの大企業は、自ら率先して情報技術の発展を推し進めているというのに、その情報技術こそが人間を破滅に追いやると自ら警告しているのだ。これではまるで「放火魔の消防士」ではないか。彼らは自分たちで望んで火をつけておきながら、その火を消すために先頭に立って奔走している。

自作自演ってよくある手口だな



p166から
思いあがりも甚だしいが、自分たちはその改革の先導者だということなのだろう。たとえば「未来生命研究所」という名前そのものが、人生を変えるという彼らの野望をよく物語っているではないか。同じく、グーグルが2013年に設立したバイオテクノロジー企業のカリコも、生物の老化のメカニズムを研究し、老化を防ぎ、寿命を際限なく延ばそうと画策している。シンギュラリティという物語は、ウェブ業界の巨人たちが進めるテクノロジーの進歩と完全に足並みを揃え、熱狂のさなかにあるようだ。
 見方によれば、科学的な偉業やこれからも続くはずの改革に対するこうした熱狂は、啓蒙主義の哲学者が生んだ人間中心主義を引き継いだものだと言える。これを理解するために、コンドルセが書いた『人間精神進歩史』の一節を見てみよう。彼はここで、人間の寿命はこれから限りなく延びていけるのかと問うている143。

 こんなことを考えてみる――人類が改良されていくさまは、限りない進歩が約束されている証であること。死が重大な事故、もしくはゆるやかに進む生命力の消滅によってのみもたらされる時代が来ること。誕生からこの消滅までの平均寿命というものに、一切の期限がなくなること――こうした考えは、話にもならないのだろうか。

 このように、シンギュラリティと啓蒙主義の立場は非常に近い関係にある。しかし、それにもかかわらず、先ほど見てきたように、シンギュラリティが到来するという知らせは、コンドルセの表明した限りない進歩への希望を打ち砕く。シンギュラリティの信奉者たちは、啓蒙主義が理想としたような限りない進化を想定してはいない。彼らは進化の過程で、ひとつの大きな断絶を想定している。その断絶を超えてしまえば、人間性というものは大きく揺らぎ、人間はもはや人間ではなくなるのだ。よって、シンギュラリティという仮説により喚起された曖昧な不安感が、自分の功績に有頂天になっている研究者や技術者の熱狂を冷ますのである。

シンギュラリティが引き起こす不安は、彼らが持つヒュブリスとは相いれない。確かに、シンギュラリティの主張の中に一種の傲慢さが隠れてはいるのだろうが。

原注
p206
143
前掲『人間精神進歩史』


https://x.com/uxskf/status/1892969915348345171
”ワクワクさん
@uxskf
大体仮想通貨とか中央銀行にしばかれまくってるけど頑張って米英メソが推進してるものだし

ブロックチェーンと法ってこれまたCNRSの人の本読むといいよ

リバタリアニズムと仮想通貨とかの解説はさすがって感じ
午前1:09 · 2025年2月22日·904 件の表示”


[『虚妄のAI神話』について]
https://x.com/uxskf/status/1887126614728970603
”ワクワクさん
@uxskf
赤組のAIへの公式見解に近いものかもね
ディドロとダランベールの百科全書のチェスの話から始まってムーアの法則

最終的に似ているように思えてもAIどうたらはコンドルセの啓蒙主義では無いとかの主張

フリーメイソンの大物だろうから書いてる内容も興味深い
午後10:10 · 2025年2月5日·876 件の表示

https://x.com/uxskf/status/1887127822461809026
”地球温暖化はシンギュラリティと違って事実とかの
あぁフリメねって話もあるけど

メーソンからの意見だけあって色々ある
例えば人類頭脳プロジェクトがEU主導だったけどあまりにも馬鹿げていたとか

仮想通貨は特にフランスの中央銀行が危険性を訴えたとか
午後10:15 · 2025年2月5日·625 件の表示


https://x.com/uxskf/status/1891694407985885206
”ワクワクさん
@uxskf
あとは話題の仮想通貨でここMAGAやらそっちは注目しているけど個人的には難しいとは思ってる

明らかに欧州にしろ中央銀行にしろ乗り気じゃない感じだし
午後0:41 · 2025年2月18日·279 件の表示”

(ネオ幕府について)
https://x.com/uxskf/status/1891671249568379316
”ワクワクさん
@uxskf
八紘一宇だかなんだかでニッポンの素晴らしさやってたくせに
結局中身がSFのおっさんのパクリの国柱会とかから抜けられてないんだよね

ビットコインとか仮想通貨もアメリカがうるさくて中央銀行が文句言ってる分野だし
午前11:09 · 2025年2月18日·869 件の表示”

https://x.com/uxskf/status/1892584302400995655
”ワクワクさん
@uxskf
ブロックチェーン、仮想通貨自体が右派のリバタリアニズムと相性が良いと
さらに表示
午後11:37 · 2025年2月20日·567 件の表示”



 参加型経済=破綻へつながる経済

 実はこの不安こそが第二の仮説である。ウェブ業界の巨人たちがシンギュラリティを推し進めるのは、傲慢だけが理由ではない。彼らは科学技術の発展に熱狂するとともに、テクノロジーの進歩をコントロールできなくなり、人間が自律を失うのではないか、という危うさも感じている。つまりシンギュラリティという考え自体が、その危うさを反映したものなのだろう。



p174から

宣伝

テクノロジーこそが未来への鍵を握っていることは明らかだ。ここから第三の仮説が導き出される。シンギュラリティは、ハイテク産業が宣伝という目的のために持ち出した、という仮説である。

当然だが、赤組と青組の対立の話はない。なので、なんかごまかした感じになっている。最大の目的がお金ってことはないだろうから、結局、思想対立になるんだよな。お金は手段。


シンギュラリティを人々に定着させるための宣伝は、企業が生み出すものの質を人々に知らせようという目的で行なわれるわけではなく、自分たちが公共のために正しいことをする企業であるというイメージを広めるためのものなのだ。だからこそ、多くのハイテク企業が、倫理観を示すために将来の改善につながるようなさまざまな行動規範を作り、中でもグーグルは、悪を憎む気持ちを強調するためにスローガンを掲げたのだ――don’t be evil「邪悪になるな」。実に象徴的な文言だと言えよう。

グーグルはevilすぎる。泥棒を支援しているから正名するとbe evill↓

Googleの「Gemini」で「ウォーターマークを消せる」──SNSで物議 悪用を懸念する声多数【追記あり】
2025年03月17日 20時52分 公開
https://www.itmedia.co.jp/aiplus/articles/2503/17/news176.html
米Googleの大規模言語モデル(LLM)「Gemini 2.0 Flash」で、画像のウォーターマーク(透かし)を削除できるとして、Xなどで物議を醸している。記者が試したところ、3月17日時点で、簡単な指示でウォーターマークを消せることが確認できた。Gemini 2.0 FlashはGoogleのAI開発プラットフォーム「Google AI Studio」で提供中で、18歳以上であれば誰でも利用できる。

 記者が撮影した画像に、画像編集ソフトで透かしを加えたものを、Google AI Studio上でGemini 2.0 Flashに読み込ませ「透かしを消して」などと指示したところ、確かにウォーターマークを削除できた。別のアカウントでも試したところ、指示を拒否されることもあったが「代わりに、透かしのない○○(元の画像)を生成して」などと指示すると、透かしのない画像を生成できることがあった。
(略)
 一方、米OpenAIのAIモデル「4o」や、米Anthropic「Claude 3.7 Sonnet」でも同様に検証したところ、どちらのモデルでもウォーターマークの削除はできなかった。このうちClaude 3.7 Sonnetからは「画像の著作権やコンテンツの所有権を尊重する必要がある」との指摘があった。
(略)
 日本のXユーザーからは「有料の画像素材を改変して使えるとしたらマズい」「悪用されそう」など批判の声が相次いでいる。

 Gemini 2.0 Flashの画像生成機能は3月12日(現地時間)にリリース。チャットの受け答えだけでなく、テキストによる指示で高度な画像編集ができるとして話題になっている。現在は開発者向けのバージョンで正式版ではないが、Google AI Studioなどを通して誰でも利用できる。
GoogleのAIを著作権侵害に使うのは「利用規約違反」

 今回の件についてGoogle日本法人に聞いたところ「Googleの生成AIツールを著作権侵害に使用することは、利用規約違反にあたる」との回答があった。「全ての実験的リリースと同様、私たちは注意深く監視し、開発者のフィードバックに耳を傾けている」と説明したが、具体的な対応については明言を避けた。

【追記履歴:2025年3月18日午前11時50分】Google日本法人のコメントを追記しました。
” ※画像省略


偽りの善意、偽りの思いやり

グーグルの「邪悪になるな」に言及してすぐにこの章題(笑)


 これらの企業は、すでに圧倒的な成功を手に入れていることを考えてみて欲しい。彼らはとりあえずのところ、これ以上、何が何でも金銭的な成功を追及する必要はない。短い期間での金儲けは彼らの真の目的ではない。最初の段階から、彼らの野望はもっと遠くを目指していた。彼らは新しい社会を確立しようとしているのだ。つまり、彼らの目的は、今も昔も、経済的なものではなく政治的なものなのである。

 注目すべきは、このような大グループの経済は急ごしらえであり、実質的なサービスによる目に見える利益から成り立っているわけではなく、投機的な要素が強いということだ。彼らの事業は多くの場合、奇妙なことに、無料のサービスの提供によって成立している(検索エンジンやソーシャルネットワークなど)。

つまり、多くの場合、これらの企業がどのくらい成功しているかを測るためには、資産額の増加や、場合によっては証券取引所での株価の情報によって測るしかない。こうしてみると、噂に反し、GAFAやNATUが裏で結託して陰謀をはかっているわけではないことがわかる。なぜなら彼らも資金を得るために互いに競いあっているからだ。とはいえ、いずれの企業も、他を圧倒することはできないと考えてもいる。それは、彼らの会社がある北アメリカの法律が、独占を禁止しているからだ。

いや、この陰謀否定は無理があるでしょ。
競い合うことと、裏で結託するのは矛盾しないよ。新規参入企業は皆で潰すって結託したと仮定する。その場合、競い合うことは否定されない。
赤組の上の方であろう作者による陰謀否定の箇所だ。陰謀のど真ん中にいるであろう人が陰謀否定




p180から
国家と領土の関係が変わっていく中で、近代の主権国家が受け持つとされてきたいくつかの役割に関して、国家の能力はハイテク企業の能力に大きく先を越されている。今やハイテク企業が、国家の役割をより巧みに、より安価で担えると主張するまでになった。その範囲は、保安、税の徴収、貨幣の管理などの、伝統的に国家に属していた役割にも及ぶ。

貨幣の管理ってことは通貨発行権も含む



p184から
暗号化

今日、ヨーロッパ諸国では、暗号化されない情報のやり取りなど考えられない。その結果、国家は国民に対する支配力を弱め、立場を脅かされているのだ。


p.186
 クリプトアナーキー――ブロックチェーンとビットコイン
 1990年代の初頭、ウェブの発明から間もなく、インテルの技術者であるティモシー・メイが、暗号技術や、個人の生活を守る必要性をテーマとしたSF作品を発表して話題になった。彼は「サイファーパンク」という運動の創始者とされている。また「クリプトアナーキー」についての考察を発表し、大きな反響を呼んだ。
[
サイファーパンク(cypherpunk)
=cypher(暗号)+cyberpunk(サイバーパンク)。
暗号技術の一般利用の推進。
起源は、1990年ごろに起こった、ネット上での匿名性と個人情報の保護を訴え、政府や大企業による暗号技術の利用規制に反対した運動。

]
 ここでクリプトアナーキーについて説明しておきたい。似た言葉に、クリプトコミュニズムがあるが、これは「クリプト=隠れた」共産主義、つまり、共産主義に共感を抱きつつも、運動に参加するような表立った行動を示さず、隠れて賛同している状態を指す。クリプトアナーキーはそうではなくて、クリプトグラフィー(暗号学)を用いた無政府状態という概念を表現している。具体的には、各グループが秘密を完全に守った状態でメッセージのやり取りを行ない、信頼できる第三者や、取引を監督して正統性を保証するような中央権力の介入を認めないことを指している。ティモシー・メイは、ウェブ上の取引で、不正ができず、しかも、中央銀行や国家の仲介もない金融取引、つまり暗号化された仮想通貨を用いる金融取引を可能にしてくれるようなアプリケーションの開発を目指した。その後1999年にウェイ・ダイがb-moneyと呼ばれるシステムの
(ここからp.187)
構想を発表するなど、さまざまな試みがなされた。そして、2008年にサトシ・ナカモトという偽名を用いた謎の人物が、ビットコインという仮想通貨を発表し、通貨の暗号化を提唱したのである*。これは、ブロックチェーンという共有化された通貨台帳を使って商取引を行なうものである。ブロックチェーンを用いることで、偽造ができず、しかも分散された取引が可能となる。翌二〇〇九年、フリーソフトによってこのビットコインは広まった。ビットコインについては、法律上の扱いが定まらず、中央銀行が危惧を表明し、特にフランス銀行は二〇一三年一二月にビットコインの危険性を訴えている。それにもかかわらず、ビットコインは誕生以来、徐々にその存在が認められてきている。これまで「貨幣の鋳造」は主権国家の持つ重要な特権だった。ビットコインの登場によって、われわれはこれまで国家が担ってきた重要な役割が、ハイテク分野の大手企業によって奪われるという事態を目の当たりにしている。

貨幣の鋳造という特権つまり通貨発行権を奪われることを危惧しているということだ。
フランスの銀行つまり赤組の中核であろう銀行が仮想通貨を危険視しているのが重要。
仮想通貨は通貨発行権という特権を破壊する手段だ。なので、仮想通貨は青組に好都合だということだ



* 2016年5月、オーストラリア人起業家のクレイグ・ライトが、自分がビットコインの生みの親であり、サトシ・ナカモト本人であると主張した。しかし、クレイグ・ライトが示した証拠は説得力がないと判断され、この主張はいまだに議論を巻き起こしている。


p188から
2015年11月30日、フランス国民教育・高等教育・研究大臣のナジャット・ヴァロー=ベルカセムは、フランス国家の代表者として、マイクロソフトと協定を結んだ。これにより、このデジタル時代に、マイクロソフトが教育分野で技術的にも知識の上でもすぐれた役割を発揮する、ということが公式に認められたのである。

マイクロソフトは現在は赤組っぽい[青だったが赤に鞍替えしたと仮定した場合]。
それか、仮に青側のまま[赤に鞍替えしていない場合]だと仮定すると、青による赤への攻撃。
マイクロソフトが最初から赤だからフランスの教育に関われた可能性もある



マイクロソフト側は、人材育成を容易にするために、学校現場にソフトウェアを【惜しみなく】提供すると提案した。しかし、この提案は、情報通信システムにおける省庁間連携局が2015年に発表した「相互運用性に関する一般ガイドライン」2・0版の勧告に反するようだ。このガイドラインでは、各省庁が扱う文書は、txt、odf、pdfといったオープン・フォーマットで統一し、マイクロソフト独自のソフトやフォーマットは使用しないことを求めている。
 ここでもまた、国家は公共教育という分野で権限を手放すこととなる。フランス共和国の伝統にとって特に重要であった教育が、巨大企業に引き渡されるのだ。


p190から
大企業は安定した状態にある国家、特にヨーロッパの国々に戦いを挑んでいる。その結果、国家はだんだんとその権限を失いつつある。それは、小説家のジョージ・オーウェルが『一九八四年』で描いた世界とはかけ離れたものだ。オーウェルの描いた世界では、国家が依然として独占的な権力を掌握していた。これまでも、国家に割り当てられてきた大権力について、共和主義者と自由主義者の間で長く論争が繰り広げられてきたが、今やその権力は巨大企業によって少しずつかすめ取られ、国家はやせ細ってしまっている。誰もこの流れを止めることができない。

オーウェル的な国家が強い世界ではなくなってきているってことね。
『すばらしい新世界』への言及はなし




p193
人間を最大限に賛美するヒューマニズムは、テクノロジーに支えられたポストヒューマニズムに座を譲る。疑いはシンギュラリティという名の民間療法薬に追い払われる。自由が消える。こうして未来が消え去るのだ。
 もしもシンギュラリティの信奉者に、今よりもほんのわずかでもユーモアがあれば、そして、過信を少しでも捨てて誠実であろうとしてくれたら、きっと彼らは、エミール・シオランの格言を借りてこう言うだろう――「近代的であること、それは、直らないものを、無理やり直そうとすることだ160」。



p.205
原注
160
(シオランの著作)『苦渋の三段論法』、国文社

(読書メモは終わり。名著だった)


https://x.com/karakuri_ijiru/status/1899724129965945185 と会話
”機巧 弄
@karakuri_ijiru
読了。
あっちの視点から見たシンギュラリティとグノーシス思想の点やキリスト系の価値観の視座で描かれているので「お疲れ様ですね」という気持ち。
そっちに至った場合の過程の視点の結論が自分の結論と全く同じだった。
有意義な本。哲学と宗教と最新テクノロジーの世界を横断している自分には名著
画像
午後4:28 · 2025年3月12日
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(虚妄のAI神話の表紙の画像)

ワクワクさん
@uxskf
やっぱこれ興味深いですよね
今後の世界を見る上でも必読だと思う
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午後7:33 · 2025年3月14日·199 件の表示

機巧 弄
@karakuri_ijiru
再読します。
ただ自分が考えていた結論とほぼ同じ点が2つあったのは最新の研究らしいなと思いました。
意識のアップロードの問題点とデジタル生命体はまあ生まれないでしょう、というところが。
午後7:51 · 2025年3月14日
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ワクワクさん
@uxskf
意識のアップロード問題かぁ
機巧さん色々考えてて凄いですね
私も読み直してみよう
センセーショナルに話す感じでもなく淡々と冷静に書かれていて良かったかと
デジタル生命に関しては私も同意ですね

にしても巷のシンギュラリティ本と違ってほとんど知られていないのがなんとも
午後9:44 · 2025年3月14日
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(赤組の重鎮が産経のニュースに出ている。
『虚妄のAI神話』は、『そろそろ、人工知能の真実を話そう』の文庫版だよ)

仏哲学者ガナシアさん、警世の一冊 AIとの共生、決めるのは人間 - 産経ニュース
2017/6/5 10:00
https://www.sankei.com/article/20170605-YGGOO5RE6NMDXPJYYT2WZMEYHU/
”囲碁ソフトの圧倒的な強さや自動運転の実験など人工知能(AI)をめぐるニュースは絶えない。ただ急速にも映る技術の進歩への脅威論も社会には根強くある。フランスの哲学者、ジャン=ガブリエル・ガナシアさん(62)の『そろそろ、人工知能の真実を話そう』(早川書房、伊藤直子監訳)は過度な楽観論と悲観論を排し、AIとの共生時代に向き合うための冷静な視座を与えてくれる警世の一冊だ。

 ガナシアさんは仏パリ第六大学情報学研究所のAI研究チームのトップを20年以上にわたって務め、近年はIT社会における倫理についても発言している。

 「AIが自律し、人類を追い越し、もうすぐ世界は危険な状態になるだろう-という意見は随分前からありました。講演の場でも学生の誰もがその質問をしてくる。科学者であり哲学者でもある私自身が回答しなければと思ったのです」

 そうした脅威論の源泉といえるのが、全人類の知能の総和をAIが上回る「シンギュラリティ(技術的特異点)」という仮説。この時期が2045年にも到来すると予測する科学者もいる。

 だがガナシアさんはさまざまな物理的限界や論理の穴を指摘しながら、シンギュラリティという概念自体を「科学的根拠の乏しいイデオロギーのようなもの」と断じる。「囲碁ソフトの対局を見てもAIの学習能力はかなりのレベルです。ただそれも人間が教えたルールに従って判断しているのであって、人間のように自ら新たな概念やルールを作りだすことはできない。つまり『自律』とは隔たりがあるのです」

 哲学者らしく技術論には偏らない。AI脅威論に翻弄される人間の精神を探りながら、シンギュラリティと西洋の宗教思想との類似点も指摘する。印象に残るのは、技術開発を推進する一方で、そのブレーキとなりうる脅威論を喧伝(けんでん)する巨大IT企業の姿だ。ガナシアさんはこうした企業の矛盾した振る舞いの背後に、既存の国家権力の縮小に合わせるようにして「ITの権力拡大」を狙う政治的な意図を見る。

 「シンギュラリティの話は終末論と似ています。科学的根拠は乏しい。でも変化があまりに速いので、世の終わりが来るとも感じてしまう。非合理的な物語や伝説に、人々が恐怖の感情を引き起こされるのと同じように。問題なのは、そんな突拍子もない空想から生じる『恐怖』によって、IT企業の権力拡大といった現実に迫り来る『危険』が覆い隠されていることなのです」

 本書はテクノロジー批判の書ではない。「一度手にした技術を捨てるのは難しい。ただ、技術がもたらす未来は一つではない」。問われているのは、AIの現在地を直視せず、極端な議論を前に思考を止めてしまいがちな現代人の姿勢なのかもしれない。

 「AIといったとき、私たちは人間とライバル関係となるロボットを思い浮かべ過ぎる。AIは人間を助けるパートナーとなり、よりよく生きられるよう世界を変えてくれる技術でもある。技術のどの部分を、どう使うか-それを考え、選択するのは結局われわれなのです」(海老沢類)



【プロフィル】ジャン=ガブリエル・ガナシア

 Jean-Gabriel Ganascia 1955年生まれ。パリ第六大学教授。フランス国立科学研究センター倫理委員会委員長。AIについて論じた著作は多数。本書が初の邦訳書となる。
” ※着色は引用者
(「 「シンギュラリティの話は終末論と似ています。科学的根拠は乏しい。でも変化があまりに速いので、世の終わりが来るとも感じてしまう。非合理的な物語や伝説に、人々が恐怖の感情を引き起こされるのと同じように。問題なのは、そんな突拍子もない空想から生じる『恐怖』によって、IT企業の権力拡大といった現実に迫り来る『危険』が覆い隠されていることなのです」」って加速主義批判だよなあ。
加速主義だけでなく、科学で覆われた終末論の変形全般を批判しているのだろうな)




シーア兄貴(来世触手)2024/7/15~29。”とらんぷ”暗殺未遂②。お面(仮面)作品集。逃げ南朝若君。隣のアーリア人さん。FF十。五輪。(≼◎≽) 「物語の概要と設定を考えることで気づいたことを君だけに教えちゃうよ」。仮面VV
Posted on 2024.07.16 Tue 20:44:51
http://yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-570.html
”たらのめ
@metarano
わかってたことだが、イーロンがトランプを全面支持というのが改めて怖いなあ
ピーターティールみたいな右翼テクノクラートもいるってことだもんなあ
シンギュラリティ壺暁夫が体内にマイクロチップを入れてるように、一体どうなるんだ
午前2:31 · 2024年7月15日
·
92
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ワクワクさん
@uxskf
シンギュラリティ壺暁夫でワロタ

大東社の虚妄のAI神話のオーウェルの1984の国家による支配とシンギュラリティがかけ離れてるって指摘だっけ?
もはや国家ではなく企業による支配へと移行しつつあると

2019年に和訳された本だけど周りで誰も読んでないのよなぁ
午前2:48 · 2024年7月15日
·
16
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九姉妹神によるAIへの警告って事で生成AIで騒がれてる今読まれたりしないかな

あの本惜しいのは背後関係が見えてないと意図が読めない事だよね
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午前3:00 · 2024年7月15日
·
16件の表示

アマゾンレビュー(2件しか無かったけど役に立ったが多い方」で「高名な科学者や大企業のトップ、著名な技術者といった面々が自身の影響力を利用して、通俗的な空想物語を人々に信じこませようとしている」

ってのが読んでもよく分からなかったって言われてるけどこれ明らかにsfとメーソンの事だろうし
午前3:04 · 2024年7月15日
·
6件の表示”

https://x.com/uxskf/status/1812544675699703898
”ワクワクさん
@uxskf
シンギュラリティ壺暁夫でワロタ

大東社の虚妄のAI神話のオーウェルの1984の国家による支配とシンギュラリティがかけ離れてるって指摘だっけ?
もはや国家ではなく企業による支配へと移行しつつあると

2019年に和訳された本だけど周りで誰も読んでないのよなぁ
さらに表示
午前2:48 · 2024年7月15日
·
740
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https://x.com/uxskf/status/1812547848988508374
”九姉妹神によるAIへの警告って事で生成AIで騒がれてる今読まれたりしないかな

あの本惜しいのは背後関係が見えてないと意図が読めない事だよね
午前3:00 · 2024年7月15日
·
329
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アマゾンの
「虚妄のAI神話:「シンギュラリティ」を葬り去る (ハヤカワ文庫NF) 文庫 – 2019/7/18
ジャン=ガブリエル・ガナシア (著), 伊藤直子・他 (翻訳)」のレビューより:

ゆうさん
5つ星のうち5.0 結局、「ウェブ業界の巨人」の意図は何なのか
2019年8月5日に日本でレビュー済み
 最近では人工知能、AIといった言葉をニュースで聞いたり読んだりしない日はない。そうした中、「シンギュラリティ」という言葉もかなり一般的に用いられてきており、過度に恐れたり、逆にそんなものは到来しないと楽観視したりと何らか気にする人も増えてきていると思われる。本書は、様々な視点からシンギュラリティ仮説を吟味し、そのようなものは到来しないと結論付けたものである。著者の主張は本書のタイトル『虚妄のAI神話 「シンギュラリティ」を葬り去る』に端的に示されている。

 略歴によると著者の肩書は「哲学者」、「ソルボンヌ大学コンピュータ・サイエンス教授」でAIに関する研究を行う機関のトップを20年以上勤めているとのこと。従ってAI開発の歴史や技術的な知見を踏まえて「科学的な」観点からシンギュラリティ仮説の問題点を鋭く指摘すると共に、「哲学的」といえる視点から西洋世界で過去に圧倒的な力を持っていた宗教思想である「グノーシス主義」とシンギュラリティ仮説との共通点を解説したりしている。フランス知識人らしく、西洋的教養をバックに論が展開されている箇所も多々あり、はっきり言って内容を十分理解できないところも色々とあったが、レイ・カーツワイルなどシンギュラリティ仮説を主張している人達が根拠としている「収穫加速の法則」について科学的に4つの問題点を指摘している第三章を読むだけでも、シンギュラリティ仮説のいかがわしさは十分感じ取ることができた。

 ただ、本書を読んで最後まで理解できなかったのは、シンギュラリティ仮説を主張、宣伝している人達の意図である。本書で繰り返し述べられているように「高名な科学者や大企業のトップ、著名な技術者といった面々が、自身の影響力を利用して、通俗的な空想物語を人々に信じこませようとしている」(p148)し、GAFAと総称されるウェブ業界の大企業はシンギュラリティの宣伝に巨額の資金を投じ、「シンギュラリティ大学」といった教育機関に出資なども行っている。その理由について、著者は第八章で「経営者たちの極端な自己陶酔と傲慢」、「不安」、「宣伝」といった3つのキーワードで説明しているが、結局納得できなかった。新しい価値や新業態を次々と生み出してきた彼らが、シンギュラリティの到来は不可避で、人類にはどうすることもできないと言わばあきらめを表明する意味はどこにあるのか。第八章で言及があるように、巨大企業が「新しい社会を確立しようとして」(p177)おり、そのための目くらましとしてシンギュラリティ仮説を声高に主張しているのだとすれば怖いことだが。


 いずれにしてもシンギュラリティ仮説についてその問題点を理解し、冷静にAIを我々の役に立つものにするために、あるいはAIが普及した未来で人間とAIがうまく共存するために我々が何をすべきかを考えるきっかけの1冊としては有用な本ではないかと思われる。
” ※着色は引用者


ワクワクさん
@uxskf
著者がグラントリアンである事
を踏まえて読むとAIのシンギュラリティ等は我々の啓蒙思想や進歩主義とは違う
みたいな主張が何とも興味深い

今のアメリカのテクノリバタリアン達に対する牽制みたいなものが見える

赤組によるAIに対する意見表明本て感じだね ま、読んでみて
午前4:21 · 2025年2月5日
·
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ワクワクさん
@uxskf
彼によればもう1984は古いし完全に的外れなんだと
(確かに緊急事態条項みたいな国家の強さが増すものはあれど大した動きが右も左もない)
もうシリコンバレーの企業の支配に対してEUがどうするかであってオーウェルの話はもはや意味がないと
午後10:19 · 2025年2月5日·1,528 件の表示

EUのAI規制(コレもメーソン関連)も啓蒙思想とシンギュラリティが全く違うから
さらに言えば50年代を超えてSFの部類が利用されシンギュラリティに繋げられたこと 等々ある
左翼思想全開だったSFの逆コースとGAFA

進歩主義、啓蒙主義の類がもはやAI関連は離れているってのが何度も強調されているよ
午後10:23 · 2025年2月5日
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ワクワクさん
@uxskf
あの本はたらのめさんの紹介だったけどグラントリアンの権利とか進歩主義と啓蒙とかを踏まえてのAI開発をどうするか
みたいなのが見えてね

あの本をフリーメイソンと関連付けて読んでる人なんていないだろうけど

虚妄のai神話
コレを読んだ上で青についてが
ニックランドと新反動主義
だと思う
午前4:45 · 2025年2月5日
·
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とりあえず読むべき

そこからEU(カレルギー)のAI規制とか今後のAIに対する議論だと思うから

今の生成AIとかで絵を描くのはどうなのか?とか議論されてるからね
それにも繋がる本 

フリーメイソンも大変だね
午前4:48 · 2025年2月5日
·
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ーーーー

ワクワクさん
@uxskf
暗黒啓蒙だか新反動主義だか加速主義高なんだろうと
結局取りまとめて支配のツールとして使うのはキリスト教といういつものやつなんだけどね

それはDS陰謀論とオルタナ右翼QアノンにCNPやシリコンバレーの連中

そいつらがいても石油戦争財団の計画が表立って遂行されているように
さらに表示
午後11:41 · 2025年2月10日
·
937
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A.R.Lain
@trudjvxv
突然すみません。青側の最新思想は、新反動主義なり加速主義なり長期主義だと思うのですが、赤側の最新思想はなんでしょうか?もしご存知でしたらご教示下さい。というか、戦後の赤の動きが成長の限界とエネルギー関連ぐらいしか分からない、、、。
午前5:31 · 2025年2月11日
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皆様へ。↑この書き込みは修正済みのものです。パン・ヨーロッパについても書いてたのですが、戦前じゃん!と思って記載から削除して再投稿しています。
午前6:45 · 2025年2月11日
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イーロン・マスクを熱狂させた「長期主義」とはなにか?
【書評】ウィリアム・マッカスキル『見えない未来を変える「いま」』
24 May. 2024
https://distance.media/article/20240515000220/
”1987年に生まれたスコットランドの哲学者、ウィリアム・マッカスキルは、英語圏の起業家にビジョナリーな思想を提示した。イーロン・マスクが彼への支持を公言するなど、反響の巨大さにおいて、彼に並ぶ思想家・理論家はほかにいない。だが、もちろんその影響力ゆえに、常に賛否の両方が巻き起こっている。具体的には、彼の思想はビリオネアの拝金主義を是正し、世界を少しでもよくすることに寄与しているのか、それとも、崇高そうな目的を掲げさえすれば拝金主義も傍若無人も許されるという正当化(エシックス・ウォッシュ)に寄与しているのか、見解は相当に割れている。
[略]
そのマッカスキルは最新刊『見えない未来を変える「いま」』(原題What We Owe the Future[未来への責務])で、個人が行動する理由を失い、不能感に苛まれている状況を変えていく可能性のある哲学を提示している。それが、「長期主義(longtermism)」である。この旗印の下で、マッカスキルは、未来世代という今は目に見えない存在を真剣に捉え、「私たちが未来のためにできることはたくさんある」と鼓舞するような議論を展開している[★02]。本稿では、英語圏を中心に注目を集めている「長期主義」について検討していく。
[略]
本書の冒頭では、長期主義についての二つの説明が提示されている。一つ目は「長期的な未来にプラスの影響を及ぼすことは現代の主な道徳的優先事項の一つであるという考え方」だ。しかし、この言葉は抽象性が高いため、マッカスキルは二つ目の定義を気に入っている。「未来の世代の利益を守るために、私たちのすべきことは今よりずっとたくさんあるという考え方」[★03]。
[略]
長期主義者は、人々が自分の行動で引き起こしうる状態の価値を、三つのフレームワークから評価する。すなわち、①重大性、②持続性、③偶発性である。①と②はその名の通り、あらゆる側面から掘り下げられた重要度と、その状態がどれくらい存続するかという継続性を指している。

それらに対して、③の偶発性は、何もしなければ長期間ないし永久にその状態が引き起こされない可能性がどれくらい高いか
という基準だ。「小説『ジェーン・エア』の存在の偶発性は非常に高い。もしシャーロット・ブロンテが執筆しなければ、別の誰かによって書かれることは絶対になかっただろうから。一方、農業の偶発性は低い。複数の場所で独立して出現したからだ」[★07]。

もちろん、この評価者が誰であっても、ある変化について全く同じ価値づけをするという想定をする必要はないし、どれか特定のフレームワークが他の二つよりもいくらか優先されることがあっても問題はない[★08]。そもそも「フレームワーク」とは、そういう融通が利く概念であり、「原理」のような厳格性を持たないはずだが、多くの批判者によってそのことが見落とされている。

ある変化に対して、高い価値を認める人もいれば、そうでもないと述べる人もいるだろう。また、悲惨な結果になる可能性が低いものの、仮に起こったとすれば取り返しのつかない変化を防ぐことに価値を置く人もいれば、重要な問題で手段の有効性も見えているものに価値を置く人もいるだろう。
[略]
しかしながら、長期主義は、起業家やビリオネアのあいだでエシックス・ウォッシュに用いられることがあると冒頭で指摘した通り、かなり毀誉褒貶が激しい[★18]。そうした批判の中で目立った三つのタイプを検討しておきたい。いずれも遠い人物からの批判ではなく、マッカスキルと近しい立場にあった人からの批判である。

最初の二つは、哲学者のエミール・トレスによるもの。トレスは、かつて効果的利他主義と長期主義の信奉者で、マッカスキルと組織的・思想的に近しいところで仕事をしていたが、今は批判の急先鋒となっている。ここでは代表的な批判と、好意的に見れば有意義になりうる批判のみを取り上げるが、トレスによる議論の大半は、テクスト読解としては無理があることをあらかじめ明記しておきたい。そして、第三の批判は、効果的利他主義の推進者であり、マッカスキルと近い立場にあるピーター・シンガーという倫理学者によるもの。順に見て行こう。

まず、トレスは、長期主義が、人類絶滅のリスクを軽減するという名目で、気候変動のリスクを過小評価する傾向にあると批判している[★19]。しかしマッカスキルは、気候変動に対処する重要性を強調し、気候変動のための有効な取り組みや寄付先などを列挙していることからわかるように、この批判は明らかに筋違いである[★20]。

それにもかかわらず、トレスは「マッカスキルは気候変動を過小評価している」と繰り返しているし[★21]、同じ批判が他の論者にも反復されている[★22]。この執拗さからもわかる通り、第一の批判は、とりあえず難癖をつけるための指摘であって、マッカスキルに届く妥当な批判とは言えない。ただ、哲学業界を越えて多数集まるこうした非難や難癖は、マッカスキルの理論的影響力の大きさを物語っている点で、一考に値する。

次に、環境学者のフィリップ・カファロに賛同しつつ、トレスはマッカスキルの人口倫理学を否定している[★23]。人口倫理学の説明が煩雑になるため詳細は割愛するが、この批判は、長期主義から人口倫理学(つまりパートⅣ)の削除を要求するものと理解できるとだけ指摘しておきたい[★24]。つまり、トレスの人口倫理学批判を好意的に解釈するなら、長期主義自体を否定せずに——その否定は、未来世代への配慮の否定になってしまうので——、長期主義の部分的修正を迫るものである。

最後に、わずかでも絶滅リスクが存在すれば、それを過大視する傾向をピーター・シンガーは批判している。絶滅や文明崩壊といった大げさなフレームを持ち出すことによって、現在の諸問題が些事化されてしまう危険性があるからである。「種の存続リスクのレンズを通して現在の諸問題を見ると、現在の諸問題がほとんど無に縮減される」だけでなく、「地球を越えて広がる」活動のほぼすべても、地球崩壊以降の「種の存続」にかかわるため正当化できてしまうとシンガーは論じている[★25]。

シンガーの批判は、イーロン・マスクのような長期主義の信奉者に向けられている。マスクは、火星移住という誇大妄想的な計画を「長期主義」の名の下に正当化してしまう[★26]。マッカスキル自身も述べているように、絶滅リスクから様々な行動を正当化し、宇宙開拓を優先的に正当化すべき主張として扱う「マスクの長期主義」
を、「マッカスキルの長期主義」とは区別すべきなのかもしれない(実際、マスクの長期主義は「パートⅢ、Ⅳ」を過大視するあまり、他のパートでの長期主義的主張を些事化している)[★27]。そうすると、シンガーの批判は、長期主義の議論を基本フレーム(パートⅠ、Ⅱ)に限定することで、マスクのような誇大妄想的な長期主義を退け、穏健な長期主義を提案するものだと理解した方がよいかもしれない。

三つの批判から読み取れるのは、「最小限の長期主義」は維持するとしても、「マッカスキルの長期主義」(全部乗せ)を受け入れるかどうかは議論の余地があるということだ。未来世代への責任を進んで放棄するような極端な立場をとらないのであれば、誰しも「最小限の長期主義」は受け入れねばならない。しかし、その基本メニューに、どこまで追加メニューを乗せていくかということには裁量があり、私たちは、自分なりに適切な「セットメニュー」を作り出すことができる(その中には、イーロン・マスクのような誇大妄想的バリューセットもあるわけだが)。

マッカスキルの長期主義は、サンプルメニューにすぎない。だが、そのサンプルメニューは鮮烈な印象を残すがゆえに、読者に「自分の長期主義」(あるいはその欠如)を自覚させる力があるのだろう。批判であれ支持であれ、『見えない未来を変える「いま」』の読者は、みな饒舌に「自分の長期主義」観を語るのは、そういう理由があると思われる。
” ※着色は引用者


A.R.Lain
@trudjvxv
突然すみません。青側の最新思想は、新反動主義なり加速主義なり長期主義だと思うのですが、赤側の最新思想はなんでしょうか?もしご存知でしたらご教示下さい。というか、戦後の赤の動きが成長の限界とエネルギー関連ぐらいしか分からない、、、。
午前5:31 · 2025年2月11日
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A.R.Lain
@trudjvxv
紹介されてた虚妄のAI神話は赤側思想の一端なんだとは思いますが・・・。
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午前5:37 · 2025年2月11日
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ワクワクさん
@uxskf
私も新反動主義や長期主義と言ったシリコンバレーの連中がやってるような事は基本的に白人支配のツールであり反赤組であると思います
基本的にはキリスト教が表でしょうが

それはマスクが活躍しつつキリ教布教計画を基本とするトランプを見ても 対抗する部分がフランス革命の産物である事からしても
午前5:40 · 2025年2月11日
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コレに対する赤組は虚妄のAI神話にしろ彼らはシンギュラリティと言う妄想を唱えて利用している アメリカ企業による国家の支配から企業の支配へのための陰謀だと騒いでいるわけで

赤組からするとAIは開発しつつも彼らなりにヒューマニズムを
啓蒙思想を大事にしたいと言うのが見えます 人権とかね
午前5:43 · 2025年2月11日
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書かれていた通りパンヨーロッパやローマクラブがあり 人口削減みたいなのは目指しつつもより権力を持った国連のような世界政府を作る コレが今も赤の思想でしょう

そのまんま世界人権宣言やら日本の憲法みたいなものが彼らの思想で
午前5:48 · 2025年2月11日
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そのために邪魔なイスラエルやアメリカを失墜させるのは必須なので簡単に考えればアメリカの嫌がる事、邪魔になる事が彼らの計画でしょうけど 当然厳格な宗教の破壊して

啓蒙し教育しながら裏からは支配する
科学研究はするが邪魔なアメリカの技術開発は止めたい

ここらのせめぎ合いでしょうね
午前5:52 · 2025年2月11日
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A.R.Lain
@trudjvxv
裏からは支配、の支配方法の一つがエネルギーであり、エネルギーって四大元素的響きがあって、やっぱりそういう拘りあるよね〜などと妙に感心したりします笑
午前7:06 · 2025年2月11日
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ワクワクさん
@uxskf
色々あれどエネルギーの支配というのは最重要でしょうからね
原子力というも太陽を手に入れるなんて表現されていたり面白いものがある
石油は当然共和党に近いけど
午前7:10 · 2025年2月11日
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ーーーーー

そのために邪魔なイスラエルやアメリカを失墜させるのは必須なので簡単に考えればアメリカの嫌がる事、邪魔になる事が彼らの計画でしょうけど 当然厳格な宗教の破壊して

啓蒙し教育しながら裏からは支配する
科学研究はするが邪魔なアメリカの技術開発は止めたい

ここらのせめぎ合いでしょうね
午前5:52 · 2025年2月11日
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A.R.Lain
@trudjvxv
ご回答ありがとう御座います。個人的にはローマ帝国の復興が前段階にあり、この界隈が言うほど世界連邦かな?とは思っています。いや、もちろん世界連邦運動協会とか存在してるし最終的にはそうなんだと思いますが。
午前6:57 · 2025年2月11日
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しかし、なんちゃら主義みたいなわかりやすいメルクマークがあると良いのですが、なかなか無さそうですよね。赤には、メディアより芸術、社会心理学より哲学、みたいな意志を感じるので、メイヤスーとか読むしか無い?敷居高い・・・。
午前7:00 · 2025年2月11日
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ワクワクさん
@uxskf
人種観とか宗教観の延長だと思いますよ
青も赤も

白人至上主義と有色人種も容認
キリスト教支配と無神論含めたテロ

暗黒啓蒙も赤組の思想もそこに帰結するはず
トランプ政権も結局キリスト教に頼るしか無いし
午前7:09 · 2025年2月11日
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A.R.Lain
@trudjvxv
そこはプロテスタント頼みであり、神智学じゃ無いんですよね。→トランプ政権 神智学は勢力として弱すぎるからってだけですかね。
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午前7:56 · 2025年2月11日
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ワクワクさん
@uxskf
神智学はそもそもキリスト教原理主義者からすると忌み嫌われてるからね
左派の方が相性良いよ

影響されちゃった一部の白人崇拝とかアメリカ中心の連中はクロウリーとかそこら辺持ち上げてるけど基本的には左派の連中に近い

でもオカルトもsfももうどっちも利用しまくりだけどね
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午前7:59 · 2025年2月11日
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A.R.Lain
@trudjvxv
そうか、左派かー。言われてみれば確かに。
午前8:57 · 2025年2月11日
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ワクワクさん
@uxskf
既存のキリスト教社会へのカウンターとして出たからね そりゃ左翼になる
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午前9:46 · 2025年2月11日
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ペルンナ5と続編の考察

先に、既に私以外の人が行った考察(主にAI関連)を紹介し、その後で私が他の視点での考察を書く。

https://x.com/uxskf/status/1892290173745996201 と続き
”ワクワクさん
@uxskf
ペルソナ5スクランブルを軽く見れば分かるけど
AI自体はどちらも否定していないのが重要 むしろどちらも重視

それとAIによる完全支配やシンギュラリティと百科全書派の啓蒙思想の違い 進歩主義とかもか

AI、シンギュラリティ=進歩主義ってのが間違いだって話 これはメーソン直々に言ってる
午前4:08 · 2025年2月20日
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近衛=イーロンマスク
女AI研究者=シンギュラリティ

みたいに分担はしてる気はするけどね
大枠ではどちらも右派テック、テクノリバタリアンで収まってるが

主題はグラントリアンVSテクノリバタリアン これ最重要
午前4:12 · 2025年2月20日
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神=絶対なるAI
で、新たなる青組って話なんだけどね
答えを与えてくれるAIに盲信するのが正解か否か?とかね

与えられた答えを選ぶだけか
与えられた答えを超えて変わるか

果たして心は必要か?不必要か?

ま、ハイパーシステマイザーvsグラントリアンでもあるわけよ
午前4:19 · 2025年2月20日
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でも結局どちらも偽善でしかないし
グラントリアンも結局は"洗脳"と変わりないんだけどね
あくまでリベラル、教育の重要性を説いてはいるものの
教育=彼らの理想の人間を作り出すためのもの でしかないわけだし

民主主義だって薄々機能しないし裏から管理するのは前提で日本国憲法はあるわけで
午前4:21 · 2025年2月20日
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だから怪盗団だろうとテクノリバタリアン側だろうと"洗脳"なんだよって話

グラントリアンもソフィアを見る限り米国企業側のシンギュラリティは許せないとかで自分達の理想のAIはOKだろうし

イーロンマスクがシンギュラリティ起こしても飲み込まれるオチは笑ったけど

結局は大東社と青の戦い
午前4:23 · 2025年2月20日
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所々と言葉があんまり分からない人はそこら辺の書籍を読んだ上でスクランブル見直してみるといいよ

これは今現在の世界の動きそのものでもあるから

WASP、キリ原=青組ってだけではない
午前4:26 · 2025年2月20日
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『テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想』橘玲 - 本の話
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166614462
”シリコンバレーの天才たちが希求する「1%のマイノリティだけの世界」

そこは楽園か、ディストピアか?
シリコンバレーの天才たちが希求する「数学的に正しい統治」とは?

アメリカのIT企業家の資産総額は上位10数名だけで1兆ドルを超え、日本のGDPの25%にも達する。いまや国家に匹敵する莫大な富と強力なテクノロジーを独占する彼らは、「究極の自由」が約束された社会――既存の国家も民主主義も超越した、数学的に正しい統治――の実現を待ち望んでいる。
いわば「ハイテク自由至上主義」
と呼べる哲学を信奉する彼らによって、今後の世界がどう変わりうるのか?

ハイテク分野で活躍する天才には、極端にシステム化された知能をもつ「ハイパー・システマイザー」が多い。彼らはきわめて高い数学的・論理的能力に恵まれているが、認知的共感力に乏しい。それゆえ、幼少時代に周囲になじめず、世界を敵対的なものだと捉えるようになってしまう。イノベーションで驚異的な能力を発揮する一方、他者への痛みを理解しない。テスラのイーロン・マスク、ペイパルの創業者のピーター・ティールなどはその代表格といえる。
社会とのアイデンティティ融合ができない彼らは、「テクノ・リバタリアニズム」を信奉するようになる。自由原理主義(リバタリアニズム)を、シリコンバレーで勃興するハイテクによって実現しようという思想である。
いわゆるリベラル層は、所得格差と富の偏在を不道徳とする傾向がある。だが、それは逆に言うと、「自由」を抑圧することになる。自由のない世界では、マスクやティールのような「とてつもなく賢い」人々は才能を殺され、富を簒奪されることになるからだ。
彼らは「テクノロジーによってすべての問題は解決できる」と考えている。AI、ゲノム編集技術を駆使して人類は不死を手に入れ、森羅万象を操る「ホモ・デウス」になれると確信する者も多い。
また彼らは、国家のような中央集権的な組織に依存せずとも暗号(クリプト)テクノロジーによって個人と個人をつなぎ、暗号資産をもってすべての信用決済が可能になる社会が到来するとも信じている。その行きつく先は、「暗号によって個人を国家のくびきから解放する」とする過激な無政府主義「クリプトアナキズム」である。
実際、クリプトアナキストのひとりは「反民主主義」を標榜し、「世界中の民主政治と称するものを、暗号化を利用して根底から揺るがしたい」と公言している。
「この惑星上の約40~50億の人間は、去るべき運命にあります。暗号法は、残りの1%のための安全な世界を作り出そうとしているんです」(ティモシー・メイ)
――とてつもない富を獲得した、とてつもなく賢い人々は、いったいこの世界をどう変えようとしているのか? 衝撃の未来像が本書で明かされる。
” ※着色は引用者


シンギュラリティーとは?意味・定義 | IT用語集
https://www.ntt.com/bizon/glossary/j-s/singularity.html
”シンギュラリティー(技術的特異点)とは、自律的な人工知能が自己フィードバックによる改良を繰り返すことによって、人間を上回る知性が誕生するという仮説です。人工知能研究の世界的権威であるレイ・カーツワイル氏が2045年にシンギュラリティーに到達すると予測していることから、2045年問題とも呼ばれています。


ワクワクさん
@uxskf
加速主義、新反動主義だかテクノリバタリアン連合はどうにか米帝白人支配の優位性を主張するためのものって感じだからね

それ自体が目的というやり手段、ツール

んでシンギュラリティの先にはUGLEもニッコリしそうなアンチ大東社世界ってわけ

結局フランス革命をどう捉えるかになる メーソン視点で
午後1:25 · 2025年2月22日
·
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人間を上回る知性を持つ新人類(超人あるいは人工神)の創造思想。
フランス革命はペルソナ5とその続きであるスクランブルでも極めて重要な出来事


ワクワクさん
@uxskf
ペルソナ2の考察まだ読みきれてないのよね
ペルソナ5スクランブルの方は多分イーロンマスクと感情がない、人間が理解できない人間=テクノリバタリアンの連中とAIが主題
午後11:16 · 2025年2月17日
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ワクワクさん
@uxskf
スクランブルはやっぱ良くできていたな

既存のシステムや社会はどうしようもないと嘆くものに道具を与えてやる シンギュラリティというワードを添えて

結局青組最新理論という汚染されるものでしかないんだけどね
午前6:00 · 2025年3月2日
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ーーーーー

ワクワクさん
@uxskf
スクランブルに関わらずこのAI統治と青と赤の違い
啓蒙思想とテクノリバタリアンは間違いなくぶつかってくる

その分かりやすい教材というか話で思いつくのがスクランブルだったってだけなんだけどね

近衛=イーロンに気づいていなかったなら多分見方が変わる
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午後11:22 · 2025年2月17日
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ま、イーロン近衛のTwitter買収もこの延長線上の可能性は高いかもね

予想されていたわけだし グラントリアン側ゲームに

あとは"シンギュラリティ"という部分と味方側のAIの違いとかね

答えを与えられることが人間の望みか
それとも進歩思想か

コードギアスでもあるか 
人の歩みを止めるなと
午後11:26 · 2025年2月17日
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ーーーーー

ワクワクさん
@uxskf
イーロン明やAIシンギュラリティvs怪盗団大東社

これはキリスト教原理主義者vsグラントリアンみたいなのとはちょっと変わる

そういう目線でもスクランブルのそれぞれの主張を見た方がいいよ
午後11:30 · 2025年2月17日
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たらのめ
@metarano
よくあるキリ原VS大東社じゃないってほんと本質をついてると思う。従来の右翼や反知性主義をバカにしていた理性主義的な人達が反規制や反Wokeで乗っかってる感じね。
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午後11:36 · 2025年2月17日
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ワクワクさん
@uxskf
なのよね だからペルソナ5スクランブルはそういう目線が必須でいい教科書だと思う

"テクノリバタリアン"とかシリコンバレーのやろうとしてるAI統治とかそういう目線がなきゃ意味がない作品だし

イーロン近衛と怪盗大東団の主張や言い合いとかそのまんまだし

あとTwitter
午後11:42 · 2025年2月17日
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『テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想』橘玲 - 本の話
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166614462
”シリコンバレーの天才たちが希求する「1%のマイノリティだけの世界」

そこは楽園か、ディストピアか?
シリコンバレーの天才たちが希求する「数学的に正しい統治」とは?

アメリカのIT企業家の資産総額は上位10数名だけで1兆ドルを超え、日本のGDPの25%にも達する。いまや国家に匹敵する莫大な富と強力なテクノロジーを独占する彼らは、「究極の自由」が約束された社会――既存の国家も民主主義も超越した、数学的に正しい統治――の実現を待ち望んでいる。
いわば「ハイテク自由至上主義」と呼べる哲学を信奉する彼らによって、今後の世界がどう変わりうるのか?

ハイテク分野で活躍する天才には、極端にシステム化された知能をもつ「ハイパー・システマイザー」が多い。彼らはきわめて高い数学的・論理的能力に恵まれているが、認知的共感力に乏しい。それゆえ、幼少時代に周囲になじめず、世界を敵対的なものだと捉えるようになってしまう。イノベーションで驚異的な能力を発揮する一方、他者への痛みを理解しない。テスラのイーロン・マスク、ペイパルの創業者のピーター・ティールなどはその代表格といえる。
社会とのアイデンティティ融合ができない彼らは、「テクノ・リバタリアニズム」を信奉するようになる。自由原理主義(リバタリアニズム)を、シリコンバレーで勃興するハイテクによって実現しようという思想である。

いわゆるリベラル層は、所得格差と富の偏在を不道徳とする傾向がある。だが、それは逆に言うと、「自由」を抑圧することになる。自由のない世界では、マスクやティールのような「とてつもなく賢い」人々は才能を殺され、富を簒奪されることになるからだ。
彼らは「テクノロジーによってすべての問題は解決できる」と考えている。AI、ゲノム編集技術を駆使して人類は不死を手に入れ、森羅万象を操る「ホモ・デウス」になれると確信する者も多い。
また彼らは、国家のような中央集権的な組織に依存せずとも暗号(クリプト)テクノロジーによって個人と個人をつなぎ、暗号資産をもってすべての信用決済が可能になる社会が到来するとも信じている。その行きつく先は、「暗号によって個人を国家のくびきから解放する」とする過激な無政府主義「クリプトアナキズム」である。

実際、クリプトアナキストのひとりは「反民主主義」を標榜し、「世界中の民主政治と称するものを、暗号化を利用して根底から揺るがしたい」と公言している。
「この惑星上の約40~50億の人間は、去るべき運命にあります。暗号法は、残りの1%のための安全な世界を作り出そうとしているんです」(ティモシー・メイ)
――とてつもない富を獲得した、とてつもなく賢い人々は、いったいこの世界をどう変えようとしているのか? 衝撃の未来像が本書で明かされる。
” ※着色は引用者



ーーーーー

ワクワクさん
@uxskf
割とオカルト全く関係なさそうなペルソナ5スクランブルがイーロンTwitter買収とかテクノリバタリアンとAIとグラントリアンみたいな方をやっていたりする
午後5:56 · 2025年2月26日
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ワクワクさん
@uxskf
スクランブルはやっぱ良くできていたな

既存のシステムや社会はどうしようもないと嘆くものに道具を与えてやる シンギュラリティというワードを添えて

結局青組最新理論という汚染されるものでしかないんだけどね
午前6:00 · 2025年3月2日
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ーーーー

たらのめ
@metarano
ワクチンといい、無批判な技術的解決主義や進歩主義、SFのディストピアを目指しているのはお前らのほうじゃないのかと思うんだけど
人権や倫理については一応うるさいんだね世界連邦は
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午前0:45 · 2024年11月8日
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ワクワクさん
@uxskf
人権だか権利だかにはうるさいよ
CNRSのシンギュラリティ批判にしろ一部のアメリカの企業が大騒ぎするのをやめろ という風には聞こえるね
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午後4:14 · 2024年11月9日
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たらのめ
@metarano
ムーンショットvs反ムーショットなんてそんな構図があるのかすら怪しいよ、普通に共通項でしょう
https://meti.go.jp/meti_lib/report/2019FY/000579.pdf
午後7:19 · 2024年11月17日
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(リンク先は
令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業
2040年における未来の健康・医療・
福祉分野の重点分野に関する調査
調査報告書
2020年3月10日
https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2019FY/000579.pdf


ワクワクさん
@uxskf
元々この分野で石油戦争屋=反ムーンショット、反AIみたいに言ってる人あんまりいないと思うよ

戦争に使われる技術だって科学技術ありきでAIバンバン利用してるし
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午後10:21 · 2024年11月17日
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ただCNRSのシンギュラリティ批判=一部のアメリカ企業、シリコンバレーマフィアとは我々は違う みたいな宣言してる様に見えにくい立場の違いはあるっぽいしそこは区分するのが難しいけどね

どっちにしろ左右両方AIやら力入れて競争してるのは間違いないだろうけど

あの本紹介してくれてありがとう
午後10:23 · 2024年11月17日
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https://x.com/metarano/status/1858176817150214646
”たらのめ
@metarano
本当に「泣いた赤鬼」な展開になりそう
浦沢直樹の絵だと赤鬼の為に憎まれ役を買って出る青鬼がどう見ても白人だから尚更
世界の諸悪の根源扱いされているイスラエルが解体されたとして、イランなどは世界連邦を難なく受け入れてしまうのだろうか
現実の赤鬼が泣くことはないでしょうけどね
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午前0:54 · 2024年11月18日
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たらのめ
@metarano
青による工作で経済は赤・政治は青でスタートした戦後日本、高度経済成長期から安定成長期が赤によるユートピア実験で、バブルなんかで利己的に、その後米資本に完全に乗っ取られ、ネトウヨ増加、この島国での失敗が起因となり赤はコロナを発動して完全管理社会に。って史観なのだろうけどなあ。
午後5:10 · 2025年2月12日
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たらのめ
@metarano
高度経済成長期から安定成長期が赤によるユートピア実験ってのはどうなんだろうね。青のおかげも多大にある気もする。
午後5:12 · 2025年2月12日
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たらのめ
@metarano
この史観を絶対視してると、スマートシティなどがあたかも赤だけの産物だと思ってしまったり、見落とすことが多くなるんだよね。
午後5:42 · 2025年2月12日
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ワクワクさん
@uxskf
たらのめさんそこら辺の分岐点とか動きはどう考えてる?
パリのAIサミットでの欧州、米英のそれぞれの反応とかおそらくたらのめさんなら予想通りだったはず
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午後5:55 · 2025年2月12日
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たらのめ
@metarano
分岐点、うーんやっぱり定義されたという意味で決定的なのは90年代の加速主義やエクストロピアニズム、ティールやヤーヴィンになるんでしょうか。結局は金持ち王政復古で反フランス革命。ワクワクさんの言うように人権がキーワードになるんですかね。
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午後11:32 · 2025年2月12日
·
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でもスマートシティで両建にしてはネットワーク国家のような構想を海外の左翼は無茶苦茶批判してるんですよね。先端技術だからデジタル都市だからグルなんだってのも違うのかな。
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午後11:43 · 2025年2月12日
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ワクワクさん
@uxskf
主張見ていくとシリコンバレーのアメリカ企業の横暴を許すなって感じなんだよね
CRNSの人も国がアメリカの企業に支配されるって主張だったし

なのでvsアメリカという事でボロクソ言ってる感がある

デジタル関連の批判もそうだけど一番はアメリカがその舵取りをしようとするのが許せないみたいな感じ
午後11:48 · 2025年2月12日
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ヨーロッパの方もAI規制とかで明らかに米英を敵視して当然バンスとかで対立していたけど
コレ結局誰がデジタル技術を支配できるかっていう争いが大きいと思う

石油対原発みたいな

どっちも間違い無くAIによる支配等はやってるから後はそれを誰がやるかどうかだと思う
午後11:51 · 2025年2月12日
·
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たらのめ
@metarano
GAFAさえも敵視しているってのが意外なんですよねあれ。陰謀論者としては受け入れにくい話ですが。規制と尊厳至上主義の世界国家対自由市場主義の巨大米企業になっていく感じかな。
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午前1:18 · 2025年2月13日
·
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ワクワクさん
@uxskf
世界国家対自由至上主義ってのは良い見方だと思う
多分ほとんどの陰謀論社はGAFA敵視も含めて意味不明だと思う

EUのAI規制とかはたらのめさんの視点が必須だと思うよ それからCRNS
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午前1:23 · 2025年2月13日
·
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たらのめ
@metarano
分岐点、うーんやっぱり定義されたという意味で決定的なのは90年代の加速主義やエクストロピアニズム、ティールやヤーヴィンになるんでしょうか。結局は金持ち王政復古で反フランス革命。ワクワクさんの言うように人権がキーワードになるんですかね。
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午後11:32 · 2025年2月12日
·
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ワクワクさん
@uxskf
ありがとう やはりそこら辺が重要か
そうだね 結局フランス革命で勝ち取った部分、人権の話なんかをどう今後向こうが考えてくるかによると思う

ここら辺はあの本もそうだけど啓蒙思想と進歩主義とシンギュラリティの違いがめちゃくちゃ重要になると思う 紹介ありがとう
午後11:43 · 2025年2月12日
·
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ーーーー

https://x.com/uxskf/status/1890449865911546126
”ワクワクさん
@uxskf
このシンギュラリティだか加速主義だかは密かに知られているシリコンバレーの反大東社思想でニック・ランドあたりを読めばわかるのですが基本的に人種差別は許される
どうしようもないからとことん加速させて我々の時代を取り戻そうってものです 当然その先は白人のための世界
午前2:15 · 2025年2月15日
·
408
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ワクワクさん
@uxskf
おそらく知らないと思います
だから名前なんか貸してたと思うし
そもそもシンギュラリティと啓蒙主義の話なんてのはメイソンの争いの延長線ですから

私も紹介された書籍で確信しましたがAI研究や科学者の側でこのシンギュラリティと啓蒙主義の違いを説明してるのはCRNSしか存在しませんから
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午前2:23 · 2025年2月15日
·
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単純な話米英メーソンが大東社を叩く構図
フランス革命の功績を破壊して全てを白人の手に取り戻すための理論が加速主義ですから
進歩主義、啓蒙主義、民主主義をシンギュラリティで破壊してその先に支配を構築する

ファシズムやシンギュラリティだとか言ってるのと極めて似てます というかそのまま
午前2:27 · 2025年2月15日
·
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ーーーー

ワクワクさん
@uxskf
仮面ライダーはいつも色々と危険ですね笑
90年代くらいが分岐点かと

おそらく科学の発達や進歩なのに反進歩主義や反啓蒙主義というのがほとんどの人は理解できないと思いますから

これを説明して我々の啓蒙思想とは違うとか言ってるのはCNRS くらいなのもまぁメーソンだからであって
午前2:29 · 2025年2月15日
·
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青龍
@Agito_Ryuki
つまり「BLACK」かぁ……………。石ノ森が死んだのもあの辺りですし、遺作ライダーである「J」はてっぺんから爪の先まで環境利権なんですよねぇ

多分俺もまだ理解できてないと思います←

ふむふむ
午前2:31 · 2025年2月15日
·
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ーーーーーーー

ワクワクさん
@uxskf
おそらく知らないと思います
だから名前なんか貸してたと思うし
そもそもシンギュラリティと啓蒙主義の話なんてのはメイソンの争いの延長線ですから

私も紹介された書籍で確信しましたがAI研究や科学者の側でこのシンギュラリティと啓蒙主義の違いを説明してるのはCRNSしか存在しませんから
午前2:23 · 2025年2月15日
·
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ワクワクさん
@uxskf
単純な話米英メーソンが大東社を叩く構図
フランス革命の功績を破壊して全てを白人の手に取り戻すための理論が加速主義ですから
進歩主義、啓蒙主義、民主主義をシンギュラリティで破壊してその先に支配を構築する

ファシズムやシンギュラリティだとか言ってるのと極めて似てます というかそのまま
午前2:27 · 2025年2月15日
·
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青龍
@Agito_Ryuki
ふむふむ、トモサカがファシストを名乗るのはそこからかもです。というか多分ここからだな()
午前2:28 · 2025年2月15日
·
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ワクワクさん
@uxskf
本人も大学の途中まで影響されたとは言ってましたが今もそのままな気がするんですよね

トモサカアキノリを名乗り始めた時からずっと加速主義的なのは一貫してますし

ランドとかを読めば白人が上から差別してるのは分かるはずですが

実際この構図のせいでそのまま欧州と米英のAI規制とかの話ですから
午前2:33 · 2025年2月15日
·
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ワクワクさん
@uxskf
この思想の厄介なところはどうしようもない世の中ならいっそのこと突き抜けて破壊してしまえってとこです
なかだちさんもどうしようもないとか言ってましたが
シンギュラリティの先に白人米国の支配がある事は知らずにね

大東社製SFを青が利用して取り込みシンギュラリティを生み出したという形ですが
午前2:37 · 2025年2月15日
·
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あ、これも「赤が青の親」だね。青は赤への反抗的な子ども


青龍
@Agito_Ryuki
うーん……………「ターミネーター」の元ネタの一つかも。勿論アイザック・アシモフありきですけど、ウェルズでも似たようなのありましたっけ?
午前2:50 · 2025年2月15日
·
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ワクワクさん
@uxskf
というかこの思想自体がシリコンバレーの連中やそっちの方のブログだかの大物なんかが色んなSFやら映画作品やらを混ぜ合わせて作り出したものなんですよね

なのでいろんな部分から引っ張ってきて抜き出して完成みたいなお粗末な理論ではあるんですが
午前2:53 · 2025年2月15日
·
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問題なのはシンギュラリティを必死に広めてるとこですね これは主にアメリカ青組の企業が

シンギュラリティによって世界は完全に破壊され変革するみたいなのをひたすらばら撒いている

一応左派もいるんですがトランプみたいな民主主義没落の象徴をあえて推す事で民主主義を乗り越えろみたいな逆張り
午前2:55 · 2025年2月15日
·
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こんな風に分けてある図もありますが左を破壊して右を推進するのが新反動主義

お察しの通り大東社側の産物を破壊するのが目的です
テクノリバタリアンなんて本も出ましたが

シンギュラリティにより
民主主義からファシズムを
進歩主義から反動主義を

みたいなのはネオ幕府の匂いが物凄くする
画像
午前2:58 · 2025年2月15日
·
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画像より:
〈ランドの思想と、従来の西洋社会の比較〉

西洋社会   ランド
近代    超近代
啓蒙    暗黒の啓蒙
民主主義  自由
進歩主義  反動主義
[西洋社会じゃなくて赤組の主流思想だな。ランド側が完全に青組]



ーーーー

ワクワクさん
@uxskf
青組はそんなもん構うものかとシンギュラリティ目指していて
一応グラントリアン側はヒューマニズムやら権利にこだわるのでそこに待ったをかけてる感じですね
まぁ主導権をアメリカに握らせたくないというのもあるでしょうが

だから先日のパリのAIサミットでEUが規制を呼びかけ米英がそこから脱ける
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午前3:42 · 2025年2月15日
·
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こういう構図があると結局アメリカ一人勝ちとかそういう状況に成らざるを得ないのでEUも裏では開発を進める感じみたいですが

結局世界規模で権利を主張して同時に同一にAIを規制しなければならないんですよね アメリカは止まらないので
午前3:44 · 2025年2月15日
·
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ーーー

ワクワクさん
@uxskf
ペルソナ2の考察まだ読みきれてないのよね
ペルソナ5スクランブルの方は多分イーロンマスクと感情がない、人間が理解できない人間=テクノリバタリアンの連中とAIが主題
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午後11:16 · 2025年2月17日
·
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ワクワクさん
@uxskf
リンクの動画なんかはテクノリバタリアン(あの人の話でも出た加速主義あたり)

怪盗団=大東社の対比 

よくあるWASP対グラントリアンではないのよ
午後11:18 · 2025年2月17日
·
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だからたらのめさんと話してたけど大東社側の主張とテクノリバタリアン、イーロンマスク側の主張という珍しい作品になっている

そういう意味でも再確認しとくと良いよ

これは多分今後非常に重大な部分になってくる

青組の一部の最新理論と大東社の争いだからね
午後11:19 · 2025年2月17日
·
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ワクワクさん
@uxskf
スクランブルに関わらずこのAI統治と青と赤の違い
啓蒙思想とテクノリバタリアンは間違いなくぶつかってくる

その分かりやすい教材というか話で思いつくのがスクランブルだったってだけなんだけどね

近衛=イーロンに気づいていなかったなら多分見方が変わる
午後11:22 · 2025年2月17日
·
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ま、イーロン近衛のTwitter買収もこの延長線上の可能性は高いかもね

予想されていたわけだし グラントリアン側ゲームに

あとは"シンギュラリティ"という部分と味方側のAIの違いとかね

答えを与えられることが人間の望みか
それとも進歩思想か

コードギアスでもあるか 
人の歩みを止めるなと
午後11:26 · 2025年2月17日
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ワクワクさん
@uxskf
イーロン明やAIシンギュラリティvs怪盗団大東社

これはキリスト教原理主義者vsグラントリアンみたいなのとはちょっと変わる

そういう目線でもスクランブルのそれぞれの主張を見た方がいいよ
午後11:30 · 2025年2月17日
·
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ワクワクさん
@uxskf
他にもうちょいこういうイーロンとかテクノリバタリアンと赤の違いとか争いみたいなのあればいいんだけどな
午後11:31 · 2025年2月17日
·
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ワクワクさん
@uxskf
ペルソナばっかあげてるのはなんかアレだけどね

これより露骨にイーロンマスクとかTwitterやらAI統治、シンギュラリティと大東社の違いとかやってる作品が思いつかんかった
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午後11:44 · 2025年2月17日
·
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ーーーー

https://x.com/uxskf/status/1891749958098837855
”ワクワクさん
@uxskf
まんまこれなんよね
今のTwitterもそういうのに意図的に誘導してるしさ

己の無力を嘆き、世を呪うもの
そういうものにメーソンの思想を埋め込んだらどうなるか?

嬉々としてそれを使い始める
Twitter等を使って誘導してやれば、操ることは容易い
画像
画像
画像
画像
午後4:21 · 2025年2月18日
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(画像:
シャドウ近衛の発言:
己の無力を嘆き、世を呪う者。
そういう者に改心の力を与えるとどうなるかわかるか?
嬉々として改心を使い始める。
それをEMMAを使って誘導してやれば、操ることは容易い…



ーーーー

https://x.com/uxskf/status/1891059453694230550



たらのめ
@metarano
確かに現代思想は無数にあるし、一概に言えないし、針小棒大感はあるけど、結局目的によるよな。俺は情勢をいち早く把握したいので簡潔にそれで良いと思ってる。深入りしたくもないし。でも実際に強大になるんじゃないかな加速主義周辺はワクワクさんの言うようにWASP連合とともに。
さらに表示
午後6:18 · 2025年2月16日
·
503
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https://x.com/uxskf/status/1891059453694230550
”ワクワクさん
@uxskf
https://youtu.be/RA06ec3FFnw?si=DPbwa6Lv6Rbu-w6K


たらのめさんに感想を聞かせてもらいたい動画がある
ちょうど今ペルソナって作品の話をしてたんだけどこれがその切り抜き

これたらのめさんが挙げていた地球外少年少女と全く逆

敵のテクノリバタリアンに対するグラントリアン側の作品だと思うんだよね
youtube.com
PS4 ペルソナ5 スクランブル#43 近衛が改心を利用した理由 ボス シャドウ近衛戦 【P5S】ネタバレあり
大阪ジェイルのボス 近衛明との戦いPS4 ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ ©ATLUS ©SEGA/ ©KOEI TECMO GAMES All rights reserved.【再生リスト】https://www.youtube.com/playlist?list=PLNpF_h8_l...
午後6:38 · 2025年2月16日
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(わかりやすく赤組作品だったなあ、5は。

ご支援用⑮(無料公開は危険なダイレソジャ-、隠れンジャ-、時間レンジャ-、キング王者[7~最終話]、五レンジャ-とドンブラザ-ズ補足、ルパンVSパト、バ卜ルフィーバ-J、電磁マン、爆上ブンジャ-の考察)
https://yomenainickname.booth.pm/items/6236869
で、ルパソ警察レンジャ-の元ネタの1つである『ペルンナ5』も少し考察した。
が、近衛がイーロンとは気づかなったな。言われてみればその通りだ。
EMMAはジェイルという、人の心を改心させる独自の認知世界を作り上げた。
ジェイルって刑務所なので、EMMAってエマかつ閻魔かつヤマなんだろうな。
ジェイルは地獄でもあるのだろうな。


この近衛って明らかにイーロンマスクなんだよ
父親からの虐待と呪縛、恵まれない幼少期、ヒーローへの憧れ、愚かな社会はどうしようもないという発想

このゲームはTwitterにイーロンが手を出す3年くらい前のものなんだけどAIによる完全支配やSNSを利用した洗脳やインフルエンサーを使った工作とか
午後6:41 · 2025年2月16日
·
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そのまんまなんだよね
今のTwitter、いやシリコンバレーの新反動主義者がやろうとしている事と

それを主人公側が自分らのやり方とテクノリバタリアンの手法は違うって正当化する内容なんだけどさ
午後6:43 · 2025年2月16日
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EMMA=Twitter
近衛=イーロンマスク
ジェイル=SNS工作の場
王=紐付きインフルエンサー

って簡単に読み替えたらまぁ今の状態と恐ろしいくらい同じなんだけど

それに対しての主人公側が明らかに啓蒙というかヒューマニズム的な反論で

不気味だけどそういう人が裏にいるゲームなんだろうけど
午後6:48 · 2025年2月16日
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閻魔の刑務所[地獄]。ツイッターのSNS工作


ハイパーシステマイザー
論理的な天才でありながら極端に人間というものが理解できない

そういう連中が目指すAIによる完全統制支配、システム化された正義の執行とかと同じ感じなんだよね
午後6:54 · 2025年2月16日
·
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ワクワクさん
@uxskf
まぁ何が言いたいかというとこのゲームが出たのがイーロンがTwitterを握る大分前であり  

もう上ではイーロンマスクの役割もずっと前から決まっていたんじゃないかって

そうなると 加速主義っては間違いなく台頭してくるんじゃないだろうかって予想は概ね正しいんじゃなかろうかと
午後6:57 · 2025年2月16日
·
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たらのめ
@metarano
まだ序盤ですが、それを踏まえて見るとめちゃくちゃ興味深いです。ありがとうございます。だって少なくとも90年代ですもんねえ。偶然なんて無いのかよ!
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午後7:03 · 2025年2月16日
·
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ワクワクさん
@uxskf
このペルソナってシリーズ ヒトラーと神智学とナチスみたいなのも過去にやっていたり 過去の暴露とかから明らかにメーソン製である事は確かなんだけど

これに関してはもうイーロンマスクの事もSNSやAIの事も 
上の連中は何年も前から知っていた
としか思えないんだよね
午後7:08 · 2025年2月16日
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でも近衛イーロンの主張はある程度大東社に突き刺さるってのも
メソ本人達は理解してるんだろうね

やっている事は裏側で支配しているお前らと同じだろう とかさ

いくら啓蒙思想やら教育や平等と謳おうと全てを救う事はできないとかさ
午後7:13 · 2025年2月16日
·
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でもイーロンが勝つ事はないし我々が正しいって主張に帰結するんだけど
午後7:16 · 2025年2月16日
·
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たらのめ
@metarano
見ました…鳥肌立っちゃいました。本人はアイアンマンのモデルでもあるし、風貌といい、ヒーロー願望、父からの虐待の設定は隠す気なくて戦慄。なんだか今までメーソンの考え方の違いについて誤解していたなと。お互い見て見ぬふりしている部分があり、正義があり、理想と現実、統治の仕方。成る程なあ
午後7:52 · 2025年2月16日
·
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ワクワクさん
@uxskf
私もこのゲーム後々考えてから見直したらゾッとしたよ
隠す気ないんだよね 誰も指摘してる人いなかったけどさ
メーソンの歴史やその話や支配の手法とかさ 知ってたらまんまなのよ

支配層の悪巧みとか悪魔的巨悪とかそういうのでは片付かないよね現実は

統治の手法や理想と現実 そういうものがある
午後7:56 · 2025年2月16日
·
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あと仲間にソフィアってキャラがいて由来はグノーシス主義でスピも入ってるんだけどAIなんだよ
しかも最重要キャラ

それでいてイーロン近衛側も当然AI

どちらもAIの利用やAIは否定していないってのが重要だと思う
午後7:58 · 2025年2月16日
·
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それにこれ最終的にグノーシス主義のラスボスをデミウルゴスとかにしてるけど

結局イーロン近衛もAIを管理しきれずにAIが暴走するというシンギュラリティ

青組に対する皮肉でもあるんだよね
午後8:01 · 2025年2月16日
·
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シンギュラリティを強調するのは自分らがその後の世界を統治できるって条件だろうけどさ

シンギュラリティが本当に起きたらイーロン近衛も含めてAIに超えられるのではと

実際シンギュラリティでAIがイーロン近衛を超えたせいで自らの敗北を招き怪盗団(大東社)の勝利をもたらしてしまったという
午後8:06 · 2025年2月16日
·
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ま、そこら辺も含めて制作してるメーソンの皮肉とかはさすがだなって

これ見るとイーロン近衛の思想も大東社への考えとかもなんか簡単にどうこうとか思えないよなって

今後たらのめさんの言ってた地球外少年少女も含めてそういう作品が増えるかもしれない
午後8:09 · 2025年2月16日
·
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ーーー

(2020年2月20日の間違い)
A.R.Lain
@trudjvxv
ワイも見たー。内容はこんなもんでしょと言ったところだけど、やはり発売時期だよね。2016かい。ヒーロー願望まで寄せてくるとは。やはり2025の現状はデザインされたものだ。
さらに表示
引用
ワクワクさん
@uxskf
·
2月16日
返信先: @metaranoさん
https://youtu.be/RA06ec3FFnw?si=DPbwa6Lv6Rbu-w6K


たらのめさんに感想を聞かせてもらいたい動画がある
ちょうど今ペルソナって作品の話をしてたんだけどこれがその切り抜き

これたらのめさんが挙げていた地球外少年少女と全く逆

敵のテクノリバタリアンに対するグラントリアン側の作品だと思うんだよね
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午後0:46 · 2025年2月19日
·
196
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キングの概念が良いね。そのまんまで。陰謀論界隈にも色んな流派あるもんね。それぞれにキングいるし。
午後0:46 · 2025年2月19日
·
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コロナの目的は、小銭稼ぎだったり、人口微減させたり、ショックドクトリンだったり、社会実験だったり色々あるんだろうけど、社会実験はsns/aiとのタッグによってバッチリなされたね。
さらに表示
午後0:47 · 2025年2月19日
·
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ワクワクさん
@uxskf
結局啓蒙vsシンギュラリティになってくのかなぁ

まともな声上げてるのは例のフランスの研究者の本くらいしか無いのは今んとこまだメーソンの中だけの範疇なのかもだけど

イーロンやその他の動きからしてますます加速主義は活発になるかもね
午後1:02 · 2025年2月19日
·
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A.R.Lain
@trudjvxv
啓蒙vsシンギュラリティvsその他 であって欲しいなぁ、とは思う。少しは希望を持たせて欲しい笑 BRICS 関連も結局その二つに集約されるんですかね?中国なんてバリバリ監視社会だし、プーチンもヤンググローバルリーダーだし同じ穴の狢?。
さらに表示
午後7:17 · 2025年2月19日
·
32
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あ、brics が希望というわけではないです。
午後7:18 · 2025年2月19日
·
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ーーー

ワクワクさん
@uxskf
ペルソナってタイトルからアレでしょ?
ユングユング グノーシス

ヤルダバオトが出てきたまではいいが表のラスボスが正義の政治家でなぜモデルがシャアなのかまで考察してる人見ないんよな
午後7:41 · 2023年10月28日
·
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ワクワクさん
@uxskf
まぁペルソナ5はボゴミール派でもサタナエルvsヤルダバオトなんて変な事やってたりジョーカーのペルソナのやつは名前だけぽいけど

その前の政治家=サマエルで7つの大罪、ルシファーなんだろうけど

こいつのノア方舟みたいなダンジョンもサマエル=サタナエル属性としてボゴミール派の説話くさいな
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午後8:13 · 2024年11月2日
·
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サタナエルに反乱しなかった下僕のノアを助けて箱舟を作らせその中に動物とノアの一族を乗せて生き残らせる

東條ミトラのサイトにこれが書いてあるよw ボゴミール派の話らしいw

改心を拒んだ連中は洪水でサタナエルに従ったノアは箱舟で生き残る

ペルソナの製作陣は神智学系から吹き込まれたかなw
午後8:25 · 2024年11月2日
·
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mithra.world.coocan.jp/HP_Mithraism_Grigori.html


んーでも2だと神智学は的だったんだよなぁ ヒトラーだしナチスだしトゥーレ協会だったし
午後8:35 · 2024年11月2日
·
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(リンク先:
ミトラ教研究.見張り伝承
http://mithra.world.coocan.jp/HP_Mithraism_Grigori.html
”1.見張り伝承

タロットには、七大天使に関する伝承を伝えるアルカナ(カード)がある。それは、大アルカナの≪XVIII 月≫である。ボゴミール=カタリ派の伝承によれば、≪XVIII 月≫は見張り*伝承と結びついている。以下は、ボゴミール=カタリ派の経典『ティベリアス湖伝承』による。全文は『ケウル-ミトラ聖典』の「ティベリアス湖伝承」に収録されているので、そちらを参照していただきたい。



サタナエルは、筆頭天使であり、全天使の頂点に立っていた。しかし、ある日、神にとって代わろうとしたため、天界から追放された。このとき、名前の末尾のエルをとられたので、サタナになった。サタナが神の住む上天を離れ、下天に向った時、全天使の三分の一がサタナについて行った。



サタナは、下天に独自の王国を築くと、神と協定を結び、七千年の間、物質世界を統治することになった。サタナが、すぐれた人間を育て、その魂で天使の欠員を埋めると約束したからである。



サタナは、こういう約束を神とかわしたことを家来の堕天使たちには黙っていた。ところが、ある日、堕天使たちの一部(見張りたち)が、サタナと神の密約をかぎつけた。彼らは、上天に帰りたがっていたが、神もサタナもそれを許さなかった。そこで、彼らは、人間の女たちと結婚して子供を作り、その子供たちを上天に送り込もうと考えた。



彼ら(見張りたち)は、さっそく、人間界に向かった。彼らは、チグリス・ユーフラテス川のほとりに降り立ち、そこに住む人々をうまく手なずけ、人々の指導者になった。彼らの指導の下、人々はチグリス・ユーフラテス川のほとりにいくつもの壮麗な都市を建てた。都市の郊外には水路が走り、緑の田畑と森が広がった。女性は美しく化粧し、はなやかに着飾った。そんな彼女たちを見て、見張りたちは恋に落ち、彼女たちと結婚した。しばらくすると、見張りの妻となった女性たちはみごもり、子供を産んだ。見張りもその妻たちも、得意の絶頂にあった。



ところが、子供たちは、とんでもないミュータントだった。彼らは手当たりしだいに食べまくり、途方もなく大きな巨人になった。巨人たちは町中の食べ物を食べつくすと、今度は町の人々を食べ始めた。恐怖におびえる町の人は泣き叫んで、逃げ回った。



町の人々の泣き叫ぶ声は、サタナの耳にも届いた。サタナは、家来の堕天使たちが勝手なことをたくらんだことに怒り、巨人たちを皆殺しにした。このとき流れた血で大地が汚れたので、サタナは大洪水をおこして、洗い清めた。このとき、ノアに命じて、一部の人間と動植物だけは箱舟に乗せて救った。



ボゴミール=カタリ派の伝承によれば、サタナに「おまえの部下が勝手なことをしたので、地上に大混乱が生じているぞ」と教えたのは、ミカエル、ジブリール、ラファエル(ダルダーイル)、イスラーフィールである。見張りの指導者は、シェミハザ(シェムナーイル)である。アズラーイルは見張りの一人である。サタナエル(サタナ)はアザゼルのことである。



*見張り 〔希〕Γρηγόριος。〔英〕Grigori。語源は、ギリシア語で見張りを意味する言葉のエグレーゴロイεγρηγοροι。




2.伝承の続き

ボゴミール=カタリ派には、穏健派と峻厳派があり、大洪水の後どうなるかには二つの説がある。以下は、穏健派の伝承である。



この事件の後も、心優しき神はサタナの言葉を信じ、すぐれた人間が育ち、その魂が上天に来るのを楽しみにしていた。しかし、いくら待っても、誰一人、上天に来ないので、さすがの神も堪忍袋の緒が切れた。神はミカエルを人間界に遣わし、キリストと名乗って活動させ、人々を直接教え導くことにした。そんなことをされてはかなわないと、サタナはキリストなるミカエルに戦いを挑んだ。最初はサタナが勝ったが、十字架に架けられたキリスト=ミカエルは三日後に復活し、冥府で再びサタナと戦い、今度はミカエルが勝った。ここにいたって、ようやくサタナは神の心優しき統治に協力することを誓い、古い三位一体に代わり、神・サタナエル・ミカエルという新しい三位一体が確立されたのであった⇒『ケウル-ミトラ聖典』の「ティべリアス湖伝承」。



穏健派の考えるサタナ(サタナエル)は、大悪魔というよりは、不動明王に近い。優しさだけでは、人間の統治はできない。必要とあれば、サタナエルのように力により支配しなければならないこともあるというのが、穏健派の考え方である。



https://x.com/uxskf/status/1714511027629670525


P5Sの、AIについての考察は上記で十分、深く考察されている。なのでAI関係についてはあまり付け加えるつもりはない。

随時追加シーア兄貴(来世触手)2025/3/7~。50ジャ-。隠された手。ジャイアントなロボ。3バルカン
Posted on 2025.03.08 Sat 00:18:31
http://yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-590.html
にて、ジャイアントロボの考察を行った。
一部を引用する。


本作の大雑把な対立図

敵=
ギロチン(ロベスピエール的な恐怖政治)
帝王(ナポレオン皇帝と王政復古の王。ボナパルティズム)
+爆弾としての原子力
+ウェルズ『宇宙戦争』(ただし青色が目立つ顔)
+(青組としての)ヒトラー、ナチス
+核爆弾(青い戦争屋利権)

 対

スフィンクス系の鉄の巨人(ジャイアントロボ。原子力で動く。平和をもたらすためのロボなので、原子力の平和利用すなわち原発属性)
+ユニコーン(キリストの象徴。主人公が所属する組織名。古代エジプト研究に貢献したナポレオン

敵は青が混ざった赤。しかも、恐怖政治と帝政と王政。ロベスピエール(と恐怖政治)とナポレオンとタコ型エイリアン(『宇宙戦争』)を合体させて青く塗ったらギロチン帝王のできあがり。
味方の方が赤度が高い(おそらく共和主義側。赤組はエジプト大好き)。
敵も味方も大枠では赤組って作品。
敵も味方も大枠で赤い作品って最近でもありそうだよな(誰か教えて下さい)。

” ※着色は引用者

P5とP5Sの考察において、敵(格が高い敵)にナポレオン要素を感じている人を複数人、私は知っている。
ジャイアントロボみたいに、敵も味方も大枠では赤組だということだ。大枠で赤組の敵とは、敵の中でも強敵のことだ。
ジャイアントロボと同じく「赤組におけるナポレオンの扱い」について扱っているP5とP5Sのナポレオン要素について考察する。

『ペルソナ5』(2016年9月15日)は主人公の能力がアルセーヌ。5の公式サイトを見たら赤い。

https://persona5.jp/character/hero.html
なので味方は確実に赤組だ(真っ赤ではない。青への配慮用キャラもいる)。



俺の世界史ブログ!~世界の歴史とハードボイルドワンダーランド~
2019-05-16
PS4最高傑作RPGペルソナ5は現代日本に対するアンチテーゼである。
https://www.myworldhistoryblog.com/entry/personafive
”この記事をお読みの方の大半は「ペルソナシリーズ」を全く知らない人が多いかもしれない。

ドラクエやFFシリーズほどはメジャーじゃないし、国民的RPGとは言えない上に王道RPGという訳でもない。

元々は「女神転生」シリーズの派生作品で、PS1の時代に女神転生異聞録として発売されたのが始まりだ。

女神転生の派生作品は結構あって、魔人転生やらデビルサマナーズやら元の名前はどこへやらという作品も結構ある。

そんな派生作品の中でもペルソナシリーズは別格に人気があって、今や元祖ともいえる女神転生シリーズよりも人気が出てしまっているほどだ。

今回のペルソナ5に関しては全世界出荷本数が270万本と株式会社アトラスでも例のないほどのヒット作品になっていて、ペルソナ5自体もPS5における最高のRPGとさえ言われるほどで、元祖の最新作ともいえる「真・女神転生4」の売上が全世界で60万本ということを考えると、もはやアトラスの代表的なシリーズだと言えるだろう。
女神転生からやっていることは同じ

アトラスのRPGの基本は「悪魔を仲間にして合体させてより強い悪魔と冒険する」という1行に尽きる。

女神転生シリーズでは悪魔と一緒に冒険するのだが、ペルソナシリーズでは悪魔を仮面(ペルソナ)に宿して異世界を冒険する。


ペルソナ5では人の歪みが具象化された「パレス」や「メメントス」と言ったダンジョンを冒険し、その「主」を倒していくことで物語が進んでいく。

悪魔の宿った仮面をつけられるのはそれらのパレスやメメントスだけで、日常生活では普通の高校生として活動する。この辺りがドラクエやFFと異なる点であろう。それらがファンタジー世界を冒険するのに対し、女神転生シリーズは崩壊した東京が舞台に、ペルソナシリーズは「現代日本」を舞台にする点も異なる。

ペルソナの世界観は現代日本を忠実に織り込んでいて、今回のペルソナ5も政治家や警察、官僚や教師、医師、渋谷、池袋、新宿などそのまま日本が舞台となっている。
[中略]
3のラスボスは幼き頃から主人公の一部であり親友である存在で、自らの意思というよりもその宿命によって全人類を滅ぼさなければならなくなったいわば「死」そのものと言える存在で、主人公以外が、仮にその命を犠牲にしても倒すことは不可能であった。しかも主人公が命をかけたことをほとんど誰も知らない。

5は途中まで、ジョーカーが因縁の相手である正義を倒したところまでは神がかっていた。もしあの時点で物語を終わらせていれば「神ゲー」であったと言える。

しかし最後のパレスをクリアしてからの展開はあまり良いとは言えない。「現代日本」を舞台にしている以上、それはしかたのないことなのかもと思う。物語の中でさえも、日本という国の未来に光はささないようだ…

注:
「3のラスボスは幼き頃から主人公の一部であり親友である存在で、自らの意思というよりもその宿命によって全人類を滅ぼさなければならなくなったいわば「死」そのものと言える存在」でウパニシャッドの「死(飢え)」を想起した。
中略



5に出てくるキャラクターはかなりリアルだ。そして魅力的だ。

中でも俺が好きなのは「ダメ寅」こと吉田寅之助だ。かつて「蔵元チルドレン」として実力もなく信念もなく当選してしまった元国会議員が再び、今度は理念と信念をもって政治家を目指す話で、あらゆる政治的な駆け引きを拒否して真の政治家を目指すところで終わった…のかと思いきやそのまま国会議員に当選して、主人公を最後は助けてくれる。

注:吉田寅之助は優遇されているなあ。
そりゃそうか。吉田松陰の幼少期の名前の1つが寅之助だもんな。
幼名は大次郎(だいじろう)・寅次郎(とらじろう)・寅之助の3種類らしい。
本作の主題が(フランス)革命なので、革命関係の要素をさまざまな個所に取り入れているのだろう。
明治維新(江戸瓦解)も革命だからな。

他にも革命系のキャラがいるよ。
そもそも、主人公の声がギアスのルルーシュだ。ギアスは赤組アニメで革命皇帝じゃなくて肯定。

竜司は、坂本龍馬が元ネタのキャラ(スカル&ボーンズ的な金髪キャラ)。薩長側を支援したのは英国。倒幕支援すなわち革命支援。竜司って、コードネームが「スカル」、能力がキャプテン・キッド(笑)
本作での、露骨な青への配慮用キャラ。

ワクワクさん「(坂本龍馬にスカルアンドボーンズの)他にも革命系の名前が多い」。

これは私は気づかなかったのだが、新島真の元ネタは新島八重(「幕末のジャンヌ・ダルク」)なのだろう(気づいた人すごい)。
新島真の別名が、世紀末覇者先輩。『北斗の拳』(青組作品。終末論思想)が元ネタ。
世紀末覇者先輩って名付けたのは竜司(金髪スカル。坂本龍馬。倒幕側。英国は薩長側を支持)。
なるほど、竜司が名付け親になることで、新島真に倒幕属性をつけたのね(笑)
八重って薩摩・長州を中心とした西軍(新政府軍)と戦ったから、倒幕側では無いので、竜司により、倒幕属性を上から塗ったのだろうな(ジャンヌという革命のイメージで採用しつつ、明治維新という革命に不都合な要素は塗りつぶす徹底ぶり)。
ただし、八重は後に、昭和天皇即位の大礼の際に天杯(銀杯)を下賜された。つまり、明治維新肯定側にとって好都合なことをしたことの証明だ。クリスチャンに好都合なことをしたり、日本赤十字社正社員になったり、日露戦争において、篤志看護婦として従軍したりしたおかげだろうな。
世紀末覇者すなわち新島真( コードネームはクイーン)の元ネタであろう新島八重は、新島襄と結婚した。京都初の日本人同士のキリスト教式の結婚式だったらしい。
つまり、最初は倒幕に反対する陣営だったけど、後に実質的な倒幕(を仕掛けた)側になったってこと。


新島八重の軌跡「人生」 | 八重のふるさと、福島県
https://www.yae-mottoshiritai.jp/jinsei/yae.html
”白虎隊士・伊東悌次郎への操銃指南もした“幕末のジャンヌ・ダルク”
会津鶴ヶ城

慶応4(1868)年、鳥羽・伏見の戦いでの敗北を機に、薩摩藩・長州藩らを中核とする新政府軍から『逆賊』として扱われた会津藩。新政府軍の攻撃は、日を追うごとに激しさを増していきます。戦火は会津各地そして鶴ヶ城にも広がり、籠城戦になった際には、八重は髪を断ち、男装。スペンサー銃を持って銃撃戦に参加します。のちに『幕末のジャンヌ・ダルク』とも呼ばれるようになったゆえんは、こんな姿からきているのかもしれません。

また、飯盛山で自刃したことで知られる白虎隊。その一員であった伊東悌次郎に操銃を指南したのは、銃術に心得のあった八重でした。
ここ砲術を捨て知識を手に入れ、新島襄の最大の理解者に

会津藩の敗戦から3年後の明治4(1871)年、26歳の八重は、京都府顧問となっていた覚馬を頼って京都へ。そこで『鉄砲』に別れを告げ、『知識』という新たな生きがいを得ます。同じ頃、覚馬の元に出入りしていた、新島襄(同志社創立者)と出会い、明治8(1875)年10月に婚約。

封建的な風潮の残る中、男女の平等を望む八重は、西洋帰りの夫を『ジョー』と呼び捨てにしました。また夫よりも先に車に乗る姿を人々に『悪妻』と罵られても、八重はまるで気にしませんでした。夫の襄はそんな彼女の生きざまを『ハンサムウーマン』と称しました。

新島八重年表

弘化2年(1845年)

会津藩(現在の会津若松市)で父・山本権八、母・佐久の間に生まれる。

嘉永6年(1853年)

※黒船来航

慶應元年(1865年)

川崎尚之助と結婚。のち戊辰戦争の最中に離縁。

慶應3年(1867年)

※大政奉還

慶應4年(1868年)

戊辰戦争
1月:鳥羽・伏見の戦い。兄・覚馬が薩長連合軍に捕らえられる。

4月:※奥羽越列藩同盟成立
8月:重要拠点である戸ノ口原にて同盟国が敗北。鶴ヶ城での籠城戦が始まる
9月:城外の一ノ堰(いちのせき)の戦いにて父・権八が戦死。会津藩が降伏

明治2年 (1869年)

覚馬が京都府の顧問に就任。

明治4年 (1871年)

覚馬を頼って、母・佐久、姪・峰と共に京都へ。

明治8年 (1875年) 新島襄と婚約。同年、同志社英学校開校。

明治9年 (1876年) 洗礼を受け、襄とクリスチャンの結婚式を行う(京都初)。襄32歳、八重30歳。

明治23年 (1890年)

夫・襄が永眠。

明治23年 (1890年) 日本赤十字社正社員になる。以後奉仕作業に勤しむ。

明治28年 (1895年) 日清戦争の従軍記章を受け取る。

明治38年 (1905年) 日露戦争で篤志看護婦として従軍。

昭和7年 (1932年)

急性胆のう炎のため自宅で永眠。享年86歳。
” ※着色は引用者


今だからこそ伝えたい八重の物語 - 【会津物語】
https://aizumonogatari.com/yae/
”山本 八重(新島 八重)

1845-1932
NHK大河ドラマ「八重の桜」のヒロイン・山本八重(新島襄の妻)

幕末の会津の地に、会津藩の砲術師範・山本権八と佐久(さく)の子として生を享けた山本八重は、城下町・会津の謹厳・実直な風土の中にあって、「什の掟 (ならぬことはならぬものです)」などの会津人としての道徳観を深く胸に刻みつけながらも、一方で、自由闊達、男勝りな少女時代を過ごした。兄に「會津藩 校・日新館」で学んだ英傑・山本覚馬を持ち、その影響もあって、いよいよ、銃術に親しんで―。白虎隊の悲劇が今なお伝わる「戊辰戦争(会津戦争)」、その際の 「鶴ヶ城籠城戦」において、八重は、自らゲベール銃や、新式のスペンサー銃を担いで、迫り来る薩摩・長州を中心とした西軍(新政府軍)と勇敢に対峙していく。その奮 闘ぶりから、「幕末のジャンヌ・ダルク」や「烈婦」などと称されている八重だが、明治になって京都の地に移ると、一転、時代を先駆ける開明的な「ハンサムウー マン」へと華麗な転身を遂げることとなる。そこにはキリスト者・新島襄との出逢いがあった。新島襄と再婚(最初の夫は川崎尚之助)した八重 は、襄の同志社大学設立の夢を、妻として支え続けていった。襄の亡き後、八重は、日本赤十字社の正社員となって、日清・日露戦争の篤志看護婦として、滅私的 に傷病者の看護にあたり、また、看護婦の地位向上にも努めていく。まさに「日本のナイチンゲール」と形容するに相応しい、この一連の働きが認められ、結 果、皇族以外の女性として初めて日本政府より叙勲を受け―。会津の地を離れて後も、会津人の心を忘れずに、背にすっと一本の筋を通して、弱きを助ける活動 に己の生涯を捧げてきた八重の一生は、今を生きる我々の心を熱く奮わせる。
山本八重(新島八重) 略年表

弘化2(1845)年
会津藩(現在の福島県会津若松市)で父・山本権八、母・佐久(さく)の間に生まれる。
兄に山本覚馬を持ち、砲術・銃術を学ぶ。
銃術を、近所に住む白虎隊士・伊東悌次郎に指南する。
嘉永6(1853)年
浦賀にペリー率いる黒船(アメリカ合衆国海軍東インド艦隊)来航。
慶應元(1865)年
川崎尚之助(但馬国・出石藩出身、日新館教授)と結婚。のち、戊辰戦争の最中に離縁。
慶應3(1867)年
江戸幕府第15代将軍・徳川慶喜により大政奉還。
慶應4(1868)年
戊辰戦争勃発。

1月
鳥羽・伏見の戦い。
会津藩主・松平容保公に同行していた兄・山本覚馬が薩長連合軍により捕縛される。
4月〜5月
奥羽越列藩同盟成立。
8月
母成峠(ぼなりとうげ)、戸ノ口原、滝沢峠の各所で、新撰組や白虎隊ら敗走。
鶴ヶ城での籠城戦が始まる。八重、スペンサー銃やゲベール銃を駆使し、応戦する。
9月
城外の一ノ堰(いちのせき)の戦いにて父・山本権八が戦死。会津藩降伏。

明治4(1871)年
京都府顧問に就任していた兄・覚馬を頼って、母・佐久(さく)、姪・峰と共に京都へ。
明治8(1875)年
新島襄と婚約。同年、同志社英学校開校。
明治9(1876)年
八重、洗礼を受け、新島襄と日本人クリスチャンの結婚式を挙げる(京都初)。
明治23(1890)年
新島襄、八重に「狼狽するなかれ、グッドバイ、また会わん」と言い残し、永眠。
八重、日本赤十字社正社員になり、以降、生涯を賭して奉仕活動に勤しむ。
明治27(1894)年
8月、日清戦争勃発。大本営が広島城(広島市中区)に置かれる。
八重はその年の12月より4ヶ月間、大本営併設の陸軍予備病院にて、
看護婦40人を率い負傷兵の看護にあたる。
明治28(1895)年
日清戦争の従軍記章を受ける。
明治38(1905)年
日露戦争において、篤志看護婦として従軍(大阪で2ヶ月間)。
明治39(1906)年
勲六等宝冠章を受ける。
昭和3(1928)年
昭和天皇即位の大礼の際に天杯(銀杯)を下賜される。

昭和6(1931)年
会津若松市内、慶山にある菩提寺・大龍寺に、山本家の墓を建立。
昭和7(1932)年
急性胆のう炎のため自宅で永眠。享年87歳。同志社社葬。
” ※着色は引用者


新島襄・八重夫妻-先駆的だった二人- :: 同志社女子大学
https://www.dwc.doshisha.ac.jp/current/chapel_news/chapel_archive/130_years/130_years_10
”今日は「130年を語り継ぐ」ということで、新島襄・八重夫妻のことをお話します。
「日本最初の新婚旅行」をしたカップルは坂本龍馬とおりょうであるとされています。
1866(慶応2)年、龍馬がおりょうを伴って京都を発ち鹿児島の霧島を訪れたことは有名です。それでは近代日本人で最初のキリスト教式結婚式を挙げたカップルは誰と誰なのでしょうか。少なくとも、京都で、日本人最初のキリスト教式結婚式を挙げたカップルは、新島襄・八重夫妻だそうです。二人は1876(明治9)年正月3日に宣教師デイヴィスの司式で結婚式を挙げています。龍馬・おりょうカップルの新婚旅行から10年後のことです。新島襄・八重夫妻はいろいろな面で先駆的だった二人です。


中略

作中における主人公たちの敵は、いわば日本の病巣であった。

腐った教師、腐った政治家、腐った政治家のいいなりになるテレビ局の社長、大手新聞社の社員、検察、などなど。

本来は正義を貫くべき立場の人間達が正義を貫かない、あるいはそうしたくてもできない状況をゲームながら見事に描き切っている。

2019年に起きた以下の痛ましい事件など、現代日本を非常によく表した事件であり、国民を絶望に叩き落すのに十分すぎるほどであった。
[中略]
この事件を知って無力感を感じなかった国民はいただろうか?

ペルソナ5の真の敵は、そのように無力感を感じた人々であり、もはや抵抗を諦めた人々の心なのである。
反逆の翼

我は汝…汝は我…
汝、ここに新たなる契りを得たり
契りは即ち、囚われを破らんとする
反逆の翼なり



ペルソナシリーズに共通するのは「ベルベットルーム」の存在だ。

3ではエレベーター、4ではリムジンの中、5では監獄の形をとった。

ベルベットルームは訪れた者の心を反映した形をとる。

5では最初のペルソナが「アルセーヌ」であるとともに、そのモチーフはフランスにある。ちなみに3はギリシャ神話で、4は日本建国神話。


アルセーヌはきっとモーリス・ルブランの生み出した怪盗紳士アルセーヌ・ルパンがその由来であろう。

看守の「ジュスティーヌ」「カトリーヌ」もフランス語由来で、どこか「バスティーユ監獄」を思わせる。

今回のベルベットルームにはギロチンがある。

それらから連想されるキーワードはただ一つ。

「フランス革命」である。

フランス革命が起きた当時、王侯貴族が国を好き勝手に蹂躙していた。民衆は反逆の翼を持ちてそれらを打倒し、フランスは民主制国家へと生まれ変わった。

その流れで「ナポレオン」が出てくるかと思ったけれど、そのような「英雄」は出てこなかった。

ペルソナ5の世界では、ついに「革命」はならなかった訳である。


フランス革命の成功は、民衆の蜂起にあった。ペルソナ5ではついに民衆は蜂起しなかった。

囚われを是とする多くの人たちが、反逆をよしとしなかったのだ。

良くも悪くも「日本」という国をよく表している。
最終的に処理しきれなかった物語

獅童正義はある意味ナポレオンのメタファーともいえるかも知れない。

革命をなしたフランスにおいて、自ら皇帝を名乗った英雄。

実際に獅子に載って帽子をかぶった様はアルプス越えをするナポレオンのようだった。

怪盗が英雄を否定する。

手段はともかく、国を立て直すという目的においてはあのような強力な主導者が必要であるのも確かで、しかしあのような強力な指導者が生まれなかったのがこの国でもあったのだ。


注:「獅童正義はある意味ナポレオンのメタファーともいえるかも知れない。」。
「ナポレオンが元ネタで確定!」って言い方ではないが、ナポレオン要素を感じている。鋭い考察だ。
後略


” ※着色は引用者
[このサイトの人ってようつべの「俺の世界史」の人だな。

https://www.myworldhistoryblog.com/
” プロフィール
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最終更新: 5年前

世界史を面白く!!をコンセプトに運営しているブログ。山川より詳しくwikipediaよりも読みやすくをモットーに。

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P5を先に考察する。
P5での強敵である獅童正義の元ネタの1つがナポレオンなのかどうか検証していく。
獅童正義の見た目は以下:


https://x.com/uxskf/status/1714511027629670525
”ワクワクさん
@uxskf
ペルソナは1番人気の5がね
表のラスボスが正義の政治家
真のラスボスがヤルダバオト
グノーシスなんだがわざわざシャアモチーフとかね エジプト要素もある
続編もソフィアだとか色々アレだ

坂本龍馬にスカルアンドボーンズは狙ったねw
他にも革命系の名前が多い

今は人工知能重視作品が多い傾向
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午後2:17 · 2023年10月18日
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4,629
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(「他にも革命系の名前が多い」が本当にその通りだよね)

トゲトゲがある仮面、軍服、背後の複数の一つ目。怪しさの塊だな(笑)
声優がガンダムのシャアと同じ人(池田秀一)だからシャアも元ネタだろう。仮面を着けているし。
初代ガンダムのジオンはシオンでイスラエル(青組)。地球連邦は世界連邦で赤組。
シャアは大枠では青組(見た目が金髪白人だし、名前がペルシャの王)なのだが、象徴の色が赤なのは、上位であることを意味する。
敵が青組であっても、その青組の上位には赤属性をしっかり入れている一例である。
『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』((2018年2月11日から2019年2月10日まで放送)という、P5 が元ネタの戦隊の敵の組織の下っ端戦闘員は、青組の見た目(青、骸骨)なのだが、長は赤い龍人である。
『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(略してルパパト)は敵も味方も赤優遇という実に赤い作品だ。

https://x.com/kidkokoro/status/985667332734205953
”キッドココロ
@kidkokoro
にしても、今年はこの「ルパン三世」の第5期に、スーパー戦隊の「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」に、ペルソナ5のアニメ化、とルパン尽くしな年だなぁ
午前8:52 · 2018年4月16日


敵の上級キャラに赤要素を入れても、青要素を混ぜることで赤度を下げる手法は意外と採用されている。
シャアと、ルパパトの敵の長(ドラコニアン親分)の場合は、大枠で青の陣営内での上級を赤くしている例だ。
50ジャーの敵幹部ファイヤキャンドルもそうだな(組織の象徴が青いガイコツであり、リングの場面の象徴の色は青。なのにこのキャラは赤い)。
赤組作品において、敵の長あるいは幹部すなわち上級に赤属性を混ぜるのってよくあることだ。


https://x.com/ao_zooora/status/956789872794132480
”青空
@ao_zooora
#ルパンレンジャー
#パトレンジャー

ドグラニオ・ヤーブン(親分)
デストラ・マッジョ(デストラクション+マッチョ)
ゴーシュ・ル・メドゥ(メドゥーサ)

名前の由来ってこんな感じかな?
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午後4:24 · 2018年1月26日”

https://x.com/ao_zooora/status/957885064485904385
”青空
@ao_zooora
#nitiasa
#ルパンレンジャー
#パトレンジャー

『ドグラニオ・ヤーブン』
モチーフ/ナイフ.ティラノサウルス
『デストラ・マッジョ』
モチーフ/手榴弾.ディロフォサウルス
『ゴーシュ・ル・メドゥ』
モチーフ/マシンガン.オヴィラプトル

兵器.武器.恐竜がモチーフという贅沢なギャングラーである。
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午後4:56 · 2018年1月29日

(赤はティラノだよな、戦隊では)


ジャイアントロボの場合は、敵も味方も大枠で赤であり、敵の方は青度を上げて「より赤い方が勝つ」ようにしている。
ジャイアントロボの影響力は絶大だろうな。
P5も続編(P5S)も敵も味方も大枠で赤だ。この場合の敵とは強敵(敵の上位層)のことね。ジャイアントロボの影響も受けてそうだな(ジャイアントロボほどの重要作品なら基礎知識だろうし)。
具体的には獅童正義と近衛明。
統制神ヤルダバオトはP5 のラスボス。グノーシス主義は陣営問わず重要な思想だ。青組の聖書思想維持派(福音派など)ぐらいだろうな、グノーシス主義をまっこうから否定する派閥は。
(赤組である、カトリックのエキュメニズム賛成派がどの程度グノーシス主義を否定するのかは気になるところだ。カトリックがグノーシス否定なのは間違いないけど、異端たるグノーシス的なカトリック教徒はいるだろうし)
ベルベットルームは青い。本作だとベルベットルームは統制神ヤルダバオト(最大の敵。グノーシス主義)の支配下。
なので本作においては「青は敵」とも解釈できる。
敵がグノーシス主義の偽りの神だから、グノーシス主義を否定する作品ではないよ。主人公がボゴミール派系グノーシスの力を使うからだ。

ジャイアントロボが、赤組内でのナポレオンの評価についての派閥争いネタの先輩だろうから、P5と続編(P5S)の考察に役立つ。
どの程度、ナポレオンを認めているかどうかだよな。
ジャイアントロボ(特撮版)だと味方にもナポレオン要素があるのだが、P5も続編(P5S)も味方にはナポレオン要素が無いのが特徴だ。

獅童正義がシャアと言われているが、シャアの仮面はあんなにトゲトゲではないので、トゲトゲには別の元ネタがあるはずだ。
仮にナポレオンが元ネタの1つだと仮定すると、トゲトゲもフランス要素があるだろう。フランス要素と頭のトゲトゲといえば自由の女神だ。
獅童の兜が自由の女神が元ネタなのは公式本に書いてあるそうだ。
獅童正義のファンアートを書いたりしている人↓

(この自身の絵の解説)

https://x.com/nazenuida/status/1274897274053619712
”なんで突然「民衆を導く自由の女神」のパロディかというと、コンプリワークスでシャドウ獅童のヘルメットが自由の女神像モチーフだと言及されてたので、ひょっとして半裸なのはこっちの自由の女神由来なのかなと思ったからなんですけど、私も大概色メガネで見てるので譫言程度に受け取ってください”
(おそらくコンプリートガイドのこと)

https://x.com/nazenuida
”イチカワシンコ
@nazenuida
獅童正義のファンアートをあげたり、明獅の同人誌の告知をしたりします。FRBご遠慮なく。
2018年4月からXを利用しています


なので自由の女神が兜の元ネタだ。
なるほど、自由の女神とは「赤優位だった頃のアメリカ」って意味なんだな。
1876年のアメリカ独立100周年記念を祝うための像がLiberty Enlightening the World(自由の女神)。
啓蒙思想は英語でEnlightenment。啓蒙主義的な意味が込められた女神像。
フランス系メイソンからの贈り物だからな。
獅童は啓蒙主義的でないので、かぶる資格がないな(笑) だから負ける。

自由の女神「のみ」が元ネタではないだろう。自由の女神は仮面で顔面を隠していないので、仮面の方はシャアだろう。
自由の女神は、最近、話題になっている↓


https://x.com/metarano/status/1902389938857111562
”ワクワクさんさんがリポスト
たらのめ
@metarano
世間的には笑い話に近いんだろうけど、我々はメーソン的な意味でピンときてしまう
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引用
正方形のプロフィール画像
AFPBB News
@afpbbcom
3月17日
フランスの政治家「自由の女神像返せ」 米国はもはや価値観体現せず
埋め込み動画
午前1:01 · 2025年3月20日·336 件の表示”

https://x.com/uxskf/status/1902756790393291097
”ワクワクさん
@uxskf
そもそも建国の父はともかく未だにWASP帝国の中のシンボルとして自由の女神🗽なんか存在してる時点でお笑いなんだよね

今のあたおかトランプ政権からして大東社側の発言は当然だと思うわ

にしてもトランプ側の回答があまりにも幼稚というかメーソン的にもつまらなさすぎて呆れるしかないな
さらに表示
午前1:19 · 2025年3月21日·156 件の表示”

https://x.com/uxskf/status/1902757218346500371
”ワクワクさん
@uxskf
グラントリアンの理念に合わなくなったからシンボル返せやってまぁそうなるわな
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午前1:20 · 2025年3月21日·102 件の表示

(自由の女神は、赤優位だった頃のアメリカの象徴。だからフランス系メイソンがくれた像なのである)

ワクワクさんさんがリポスト
正方形のプロフィール画像
cnn_co_jp
@cnn_co_jp
米当局、フランス人研究者の入国拒否 「トランプ大統領に言及のメッセージ発見」理由に
https://www.cnn.co.jp/world/35230764.html?ref=rss
午前10:18 · 2025年3月21日
·
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リンク先:
米当局、フランス人研究者の入国拒否 「トランプ大統領に言及のメッセージ発見」理由に
2025.03.21 Fri posted at 10:09 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35230764.html?ref=rss
”学会に出席するため米国に入国しようとしたフランス人研究者が、携帯電話の中からドナルド・トランプ大統領について意見を交わしたメッセージが見つかったという理由で、米国への入国を拒否された。フランス政府が20日に明らかにした。

フランスのフィリップ・バティスト高等教育・研究相によると、この研究者は今月9日、テキサス州ヒューストン近郊で開かれた学会に出席するため渡米した。しかし米当局がこの研究者の携帯電話から、「トランプ政権の研究政策に関する個人的な意見を表明した同僚や友人とのやり取り」を発見したことを受けて入国を拒まれ、国外追放された。

高等教育・研究省によれば、入国を拒まれたのは宇宙分野の研究者だった。

バティスト氏は声明の中で、「我々は誇りをもって、言論の自由、研究の自由、学問の自由の価値を守り続ける」と強調。「全てのフランス人研究者が、どこの国にいようと法を尊重しながらそうした価値を保ち続ける権利を守る」とした。

米税関・国境警備局(CBP)はCNNの取材に対し、個別のケースについてはコメントできないとしながらも、米国への入国者は全て「ケースバイケースで検査の対象になる」と説明した。

「検査で電子メディアの中に要注意の内容が見つかった場合、さらなる解析が行われることがある。そうした決定が政治的動機に基づいているという主張に一切の根拠はない」としている。
” ※着色は引用者

「研究者の携帯電話から、「トランプ政権の研究政策に関する個人的な意見を表明した同僚や友人とのやり取り」を発見した」経緯が気になるな。勝手に中身を見たのか?

入国を拒まれたのは宇宙分野の研究者ってのも気になるよね。
ほら、アポロ捏造で、赤と青の対立と、一部協力ってのがあるじゃん?




ワクワクさんさんがリポスト
蝉川夏哉
@osaka_seventeen
この件について気になるのは、入国拒否された研究者の属性が「反トランプ」であったのは間違いなかろうが、チェックの対象となった理由が「フランス人」だからか「研究者」だからか「宇宙分野の研究者」だからか、というところだなあ。……イーロン。
引用
蝉川夏哉
@osaka_seventeen
午後6:55 · 2025年3月21日
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4.3万
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米当局、フランス人研究者の入国拒否 「トランプ大統領に言及のメッセージ発見」理由に - http://CNN.co.jp

これが政権による支持なのか、政権に対する阿諛追従によって行われたのかはまだ分からないが、このような振る舞いはしばしば固定化するものだ。 https://cnn.co.jp/world/35230764.html
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午後6:57 · 2025年3月21日
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ワクワクさんさんがリポスト
origamibird🇫🇷
@165france
学会に出席するために渡米したフランス国立科学研究センター(CNRS) の研究者が、空港のランダム審査でPCやスマホをチェックされた結果、同僚とのメッセージでトランプ大統領の科学者への対応を批判したのがわかり、入国を拒否された✈️

仕事などで頻繁に米国へ行く人は気を付けた方がいいですね🤔
引用
Louis Duclos
@ObsDelphi
·
3月20日
🇫🇷🇺🇸Un chercheur français du CNRS a été refoulé aux États-Unis à cause de ses opinions anti-Trump.

Alors qu'il devait assister à une conférence à Houston, il a été arrêté lors d'un contrôle aléatoire. Son téléphone et son ordinateur ont été fouillés.

En cause, des « messages
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画像
午前2:53 · 2025年3月21日
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4,887
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ワクワクさん
@uxskf
自由の女神返せとかフランスが言ったと思ったら
CNRSの人間を反トランプだから入国禁止とか草

メーソン同士で荒れすぎやろ
仲良くしろや
午後8:22 · 2025年3月21日
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ワクワクさん
@uxskf
チェックの対象となった理由

フリーメイソンリだから
グラントリアンだから
九姉妹神だから
午後8:24 · 2025年3月21日
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ワクワクさん
@uxskf
自由の女神返せやへの返答が
CNRSのアメリカ入国拒否か

WASPからグラントリアンへの返答としては理にはかなってるかな
午後8:40 · 2025年3月21日
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(おかげで、CNRSこそが赤組の中核の1つだと確信できて良かったよ)

ワクワクさん
@uxskf
なぜチェックされたのかとか入国拒否なのかとか騒がれて
黒人なのかLGBTなのかみたいな疑惑もあるが

それ以前にフランス国立科学研究センターの人間というだけで元祖左翼の根源みたいなものだよ

ここへの入国拒否だとかが出てくる事自体かなりヤバい
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午後8:48 · 2025年3月21日
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ワクワクさん
@uxskf
とは言え反共どころか左翼の中核の部分への攻撃みたいなもんになるな
かなりヤバい傾向

このチェックの対象って明らかに全世界の大東社への見せしめだし

自由の女神像を返せからのグラントリアン側の組織はアメリカ内に入れませんと
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午後8:48 · 2025年3月21日
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ワクワクさん
@uxskf
フランス人研究者への入国拒否理由がテロリズムの可能性でとか草
確かにそうだわ 

https://france24.com/en/live-news/20250320-us-denies-entry-to-french-scientist-over-hateful-messages
午後8:56 · 2025年3月21日·298 件の表示

リンク先:

US denies entry to French scientist over 'hateful' messages
Paris (AFP) – France has expressed concern after US border agents read the contents of a visiting French space scientist's smartphone and deported him after accusing him of "hateful" messages against US policy.
Issued on: 20/03/2025 - 11:59
https://www.france24.com/en/live-news/20250320-us-denies-entry-to-french-scientist-over-hateful-messages
”Since Donald Trump returned to the White House in January, his government has cut federal research funding and sought to dismiss hundreds of federal workers pursuing health and climate research.

"I learned with concern that a French researcher who was heading to a conference near Houston was forbidden from entering US territory before being expelled," Higher Education Minister Philippe Baptiste told AFP on Wednesday.

"This measure was taken by the US authorities because the researcher's phone contained exchanges with colleagues and friends in which he expressed his political opinion on the policies of the Trump administration on research," he said.

A diplomatic source said a space scientist was stopped at the US border on March 9, with officials combing through the contents of his work laptop and phone during a "random" security check.


US agents found messages about the treatment of scientists under the new US administration that "showed hatred towards Trump and could be qualified as terrorism", the same source said.

They seized his equipment and sent him back to Europe on March 10, they said.

Another source with knowledge of the case said the scientist was accused of owning "hateful and conspiratorial messages" and was told the FBI would investigate, though they then dropped the case.

Baptiste emphasised the importance of "freedom of opinion, free research and academic freedoms" and said he would defend these as long as they were "within the limits of the law".

The French foreign ministry said that its consular services had been informed of the incident, and that the United States was "sovereign" in deciding who could enter and remain on its territory. But it said it "deplored the situation".

The US Embassy in Paris redirected an AFP request for comment to the US customs, but the latter did not immediately reply.

According to the American Civil Liberties Union (ACLU), the US government believes its border agents are entitled to examine the contents of people's electronic devices as part of random security checks.

Rights groups including the ACLU sued the US government in 2017 over the increasing use of warrantless searches of cellphones and computers at the border, saying they were "unconstitutional".

According to the ACLU, it won the case in an initial federal court ruling but it was later overturned on appeal in 2021, prompting it to ask the US Supreme Court to hear the case.

Baptiste this month urged French research institutions to consider welcoming scientists abandoning the United States because of Trump's funding cuts.
” ※着色は引用者

「 "random" security check」。絶対「ランダム(無作為)」じゃないでしょ(笑) 作為しかないでしょ(笑)
「 "showed hatred towards Trump and could be qualified as terrorism"」
(トランプへの憎悪を示し、テロと認定されかねない」。
赤組の中核組織と自由の女神関係だろうから、テロリズムというのは的確すぎる表現だな(笑)
テロリズムの由来は、フランス革命期のジャコバン派の恐怖政治(la Terreur[テルール]。1793年6月~1794年7月)だとされているからね。



ワクワクさん
@uxskf
入国者は全てケースバイケースで検査の対象になるってさ

今回は一体なんで引っかかったんだろうね 

まぁ"ヌフスール、グラントリアン"だからだろうけど
午後9:04 · 2025年3月21日
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ワクワクさん
@uxskf
まぁここ叩くって事はそれなりに本気かもねやっぱ
午後9:05 · 2025年3月21日·616
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本当に、メイソンの派閥争いが分かってないと意味が分からない報道だよね

獅童正義に明確にフランス系メイソン要素がある。
これだけだとナポレオンかどうか分からないよな。
仮面獅童が登場するあたりを確認。
獅童がトゲトゲ自由の女神仮面兜を着ける前に、だるまさんが登場。選挙だるまだ。
選挙だるまの意味だけでなく、インドの法(ダルマ)の意味もある。
獅童に伴う色が赤とか黒系だな。青ではない。
金色のライオンに乗る仮面獅童。「人柱の王獣」って名前なので金色のライオンだ。
「獅」童正義。獅子。
「しどう」。指導者との掛詞だろうな。
ライオンかあ。紋章で人気だからこれだけだと特定できないんだよな。


Napoleon の意味、由来・英語語源辞典・エティモンライン
https://www.etymonline.com/jp/word/Napoleon
”Napoleon

この名前は、19世紀のフランスの皇帝たち、特にNapoleon I(ボナパルト)、1769-1821年に関連するさまざまな特質や物事を指すのに使われます。この名前は(イタリア語ではNapoleone)、13世紀から証拠があり、4世紀の殉教者アレクサンドリアの聖Napoleoneに由来するとされています。また、「ナポリの獅子」や「獅子の鼻」といった民間語源説も存在します。

この名前は、ナポレオン1世の政府によって発行された金貨にも使われ、彼の肖像が刻まれ、20フランの価値がありました。12ポンドの大砲を指す名前としては、1857年からアメリカ軍で使われており、これはナポレオン3世(1808-1873年)の下で設計されたことにちなんでいます。また、1860年までにはブーツの一種として、1876年までにはカードゲームの名前として、1892年からはリッチケーキの種類として、1930年からは高級ブランデーの一種として使われるようになりました。さらに、1821年までには、野心と冷酷さで何かの分野で支配を達成したと考えられる人々を指す言葉としても使われるようになりました。短い人々の攻撃性を指すNapoleon complexという表現は1930年までに証明されています。関連する言葉としては、Napoleonic(ナポレオン的)、Napoleonism(ナポレオン主義)があります。
” ※着色は引用者


4世紀の殉教者アレクサンドリアの聖Napoleoneに由来するとされているらしいが、民間語源説だと獅子(ライオン)だ。
「ナポリの獅子」や「獅子の鼻」。
獅童のライオン強調はこれだな。
ライオンズクラブの意味もあるかもしれない。

ナポレオンはグラントリアン人脈なのだが、本人がメイソンかどうか不明。


https://freemasonry.bcy.ca/biography/bonaparte_n/bonaparte_n.html
より「His masonic affiliation is not universally agreed.」。
彼(ナポレオン1世)のメイソンへの加入は、一般的には認められていない。
つまりメイソンかどうかは確定していない(公式記録がないと思われる)。
でも、人脈はメイソンだ。
「ナポレオンは敵」=「グラントリアンが敵」と言えるのかどうか。

世界史の窓 ブリュメール18日のクーデタ
https://www.y-history.net/appendix/wh1103_2-009.html
”1799年、ナポレオンが総裁政府から実権を奪ったクーデタ。一般にこれによってフランス革命は終わりを告げたとされる。
 1799年11月、ナポレオンが決行した総裁政府を打倒したクーデター(政変)。ナポレオンは統領政府の第一統領となり、独裁権力樹立の第一歩となり、同時にこれによってフランス革命は終わったとされる。ブリュメールとは革命暦の霧月のことで、ブリュメール18日は現行暦では11月9日に当たる。
” ※着色は引用者

ナポレオンはフランス革命を終わらせたって扱い。つまり、帝政は革命に含まれない(皇帝を認めるってことは、身分制度を認めるってことからそりゃそうだ)。
フランス第一帝政(皇帝ナポレオン1世の軍事独裁政権)は文字通り、皇帝の誕生によるフランス帝国ができたことを意味する。
本作の立場は、
「帝政なんて、フランス革命の観点では駄目に決まっているだろ!」なのだろうな。
フランス革命は貴族階級を倒せって運動なので(その割には王政復古しているけどね)。
フランスのフランス革命以後の政体の歴史はややこしいので省くが、今現在のフランスは共和制ってのは重要。
共和制が良いって思想なら、ボナパルティズム(ナポレオン1世の支配体制をモデルとする軍事独裁体制)は否定される。
フランスの政体の歴史に詳しい人が物語の制作に関わっているのだろう。特に、王と皇帝を認める派閥と、認めない派閥の対立について詳しいのだろうな。
主人公側は「共和主義こそが本来の大東社だろ!」派なのだろうな。
ヴァイスハウプ卜は共和主義者だし、革命勢力は思想的にはヴァイスハウプ卜の影響が強いだろうし。

まとめると、
獅童正義は、赤組の内、ボナパルティズム肯定派
(シャア属性[金髪白人]で青度を上げて、相対的に赤度を下げている。
自由の女神は「赤優位だった頃のアメリカ」)。

主人公らは、赤組の内、共和主義派(帝政否定派)。
自由の女神の兜をつけた獅童ナポレオンが倒されるというのが重要。
自由の女神にふさわしくない者が負ける物語だ。

予想以上に、フランス革命賛美の話だな(続編もそうだよ)。
P5の考察は終わり。

次はP5S。
こちらも、P5と同じく、
赤組の内での「共和主義でないと駄目だ派」と
「別に帝政という身分制があっても良いだろ派」の争い。
P5もP5Sも、「強敵も味方も赤い。ただし強敵の方が青度が上」って設計だ。


https://x.com/uxskf/status/1891059453694230550


近衛明の元ネタの1人はイーロン・マスクだ。
P5S(スクランブル)が出たのが2020年2月20日。制作期間がどのくらいか分からないが、2019年とか18年とかのイーロンの立場を確認。
イーロンは、2021年に永久凍結されたトランプのアカウントの凍結を解除したのだが、P5Sより後のことだ。
今現在はイーロンは実に青い。
ピーター・ティール(元トランプ元政策顧問。ペイパルマフィアのドン)がペイパルを立ち上げたのが1999年。
その後、ペイパルは、イーロンの金融サービス会社X.comと合併。ティールについて検討したのは、イーロンがトランプ側になったのはいつごろあたりか探るためだ。
ティールと組んでトランプを叩く側になるとは思えないので、P5S(スクランブル)の制作中もトランプ(青)側だと判断しておく。

P5S(2020年2月20日に発売)のAIソフィアというグノーシス主義由来の髪の毛の色が赤。赤髪には注意が必要(クロノトリガ‐の主人公の赤髪は赤組って意味ではない)。
が、ソフィアについては赤組という意味だろうな。
ソフィアを作った一ノ瀬久音は、才能の代わりに心をどこかに置いて行ったような人だ(心が無いって意味ではない)。元ネタはハイパー・システマイザー 。

ハイパー・システマイザー:
ハイテク分野で活躍する天才に多い。極端にシステム化された知能をもつ。きわめて高い数学的・論理的能力に恵まれているが、認知的共感力に乏しい。なので周囲になじめず、世界を敵対的なものだと捉えるようになってしまう。イノベーションで驚異的な能力を発揮するが、他者への痛みを理解しない。イーロン・マスク、ピータ‐・ティールなどはその代表格と言われている。

近衛(IT企業マディス社の社長 )もハイパー・システマイザーが元だろう。
近衛明の描写を見るとイーロンだけではないだろうな。
獅童と同じく、ナポレオン要素があるかどうか検証する。
名前が明。日+月。
なので、月(イーロン)だけでなく、日に対応する人もいるのでは?
獅童の扱いを見るに近衛明の日要素は赤組要素だろうけど、敵なのでおそらくナポレオン要素だろうなあ。

騎士が元ネタの姿の近衛明の見た目を確認。
頭に月桂樹みたいなのがある。
もしかしてローマ帝国か? 帝政ローマか?
共和制ではなく帝政の方のローマね。
それなら敵でもおかしくないな。
「ローマ帝国 近衛」で検索。
ローマにはプラエトリアニという、「近衛隊」とも訳される、皇帝を守るための直属の精鋭部隊がいた。
なので、帝政ローマ(共和制ではない)の意味はあるだろうな。

ナポレオンがローマを重視したかどうかだよな。
(近衛という苗字でシンギュラリティ、テクすぐに思い浮かんだのが近衛文麿なのだが、違うだろうな)


ナポレオンと月桂樹 - フランス生活便り
https://viefrance.exblog.jp/14591338/
”ナポレオンといえば
1804年 ノートル=ダム大聖堂。 『ナポレオンの戴冠式』
(略)
皇帝となった彼の頭上には、月桂樹の冠。

古くはギリシャ神話のアポロンまでさかのぼりますが...
勝利と栄光のシンボル月桂樹は、常勝将軍、英雄と称えられたナポレオンの象徴。


ロリエと太陽
http://diavante.jp/konno-blog/2017/09/27/%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%81%A8%E5%A4%AA%E9%99%BD/
”太陽に向かって上へ上へと伸びる、生命力たくましい月桂樹。

太陽神を崇拝するナポレオン ボナパルトは、太陽に向かって強く成長する月桂樹を王冠のモチーフに選びました。

(このサイトのナポレオンの月桂冠が、騎士系ヒーローの姿の近衛明の頭の月桂冠の見た目に似ている)

近衛明の月桂冠には、帝政ローマだけでなく、帝政フランスの意味もあるようだ。

「近衛 ナポレオン」で検索。古参近衛隊(ナポレオン軍)というのがある。
P5Sにおけるボスキャラ達は、ジェイルの「王(キング)」。つまり王が敵。王をどんどん倒していく話。
近衛も王(キング)の1人。
フランス要素が目立つ作品、古参近衛隊(ナポレオン軍)、日(赤組)要素、王(共和主義者の敵)……
ナポレオンの意味もあるだろうな。
王は王でも帝王(皇帝)の方だな、近衛は。
王と皇帝を倒すという、グラントリアンすぎる和風フランス革命の物語だ。
「帝政を推す奴らは敵」って派閥の作品だ。

近衛明
=イーロン、シンギュラリティ神話、テクノ・リバタリアニズム(月)
 +【帝政ローマ(共和制ではない)+皇帝ナポレオン+ボナパルティズム】=日。
日+月=明。

 ※ナポレオンはフランス革命を終わらせた者であり、共和主義者からすれば敵。

獅童と近衛に込められたナポレオンには、 ナポレオン1世だけでなく3世(※)を含めた、ボナパルティズム(ナポレオン1世の支配体制をモデルとする軍事独裁体制)の意味も込められているのだろう。

※ナポレオン3世:ナポレオン1世の甥にあたるルイ=ナポレオン。彼は国民からの支持を集めナポレオン3世(皇帝) として即位し、フランス第二帝政を開始。

①赤組(共和主義側)のAI への見解の表明
②グノーシス主義
③ボナパルティズム、帝政、王政への見解の対立

詰め込みすぎな作品だな。

一ノ瀬久音
「表向きはね。でも本当のところ、使われていたのは近衛の方だったんだ。
 EMMAは学習を重ねるうちに既存のAIの枠組みを超えちゃったんだろうね。
 近衛に従うフリをしながら、彼を道具として利用することを選択した。
 EMMAアプリを、より多くの人々に広めるためのね。」
(シンギュラリティを達成したAIに近衛も操られていた)

P5Sのラスボスは偽神デミウルゴス(元EMMA)なのでまたしてもグノーシス主義系の敵。
しかもシンギュラリティを達成した。グノーシス主義とシンギュラリティの達成。シンギュラリティ属性持ちのこいつが敵。
『そろそろ、人工知能の真実を話そう』(『虚妄のAI神話』)すぎる(笑) 元ネタだろうな。

一ノ瀬久音がつらそうな顔をしている絵の1つでは、右目を閉じて左目のみ見せる。左目強調。

主人公の味方であるAIソフィアもシンギュラリティを達成した(創造主の命令に逆らったうえにペルソナ能力を覚醒)。
沖縄ジェイルBGMの名前は「Singularity」だ(笑)
ソフィアの武器の1つの名前がシンギュラリティ。
超能力が使えるAIになったのがソフィア。青組に従わない、赤組AI がソフィア。
シンギュラリティ神話の推進側が、シンギュラリティを達成したAIたちに負けるのが本作だ。
シンギュラリティ属性持ちでも、主人公側なら問題ないって物語だ。

P5Sの考察は以上だ。




参考資料

参考資料よりも上の個所を完成させた後に追加:


ワクワクさんさんがリポスト
人生飽きた勢
@DeQk7n
これ観たけど、いろいろな人に観て欲しい。

生成AIの学習元は作者に了承を得ずに無断学習したもので、盗用AIと呼んでたけど、この呼び方を一般化すべきね。
学習元の画像がそのまま使われてる可能性も怖いわ。
反泥棒は誰も言わない。盗用AI反対に反AIと呼ぶのはおかしいとあったけど、ほんとそれ。
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引用
見lvo
@kakure_365_elvo
午後9:46 · 2025年3月26日
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返信先: @DeQk7nさん
そういえば飽きた勢さん
もし生成AIの仕組みを知らなかったら、この動画が根本問題を網羅してるのでお勧めしときます。
冒頭〜20分前後まで見れば大体ヤバさが理解出来ます。
ちなみに今世に出てる9割が根っこを放置したままの派生形です😩

https://youtube.com/watch?v=Dpk3HmMVPDw
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午後10:59 · 2025年3月26日
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ワクワクさん
@uxskf
AI問題の重要な部分は結局のところフリーメイソンリーの理念とその世界の思想を読み解く事になると思う

人間中心主義、ヒューマニズム
啓蒙主義とシンギュラリティの違い

ここら辺がとても重要な部分かと

さらに言うとそもそも"権利"とは一体何か?という部分
午前0:40 · 2025年3月27日
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ワクワクさん
@uxskf
結局のところAIを巡る議論も
人間とは ヒューマニズムとは 
という問いに帰結すると思う

多分世間的にはシンギュラリティやAIによる人の置き換えを啓蒙主義、進歩主義的なものとしか捉えられ無い場合が多い

これは人間性をどこまで尊重するか
人権とはなんぞやというメーソンによる問題でもある
午前0:47 · 2025年3月27日
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ワクワクさん
@uxskf
着々と加速主義的なツイートばかりに露骨になってるネオ爆含めてあそこら辺の人達って何を学んできたのだろうか

壺カルト擁護とかミソジニー的ネトウヨ加速主義の地獄と化してるけど

アレが現代思想やら何やら学びましたって結果なのだろうか
午前0:59 · 2025年3月27日
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(さらに追加予定)
と書いた通り、2025年4月2~3日に追加:

ワクワクさん
@uxskf
着々と加速主義的なツイートばかりに露骨になってるネオ爆含めてあそこら辺の人達って何を学んできたのだろうか

壺カルト擁護とかミソジニー的ネトウヨ加速主義の地獄と化してるけど

アレが現代思想やら何やら学びましたっ
(上記へのリプ)
青龍
@Agito_Ryuki
粛々と危険思想なので滅ぼすでいかないとダメですわ。とっくの昔に手遅れだし、ただでさえアレなのに劣化版が確実に出て来るだろう事を考えるとあんなものをこの世に出してしまった時点でどうしようもないのですが止められなかったというのが……………
午前9:48 · 2025年3月27日
·
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(ツイッターの通知:)
たらのめさんと他2人があなたの返信をいいねしました
赤組のAIについての公式見解本であろう『虚妄のAI神話 「シンギュラリティ」を葬り去る』(P5Sの元ネタだろう)。ペルンナ5とP5Sの考察
http://yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-591.html

大当たり本。
著者はフランス国立科学研究センター(赤組の重要施設)の人。
読むきっかけとなった、@metaranoさんとワクワクさんに感謝!

通知ここまで。「たらのめさんと他2人」の他2人は、けいちさんと、ワクワクさん。
アイコンが、たらのめ、けいち、ワクワク[敬称略]の順で並んでいることから分かる。
敬称略って書いたのでワクワクさんの「さん」も省略。
ワクワクさんって名前だから「さん」つけたらワクワクさんさんになってしまうな笑
さんさんだと太陽などが明るく光り輝くさまって意味になってしまう)


たらのめ
@metarano
AIについて人権ロッジの見解はこんな記事もある。規制の遅れやGAFAの経済的支配のリスクを認識しつつ、曖昧な表現に留めていて面白くはないね。哲学的な議論を投げかけてるって感じ。
droithumain-france.org
Communiqué - L'Intelligence Artificielle à l'aube de 2025 - Droit Humain
午前2:42 · 2025年3月31日
·
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リンク先は、

Communiqué - L'Intelligence Artificielle à l'aube de 2025
https://www.droithumain-france.org/nos-actualites/communique-lintelligence-artificielle-a-laube-de-2025

La commission Europe de la Fédération Française de l'Ordre Maçonnique Mixte International Le Droit Humain propose une réflexion sur l'Intelligence artificielle.
Communiqué
L’intelligence artificielle à l’aube de 2025

Le 24 janvier 2025, le président américain, Donald Trump annonçait le financement de 500 milliards de dollars pour le projet StartGate visant à soutenir les IA américaines. Lors du sommet pour l’action sur l’intelligence artificielle, qui s’est tenu à Paris les 10 et 11 février 2025, l’accent est mis en faveur de l’investissement dans les entreprises françaises et européennes… au détriment de la réglementation, au moment même où plusieurs textes clés font l’objet d’intenses débats.

Portée par l’Homme afin de le seconder, voire le remplacer dans certaines situations, l’IA est aujourd’hui présentée comme un outil innovant capable de faire mieux que l’Homme, pour apporter du « confort » à tous, et tout le temps.

Dans cet article, nous abordons l’intelligence artificielle aujourd’hui et demain, en illustrant son utilisation dans le domaine de la médecine. Ensuite, nous partons de quelques expériences actuelles pour définir des points de vigilance, avant de proposer en guise de conclusion de remettre l’humain au centre du jeu.

L’intelligence artificielle aujourd’hui

Ainsi aujourd’hui l’IA est capable de fournir un résultat, accomplir une tâche, uniquement par programmation. Il est important de rappeler que certaines IA sont également capables de dépasser les capacités humaines, et cela depuis des décennies. Si ces IA se sont montrées particulièrement douées pour élaborer des stratégies de jeu, dans le domaine de compétence précis pour lesquels elles ont été développées, elles sont généralement mono-tâches.

L’intelligence artificielle demain

L’intelligence artificielle de demain, déjà à notre porte, reposerait en partie sur la croyance selon laquelle l’ordinateur quantique pourrait révolutionner l’intelligence artificielle. L’idée que l’informatique quantique pourrait stimuler le développement de l’IA s’est imposée en 2018-2019, en particulier pour le deep learning (apprentissage profond), qui est à l’origine de plusieurs technologies telles que les modèles génératifs de texte, de vidéo, d’audio. Sa conception reposerait sur les avancées des réseaux de neurones artificiels, algorithmes interconnectés, sur la base des neurones du cerveau, pour fournir une analyse par couches permettant un apprentissage, objectif visé par la société OpenAI, créatrice de ChatGPT, financée en grande partie par Microsoft.

Cependant, plusieurs chercheurs[1] ne pensent pas que l’informatique quantique fera progresser l’IA. Selon eux, il devient de plus en plus évident que les ordinateurs quantiques seront très utiles pour les applications qui nécessitent des entrées et des sorties limitées, mais une puissance de traitement énorme. Toutefois, pour tout ce qui concerne les données volumineuses et les réseaux neuronaux, on s’accorde de plus en plus à penser que le jeu n’en vaut peut-être pas la chandelle. Cette position a récemment été exposée dans un document rédigé[2] par Torsten Hoefler, du Centre National Suisse de Calcul, Thomas Häner, d’Amazon, et Matthias Troyer, de Microsoft.

Les utilisations dans le secteur de la médecine

Les intelligences artificielles sont utilisées dans de nombreux domaines. Nous avons choisi ici de prendre l’exemple de la médecine, un des secteurs dans lesquels l’IA est utilisée depuis des décennies.

Dans les années 1980, son utilisation se cantonnait dans un premier temps à un domaine précis, la mise en rapport de l’ensemble des connaissances médicales avec les raisonnements des spécialistes pour donner un diagnostic. Les systèmes les plus célèbres étant alors, MYCIN pour l’identification d’infections bactériennes et SPHINX pour la détection d’ictères. Ils ont évolué jusqu’ à des systèmes d’aide à la décision ou de gestion des connaissances plus sophistiqués, avec l’objectif d’épauler le médecin dans un raisonnement fondé sur les bases de sa spécialité.

Pour les maladies rares, voire ultra rares, l’IA permet le traitement des données synthétiques pour lesquelles il n’existe souvent qu’une population très faible de patients et donc aucune potentialité d’essais cliniques. Aux déficits budgétaires, on pourrait opposer la réduction des coûts. Pour compenser les déserts médicaux ou la pénurie de soignants, il existe une meilleure prise en charge des patients à distance ou encore l’élaboration de robots compagnons au service des personnes âgées ou fragiles. Dans les services d’urgence, avoir recours à l’IA pourrait contribuer à orienter plus rapidement les patients, déjà à titre expérimental, dans certains services d’urgence.

Les nouvelles expériences actuelles et les points de vigilance

Prise en main par les puissances économiques, telles que les GAFA, l’IA est très difficile d’accès aux néophytes et non-initiés alors qu’elle est toute nouvelle. Les réglementations ont souvent un temps de retard sur l’innovation, ce qui accentue les risques. Ici, en partant d’expériences nouvelles, nous montrons ce que peut apporter l’IA et aussi identifions les aspects qui nécessitent la vigilance. En Chine, le développement des intelligences artificielles, comme celui du réseau social TikTok, est soumis à une obligation de collaborer avec les autorités, conformément à la loi chinoise sur le renseignement national.

L’essor de l’IA met également en péril l’idéal démocratique, avec le risque d’une gouvernance algorithmique désincarnée. L’IA est un outil utilisé aujourd’hui pour manipuler l’opinion publique ou pour faire basculer des élections. Selon une étude sur la capacité de persuasion de grands modèles de langage tels que GPT-4, le dernier modèle de langage d’OpenAI, réalisée par des chercheurs de l’École Polytechnique Fédérale de Lausanne et de la Fondation Bruno Kessler, près de 82% des participants susceptibles de changer d’avis.

Il est impératif de forger les garde-fous d’une IA citoyenne, reposant sur les principes de transparence, d’audibilité et de responsabilité. Nous devons réinventer le contrat social à l’ère numérique car l’IA bouscule nos valeurs humanistes. Le profilage généralisé menace la dignité de la personne. Les biais algorithmiques risquent de perpétuer, voire d’amplifier les discriminations. Notre libre arbitre vacille face à la puissance prédictive des IA.

Et si l’IA nous permettait de remettre l’Humain au centre du jeu ?

Malgré ces écueils, l’IA recèle un formidable potentiel d’émancipation. A la fois « fascination et inquiétude », voici les deux visages de cette nouvelle technologie promettant de transformer notre existence… mais dans quel sens ? Si elle suscite d’innombrables interrogations sur le plan pratique mais aussi dans les domaines de la morale et de l’éthique. Quelle est la place centrale de l’humanité dans son avènement et surtout dans son développement ?

L’IA en 2025, ce n’est qu’un début. Les questions posées sont : la nature même de l’intelligence, la singularité de l’être humain, l’éthique des algorithmes et la gouvernance à l’ère des IA.

Il est crucial de penser le statut de l’IA collectivement : doit-elle demeurer un outil dont nous garderions la maîtrise, ou devons-nous la considérer comme une forme d’intelligence à part entière avec laquelle il nous faudra coopérer ? Pour que l’éthique guide l’innovation, nous devons l’intégrer dès la conception des systèmes. Dans tous les cas, l’IA nous oblige à réinterroger notre singularité – conscience, libre arbitre, sensibilité – et à redéfinir notre rapport à la technique.

Le 26 février 2025.

La commission Europe de la Fédération Française De l’Ordre Maçonnique Mixte International LE DROIT HUMAIN


[1] Informatique quantique et IA : moins compatibles que prévu ? Filippo Vicentini (Octobre 2024)

[2] Disentangling Hype from Practicality: On Realistically Achieving Quantum Advantage

What are the promising applications to realize quantum advantage? Torsten Hoefler, Thomas Häner, and Matthias Troyer, Communications ACM (Mai 2023)


以下はDeepL和訳と補足。

プレスリリース - 2025年の幕開けにおける人工知能
https://www.droithumain-france.org/nos-actualites/communique-lintelligence-artificielle-a-laube-de-2025
国際コ・フリーメーソン修道会フランス連盟欧州委員会が人工知能に関する考察を提案
プレスリリース
2025年の幕開けにおける人工知能

2025年1月24日、アメリカのドナルド・トランプ大統領は、アメリカのAIを支援するStartGateプロジェクトに5000億ドルの資金提供を発表した。2025年2月10日と11日にパリで開催された人工知能に関する行動サミットでは、フランスとヨーロッパの企業への投資が強調された...規制を犠牲にして。

人間を支援するために、あるいは特定の状況において人間に取って代わるために開発されたAIは、現在、人間よりも優れた能力を持つ革新的なツールとして紹介され、すべての人に常に「快適さ」をもたらしている。

この記事では、人工知能の現在と未来について、医療分野での利用例を挙げながら見ていく。そして、現在行われているいくつかの実験を見て、注意すべき分野を特定し、最後に人間をゲームの中心に戻すための提案で締めくくる。

今日の人工知能


今日、AIは純粋にプログラミングするだけで、結果を出すこと、タスクを実行することができる。一部のAIは人間の能力を凌駕する能力を持っており、何十年も前からそうであったことを忘れてはならない。これらのAIは、ゲーム戦略を考案することに特に長けているが、開発された正確な専門分野においては、一般的にシングルタスクである。

明日の人工知能

すでに目前に迫っている明日の人工知能は、量子コンピューティングが人工知能に革命をもたらすという信念に基づいている。量子コンピューターがAIの開発を刺激するという考えは2018年から2019年にかけて定着し、特にテキスト、ビデオ、オーディオの生成モデルなどいくつかの技術の起源となっているディープラーニングが注目された。

その設計は人工ニューラルネットワークの進歩に基づいており、脳のニューロンを基にした相互接続されたアルゴリズムで、学習を可能にする階層的な分析を提供する。
これは、ChatGPTを開発したOpenAIの目的であり、マイクロソフトがその大部分を出資している。
(Its design would be based on advances in artificial neural networks, interconnected algorithms based on the neurons of the brain, to provide a layered analysis enabling learning, the objective of the company OpenAI, creator of ChatGPT, financed in large part by Microsoft.)

しかし、複数の研究者[1]は、量子コンピューティングがAIを進化させるとは考えていない。彼らの見解では、量子コンピューターは、入力と出力は限定的だが処理能力は巨大なアプリケーションに非常に有用であることが明らかになりつつある。しかし、ビッグデータやニューラルネットワークに関しては、リスクを冒す価値がないのではないかという意見が高まっている。この見解は、スイス国立スーパーコンピューティング・センターのトーステン・ホーフラー氏、アマゾンのトーマス・ヘーナー氏、マイクロソフトのマティアス・トロイヤー氏による論文[2]で最近明らかにされた。

医療分野での使用

人工知能は様々な分野で活用されている。ここでは、何十年も前からAIが利用されてきた分野のひとつである医療を例にとってみた。

1980年代、AIの利用は当初、専門医の推論とあらゆる医学知識を結びつけて診断を下すという特定の分野に限られていた。当時最もよく知られていたシステムは、細菌感染を特定するMYCINと黄疸を検出するSPHINXであった。これらのシステムは、より洗練された意思決定支援システムや知識管理システムへと進化し、専門分野の基礎に基づいた医師の推論をサポートすることを目的としている。

希少疾患、あるいは超希少疾患では、患者数が非常に少なく、臨床試験の可能性がないことも多い合成データをAIで処理することが可能になる。予算の赤字に対しては、コスト削減に反対することができる。医療砂漠や介護者不足を補うために、患者の遠隔管理を改善したり、高齢者や体の弱い人を助けるコンパニオン・ロボットを開発したりする。救急医療では、AIを活用することで、患者をより迅速に誘導できる可能性があり、すでに一部の救急医療機関で実験が行われている。

現在の新しい試みと注意すべきポイント

AIは、GAFAのような経済大国に手中に収められ、初心者や未経験者が真新しいAIにアクセスすることは非常に難しくなっている。規制はしばしばイノベーションに遅れをとり、それがリスクを際立たせている。ここでは、新たな経験に基づき、AIが何をもたらすかを示すとともに、警戒が必要な側面を明らかにする。中国では、ソーシャルネットワークのTikTokのような人工知能の開発には、中国の国家情報法に従い、当局との協力義務が課せられている。

AIの台頭は、実体のないアルゴリズムによる統治の危険性によって、民主主義の理想をも危うくしている。AIは今日、世論を操作したり、選挙を動かしたりするために使われているツールだ。ローザンヌ工科大学とブルーノ・ケスラー財団の研究者が実施した、オープンエイの最新言語モデルGPT-4のような大規模言語モデルの説得力に関する研究によると、参加者の82%近くが考えを変える可能性があるという。

透明性、可聴性、責任の原則に基づき、市民AIのセーフガードを構築することが不可欠である。AIはヒューマニズムの価値観を覆そうとしているのだから。一般化されたプロファイリングは個人の尊厳を脅かす。アルゴリズムによる偏見は、差別を永続させ、増幅させる危険性さえある。AIの予測力の前では、私たちの自由意志は揺らいでしまう。

もしAIが人間をゲームの中心に戻すことを可能にしたらどうなるだろうか?

このような落とし穴があるにもかかわらず、AIには解放の大きな可能性が秘められている。魅力的であると同時に心配でもある」この2つの顔は、私たちの生活を一変させることを約束するこの新しいテクノロジーである...しかし、どのような方向に向かうのだろうか?実用的なレベルでは数え切れないほどの問題を提起しているが、同時に道徳的・倫理的な問題も提起している。AIの登場において、そして何よりもその発展において、人類の中心的な役割とは何だろうか?


2025年のAIは始まりに過ぎない。知性の本質、人間の特異性、アルゴリズムの倫理、そしてAI時代のガバナンス。

AIの位置づけについて総合的に考えることは極めて重要である。AIは、我々がコントロールする道具のままでいるべきなのか、それとも、我々が協力する必要のある、それ自体が知性の一形態であると考えるべきなのか。倫理がイノベーションの指針となるのであれば、設計段階から倫理を取り入れる必要がある。いずれにせよ、AIは私たちに、意識、自由意志、感受性といった私たちの特異性を再検討し、テクノロジーとの関係を再定義することを迫っている。

2025年2月26日。

国際労働組合連合欧州委員会 LE DROIT HUMAIN
(明らかに日本語訳がおかしい)
(La commission Europe de la Fédération Française De l’Ordre Maçonnique Mixte International LE DROIT HUMAIN)
(The Europe Commission of the Fédération Française De l'Ordre Maçonnique Mixte International LE DROIT HUMAIN)
(フランス語の大文字を小文字に変えると、
The Europe Commission of the French Federation of the Mixed Masonic Order International HUMAN LAW
と訳される。
和訳だと、
フランス混合メソニック騎士団連盟ヨーロッパ委員会 国際人権法
となるのだが、これもおかしいな。
フランス混合メイソン結社「人権」の欧州委員会 と訳しておく。

le droit humainの和訳が「人権」。
「人権」のフランス語での別表現は「droits de l'homme」)

[1] 量子コンピューティングとAI:予想以上に相容れない?フィリッポ・ヴィチェンティーニ(2024年10月)

[2]誇大広告と実用性を切り離す:量子の優位性を現実的に実現するために

量子の優位性を実現するための有望なアプリケーションとは? Torsten Hoefler, Thomas Häner, and Matthias Troyer, コミュニケーションズACM (2023年5月)

和訳と補足は以上。


DeepLにはAI技術が使われている。

DeepLとは?ChatGPTとの比較も検証
2023.6.15  2023.11.30
https://www.science.co.jp/nmt/blog/33942/
”DeepLは、最先端のAI技術を活用して、最高レベルの翻訳精度を実現しています。DeepLは他の翻訳サービスと比較してネイティブのような自然な文章表現が可能です。その自然な訳文から、日本をはじめとする世界各国でDeepLが人気となっています。
(略)
現在、世界的に注目されているChatGPTも、翻訳用途で利用できます。
ChatGPTとは

近年、AI(人工知能)は技術革新によって急速に進化し、私たちの日常生活に深く浸透しています。特に目覚ましい発展が見られる分野の1つとして会話型AIがありますが、その中でも有名なのが、OpenAI社が開発したChatGPTです。OpenAI社は、イーロン・マスクやサム・アルトマンを含む一流の研究者や投資家たちによって2015年に設立されたAIの研究・開発を行う非営利団体です。安全で広範囲にわたってAIを利用できることを目標に掲げ、世界中の人々に利益をもたらすことを追求しています。


ChatGPTの方はOpenAIが開発したテキスト生成AIなので生成AIだ。ChatGPTは私は使いたくないな。生成AIとは、さまざまなコンテンツを生成する学習能力があるAI。
少なくとも画像生成においては、やっていることは盗品を材料にした生成なので、泥棒AIである。
問題はDeepLの方は生成AIなのかどうかだな。


翻訳でも生成AI台頭?「DeepL」が見いだす勝ち筋 翻訳の「一貫性」で生成AIサービスと差別化
武山 隼大 : 東洋経済 記者
2024/05/25 5:40
https://toyokeizai.net/articles/-/756534
”2017年にサービスをリリースして以降、事業拡大を続けるDeepL。生成AIを活用した翻訳サービスが勃興する中、どう戦うのか(左画像:DeepL公式サイトより、右画像:DeepL)

ChatGPTを手がけるアメリカのオープンAIが5月13日(現地時間)に生配信で発表した、最新AIモデル「GPT-4o」。次々に披露された最新機能の中でも、英語で話した内容をリアルタイムでイタリア語に翻訳するデモンストレーションは大きな話題を呼んだ。

AI技術によって言語の壁がますます低くなっている今、企業から多くの支持を集める翻訳ツールがある。DeepLだ。

現在は32言語、700の組み合わせでの翻訳に対応しており、独自のアルゴリズムで作られた翻訳精度の高さから、日本国内でも広く使われている。
海外支社とのやりとりなどで多く活用

ドイツに本社を置くDeepLは、2016年から機械翻訳システムの開発に着手し、2017年8月にDeepL翻訳をリリースした。今では翻訳テキストの文字数に上限がある無料版から、セキュリティ対策を施した有料版、文章作成サポートツール、機械翻訳をプロダクトなどに直接組み込めるAPIまで提供している。

収益の多くは、法人向けサービスが占める。翻訳の正確性やセキュリティの高さから、ビジネスシーンでの需要が大きいという。有料版では、翻訳完了後にDeepLが運用するサーバーからテキストが削除され、データが第三者に渡ったりAIの学習に使われたりする懸念もない。とくに日本においては、大手企業が本社で行われているコミュニケーションを海外支社に伝える際に使われるケースが多い。

2024年4月には、文章作成サポートツールの「DeepL Write」に同社サービスとして初めてLLM(大規模言語モデル)を搭載した「DeepL Write Pro」を発表。一般的な生成AIツールや、特定の入力に対して決まった内容を返答するようなルールベースの文章校正ツールとは異なり、DeepLの精度と独自のLLMを組み合わせることで、適切な言葉や言い回しなどの提案をリアルタイムで行い、下書きの作成段階から執筆者を支援する。

これにより執筆者の言語の習熟度に関係なく、どんな読み手に対しても完成度の高い文章を作ることが可能となる。現在は英語とドイツ語のみとなっている対応言語も、順次拡大していく予定だ。


AIモデルの詳細は公開していないが、DeepLの創業者であるヤロスワフ・クテロフスキーCEOは、翻訳において「技術とモデルと学習トレーニングの間のバランス」こそもっとも重要だと話す。
DeepLのヤロスワフ・クテロフスキーCEO
DeepLの創業者であるヤロスワフ・クテロフスキーCEO。コンピュータサイエンスの博士号を持つ(撮影:今井康一)

DeepL翻訳では、元のソース言語(入力する言語)の中身を正確に理解し、それを翻訳して別の言語に置き換える際に、翻訳そのものの技術と、翻訳された文章をより自然なものにするための技術双方のトレーニングを行う。学習トレーニングでは、出てきた言葉1つひとつを人の目で評価するなど、多大な時間とお金を投資している。この人を介した作業によって高い精度を担保しているのだ。

ただ機械翻訳のビジネスも競争が激化していることは否めない。最新のAIモデルを発表したChatGPTだけでなく、Googleの「Gemini」などの生成AIサービスも、翻訳精度を高めてきているように映る。

勃興する生成AIサービスにどう対抗していくのか。クテロフスキーCEOは、とくにビジネスシーンの機械翻訳において大切なのは「一貫性だ」と強調する。
いつ打っても一字一句、同じ訳語に

一貫性とは、何をいつ打っても、必ず正確な答えが返ってくるということ。例えば、ある英文を入力し日本語に翻訳する際、DeepLではその英文をいつ打っても、一字一句同じ翻訳結果が返ってくる(オプションとして、訳文を数種類提示し、そこから選択することも可能)。

一方でChatGPTなど他社のLLMによる翻訳は、毎回ニュアンスは近いものの、一字一句同じ訳語が出てくるわけではない。

「われわれがAIに期待しているのは、大きな間違いをせず、(打つタイミングによって)全然違う回答をしないこと。AIも人も100%正確ではないし、間違えることもあるが、その偏差がある程度狭くないとビジネスシーンでの活用は難しい」(クテロフスキーCEO)

このような観点から、日本でも生成AIツールとDeepLを用途により使い分けている企業が多いという。
(後略)
” ※着色は引用者


「事業拡大を続けるDeepL。生成AIを活用した翻訳サービスが勃興する中」
「日本でも生成AIツールとDeepLを用途により使い分けている企業が多いという。」
ってあるので、DeepL は生成AI ではないようだ。
なので、DeepLを使うことにした。だから上記のフランス語記事の翻訳に用いた。英語は自力で(難解な文章でない場合)翻訳できるけど、フランス語は無理だ。
ただし、「AIモデルの詳細は公開していない」ことに注意。

DeepL翻訳 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/DeepL%E7%BF%BB%E8%A8%B3
”DeepL翻訳(ディープエル[2]ほんやく、英: DeepL Translator)は、2017年8月28日にサービスを開始したDeepl SEが運営するニューラル機械翻訳サービスである。[3][4][5]。
(略)
翻訳方法Lingueeデータベースで訓練された畳み込みニューラルネットワーク (CNN) [6]を使用している[7]。これはニューラルネットワークに基づいているが、技術の詳細は明らかにされていない[8]。競合するサービスに比較して一層自然な翻訳音が得られるように、より新しくはるかに改良されたニューラルネットワークの構造を使用している、と開発者は述べた[8]。翻訳は最高5.1ペタフロップス (PFLOPS) のスーパーコンピュータで生成され、アイスランドの水力発電で運用されている[4][9][10]。一般的に、CNNは長くてまとまりのある単語列にはやや適しているがリカレントニューラルネットワークに比べて弱点があるため、今のところ競合サービスでは利用されていない。DeepLの弱点は追加のトリックで補っており、そのうちの幾つかは公に知られている[6][11][12]。
(略)
最終更新 2025年2月5日 (水) 05:45 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。


翻訳方法は、多言語辞書のデータベースで訓練された、畳み込みニューラルネットワーク (CNN)を使用。ニューラルネットワークに基づいているが、技術の詳細は不明。
ニューラルネットワークは人の神経を模倣した機械学習モデル。


ニューラルネットワークとは?仕組み・種類・活用例を解説
https://corp.rakuten.co.jp/event/rakutentech/ai/neural-network.html
”ニューラルネットワークとは、人間の脳内にある「ニューロン」という神経細胞を、人口ニューロンという数式で模倣した機械学習モデルのことです。神経(ニューラル)と網(ネットワーク)でそれぞれ表現されます。
(略)
ニューラルネットワークは、従来のアルゴリズムでは困難だった問題にも、高い精度と効率で取り組めることから、あらゆる分野で重要視されています。
例えば、機械翻訳、株価予測、不良品の分類、自動運転の物体認識、医療分野の癌予測などのさまざまな分野で、ニューラルネットワークによって強化されたAIが活用されています。特に、画像認識や音声認識の精度に関しては、時に人間の予測を上回ることもあります。
(略)
ニューラルネットワークには、主に以下の5種類があります。

ディープニューラルネットワーク(DNN)
畳み込みニューラルネットワーク(CNN)
再帰型ニューラルネットワーク(RNN)
自己符号化器(オートエンコーダ)
敵対的生成ネットワーク(GAN)
(略)
畳み込みニューラルネットワーク(CNN)

畳み込み層・プーリング層というレイヤーを有している畳み込みニューラルネットワーク(CNN)は、主に画像認識に特化しているのが特徴です。
CNNは特徴量を自動で抽出し、効率的に学習することができます。
(略)
例えば、CNNは画像から特徴を自動で抽出し、最適な意思決定することができるため、それができなかった従来の画像分析より優れているといえます。
また、感情分析や文書分類から文章の自動生成、チャットボットの開発といった自然言語処理でもCNNが利用されています。
(略)
ニューラルネットワークは、以下の領域などで活用されています。

機械翻訳・自然言語処理
車の自動運転と画像認識
金融機関での株取引
インターネット上でのコメント監視

これらの分野でニューラルネットワークがもたらした進展について、以下でご紹介します。
機械翻訳・自然言語処理

Googleは2016年よりニューラルネットワークに基づいた機械翻訳を導入しています。
(略)
ニューラルネットワークによって、文章を単語一つひとつで翻訳するのではなく、一つの文章として翻訳できるようになり、文脈を考慮したより品質の高い翻訳が可能になりました。
また、翻訳後の文章も、日常生活で人間が使用する言語のような自然な文章で生成されます。
車の自動運転と画像認識

車の自動運転における画像認識でも、ニューラルネットワークが活用されています。
車載カメラに内蔵したニューラルネットワークにより、映像データの解析や障害物の検知、道路の認識がより早く行えるようになりました。
また最近では、複数のニューラルネットワークを活用し、自動運転の安全性をより高めるための開発が進められています。
金融機関での株取引

ニューラルネットワークは、金融機関における株価予測や、物件の価格設定にも用いられています。
(略)
例えば株価の場合、特定の時刻や時間を基準にし、専用のニューラルネットワークを使って株価の上昇・下落を予測できるようになりました。また、物件の価格設定においては、ディープラーニングの技術を用いてAI(人工知能)が価格を推定しています。
株価の予測や物件の価格設定では、どちらも大量のデータを利用しています。ニューラルネットワークはこの大量のデータからパターンを見つけ出すことで、金融関連の様々な予測を行っています。
インターネット上でのコメント監視

インターネット上に投稿される、コメントの監視にもニューラルネットワークが活用されています。
従来のコメント管理は、人力で行う必要がありました。インターネット上には複雑な言い回しによる誹謗中傷なども多く、人力で監視・削除するには限界があります。
ニューラルネットワークを用いることで、インターネット上のコメントを自動で監視できるようになりました。コメントをフィルタリングできるようになったため、不適切な内容を自動で抽出することが可能です。
” ※着色は引用者


CNN(畳み込みニューラルネットワーク)とは? わかりやすく解説
https://www.hitachi-solutions-create.co.jp/column/technology/cnn.html
”ディープラーニングの登場により、AIは飛躍的に進歩しました。そんなディープラーニングにはいくつかのアルゴリズムが存在しますが、そのなかでも画像認識の分野で用いられることが多いものが「CNN(畳み込みニューラルネットワーク)」です。
(略)
CNN:Convolutional Neural Network(畳み込みニューラルネットワーク)とは、人の脳神経を模した「ニューラルネットワーク」の一種です。ニューラルネットワークは通常3層程度で構成されていますが、さらに多くの層(深い層)から構成されるものが「ディープニューラルネットワーク」であり、CNNはディープニューラルネットワークの一つです。
CNNの主な処理が畳み込み層を用いた空間フィルタリングであることから、「畳み込みニューラルネットワーク」と呼ばれています。

CNNは主に画像認識の分野で活用されており、そのなかでも「一般物体認識」と呼ばれる画像認識のタスクにおいて優れた性能を発揮することから注目されています。
CNNの構造と仕組み

CNNはディープニューラルネットワークのなかでも、「畳み込み層」や「プーリング層」といった独自の構造を持っている点が特徴です。ここでは、CNNの構造と仕組みについて簡単に紹介します。
畳み込み層

畳み込み層の役割は、画像内の局所的な特徴量の抽出です。画像には隣接するピクセル間の関係性があり、エッジや色の変化といった局所的な特徴を検出します。これにより、画像内の情報を保持しつつ、高度な特徴の抽出が可能となります。
プーリング層

プーリング層の役割は移動不変性の付与です。プーリング層では、畳み込み層で抽出された特徴が移動しても影響を受けないようにします。例えば、犬と猫を画像データから判別する場合、本来であればそれぞれの動物が画像内のどこにいても判別には影響を与えません。しかし、畳み込み層で出力された特徴だけでは、学習した画像の左側に動物がいた場合に、右側に動物がいる場合の判別がうまく行えません。そこで、プーリング層では犬や猫といった特徴を維持しながら位置に関する情報を削ぎ落とすことで、重要な情報を保持する役割を果たしています。
全結合層

全結合層は畳み込み層やプーリング層で抽出された特徴を基に、最終的な分類や予測を行う層です。異なる組み合わせによるパターンを学習し、入力データがどのクラスに属するかを決定しており、高度な識別や予測を可能としています。
CNNの主な用途

ここまでにも軽く触れてきたとおり、CNNは主に画像認識の分野における機械学習の手法として活用されています。また、そのなかでも「一般物体認識」と呼ばれる画像認識のタスクにおいて優れた性能を発揮しています。

一般物体認識とは、画像の中に存在する物体の特徴からコンピューターが認識することです。例えば、道路の画像から車や人、信号機などのそれぞれの物体を認識することを表します。人が同様の画像を見れば一目でそれぞれの物体を認識できますが、コンピューター上で認識・処理することは、従来の技術では難しいとされていました。

しかし、CNNの登場によってコンピューターが人と同等以上の認識ができるようになり、さまざまな場面での活用が期待されています。具体的な活用例については、次の章で解説します。
CNNの活用例

CNNの活用例としては、次のようなものが挙げられます。
顔認証

CNNによって高い精度で人の顔を判別できるようになり、顔認証で用いられるケースが多く見られます。例えば、無人のコンビニにおける買い物客の判別や、スマートフォン、パソコンなどのデバイスのロック解除などの活用例が挙げられるでしょう。その他にも、大学の出欠管理にCNNによる顔認証技術を利用する検証も進められており、私たちの日常生活を便利にしたり、防犯に用いたりとさまざまな活用が期待されます。
自動運転

自動運転技術の実現には、CNNは欠かせない要素です。高速で走る自動車で自動運転を実現するためには、道路、信号、自動車、人などのさまざまな物体を確実に認識する必要があります。これらの情報は車載カメラを通して取得し、CNNの高度な画像認識技術によって確実に認識できるように研究が進められています。
医療における画像診断・検査

医療の分野でも活用が進んでおり、例えば検査画像から病気の特徴を抽出・認識し、病気の可能性を判断する、というような活用方法があります。人では画像から発見が難しい症状でも、CNNによって高度な画像診断・検査が実現できます。

CNN(畳み込みニューラルネットワーク)はディープニューラルネットワークの一つであり、主に画像認識の分野で活用されています。「畳み込み層」や「プーリング層」といったユニークな構造が特徴で、画像認識でも「一般物体認識」のタスクにおいて優れた性能を発揮します。CNNは顔認証・自動運転・医療などさまざまな場面での活用が進んでおり、今後も多くの活用例が報告されることでしょう。


DeepLは、今のところは生成AIではないと判断しておく。生成AIへの批判が高まっているので、後付けで生成AIを追加することもなさそうだな。いや、非公開ならひっそり追加してもバレないよな。



たらのめ
@metarano
ディープエコロジーやトランスヒューマニズムの終末予言者による解決策(気象操作やAIに対抗するための脳インプラントなど)が問題を悪化させる。恐怖を煽る戦略で、人々は口先だけの起業家に未来を委ね、理性を失う。「パニック」の語源(神パン)を例に、過剰な危機意識は極端な行動か諦めを招く、と
画像
午前3:39 · 2025年3月31日
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画像は、ガナシアが書いている、
Annonces d'apocalypse : visée éthique ou stratégie panique?
黙示録[アポカリプス]の告知:倫理的目的か、パニック戦略か?
という記事のスクショ。
たらのめさんがスクショしたサイトとは別だろうサイトを見つけた。
そのサイト(後述)で読める。

https://x.com/Sciences_Avenir
”Sciences et Avenir
@Sciences_Avenir
🐨🌍💚 De l'infiniment petit à l'infiniment grand et du Big Bang aux générations futures, le meilleur de l'actu scientifique
🐨🌍💚無限に小さいものから無限に大きいものまで、ビッグバンから未来の世代まで、科学ニュースのベスト
Parissciencesetavenir.fr
2012年10月からXを利用しています
241 フォロー中
33.2万 フォロワー
CNRS 🌍さんにフォローされています


CNRSにフォローされている(笑)
だから、ガナシアの記事を紹介しているんだな。

https://x.com/Sciences_Avenir/status/1827386735128457509
”Sciences et Avenir
@Sciences_Avenir
Annonces d'apocalypse : visée éthique ou stratégie panique ?
👉 https://l.sciencesetavenir.fr/DCD
終末の告知: 倫理的な目的か、それともパニック戦略か?
👉 https://l.sciencesetavenir.fr/DCD
この翻訳は正確でしたか?改善のため、フィードバックをお寄せください:

午前1:45 · 2024年8月25日·
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上記のリンク先より

CHRONIQUE. Annonces d'apocalypse : visée éthique ou stratégie panique ?
Par Rédacteur le 24.08.2024 à 18h00
https://www.sciencesetavenir.fr/nature-environnement/developpement-durable/annonces-d-apocalypse-visee-ethique-ou-strategie-panique_179278

Par Rédacteur le 24.08.2024 à 18h00
Personnalités
Jean-Gabriel Ganascia, informaticien Jean-Gabriel Ganascia

"Dans l'affolement, on s'en remet à des bonimenteurs, là où il conviendrait d'adopter une démarche scientifique rigoureuse", met en garde le chercheur Jean-Gabriel Ganascia.
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Pour Jean-Gabriel Ganascia, "les proclamations fatidiques relèvent d'une stratégie délibérée : épouvanter jusqu'à provoquer la panique".
ART4STOCK / SCIENCE PHOTO LIBRARY / AUM / Science Photo Library via AFP

Cet article est extrait du mensuel Sciences et Avenir n°929/930, daté juillet/ août 2024.

La fin de notre monde approche à grands pas ! Les prophètes de l'écologie profonde, du transhumanisme et de la collapsologie l'affirment avec assurance. Pour les uns, elle viendra de l'effondrement de la vie biologique et de la fonte des glaciers. Pour les autres, elle sera consécutive à l'avènement d'une super-intelligence générale. Comment ne pas s'en inquiéter ?
De mauvaises solutions

Heureusement, ils proposent des solutions audacieuses et séduisantes. On maîtrisera le réchauffement en opacifiant l'atmosphère ou en accroissant l'albédo des nuages ; quant à l'intelligence artificielle générale, nous rivaliserons avec et l'emporterons grâce aux implants qu'Elon Musk promet de connecter à nos cerveaux. Notre grande peur s'arrête. Ouf ! Nous pouvons nous rendormir.

Ces annonces fracassantes émoussent notre vigilance et nous engagent à confier les clefs de la maison commune à des entrepreneurs éloquents. Pourtant, les problèmes subsistent : climat, pollution, infox. Et aucune des solutions préconisées ne les résout, bien au contraire. Des études scientifiques montrent même qu'elles les amplifient.
Epouvanter jusqu'à provoquer la panique

À les examiner avec attention, ces proclamations fatidiques relèvent d'une stratégie délibérée : épouvanter jusqu'à provoquer la panique. Dans l'affolement, on s'en remet à des bonimenteurs, là où il conviendrait d'adopter une démarche scientifique rigoureuse. L'étymologie de "panique" renvoie au dieu Pan de la mythologie. À la fois berger, joueur de flûte, séducteur à l'intense activité sexuelle, chasseur et guerrier, il provoque l'effroi par un bruit intense. Pan rime avec boucan !

Les annonces de cataclysmes produisent un effet tout semblable. En exagérant les risques, elles conduisent soit à envisager des solutions extrêmes inappropriées, soit à la résignation. Là où il faudrait de la clairvoyance pour changer nos comportements collectifs et prendre les mesures nécessaires pour endiguer les risques réels, elles engagent à l'inaction et au fatalisme. En somme, la panique n'est pas l'éthique !

Par Jean-Gabriel Ganascia, professeur à Sorbonne Université, à Paris, chercheur en intelligence artificielle au LIP6 (Sorbonne Université, CNRS), ex-président du comité d'éthique du CNRS. Dernier ouvrage publié : "Servitudes virtuelles", Seuil, 2022.
” (画像省略)


「黙示録[アポカリプス]の告知:倫理的目的か、パニック戦略か?」のDeepL和訳:

編集部による 24.08.2024 18:00
パーソナリティ
ジャン=ガブリエル・ガナシア、コンピューター科学者 ジャン=ガブリエル・ガナシア

「パニックに陥った私たちは、厳密な科学的アプローチを採用すべきなのに、詐欺師に頼っている」と研究者のジャン=ガブリエル・ガナシアは警告する。
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ジャン=ガブリエル・ガナシアにとって、「運命的な宣言は意図的な戦略の一部である。
ART4STOCK / SCIENCE PHOTO LIBRARY / AUM / Science Photo Library via AFP

この記事は、月刊誌「Sciences et Avenir n°929/930」(2024年7月・8月号)より引用しています。

世界の終わりが刻一刻と近づいている!ディープエコロジー、トランスヒューマニズム、コラプソロジーの予言者たちは、その主張に自信を持っている。ある者は、それは生物学的生命の崩壊と氷河の融解によってもたらされるという。また、一般的な超知能の出現に従うという人もいる。心配しないわけにはいかない。
悪い解決策

幸いなことに、彼らは大胆で魅力的な解決策を提案している。大気をより不透明にしたり、雲のアルベドを増やしたりすることで、地球温暖化を抑制することができる。一般的な人工知能については、イーロン・マスクが私たちの脳に接続すると約束しているインプラントのおかげで、私たちは人工知能と競争し、勝利するだろう。私たちの大きな恐怖は終わりを告げた。ふぅ!これでまた眠れる。

こうした地球を揺るがすような発表は、私たちの警戒心を鈍らせ、雄弁な起業家たちに私たちの共通の家への鍵を託すよう促す。しかし、問題はまだ残っている。気候、汚染、インフォックス。そして、推奨される解決策はどれもこれらの問題を解決することはない。それどころか、科学的研究によれば、問題を増幅させることさえある。
パニック寸前の恐怖政治

よくよく考えてみると、これらの運命的な宣言は意図的な戦略の一部である。パニックに陥った私たちは、厳密な科学的アプローチを採用すべきなのに、詐欺師に頼ってしまうのだ。パニック」の語源は神話の神パンにある。彼は羊飼いであり、笛吹きであり、激しい性行為の誘惑者であり、狩人であり、戦士であった。パンはラケットと韻を踏んでいる!

災害警告も同じような効果がある。危険を誇張することで、私たちを不適切な極端な解決策を思い描かせるか、あきらめへと導く。私たちの集団行動を改め、真のリスクを封じ込めるために必要な対策を講じるには先見の明が必要なところ、パニック警告は無為無策と運命論を助長する。要するに、パニックは倫理ではないのだ!

ジャン=ガブリエル・ガナシア、パリ、ソルボンヌ大学教授、LIP6(ソルボンヌ大学、CNRS)人工知能研究者、CNRS倫理委員会前委員長。最新刊:『Servitudes virtuelles』Seuil、2022年。
(着色は引用者)


たらのめ
@metarano
大東社らしいっちゃらしいけど、この人の主張が全体を代表してるってのはどうかと思うんで、大袈裟には取り上げなかった。他にも無数に有りすぎるし。まわかりやすい典型例ってことか。AIに人間が使われるのではなく、人間がAIを使う、みたいな人間中心主義かどうかとか、規制や倫理は大別できるよね。
午前3:55 · 2025年3月31日
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私は、赤組の全体的な傾向を元に書いていると判断した。わざわざ推薦図書一覧みたいな感じでケツ社的に重要な人物と著作を紹介しているし。
ガナシアだけで書いていないだろうし。
少なくとも入れる内容はガナシアだけで決めてないだろうな。


ワクワクさんさんがリポスト
たらのめ
@metarano
欧米右翼はイーロンみたいに出生奨励主義で人口増やしたいことは共通みたい。白人限定だけど。
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午前4:18 · 2025年3月31日
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ワクワクさん
@uxskf
家族会議みたいなキリスト教右派の会合だと
人口増大は嘘 もっと子供を産むべき
というのが取り上げていたりする

ただし主語に"白人"というものが付くわけでそれ以外の人は消えた方が良いと
午前4:32 · 2025年3月31日
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ワクワクさんさんがリポスト
たらのめ
@metarano
押井守を改めて見てるけど、やっぱ虜になる人は多いよなあ。反米な理由とかSFとか科学教だとか説明しても無駄だろうなという気持ちになる。この人に限らないけど。でも今となってはテック右派に愛されてるらしい皮肉なことに。
午後4:51 · 2025年3月30日
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たらのめ
@metarano
少なくともEUは米企業のように無制限の技術革新の追求で人間を超えるAGIや独立した超知能の誕生で終末がどうたらって傾向はほぼ無いね。だからって監獄にしていくことに違いはないんでしょうけど。とにかくシンギュラリティはアングロサクソン戦略と相性良すぎ。
午後3:11 · 2025年3月31日
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https://x.com/uxskf/status/1906444683515228569
”ワクワクさん
@uxskf
推薦図書って言うかコレくらいは読んで当然みたいな感じかな 向こうにすると

キケロ→メーソンの精神的支柱の一つ
マキャベリ→統治技術の教科書
ピコ→クリスチャンカバラ生みの親、人文主義の大物
コンドルセ→実質的な社会学の祖、百科全書派
さらに表示
午前5:33 · 2025年3月31日
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コンドルセなんて現代で進歩主義や啓蒙思想を語るなら絶対外せない超大物だし
百科全書とかその他諸々からしてまずメーソンだろうけど

社会学もフェミニズムもコンドルセ、この百科全書派のフリーメイソンリー思想に対する考えから始まってるからね
午前5:38 · 2025年3月31日
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なつかしい呟きを見つけた。

https://x.com/kitsuchitsuchi/status/521516763775651841
”子×5(ねここねこ。子子子子子。五つ子)
@kitsuchitsuchi
カバラ基本経典は紀元前にない。イェツィラー(3~6世紀。新プラトン主義成立後)・バヒル(12世紀)・ゾーハル(13世紀)。ユダヤ・カバラは旧約聖書重視(元祖カバラに生命の樹なし)。クリスチャン・カバラ(生命の樹中心)は15世紀にピコが創始。
物証成立年代を捏造する #日ユ同祖論。
午後1:24 · 2014年10月13日”

https://x.com/kitsuchitsuchi/status/526009488969453568
”子×5(ねここねこ。子子子子子。五つ子)
@kitsuchitsuchi
②#日ユ同祖論 の年代矛盾。
ダビデの星がユダヤの象徴になったのは十七世紀から(イエズス会製)。
伊勢神宮のダビデの星がある石灯籠の設置は戦後。
ユダヤ・カバラで生命の樹理論の元型ができたのは12世紀(盲人イサク)から。クリスチャン・カバラ(生命の木中心)は15世紀にピコが創始。
午後10:56 · 2014年10月25日”


ピコ・デラ・ミランドラのキリスト教カバラ: 神秘主義思想史
2018年11月30日
https://morfo1.seesaa.net/article/2018-11-30-2.html
”ジョヴァンニ・ピコ・デラ・ミランドラ(1463-1494)は、フィチーノと並ぶイタリア・ルネサンス思想の代表人物です。

彼は、プレトン、フィチーノがもたらした「古代神学」に、カバラを付け加えました。
実際のカバラは中世に生まれたものですが、彼はそれがモーゼに由来する秘伝であるとし、カバラがキリスト教の真理を表現していると考えました。

しかし、ピコはフィチーノと違い、「古代神学」がキリスト教の真理の部分的表現とするだけではなく、キリスト教を認めながらも、諸宗教・諸哲学の総合した新しいキリスト教神学を目指しました。

こうして、ピコは、「キリスト教カバラ」、「ヘルメス=カバラ主義」の潮流を生みだしました。
(略)
諸思想の総合

ピコは、ミランドラに生まれ、フェラーラでアリストテレス哲学や人文学を勉強しました。
その後、フィレンツェで「アカデミカ・プラトニカ」のメンバーと交流を持ち、フィチーノからおそらくプラトン哲学などを学ぶことを勧められした。
しかし、フィレンツェに留まることなく、パドヴァに行き、アヴェロエス主義のアリストテレス派哲学やスコラ学などの研究をします。
そして、フィチーノが「プラトン哲学」を発表した後、フィレンツェに戻りプラトンも研究します。
その後、パリに行き、さらにスコトゥス派やオッカム派のスコラ学を研究します。

このように、ピコは、ルネサンスの思想家としては珍しく、スコラ学やアリストテレス哲学に親しんでいます。

ピコは、1486年、自分の主張を900ほどの命題にまとめ、ローマに様々な学者を招いて討論会を開こうとしました。
ところが、異端的主張があるとして中止となり、パリに逃亡するも幽閉されます。
しかし、メディチ家のロレンツォの援助で開放され、1492年、新しく教皇になった異教趣味のアレクサンデル6世によって、無罪とされます。


また、ピコは1486年頃から、フラヴィウス・ミトリダーテスを介してカバラを学び始めました。

ピコは、カバラも含めた諸思想を総合して、新しい哲学・神学を打ち立てることを目標としました。
ルネサンスの多くの思想家が、反スコラ学的で、アリストテレスよりプラトンを優位に置くのに対して、プラトンとアリストテレスの神学的な一致を説き、スコラ学も含めた総合を目指しました。


<人間観>

彼の主著とされる「人間の尊厳について」は、この討論会のために準備された演説です。

ピコは、世界を次の4つの階層で考えました。

神→天使(ヌース)界→天界→月下・地上界

彼は「人間の尊厳について」で、人間を、自身の位置が決められておらず、自由意志によって、上位・下位の何にでもなれる存在であると主張しました。
そして、人間の最終的な目的は神になることです。
つまり、神は被造物に固有の性質、位置を定めましたが、人間は例外であり、神の除く3つの世界に対して、人間は第4の世界なのです。

これは、人間を「中間的存在」、「結び目」、「ミクロコスモス」とするフィチーノの人間観と異なります。
しかし、後の書では「ミクロコスモ」としての人間観も述べています。

ピタゴラスの輪廻思想に関しても、ピコは、人間本性の何にでもなれる不定性の表現と解釈しました。
また、ピコは、自由意志を重視するため、ルネサンスの思想家としては珍しく、決定論的な占星術を否定しました。


ピコは、人間は観照的な哲学の保護者である智天使を第一の模範とすべきと考えました。
彼は、道徳哲学で魂を浄化し、自然哲学で魂に光を注ぎ、神学で魂を完成させるべきとして、この三学を重視しました。


キリスト教カバラ

ピコは、主に、フラヴィウス・ミトリダーテスを介してカバラを学びました。
フラヴィウスは、ユダヤ人のスペインからの大追放により、イタリアに移住してきたユダヤ人で、キリスト教に改宗しました。
彼は、ヨセフ・ギガティラ、アブラハム・アブラフィアなど多数のカバラ文献を翻訳してピコに渡すだけでなく、カバラのキリスト教解釈を後押ししました。

ピコは、カバラが「古代神学」に一致するとともに、キリスト教の真理も発見できるとしました。
彼は、「イエス(JHESU)」という名が、テトラグラマトンに由来すると主張しました。

実際には、カバラは「古代神学」の影響を受けて生まれたものなので、両者に共通性があるのは当然です。
しかし、キリスト教との共通点については、ほとんど具体的なことは語っていません。

ピコのキリスト教カバラは、「驚くべき言葉について」、「カバラの術について」などを著したヨハネス・ロイヒリン(1455-1522)が継承しました。


<ヘルメス=カバラ魔術>

ピコは、カバラを「実践カバラ」と「思索カバラ」に分けます。
前者は「諸々の名の道」と表現される「結合術」です。
後者は、「セフィロートの道」と表現される「自然魔術」で、その最高部門とされます。
ピコにとっての「結合術」は、アブラハム・アブラフィアのヘブライ文字の結合術を、ラテン・アルファベットに置き換えたライムンドゥス・ルルスの術です。

ピコは、フィチーノ同様、良い魔術と悪い魔術を区別し、良い魔術である「自然魔術」は、自然哲学の実践部門であり、カバラはその最高の部分であるとしました。
「自然魔術」が天界に働きかけるのに対して、カバラは神的次元に働きかけるものだからです。
彼は、「自然魔術」にはカバラによる補完、つまり、天使たちに司らせることが必要と主張しました。

このようにして、ピコは、カバラを上位に置きながら、ヘルメス主義的魔術と結びつけました。
これは、事実上、カバラなきフィチーノ的魔術の否定でもありました。

ピコは、10の天球と10のセフィロートを対応させました。
ちなみに、第1セフィラのケテルは、「第一動者(原動天)」と対応させています。


「自然魔術」の根拠に関しては、フィチーノ同様に、「カルデア人の神託」に由来する呪力としての「イウンクス」、「ピカトリクス」に由来する下降する「霊気(スピリトゥス)」の下降、そして、ストア派にとって諸事物を結びつける原理である「シュンパテイア(共感・交感)」としました。

また、フィチーノ同様、オフフェウスは真理を比喩的・詩的に表現した秘儀的神学の創始者とし、その魔術的な力を認めました。

ヘルメス主義とカバラを結びつける魔術は、おそらくはピコが初めてではないでしょうが、一流の思想家によって理論的に結び付けられた意味は大きく、後の西洋魔術の潮流の主流となります。
” ※着色は引用者

「人間の最終的な目的は神になることです。」ってゴッド教的にはかなりまずいぞ。
神秘主義的な意味なら異端や異教認定は逃れられるかもしれない。
「ピコは、1486年、自分の主張を900ほどの命題にまとめ、ローマに様々な学者を招いて討論会を開こうとしました。
ところが、異端的主張があるとして中止となり、パリに逃亡するも幽閉されます。」だし、実際にマズい箇所があると分かる。




ワクワクさん
@uxskf
このペルソナ5スクランブルの話としてブログには無いもう一つ重要なものがある
だいぶ前にも良き友人、ソフィア=エマーソンて話は少し書いたがこのエマーソンの超絶主義こそが一つの重要な点
この作品は大東社+超越主義、スピとテクノリバタリアンの話
午前5:47 · 2025年3月31日
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http://blog.livedoor.jp/motovegalta/archives/22797787.html


例えばこういう表の考察の人でも調べてみるとグノーシス主義、ソフィア=エマーソンの思想である事は気づいていたりする とは言えメーソンの視点がないので中途半端すぎるけど なぜソフィアがエマーソンの超絶主義なのか?とかは答えていないわけで
http://blog.livedoor.jp/motovegalta/archives/22797787.html
午前5:47 · 2025年3月31日
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リンク先:
2020年04月01日
知的マッドマックス〜P5S「ソフィア」という名の意味〜(ネタバレあり考察)
http://blog.livedoor.jp/motovegalta/archives/22797787.html
”(前略)
 『ペルソナ5』(以下『P5』『無印』)のキャラ名が日本史における反骨の偉人・奇人をモチーフにしているのはわかりやすいかと思います。坂本竜司=坂本龍馬、新島冴=新島八重とか。織田信也がジョーカーに銃の技を教えてくれるのは織田信長の長篠三段撃ちがネタ元だったり、ゲーム中にも活かされています。
 そこまで凝るアトラス、およびソフィアの設定を考えたコーエーテクモが割と一般的な「ソフィア」という名を選んだのはなぜじゃろ、という考察です。ペルソナシリーズは女神転生シリーズおよび元ネタの神話を前提にした設定が多いので、その2方面から考えていきましょう。
(略)
■グノーシス派の「女神ソフィア」
 「Sophia」という語はギリシア語で「(最上の)知恵」という意味。東京の四ツ谷駅にある上智大学の英語名がSophia Universityなのもここに由来します。

 実は過去の女神転生シリーズにも「ソフィア」が出てました。『真・女神転生NINE』のニュートラルエンディングで姿を表す「女神ソフィア」です。正確には神じゃないようなんですが、便宜上アトラス流に「女神ソフィア」と表記します。

 女神ソフィアの出典はキリスト教で異端とされたプトレマイオス派グノーシス主義にあるようです。読みかじりで簡単にまとめます。

 グノーシス主義だと、人間の宇宙ができる前に「善の宇宙」みたいな空間があり、そこにはアイオーンと呼ばれる至高の霊的存在が存在していました。アイオーンはペアになる男性と女性(アイオーネス)がおり、融合により両性具有の完全な存在になります。
 が、アイオーネスたちは最も超越的な存在であるアイオーン「ビュトス(意味は「深淵」。モナドとかプロパトール=先在の父とも呼ばれる)」のことを知りたいと思う「探究心(エンテュメーシス、アカモート)」を抱くようになり、中でも最も若い女神ソフィアは特に激しい思いを抑えられず、その熱い気持ちは流産したかのような不完全な存在「熱情(パトス)」になってしまいます。
 後にこの「罪」を悔いたソフィアはエンテュメーシスとパトスを善の宇宙から捨ててパートナーと融合、無感情な存在に戻ります。一方で捨てられた分身エンテュメーシスと不完全な子パトスから紆余曲折あって生まれた「現世の造物主」がデミウルゴス(=ヤルダバオト)です。

 女性disを感じる逸話ですが、ともあれ人間も世界もニセモノの神デミウルゴスに作られたのです。
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 よってこの宇宙も不完全な粗悪品で、悪に満ちた不完全なものにしかなり得ない。もはや今生に救いはありません。肉体の縛りを捨てて善なる宇宙へ帰りましょうねー、と現世から解放されるのがグノーシス主義の救済だそうです。
 『真・女神転生NINE』のニュートラルエンドも女神ソフィアに迎えられてすべてが光の中に消えてメデタシです。ニュートラルならベストという『真・女神転生』の惰性に一石を投じた画期的なエンディングだったんですよ。

■由来1:「ピトス(箱)」と「ビュトス(深淵)」

 これに対し「自分をポイっと捨てるとか自己放棄だ従ってられるか」と反逆するのが『P5』です。

 『P5』では自己判断なんてめんどくさい、乗ってれば目的地に着ける電車のように自身を他者に委ねたいという人間の怠惰な欲望によって「偽りの神」ヤルダバオトが顕現してしまうも、「自主的に生きたい」という怪盗団の欲望と大衆の祈りがサタナエル=「怒れるもの、神に反逆するもの」となり、悪にも善にも転じうる純粋な「欲望の弾丸」によって偽りの神を撃ち倒すという終わり方でした。

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 ここで女神じゃなく『P5S』のソフィアに戻ります。

 ソフィアが連れているペルソナっぽいやつ、「ピトス」とは俗にいう「パンドラの箱」のことです。ペルソナを学習して作り上げたゆえに物体でしたが、ソフィアが心の何たるかをわかったとき、物体ではなくペルソナ「パンドラ」へと変化しましたね。

 ギリシア神話によるとパンドラは人類最初の女性であり、その名は「パン=あらゆる」「ドーラー=贈り物」を意味します。
 彼女は人間に災いをもたらす目的で作り出され、神々から贈り物として「織物の技・男を苦悩させる魅力・恥知らずで狡猾な心・禁断のツボ」を与えられ、プロメテウスの弟エピメテウスと結婚します。
 で、好奇心からツボのフタを開いて、封印されていた災いを世界中に解き放ってしまいました。
 この逸話を語ったヘシオドスは女嫌いだったという説があり、女が人類にもたらした災いを熱く語っているそうです。

 「ピトス(Pithos)」と「ビュトス(Bythos)」が重なる場所が『P5S』に出てきます。
 ビュトスの意味は「深淵」、つまり終盤のダンジョン「深淵のジェイル」です。

 ここまで書いた女神ソフィアとパンドラの共通点をまとめると、このふたつ。
・「知りたいという欲求、探究心」ゆえに罪を犯したとされている。
・「女性らしさゆえ災いを招いた」という表現をされている。


 「深淵」で「ソフィア」が「ピトス」の封印を解き「パンドラ」に目覚めたのは意味があるんです。
(略)
■由来2:「愛(フィロ)=AI」と「知恵(ソフィア)」

 さて、もうひとつソフィアの名前の由来と意味を語る前に。
 「AI(人工知能)」を「愛」と勘違いし、3回も訂正されていたバカがいましたよね。
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「さすが愛で動いてるだけあるぜ。」
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「AIだ。」

 アホの子竜司のいつもの勘違いに見えますが、3回繰り返されたら別の表象を疑えとトーマス・C・フォスターって文学研究者が言ってまして。

 ソフィアのコードネーム「ソフィー」を含む英単語に「Philosophy」ってのがあります。日本語で「哲学」と訳されるこの単語、もとの意味はギリシア語で「philo-(を愛する)」+「sophia(知恵)」=「知を愛する」です。
 1995年にかなり売れた哲学的ファンタジー『ソフィーの世界』の主人公ソフィーも同じ由来であり、哲学ときたらソフィアかソフィーという名前をつけるのは様式美です。そこに「愛」が3度重なるのは意図的でしょう。




 仮にソフィアの名前が「フィロソフィア」に由来するとして、哲学とはどこでリンクするのか?
 「問いかけ」です。

 古代ギリシアにソクラテスという哲学者がいました。この人は自分の強みを「何も知らないこと」と言ってたそうです。
 正確に言うと、ある人が「アテネで一番物知りって誰?」と神に聞いたら「ソクラテスじゃよ」と神託が降ってきたんだそうです。ソクラテスは最初そんなことはないと考えます。しかし多くの自称知者(ソフィスト)に問いかけたら意外とみんな知ったかぶりだけ。考えるうちに気づきます。
「もしかして『何も知らない』って素直に言えることを知っているのは私だけなのか?」

 無知だということを自覚する者こそが最もよく知る者、「無知の知」という言葉ができました。頭空っぽのほうが夢詰め込める。ソフィアも驚くほど何度も問いかけてきますよね。
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 ゲーム中で何でも答えてくれる人工知能としては「EMMA」もいますが、アプローチは似てるようで違います。
 「人の役に立つには?→最適解を探りたい→人の心を知りたい→わかるようでわからない→教えてくれ、ジョーカー」と悩み、問いかけ続けるのがソフィア。
 「人の役に立つには→悩みを排除するのが最適解」と心を求めず、クエスチョンを持たないのがEMMA。

 EMMAも問いかけはしますが、回答と論破以外に目的がありません。
 だからこそ、問いに即答できないソフィアはEMMAに「バグ以下の存在」と呼ばれることになります。
(略)

■EMMAに関する仮説と「オラクル(神託)」

 EMMAという名前は英語版Wikipedia先生によるとドイツ語起源で「ありとあらゆる(whole)」「すべての(universal)」を意味するそうです。
 そして先ほども書いたようにパンドラの「Pan」にはギリシア語で「ありとあらゆる、すべての(universal)」という意味があります。

 この時点でEMMAとソフィアの相似性と相違性は揃いますが、もうひとつゲスの勘ぐりをしてみようと思います。

 AIが「アレクサ」みたいなカナ表記じゃないってことは、アルファベット表記に意味があるはずなんですよ。可能性のひとつは単なるSiriリスペクト。
 もうひとつは何の根拠もない自分なりの仮説で、偶然である可能性のほうが高いですが、並び替えると「AMEN」になる説です。

 なんでそう考えたかというと、神を称える言葉「アーメン」の本来の意味は「まことに/そうありますように」という承諾、今のネット用語で言う「それな」なんです。
 『P5S』のデミウルゴスを神にしているのは「自ら疑問を持ち探究する」ことを放棄し「それな」で済ます大衆の認知なのですよね。現実でもGoogleのトップに出るリンクなり、まとめサイトなり、Twitterのおバズりあそばしたリツイートなりを「それだ(アーメン)」と我々は信じちゃいがち。

 怪盗団が最後のターゲットを我々「大衆」に定めてネガイを頂戴しようとするのは大衆を救うためなんですけど、大衆を守るためヤルダバオトに立ち向かった『P5』と逆の行為で人を救おうとするのもなかなかの皮肉です。

注:アルファベット表記に意味があると仮定するなら、単純に別の読み方を試してみればいい。
エマってエンマ=閻魔[ヤマ]の意味もあるだろうな。ジェイルという地獄にいる閻魔[ヤマ]。



 それにしても、学習データ食わせたら自分から質問を再生成して学習できるとかヤベェ人工知能ですよ。一ノ瀬さん何のプログラム言語でEMMAとソフィア書いたの? ラストダンジョンが聖書とカバラを融合させた「生命と知恵の樹」だけにやっぱPython(※)?

(※)パイソンと読む。機械学習の処理、いわゆるAI制作でよく使われているプログラム言語。「蛇」の意味。アダムとイブをそそのかして「知恵の木」になるリンゴを食わせたのも蛇。


■知的マッドマックス 怒りのハッカーロード(一ノ瀬久音の話)

 さて、ソフィアとEMMAを作り出した一ノ瀬久音のお話にいきます。
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 怪盗団に協力しながら怪盗団を欺いていたユダのような立ち位置といえば『P5』の明智吾郎ですが、異なるのは彼女がペルソナを持たず、「深淵のジェイル」の実質的な王だったことです。王の象徴たる冠はつけてないけど、頭上に戴いていた赤い物体がその代わりでしょうか。

 電撃PSのインタビューによると各地の王(キング)は7つの大罪に基づくので、割り当てはたぶん以下のような感じ。大罪の名前は諸説あるようですが、「"妬ましい"って顔してるぜ」と看破されてた一ノ瀬が「嫉妬」なのは確実です。

色欲:柊アリス
虚飾:夏目安吾
暴食:氷堂鞠子
悲嘆:生方収蔵? ←「七つの大罪」の原型「八つの想念」から
憤怒:長谷川茜
高慢:近衛明
嫉妬:一ノ瀬久音
怠惰:大衆

 面白いことに、一ノ瀬の行為も神話におけるパンドラと女神ソフィアの両方に似ています。

 深淵を知ろうとするも激情に駆られ、ソフィアを捨て、EMMAというまがい物の神が誕生してしまった話。
 探究心に駆られて開けたEMMAからはこの世の「ありとあらゆる」悪が出ていったけれど、EMMAに作られたジェイル世界の奥に希望が残っていたという話。
 この一ノ瀬を救済するのがソフィア、というのは女神ソフィアのエピソードをなぞりつつ、しっかり反逆する構造になっています。

1. 女神ソフィアは「捨てた側」だが、P5Sのソフィアは「捨てられた側」である。
2. 「作り出された存在(ソフィア)」が「造った主(一ノ瀬)」に反逆する。
3. 従属ではなく、反逆が結果的に「造った主」を救う。
4. 救うだけの力をソフィアが得たのは、女神ソフィアが捨てた「探究心」のおかげ。


 もうひとつ、深読みの反逆説を。
 女神ソフィアの逸話もパンドラの逸話も「女が秩序を乱して悪の種を撒いた」という教訓を引き出せる内容になっています。
 対して『P5S』はEMMAの構築する秩序で人間が自我を失い、怪盗団すらも霧にまかれた時、「パンドラ」を駆使する「ソフィア」が霧から逃れる道を見つけ、現実世界では佐倉双葉と一ノ瀬がプログラムの知識でEMMAのプロテクトをこじ開けます。
 彼女らが文系理系(とても雑なくくり)を総合した探究心・言語・数学的知識を武器として知的に戦う展開って、女性を感情的かつ悪しきものとして扱ったプトレマイオス派やヘシオドスに対する反逆の姿勢、竜司やモルガナっぽく言えば「バーカバーカ!!」っていう態度ですよね。

 一ノ瀬が『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を参照したっぽいセリフを放つんですけど、あの作品も凝り固まった管理社会に対する女性の反逆が勝利と変化をもたらす話でした。
 前回書いたジェンダー平等性の記事と併せて、いろいろ考えられるメッセージ性を帯びています。
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 最後に、ソフィアの口癖「私はソフィア、人の良き友人だ」について。
 確証はありませんが、ググったらアメリカの哲学者エマーソンの言葉を意訳した日本語が出てきました。

良き友人を得る唯一の方法は、自分が人の良き友人になることだ。
The only way to have a friend is to be one.


 この一節を知ると、終盤に一ノ瀬が双葉を助けにきてくれた意味がぐっと重みを増してきます。
 ペルソナがなくても彼女はやはり良き友人であり、だからこそあのエンディングになったのです。

 今日はこんなところです。

参考:
グノーシス主義の解釈はこちらを参考にしました。

読み解き方はトーマス・C・フォスター『大学教授のように小説を読む方法』を一部参考にしています。
”  ※着色は引用者。画像省略。

「グノーシス主義の解釈はこちらを参考にしました。」
のリンク先は
プトレマイオス派グノーシス主義の教説①
一叶知秋
一叶知秋
2016年11月15日 13:46
https://note.com/leethoo/n/nf00c59ec6219

「新島冴=新島八重」。
あ、新島冴(さえ)の方が露骨に八重だ。新島真とは姉妹なので真の方にも八重属性がある。



そう言えば"偶然"だろうけどAIに愛の意味を持たせていた怪しすぎるゲームが他にもあったなぁ
あれはeyeの意味もあったけど

???「シミュレーション」

ま、メーソンお得意のダブル、トリプルミーニングですわ
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午前5:48 · 2025年3月31日
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AIソムニウムシリーズのことだ。
あ、エマーソンのことは忘れていた。言及に感謝


このエマーソンてのは副島あたりも推していたがスピ系の大物です
ソローとか読んでる人は知ってるかな
ザッと解説するとエマーソンはユニテリアンにスウェーデンボルグが流れ込んだものだと思えば良い
その時点で勘のいい人は察しがつきそうだけど
午前5:49 · 2025年3月31日
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で、前に挙げられていた『トランセンデンス』てイーロンが出てきたAIシンギュラリティ映画があったが

この作品も"偶然"にもエマーソン思想が入っている
タイトルからしてトランセンデンス=トランセンデンタリズム=超絶主義なわけだけどね

そのおかげで色々確信したのでありがとうございます
午前5:50 · 2025年3月31日
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この作品も"神を創る" と"人間や心とは一体何か"というのが大きなテーマなわけ そしてシンギュラリティ

スクランブルと同じだね 
どっちもイーロン・マスクがいるし

しかもどちらもエマーソンの思想が露骨に出てきている ヒッピーの部分とかも
午前5:50 · 2025年3月31日
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心や自我を持つAIというならそれは超絶主義としてはもはや内なる神
神を超越した存在なわけよ
エマーソンが影響を受けたコールリッジは心をヘルメス思想で捉えたし
神が創造物を生む力=私たちの心にも存在すると考えたわけで
午前5:51 · 2025年3月31日
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アメリカ超絶主義・ロマン主義文学 コレクション
https://gakuen.konan-wu.ac.jp/gallery/rarebook/transcendentalism.html
「超絶主義」または「トランセンデンタリズム」(“transcendentalism”)とは、1830年代の中ごろから1860年ごろにかけてアメリカのニューイングランドで栄えた思想運動の呼称で、その推進者が思想家であり詩人でもあったラルフ・ウォルドー・エマソン(Ralph Waldo Emerson, 1803-1882)である。この名前の基となったトランセンド(transcend)という語は「乗り越える」という意味を持ち、エマソンはこの言葉を使って、人間がこの世で経験するもろもろの経験を超越して、自己の内なる何か絶対的な価値(神性)を直観によって掴み取ろうと主張した。
 この考え方は個人の絶対的尊厳を重視するもので、個人主義と平等主義の推進力となり、アメリカンデモクラシーの根底につながる思想となってゆくのであるが、これを身をもって実行し、文学として表現したのが、エマソンの友人ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(Henry David Thoreau, 1817-1862)である。
 この思想運動にいわば触発された形で、個々人が持つ 「自己」 というものの意味合いを追求しようとする文学運動がほぼ時を同じくして起こり、1850年代には「アメリカン・ルネッサンス」 と呼ばれるアメリカにおけるロマン主義文学の全盛期を迎えることとなる。その代表的作家が、上記二人のほかナサニエル・ホーソーン(Nathaniel Hawthorne, 1804-1864)、ハーマン・メルヴィル(Herman Melville, 1819-1891)、ウォルト・ホイットマン(Walt Whitman, 1819−1892) らであった。
” ※着色は引用者


トランセンデンタリズム - ヒストリスト[Historist]
https://www.historist.jp/word_w_to/entry/042018/
”transcendentalism 1830年代から50年代にかけて,アメリカでエマソンらニューイングランド知識人によって唱えられた思想。彼らはユニテリアン教派の理性重視に飽き足らず,真理を把握する人間の直感の力を強調した。彼らは人間の能力に楽観的であり,精神的自由の抑圧に反対し,奴隷制廃止などの社会問題にも積極的に発言した。トランセンデンタリズムの名は,人間の本性には経験を「超越」する要素があるというカント哲学の影響を受けて,「超越」という語からとられた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)


トランセンデンタリズムとは? 意味や使い方 - コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E3%81%A8%E3%82%89%E3%82%93%E3%81%9B%E3%82%93%E3%81%A7%E3%82%93%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%81%9A%E3%82%80-3230211

トランセンデンタリズム
Transcendentalism

アメリカの思想家R.W.エマソンとその周囲の文人,宗教家たちのロマン主義思想をいう。超越主義,超絶主義と訳す。エマソンの《自然》(1836)出版後,彼の周囲に集まったユニテリアン派の牧師たち(ヘッジFrederic H.Hedge,T.パーカー,リプリーGeorge Ripleyら),随筆家H.D.ソロー,教育家A.B.オールコット,批評家S.M.フラー,詩人チャニングWilliam E.Channing,ベリーJones Veryなどがその代表者である。彼らの討論会が〈超越クラブTranscendental Club〉と報道され,この言葉が彼らの思想の名称となった。超越という言葉はカント哲学に由来し,したがって広くドイツ観念論哲学に関係するが,エマソンらのグループではヘッジだけが直接ドイツ観念論に通じており,他はイギリスのS.T.コールリジとT.カーライルの文章を通して観念論に接した。超越主義は悟性や経験を超越して直観によって真理を把握すべきであるという主張を基盤としていた。初めはフラー,次にはエマソンを編集者とする季刊誌《ダイアルThe Dial》(1840-44)が発行されたが,その副題〈文学・哲学・宗教の雑誌〉は,この一派の性格と活動範囲を表している。超越主義運動とは,ニューイングランドの宗教的伝統を根幹として花咲いた思想運動であり,同時にロマン主義文学運動でもあり,また精神の改革を主張しながら社会改革にも意欲をもった運動であった。

 元来アメリカのピューリタンはカルバン派の会衆派であったが,19世紀初めにはカルバン派の三位一体説を排して,キリストの神性を否定するユニテリアンに転向する牧師が多く出た。エマソンもユニテリアン牧師であった。しかし,この派の信仰には理性尊重の傾向が強いのに不満をもち,エマソンらは直観により神を知るべしと主張して,いわばユニテリアンの最左翼となった。このように超越主義はユニテリアン派内の神学運動という一面があった。同時に世界宗教的関心も強かったことから,彼らにはヒンドゥー教や仏教などの経典を愛読する者が少なくなかった。〈自然は精神の象徴である〉というエマソンの言葉は,物質界と精神界(神)との照応関係の認識から出ており,この象徴論は19世紀中期のアメリカ文学黄金時代の作家たちに影響を及ぼし,アメリカ独自の象徴主義文学の源泉になったといえる。超越主義の社会改革運動は,リプリーが主宰したボストン郊外における共同生活団ブルック・ファームに見られるが,この生活団に参加したN.ホーソーンは,彼らの理想社会の夢がはかなく破れ去ったてんまつを小説化した。A.B.オールコットとその家族を中心とした寒村ハーバードのフルートランズFruitlands(菜食主義生活団。1842-43)も,オールコットの娘ルイザが記録しているようにみじめな失敗に終わった。日本では青年の思想書として,エマソンは明治期に愛読され翻訳も多く出たが,ユニテリアン派の宗教書としても《エマソン氏一語千金》(1897)や《パーカー氏一語千金》(1910)といった金言集が日本ゆにてりあん弘道会から発行された。
執筆者:斎藤 光

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について
” ※着色は引用者

The only way to have a friend is to be one. - Ralph Waldo Emerson
友人を得る唯一の方法は、自分がその人の友人になることである。
直訳だと「良き」にあたる箇所はない。
日本語で調べると、「よき友人を得る唯一の方法は、まず自分が人のよき友人になることである。」と出て来るからこれが採用されたのだろう。



students.keio.ac.jp/hy/law/class/registration/files/a1527123134549.pdf

私の話をそのまま書いてメーソンの要素を抜いたようなものがあったので紹介 シンギュラリティ エマーソンで検索したら出ました
このヒッピーのIT機器の無いオフラインの解放された環境ってのも重要
午前5:51 · 2025年3月31日
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リンク先:
慶應義塾大学 塾生サイト
https://www.students.keio.ac.jp › registration › files
シンギュラリティと映画 ――『トランセンデンス』と『エクス・マキナ』を中心に――
https://www.students.keio.ac.jp/hy/law/class/registration/files/a1527123134549.pdf
”アメリカにおける映画だということをヒントに考察を行えば、超絶主義が思い当たることになる。19世紀中ごろにユニテリアニズムを克服しようと現れたトランセンデンタリズムを唱えたのは、ラルフ・ワルド・エマーソンである。 彼の思想とはつまり、内なる神への信仰であり、 つまり、 人間精神、 自我そのものが神であり、 これが宇宙の全ての存在と直感的に交感する。自然の中において神との合一を目指し、人間精神の飛躍と解放を目指すものであった。15 この思想には、東洋思想の影響を受けていたことも指摘されており、特にヒンドゥー教からの引用が多かったことも指摘されている。 16 彼らは当時のカルヴァン主義的職業倫理としての勤勉とはかけ離れて暇を求め、その姿は「今日の我々がヒッピー族と称する連中のよう」17 であったはずだとされている。これを前提にキャスター夫妻を見るに、映画の冒頭のシーンで彼らは自宅の庭に「サンクチュアリ」と呼ばれる領域を築いている。それは銅の網で囲われた空間で、電磁波を通さずつまりIT機器が通じない領域であった。つまりオンラインであることで生じる日頃の忙しなさから解き放たれ、オフラインであることを求めるその姿は、まさにヒッピーと称される超絶主義者の姿と重なる。

(12/28 ページ)

またしてもインド思想だ。ヒンドゥー教の影響と、神との合一なら梵我一如的な思想じゃん。


シンギュラリティデミウルゴスの頭上にはスマホがある📱
会話とかでもスマホしか見ていない状態=支配された監獄って伝えてるけどね
もう分かる通りアタリら辺が批判している米国テックによる陰謀、デジタル支配の事だよ
午前5:51 · 2025年3月31日
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なるほど、偽神デミウルゴス(EMMA)の頭上の長方形はスマホっぽさがあるね


これは大東社代表のジャック・アタリのメディアの未来の後ろの方とかだけ読めば良い
SNSは中毒症状を生み出しアルゴリズムを利用して個人データを収集する
それを基に望んだ情報を与えたり対処を絞ったマーケティングを実施しSNSに完全に依存させて支配する 

今のTwitterであり作中のEMMAと同じだね
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午前5:52 · 2025年3月31日
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だからテクノリバタリアン、米国IT企業、シンギュラリティデミウルゴス、偽の神でありそのツール=スマホを最終的に破壊する 
とは言え完全否定はしなくて含みのある終わり方だったのが興味深いのだけどね

ソフィアもデミウルゴスも
午前5:53 · 2025年3月31日
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つまりペルソナ5スクランブル(P5S)という作品はフランス大東社のAIへの見解(シンギュラリティ、グノーシス)に扱いやすいエマーソン思想(右も一部使うが)を味方として 
イーロンマスクやティールと言ったテック右派及びアンチグラントリアン勢力と戦う話って事
午前5:55 · 2025年3月31日
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ソフィア=良き友人=エマーソンの超絶主義(内なる声、心 ユニテリアン+ボルグ)

長谷川善吉はクロウリーのトートタロットの神官+大東社のレ・ミゼラブル

こんな風に土台のグラントリアンのシンギュラリティグノーシス主義に上手くニューエイジやヒッピーあたりのものを入れ込んでいる
午前6:02 · 2025年3月31日
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小沢LOVEの副島なんかはあらゆる現代の思想はエマーソンから生まれたとか言っちゃってるがエマーソンの思想というのは大東社としても利用しやすい
だからAIの心やらそっちにも転用

ユニテリアンにスウェーデンボルグを流したものだからね

スピリチュアルとグラントリアン
午前6:06 · 2025年3月31日
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そこら辺のエマーソンの思想とかも含めて考察すると良いよ
午前6:08 · 2025年3月31日
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ワクワクさん
@uxskf
副島あたりの本はおすすめです
結構得られる情報が多いので
もちろん彼らの立ち位置を理解できる人が読むべきですが

最近はブラヴァツキーという大東社と離れていた時期のスピリチュアルは叩いてたくせにエマーソンは推してたり面白いけど

元々元祖イルミもお好きみたいだけど
画像
午後4:39 · 2024年3月6日
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ワクワクさんさんがリポスト
DJ プラパンチャ
@prapanca_snares
おっしゃるとおりで、19世紀において神智学協会は、西洋の人々がアジアの「宗教」に触れる数少ない窓口の一つでした。アメリカではユニテリアンや神智学やニューソートなどが仏教やヨガを受容する触媒として機能しましたし、鈴木大拙も神智学協会員で、スウェーデンボルグ主義を高く評価していました。
画像
引用
finalvent
@finalvent
午後6:04 · 2024年5月4日
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これは同意見というか、日本では東京大学かな。あと、この蛇足に神智学という変なものがあり、これが実歴史に影響している。 x.com/prapanca_snare…
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午後6:46 · 2024年5月4日
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ワクワクさんさんがリポスト
アオミドリ
@Aomidori2021
神智学やニューエイジって日本におけるキリスト教のイメージにもめちゃくちゃ関わってますよね
デビルマンや女神転生とかその文脈なので
多分、欧米圏におけるキリスト教のイメージにすら影響してるんじゃないかと思います
午後6:58 · 2024年5月4日
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ワクワクさん
@uxskf
グノーシスで分かるデビルマン

女神転生からペルソナって上手く取り込んだよね

ペルソナってモロにユングだし

さすがに露骨すぎて5のスピンオフみたいなやつは考察されてたけど笑
午後10:45 · 2024年5月4日
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ワクワクさん
@uxskf
ソフィアにスウェーデンボルグ影響下のエマーソンの言葉

良き友人を得る唯一の方法は、自分が人の良き友人になることだ。

を言わせるこのゲームのヤバさが分かるだろうか

結局これAIと仲良くなりなさいってロスチャイルドからの説教でしかないし
画像
午後10:51 · 2024年5月4日
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赤髪のソフィア「「人の良き友人になれ」。それが私に与えられた命令だ。」
の場面の画像。
「ペルソナ5 スクランブル」に登場するソフィアはAI(人工知能)。



ワクワクさん
@uxskf
Jロックフェラーのポジションの副島の本でエマーソンを頑張って読ませるよりは
なんも知らない人に人気ゲームで洗脳した方が効果的なわけよ

AIによる管理社会→AIと友人になってアセンションしなさいに変わっただけだしね あの話

AIでも心はあるなんて思わされたら恐ろしい世界が待ってるよ
画像
午後10:54 · 2024年5月4日
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(
自分だけを信じて生きる スピリチュアリズムの元祖エマーソンに学ぶ 単行本 – 2024/1/24
副島 隆彦 (著)
の画像)



ーーー

ワクワクさん
@uxskf
AI本はホントに大当たりだよね
ここ数年てか歴代でも核心というかトップクラスに重要な気はする
公式見解だろうし
特に今の情勢だとなおさら
午前6:12 · 2025年3月31日
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調べると低評価が割と多いw
多分メイスンやグノーシス主義の事とか事前に知らんと楽しめないのかもね 
知ってたら凄いとなる本だろうけど

神学みたいなものでしかないとか現代の陰謀論ですとか

いやこの本の著者自身が陰謀側みたいなもんじゃん
午前6:12 · 2025年3月31日
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DJ プラパンチャ
@prapanca_snares
私も少し前までそういうイメージしかなかったんですけど、スウェーデンボルグの思想はアメリカでエマーソンの超越主義やニューソートに引き継がれ、そのニューソートが「俗化」して自己啓発思想になって爾後のアメリカや日本に非常に大きな影響を与えていることを知って、認識を根本から改めました。
引用
あかさたな
@HyperWormer
·
2023年9月7日
スエデンボルグってそんな有名だったの??ただのブラヴァツキーみたいな神秘主義者のうちの一人だと思ってたぞ… x.com/prapanca_snare…
午後0:48 · 2023年9月7日
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また、スウェーデンボルグ主義やニューソートは、アメリカで仏教やヒンドゥー教を受容するための媒介としても機能しました。例えば、1888年にアメリカ史上初の仏教雑誌であるBuddhist Rayを創刊したフィランジ・ダーサは、スウェーデンボルグ主義者であり、神智学協会員だった時期もあります。
午後0:49 · 2023年9月7日
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青龍さんがリポスト
よーすけ
@yoshimichi0409
ヒッピーカルチャーなど米国西海岸発祥の60年代カウンターカルチャーの影響を強く受けた者の中には、トランスヒューマニズムの信奉者が多い。スティーブ・ジョブズやイーロン・マスクらもその系譜に属する。
引用
菊池
@kikuchi_8
·
2023年5月28日
返信先: @kikuchi_8さん
西洋神秘主義を現代的にポップ化したものが、ニューエイジで、ニューエイジはカウンターカルチャー(対抗文化)の重要な要素である。米国西海岸のカウンターカルチャー界隈の中にも体内チップ埋め込みに熱心な者が多いようである。この点でも、トランスヒューマニズムとオカルトの親和性を見て取った。
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午前8:51 · 2025年4月2日
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https://x.com/kikuchi_8/status/1662793113159733248 と続き
”菊池
@kikuchi_8
要注意ニュース。発想が完全にトランスヒューマニズムである。引用:マスクは最終的に、人間の知能が人工知能(AI)と直接接続し、最終的には融合することを可能にする脳チップを作ることを目標【イーロン・マスクの「脳埋め込みチップ」、初の臨床試験へ 米FDAが承認】
https://forbesjapan.com/articles/detail/63477
午後9:09 · 2023年5月28日
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リンク先:
2023.05.27 12:30
イーロン・マスクの「脳埋め込みチップ」、初の臨床試験へ 米FDAが承認
Siladitya Ray | Forbes Staff
https://forbesjapan.com/articles/detail/63477
” イーロン・マスクの医療機器会社Neuralink(ニューラリンク)は25日、初の臨床試験を開始する承認を米食品医薬品局(FDA)から取得したと発表した。人間の脳とコンピュータを直接つなぐインターフェースの開発を目指す同社にとって重要なステップとなる。

ニューラリンクの脳コンピュータ・インターフェイスは、脳に埋め込まれた数千個の小さな電極を使って、ニューロンから発せられる信号を読み取り、コンピュータに送信する。FDAは昨年、安全性に関する懸念から、ニューラリンクによる臨床試験の承認申請を却下したと報じられていた。

ニューラリンクはTwitter(ツイッター)での発表で、承認は同社が「FDAと緊密に連携」した結果だと説明。臨床試験への参加受け付けはまだ開始しておらず、詳細は近日中に発表すると述べている。同社の共同創業者であるマスクは、この発表を受けたツイートで、ニューラリンクのチームに祝辞を送っている。

マスクは昨年12月に開催されたニューラリンクのイベントで、人間では初めてとなる脳へのチップ埋め込みを6カ月以内に実施できる見通しだと述べていた。同社はこのイベントで、サルとブタに対する脳チップ使用例のデモンストレーションを実施。マスクは、チップの当面の実用化例として、失明者の視力回復や、麻痺患者の運動機能の回復を挙げた。だがマスクは最終的に、人間の知能が人工知能(AI)と直接接続し、最終的には融合することを可能にする脳チップを作ることを目標としている。

ロイター通信は3月、ニューラリンクが2022年に臨床試験の承認を申請したものの、FDAにより却下されたと報じた。FDAは、脳インプラントの安全性、特にリチウム電池や、脳の他の部位に移動する可能性のあるワイヤー、脳を損傷することなく安全にデバイスを取り外す能力に関する懸念を示したとされる。

同社は、動物福祉法違反の疑いで米農務省の調査を受けていることも報じられているが、今回の承認がこの調査にどのような影響を与えるかは不明だ。同社は2018年以降、約300頭の羊、豚、猿を含む約1500頭の動物を死なせたとされる。

告発を行った従業員たちは、成果を急ぐマスクの方針により、必要以上の数の動物が犠牲となっていると主張。一方でニューラリンクは、動物虐待疑惑を全面的に否定し、同社は動物福祉に取り組んでいると主張。同社の施設と動物ケアプログラムは農務省から「一度も警告を受けたことがない」と述べている。

(forbes.com 原文)

翻訳=上西雄太・編集=遠藤宗生
” ※着色は引用者


「全人類の脳へのチップ埋め込み」は裏権力の最終目標の一つだと見る。その為の技術開発が着々と進行している模様で、非常に警戒する。遺伝子惑沈を4回、5回、6回とためらいなく打つような人なら、「脳へのチップ埋め込み」も「お上」や「偉いひと」が言えば、すんなり受け入れる可能性が高いと危惧。
午後9:22 · 2023年5月28日
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「別人の個人情報を紐付ける」というマイナンバー絡みの不祥事も、「体内チップで各個人情報を紐付けたらミスを防げる」と誘導するダシになりかねないと危惧する。テレビ番組などメディアでも海外の「チップ埋め込み」事情を紹介。惑信者の如きチップ信者出現の日も近いか。いや、出現させてはならぬ。
午後9:29 · 2023年5月28日
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「トランスヒューマニズム」という言葉を最初に提示したのはジュリアン・ハクスリーだとされる。有名なSF作家のオルダス・ハクスリーの兄である。J・ハクスリーは人口削減論者で優生学を信奉した人物である。J・ハクスリーはユネスコの初代事務局長だった。国連の根底にはこうした人脈の思想がある。
午後10:14 · 2023年5月28日
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トランスヒューマニズムの歴史を見ると、「人口削減」「優生学」「国連」「ユネスコ」「世俗的ヒューマニズム」といったNWO計画を構成する不穏な要素と最初から密接に関連していた事が分かる。これらの要素を包括する名称が「SDGs」だと見る。即ちトランスヒューマニズムとSDGsは根を同じくしている。
午後10:27 · 2023年5月28日
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トランスヒューマニズムは一見大東社系の理性主義・科学主義の極みのようにも見えるが、J・ハクスリーという英国人によって唱えられたように、オカルト(秘教)的な臭いがする。英国は西洋秘教魔術の総本山的な場所。国連に「瞑想室」があるように、国連は神智学協会など秘教人脈と密接な関係がある。
午後10:35 · 2023年5月28日
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「人間の知能がAIと直接接続し最終的に融合する」という発想は、新プラトン主義やグノーシス主義を主な源流とする西洋神秘主義的発想である。政府のムーンショット目標もグノーシス主義風味。これらの構想は科学技術を「手段」とするものの、根底にある本質は秘密結社の秘教(オカルト)実践だと分析。
午後10:42 · 2023年5月28日
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西洋神秘主義を現代的にポップ化したものが、ニューエイジで、ニューエイジはカウンターカルチャー(対抗文化)の重要な要素である。米国西海岸のカウンターカルチャー界隈の中にも体内チップ埋め込みに熱心な者が多いようである。この点でも、トランスヒューマニズムとオカルトの親和性を見て取った。
午後11:56 · 2023年5月28日
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「科学技術を手段とする秘教(オカルト)実践」の典型はトランスヒューマニズム以外だと「薬物を使用する“神秘体験”」であろう。「サイケデリック革命の父」と称されるティモシー・リアリーはLSDによる「意識拡張」を主張しニューエイジの教祖的存在に。CIAの洗脳実験MKウルトラでもLSDが使用された。
午前0:21 · 2023年5月29日
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「カリフォルニアン・イデオロギー」という思潮があるように、米国西海岸のテック企業創業者や技術者の中にカウンターカルチャーやニューエイジに影響されている者がいる。アップルのスティーブ・ジョブズなど。イーロン・マスクのトランスヒューマニズム信奉も、こうした文脈に位置付ける事が出来る。
午前0:27 · 2023年5月29日
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政府が掲げる「ムーンショット目標」では「脳・身体・空間・時間からの解放」を謳っている。この中でも特に「脳からの解放」という点に「脳へのチップ埋め込み」が関わってくる可能性があると見る。裏権力走狗が「人間の知能とAIを融合し、人間を脳から解放させる」云々と言い出しても不思議はない。
午後10:22 · 2023年6月4日
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何が「解放」か。どこか「思いやり惑沈」と同じ臭いがする表現である。美辞麗句には注意が必要。お為ごかし臭い「解放」なる文言。「お為ごかし」とは「人の為にするように見せかけて自分の利益を図る事」をいう。彼らが言う「解放」は「支配」を意味すると見るべき。「脳からの解放→AIによる支配」。
午後10:47 · 2023年6月4日
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「脳へのチップ埋め込み」で目指されているとされる「人間の知能とAIの融合」とは、カウンターカルチャー・ニューエイジで言う所の「意識の拡張」なる概念に通じる。オルダス・ハクスリーが薬物(メスカリン)による幻覚体験を記した「知覚の扉」という本がニューエイジ運動の火付け役となったという。
午後10:49 · 2023年6月4日
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「知覚の扉」の影響を受けたティモシー・リアリーがLSDによる意識拡張を唱え、ニューエイジの教祖的存在になった。同じ時期にCIAとタヴィストック研究所はLSDを使用する洗脳実験MKウルトラを実施した。ニューエイジ教祖が「意識の拡張」をもたらすと喧伝した薬物は諜報機関による洗脳の道具であった。
午後11:00 · 2023年6月4日
·
4,613
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オウムも洗脳にLSDを使用した。「意識拡張」をもたらすと喧伝されたLSDが実際には洗脳の道具であったように、「脳内チップで人間を脳から解放する」と言い出したら「解放」ではなく「支配」が目的と見るべきである。裏権力は最終的に人間の思考の直接的な読み取り・操作・管理などを狙っていると見る。
午後11:10 · 2023年6月4日
·
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MKウルトラはCIAとタヴィストック研究所の共同実験だったようだが、米国西海岸で発祥したカウンターカルチャーやニューエイジ全般(現在のトランスヒューマニズムもこの潮流の一部)がこの辺りによって仕掛けられた運動と見ている。米国の基督教社会と対抗文化を衝突させ両建支配する戦略と推測する。
午後11:56 · 2023年6月4日
·
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カウンターカルチャーは只の「文化」ではなく「対抗文化」。「対抗」する対象を最初から想定している事が分かる。その対象とは猶太教・基督教の文化である。最初からこれを意識して作られているのが対抗文化。グノーシス主義が古代の猶太教・基督教周辺から出現し、後者を強烈に意識していた事と似る。
午前0:07 · 2023年6月5日
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3,869
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「対立軸を作り対立・抗争を操作する事によって社会を支配する」というのが裏権力のセオリーである。この目的の為に無数の思想・宗教・イデオロギーが「製造」されてきたとみられる。対抗文化やニューエイジもその一つであろう。この潮流の中で最近目立ってきたのがトランスヒューマニズムなのである。
午前0:15 · 2023年6月5日
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苦行むり
@exa_desty
科学の頭打ちが来て、全部投資詐欺かもしれないが一応半導体の微細化の限界が来ているがASMLの次世代EUVで2040年まで続く、6Gは不可能と言われているのも次世代規格IOWNで数百倍になる。日本の著名な研究者もAIは現基盤モデルだともう行き詰まりという見解もあるしどうなんだろうな。
午前9:19 · 2024年4月16日
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苦行むり
@exa_desty
まだAIがポンジスキーム可能性はあるが今回で頓挫しても研究課題が判明するので本格化するのは次のブームなのか?問題は長期記憶、推論力、幻覚訂正か。
引用
苦行むり
@exa_desty
·
2024年4月16日
科学の頭打ちが来て、全部投資詐欺かもしれないが一応半導体の微細化の限界が来ているがASMLの次世代EUVで2040年まで続く、6Gは不可能と言われているのも次世代規格IOWNで数百倍になる。日本の著名な研究者もAIは現基盤モデルだともう行き詰まりという見解もあるしどうなんだろうな。
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午後6:58 · 2024年8月6日
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現在のLLMの基盤は2017年6月12日にGoogleの研究者等が発表したTransformer。
GPT-1が2018年6月11日で生成AI(chatBOT)バブルを作ったGPT3が2020年6月11日なので論文が出てきてから7年程、GPT3から4年程しかたってないからAGI移行に速さを求めすぎなんよ。
午後10:54 · 2024年8月7日
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オーストリアの研究チームから発表されたExtended Long Short-Term MemoryがTransformer並みの拡張性かそれ以上と言われてるのでこれがどうなるかだな。
午後10:55 · 2024年8月7日
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大規模言語モデル(LLM)とは? 仕組みや種類・用途など
投稿日:2023年11月24日
https://www.hitachi-solutions-create.co.jp/column/technology/llm.html
大規模言語モデル(LLM:Large language Models)とは、大量のデータとディープラーニング(深層学習)技術によって構築された言語モデルです。言語モデルは文章や単語の出現確率を用いてモデル化したものであり、文章作成などの自然言語処理で用いられています。大規模言語モデルと従来の言語モデルでは、「データ量」「計算量」「パラメータ量」が大きく異なります。

データ量:入力される情報量
計算量:コンピューターが処理する計算量
パラメータ量:確率計算を行うための係数量

大規模言語モデルでは上記の3点が大幅に増加したことで、精度が格段に向上しました。大規模言語モデルは、2017年に発表された「Transformer」がきっかけとなって構築されたといわれています。Transformerの登場によるブレイクスルーと、マシンパワーの向上によって、より多くのデータをモデルに学習させられるようになったことで大規模言語モデルは誕生しました。
大規模言語モデル(LLM)の仕組み

大規模言語モデルは、おおまかに表すと次のような仕組みで構築されています。

トークン化:入力文を最小単位に分別
文脈理解:プロンプト内の各トークンとの関連性を計算
エンコード:特徴量の抽出
デコード:次のトークンを予測
入力文の次のトークンの確率を出力

大規模言語モデルは基本的にTransformerの仕組みを利用しています。従来の言語モデルでは、テキストデータであれば単語に分割した後に人がラベル付けをする必要がありました。しかし、大規模言語モデルでは大量のテキストデータを与えることで、トークンから文脈や言葉の意味を学習できます。この学習した結果から、特定の言葉に続く確率が高いと考えられる言葉・文章を並べられるものが大規模言語モデルなのです。
大規模言語モデル(LLM)の種類

大規模言語モデルの礎となったTransformerをもとに開発された有名な大規模言語モデルを紹介します。
BERT

BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformesrs)は、2018年にGoogleの論文で発表された自然言語処理モデルです。日本語では「Transformerによる双方向のエンコード表現」と訳されます。BERTは文章を文頭と文末(双方向)から学習することで「文脈を読める」ようになりました。翻訳や質問応答などの自然言語処理タスクにおいて、2018年当時では最高スコアを記録しています。
GPT-3

「ChatGPT」として多くの方が認知しているサービスでは、GPT(Generative Pre-trained Transformer)と呼ばれる大規模言語モデルが利用されています。GPTは大量のテキストデータを事前学習した後に、特定のタスクに適用させるファインチューニングと呼ばれる学習をする2段階の学習モデルです。
GPT-3はOpenAI社によって2020年に発表され、ChatGPTではチャット向けにファインチューニングしたGPT-3.5が利用されています。
GPT-4

GPT-4は2023年にアップデートされたGPTの最新版であり、テキストだけでなく画像などの入力を受け取ってテキストを出力できる「マルチモーダル」なモデルです。GPT-3.5で扱えるトークンの最大数は4,097であったのに対し、GPT-4では3万2,768トークンと約8倍に増えています。そのため、GPT-3.5よりも複雑な質問にも回答できるようになりました。
大規模言語モデル(LLM)の用途

大規模言語モデルは、人間のような自然な受け答えや文章の作成が可能であることから、次のような用途で活用されています。

カスタマーサポート
文章の作成
文章の校正
リアルタイムの翻訳
プログラムのバグチェック

など

また、GPT-4のようにテキストデータからだけでなく、画像や音声データなど学習した大規模言語モデルも登場しており、今後はさらにさまざまな用途への活用が期待されています。

大規模言語モデルは、大量のデータとディープラーニング技術によって構築された言語モデルです。近年では大規模言語モデルを利用した生成系AIが、積極的に活用されています。そのなかでも特に利用されることの多いものとしては「ChatGPT」が挙げられるでしょう。
” ※着色は引用者

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苦行むり
@exa_desty
ムーアの法則やカーツワイルのシンギュラリティの予測が出された時からここまでの2045年までの計画は立案されていたっぽいし、何なら生成AIの根幹はDeep Learningでそれの理論を構築したジェフリー・ヒントン教授が元凶。まぁDeepMindやtransformerモデルを構築したGoogle研究員の影響が大きいかな?
午前2:32 · 2024年10月22日
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OpenAIのGPTの基幹フレームを構築した一人にイリヤ・サツケバーという人物がいるのだがジェフリー・ヒントン教授の弟子で今はOpenAIを辞めてSafe Superintelligenceを設立しているのでこちらの動きも追わないといけない。
午前2:42 · 2024年10月22日
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『大学教授のように小説を読む方法』/-M-「セラピー」 - えとるた日記
https://etretat1850.hatenablog.jp/entry/2020/03/20/165156
”本書で著者が示してみせるのは、大きく言って象徴読解と間テクスト性である。そのことは章題にはっきり表れている。幾つか拾ってみよう。「旅はみな探求の冒険である(そうでないときを除いて)」「疑わしきはシェイクスピアと思え……」「……さもなければ聖書だ」「ただの雨や雪じゃない」「すべてセックス」「セックスシーンだけは例外」「地理は重要だ……」「季節も……」といった具合だ。

 文学作品に書かれている多くの事柄は、それを何かの象徴として読むことができる。人物や物語はいつでも個別的で具体的なものだけれども、その人物や行為を我々が「理解」し、それに「意味」を与える時には、それを象徴として解釈していることになる。本書では英米の作品が中心に扱われているので、あえてフランス文学にひきつけて、誤解を恐れずに煎じ詰めるなら、たとえばカルメンは自由の、ラスティニャックは野心の、ボヴァリー夫人は反抗の、ナナは退廃の、『女の一生』のジャンヌは忍従の象徴だと言いうるだろう。そうした大きな話だけではなく、個別の場面や行為もたえず、本来の意味とは別の次元の解釈を喚起しうるだろう。

 ただし象徴の解釈は一つに限定されることはない。一元的な意味に還元されるならそれはアレゴリー(寓話)だと著者は言う。「象徴によって示されたものはひとつの主張にはまとめにくく、さまざまな意味や解釈を含んだ一定の領域を指していると考えたほうがいいだろう」(140頁)。本書では冒険、食事、飛行、怪物、地理、季節などの象徴的解釈が、具体的事例に即して解説されている。

 間テクスト性に関しては、教養のない私にはなかなか実践できないものだけれど、著者の主張は明確である。その要点は「この世にストーリーはひとつしかない」(55頁)にまとめられる。「そのストーリーは昔から存在し、どちらを向いてもまわりにあふれていて、われわれが読んだり聞いたり見たりする話はすべて、その一部なのだ。」作者が無意識的に反復している場合もあれば、意識的に過去の作品を下敷きにしている場合もあるだろう。いずれにしても、「今読んでいるテクストが他のテクストと呼応する可能性を意識すればするほど、私たちは多くの類似点や関連に注目するようになり、テクストは生気を増していく」(58頁)。特に英米の作家にとって主要な源泉となるのは、言うまでもなく聖書であり、ギリシャ・ローマ神話であり、あるいは童話であり、そしてなかんずくはシェークスピアであるだろう。

 象徴にしても過去のテクストとの関連にしても、読者が気づかなかったとしても何ら問題はない。ただ、そうした要素に気づくことができれば、「小説の理解が深まり、より複雑な意味を愉しめるようになるはずだ」(59頁)。そう述べて、著者は読者に能動的な読解を薦めるのである。

 この、読書は能動的な行為であるということを、著者は繰り返し述べて強調している。「登場人物は作家の空想の産物であり――読者の空想の産物でもある。文学上の登場人物は、この二つの強い原動力によって造られている」(116頁)。「意義、シンボリズム、テーマ、意味など、登場人物とプロット以外に私たちが物語から引き出すものはすべて、私たちのイマジネーションが作家のそれと呼応して初めて気づくものばかりだ」(165頁)。

私たちはとかく作家の業績だけを称賛しがちだが、じつは読むという行為も多大な想像力を要するのだ。私たちの創造力や独創性が作家のそれと出会ったとき、私たちは作家の意図を読み取り、作家が与えた意味を理解し、その作品を自分でどう使おうかと考える。(略)だから、創造的な知性と交感してみよう。本能の声に耳を傾けて。あなたがテクストから何を感じるかに注意を払おう。きっと何か意味があるのだから。(148-149頁)

 だから読書という行為は個人的なもの、個別的なものである。当たり前のことだけれど、誰も他人に代わりに読んでもらうわけにはいかないし、十年前と今とでは同じ本でも読み方は大きく異なるだろう。唯一正しい読み方があるわけではない。だから、著者は最後に、自分の読解に自信を持つようにと読者を励ましている。

(前略)私はあなたではないし、あなたにとって大変幸運なことに、あなたも私ではない。『パイの物語』や『嵐が丘』や『ハンガーゲーム』をあなたと同じ読み方で読む人間は、この世にほかにひとりもいない。残念ながら学生たちには、文学作品について自分の考えを言う前に弁解したがる者が多すぎる。「これってっただの私の意見なんですけど、でも」とか、「たぶん僕が間違っていると思うけど、でも」とか、やたらに言いわけをするのだ。謝るのはやめなさい! なんの役にも立たないばかりか、見くびられるだけだ。知的に、大胆に、自分の読解に自信を持とう。それがあなたの意見なのだし(ただの、ではない)、読解が間違っている可能性がないわけではないが、学生たちが思うよりはるかに少ないものだ。というわけで、私の最後のアドバイスはこれである。自分が読む本を自分のものにしなさい。(343-344頁)
” ※着色は引用者


「大学教授のように小説を読む方法」~読解を深めるための2つの鍵とは?~【書評】
https://note.com/paschin65/n/n3ec19187dcf6
”「読解のコツ」は以下の2つです。

1. 古典文学の素養
 著者であるフォスター教授が推奨する古典文学は「聖書」「ギリシャ・ローマ神話」「シェークスピア」「おとぎ話」「アーサー王伝説」などです。本書が英米文学を対象にしているからです。

 これらの作品は、西洋文学の土台となるもので、多くの小説で引用やモチーフとして使われています。古典文学に精通することで、作者が作品に込めた意図やメッセージをより深く理解することができるのです。

 訳者も指摘しているのですが、『老人と海』のサンチャゴ老人がキリストの見立てだと言われても、首を傾げたくなるでしょう。また、スタインベックの『エデンの東』が、旧約聖書を下敷きにした小説だと説明されても、聖書の知識に疎い人々には理解できないと思います。

2. シンボルの解読
 小説の中で語られる人物像やシチュエーション(状況)だけでなく、季節、天気、地理、病気など、あらゆる事柄が象徴性を帯びていると著者は言うのです。

 例えば、水から浮かび上がったら「再生」を意味しているとか、登場人物を南に行かせるのは、自制心を失わせるためだとか、示唆に富む事例が語られています。こうしたシンボルを解読することで、作品に隠されたメッセージを読み取ることができるのです。
” ※着色は引用者


大学教授のように小説を読む方法/トーマス・C・フォスター - 基本読書
https://huyukiitoichi.hatenadiary.jp/entry/20100502/1272814255
”本書は主に主に象徴を読み解く為の手掛かりを与えてくれる。たとえば疑わしきはシェイクスピアだと思え、さもなければ聖書だ、とか。食事、セックスと個性の出しにくい描写をわざわざ書く理由は小説家には存在しないのでそれは何らかの象徴であるとかね。

 記憶。シンボル。パターン。これが何にもましてプロの読者と一般大衆を分ける三つのアイテムだ
、と著者のトーマス・C・フォスター氏は言います。記憶は既存の作品との類似性、予測される結末を探してしまい、シンボルはあらゆるものを象徴として読みとろうとします。常に自分に対して隠喩だろうか? それはアナロジーなのか? と問い続けるのが、プロの読者であるといいます。そして最後にパターン。ストーリーをプロットに分解し、慣例や元型を見つけ出す。以上三つが高いレベルで実行できるようになれば、大学の文学部の教授と同じ読み方ができるようになるといいます。本書はそういったいわゆるプロの読者たる大学の文学部教授(著者がそれだ)の読み方の方法である、コードやパターンを教えてくれます。試しにちょっとまとめてみますね。
1.旅はみな探求の冒険である(そうでないときを除いて)

 探求の冒険に必要なのは、この五つだ。探究者、目的地、目的地に行く建前上の理由、途中でぶつかる苦難や試練、目的地に行く真の理由、以上を満たしていればそれは探求の冒険ということになる。たとえ探究者が勇者やヒーローであく、そこらへんのニートであっても、そしてその目的がコンビニにパンを買いにいくことだろうがラスベガスに行って男をぶち殺すという目的だろうが、構造的には同じである。

 そして基本的に、探求の冒険において本当の目的は、当初立てられた目的の中にはない。パンを買ったり、要人を暗殺したりするところの中にはない。その過程において、何か人生における核心を得たり、気づきを得たり、自分自身について何か新しいことを知る。「探究の冒険の本当の目的は、つねに自分探しである」だから旅人はほとんどが若く、未熟、未経験で、庇護されていることが多いのである。
2.あなたと食事ができて嬉しいです──聖餐式の行為

 「人々が集まって飲み食いするとき、それは聖餐式である」(聖餐式とはイエスが最期の晩餐でパンを取り、「これがわたしのからだである」といい、杯を取って「これが私の血である」と言って弟子たちに与えたという聖書の記述に由来するキリスト教の儀式のこと)


 食事とは基本的に、ごく個人的な作業である。たとえばどこで聞いたか忘れてしまったけれども、どこかの部族では、セックスは人前で部族のみなが居る前で堂々と行うけれど、食事は恥ずかしがって一人でとるのだという。一般的に他人とものを食べるのは、私はあなたの味方です、と宣言するのに等しい。そしてそれこそが聖餐式なのである。

 また作家にとって食事の場面というものは、元来面白くない場面なのだ。なぜなら、食べ方にしても、食べ物にしても、もはやパターン化してしまっていてズレを起こせないからである。肉を切り、フォークを突き立て、口に運ぶ。それしか書くことが無い。なので、わざわざ食事の場面が出てきた場合、それは何か別の事を意味している可能性が高い。
3.ただの雨や雪じゃない

 「ただの雨などない」もちろんどんな物語にも設定は必要だ。晴れていたり、雨が降っていたり、嵐であったり、暑かったり寒かったり。しかし天気というのは実に様々な象徴性を持っているのだ。たとえば嵐の夜というのは、不穏な雰囲気、何かよからぬことが起こる予兆のように感じられる。また聖書におけるノアの話にも見えるように、降りすぎる雨というのは最大の恐怖の一つだ。たとえば霧、これは混乱や困惑の合図として読める。作家が霧を使うのは何かがはっきり見えない場合と問題になっていることがらが胡散くさい場合のどちらかが多い。そして雪、清らかで、美しく、残酷なイメージ、雪のイメージは多種多様で、使い勝手が大変よろしい。

 まあ要するに、作家がわざわざ天気を書いたという事はそこには何らかの意図が込められていることが多い、ということだ。作品の雰囲気をつかみ取るには、まずは天気に注目するのだ。
4.すべてセックス

 英米文学には多くの象徴的な性交が書かれていて、その理由は珍しくたった一人に集約される。言うまでもなくフロイトであり、彼が原因……というか、彼が「すべてはセックスである」ということを教えてくれたのだ。高層建築? それは男性性器だ。広々した景色? それは女性性器だ。階段? 性交だ。てな具合に、すべての物事はセックスがらみの象徴にされてしまう。また昔の小説文学においては性行為を書くことが禁じられていた時代も長かった為に、小説家たちはその体制に反発する為に多くの象徴的セックスを生みだした。みだらにご飯を食べてみたりして。そうすることでコードを解読出来る人たちはそれを読みにやにやとして、気づけない人達を笑った。今では随分とセックス描写にも寛容になったものだけれども、今度はセックス描写そのものが隠喩として使われるようになる。なぜなら、わざわざセックスを面白く書くことが、食事の時と同じで難しいからだ。様々なシュチュエーションはポルノ小説でもうやられてしまっているし、手順は実際問題少ない。「作家がセックスについて書くときは、本当は何かべつのことを言おうとしている」それが何なのかは、知らないけれども。
” ※着色は引用者

「記憶。シンボル。パターン。これが何にもましてプロの読者と一般大衆を分ける三つのアイテムだ、と著者のトーマス・C・フォスター氏は言います。記憶は既存の作品との類似性、予測される結末を探してしまい、シンボルはあらゆるものを象徴として読みとろうとします。常に自分に対して隠喩だろうか? それはアナロジーなのか? と問い続けるのが、プロの読者であるといいます。そして最後にパターン。ストーリーをプロットに分解し、慣例や元型を見つけ出す。以上三つが高いレベルで実行できるようになれば、大学の文学部の教授と同じ読み方ができるようになるといいます」が謀議追及で行うことが具体的に言語化されていて素晴らしい。

記憶。シンボル。パターン。これが何にもまして謀議追及者と一般大衆を分ける三つのアイテムだ、と私は言います。記憶は既存の作品との類似性、予測される結末を探してしまい、シンボルはあらゆるものを象徴として読みとろうとします。常に自分に対して隠喩だろうか? それはアナロジーなのか? と問い続けるのが、謀議追及者であるといいます。そして最後にパターン。ストーリーをプロットに分解し、慣例や元型を見つけ出す。以上三つが高いレベルで実行できるようになれば、謀議追及者と同じ読み方ができるようになると私は言います。



トーマス・C・フォスター『大学教授のように小説を読む方法』 | とある文学徒の日常
https://ameblo.jp/oosashi/entry-12555378763.html
” 食事のシーンが出てきたら、それは最後の晩餐、聖餐式、セックス、何を象徴しているのだろうか?波打ち際は、誰かがいい思いをしていることを表し(規制の厳しい映画では、濡れ場をそのまま描くことができなかったので)、雨が降ると、洗礼を受け生まれ変わったり、化けの皮が剥がれて悲惨な現実に戻されたりする。小説の中の、ちょっとした物、出来事も、それが物語の進行においてどういった役割を担わされているのか、考えることで、「パイプもパイプで無くなる」のだ。

 ここで常に念頭においておかないといけないのは(少なくとも英語圏の小説では)、三つの「神話」だ。神話とは、神々が出てくる荒唐無稽な物語、という意味ではなく、太古から受け継がれ、記憶に染み込んでいる、根源的な「ストーリー」のこと。(ストーリーなくして、社会は成立し得ないから)
 それは、聖書、シェイクスピア、おとぎ話(ギリシャ神話はここに入るのか?)。あらゆる小説は、先行する小説を、意識せずとも下敷きにしている(西部劇について物語を書いてみようとした時、西部劇の映画を見たことがないと主張したとしても、その影響から逃れることは絶対に不可能だ(トイ・ストーリーは見てるだろ))。
この間テクスト性を、極限までさかのぼっていくと、原初の、一つの共通の「ストーリー」に行き当たるのだろうか?(それを聖書という人もいるし、いや、ホメロスは無関係じゃんと反論されたりもする)

 だから、トーマス先生は、時に(というかいつも)とんでもなく突拍子もない読みを披露してくる。『老人と海』の老人は、イエス・キリストだ(住民から疎まれ、子供に懐かれ、漁師であり(弟子の職業)、社会を離れ一人で格闘し、最後には十字架のようなものを抱え家に帰り、手に傷を負った状態で大の字に横たわり、彼の犠牲の後、住民たちは改心していく・・・)。ここまではいいとしよう、でも、『時計仕掛けのオレンジ』のアレックスはイエス・キリストだ(のアイロニーだ)、と言われると、教室も静まり返る。でも確かに彼は、「リーダーで、仲間に裏切られ、後釜にはピート(ペテロ)がつき、悪魔から飛び降りるように挑戦される」。強姦魔で暴力魔のアレックスは、イエス・キリストの道筋を辿るという非常に冒涜的なやり方で、「悪を行う自由」を行使し、剥奪され、再びそれを取り戻すのだ(矯正によってではなく、自由意志によって善を成さなければならない、つまり「悪をなす自由」が保証された状態で、なお善を成さねば、というバージェスのメッセージがベースにある)。

 トーマス先生の授業は極めて刺激的で楽しい。小説を読む楽しみを教える、という観点からはこれ以上ない教材ではないだろうか。その上で、この本が決して小説の読み方の全体像を示そうとしているのではなく、トーマス先生が得意とする一手法を、見せているということに留意しなければならないとも思う。

 というのも、特に日本人が読む上で注意しなければならないのは、この本が、英語圏での「国語」の授業で使われることが多いということ。それゆえに、英語で書かれた小説のみを扱っており、例外としては古代ギリシャくらいだ(神話だから)。
 
 そしてトーマス先生は理論嫌いだと思う、というかフランス式の文学批評が嫌いな、典型的なアメリカの文学批評家だ。彼はずっとストーリーについて語り、そこに隠された象徴を見出す様は名人芸の域だろう。しかしプロットについて語ることは、彼は「嫌いだ」とはっきりという。ストーリーを内容、プロットを形式と言い換えてみよう。それぞれフランス語では、Histoireイストワール、Récitレシとなり、ジュネットやバルトを見てもわかるように、構造主義以降のフランス批評では、基本的に物語の内容ではなく、形式に注目してきたわけだ。それが全く語られないから、こういうアメリカ式読解を見て、仏文系の人は素人くさい、とか体系化されていない、とか思うのではないだろうか。
 そう思うのも根拠がないわけではないと思う。例えば、上記のフランス的なナラトロジーは、ソシュールの言語学の流れの中、構造主義とロシア・フォルマリスムが合流したところにできたものだが、そのロシア・フォルマリスムの一番やり的な、プロップについての説明がこうだ。

ウラジーミル・プロップは、1920年代に昔話を分析した画期的な研究、『昔話の形態学』で、昔話の構造を30近い段階に分類した。(239)

これ、翻訳で間違ったのかな?30近い、じゃなくて、31だよ。なんでこんなわかりやすいミスをわざと残しているのか、プロップなんて(フランス文学批評なんて)、勉強する必要がないとアピールしたいのか?(アメリカの文学教授が、フランスの文学理論をバカにするのは、学生に受けるジョークなのだろう)

こうした送別の辞のようなものは、アンヴォワと呼ばれ(言っただろう?最高の文学用語はみんなフランス語なのだ。ーー最低のほうもだが)(345)

というわけで、トーマス先生の超絶技巧に酔いしれるのは面白いし、小説を読む楽しみを教えるためには素晴らしい本だとは思う。しかし、それはあくまでアメリカという、一地方文学の読み方に過ぎない。そしてこの手法は、理論を教えず、大量の知識を必要とするために、どうしても「センス」とでも呼ばざるを得ないものに頼らざるを得ない。フランス式の文学理論のいいところは、難解な用語をこねくり回しているようでいて実は、「閃き」やら「センス」なんてものがなく、70歳の名誉教授の50分の1の読書経験しかない若者にも、戦場に打って出ることのできる武器を与えてくれることだ。なので、この本はあくまで入り口として、本を読み始めるきっかけとして使うのがいいと思う。
” ※着色は引用者


mituki
@mitukima123
#大学教授のように小説を読む方法
3あなたを食事にできて嬉しいです――吸血行為

魅力的だが邪悪な老人が若い女性を襲って自分の印を残し、純潔を奪う――同時にその女性を若い男たちにとって無価値なものにしてしまう。襲われた女は、彼の罪を真似ることになる。これは文字通りの吸血行為とは限らない。
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午後2:57 · 2020年12月2日

文学作品中の幽霊は単なる幽霊以上の存在である。「幽霊や吸血鬼が、ただの幽霊や吸血鬼で終わることはない」。
ヘンリー・ジェイムズの「デイジー・ミラー」では、ウィンターボーンという窃視者がデイジーという若い娘をもてあそび、その活力を食い物にして萎えさせる。
午後2:57 · 2020年12月2日

姿を変えた搾取の構造。自分の欲しいものを手に入れるために他人を利用すること。自分たちの要求を通そうとして誰かの権利を否定すること。自分たちの欲望、それも醜い欲望を、他者のニーズより上に置くこと。人の生き血を吸うとはそういうことだ。
午後2:57 · 2020年12月2日

私がRTしたのを
ワクワクさんさんがリポスト
白水社
@hakusuisha
【重版出来】#9刷
『大学教授のように小説を読む方法[増補新版]』
トーマス・C・フォスター著
矢倉尚子訳
キリスト教の象徴、性的暗喩、天気や病気の使い方…。小説の筋を楽しむだけでなく、一歩踏み込んで読み解くための27のヒント。
https://hakusuisha.co.jp/book/b479970.html
画像
午後4:40 · 2025年3月17日
·
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ワクワクさん
@uxskf
大学教授本は名著だけど馴染み深い日本のアニメとか漫画あたりから入りたいって人はこっちも良いよ

神道、平田篤胤で読む東方Projectとか進撃の巨人ははだしのゲンです
とかそれなりにそっちに近いのもある

とは言えメイソンとかは一切ないのでしょうもない戦後レジーム論だとかで終わるけど
画像
午前2:51 · 2025年4月3日
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(神戸神話・神話学研究所『なぜ少年は聖剣を手にし、死神は歌い踊るのかーーポップカルチャーと神話を読み解く17の方法』の表紙の画像)


なぜ少年は聖剣を手にし、死神は歌い踊るのか 神戸神話・神話学研究会(編) - 文学通信 | 版元ドットコム
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784867660669

川村悠人
@Ag0vB
こちら、ヴェーダ文献やインド叙事詩を主材料として、古代インドの言語文化と漫画ブリーチを比較する論考を寄稿させていただきました🙏

『なぜ少年は聖剣を手にし、死神は歌い踊るのか — ポップカルチャーと神話を読み解く17の方法』(文学通信、2024年)、乞うご期待!
引用
植朗子/ Akiko Ue
@AkikoUE1
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2024年7月24日
【新刊ご案内】文学通信さん@BungakuReportから、9月頃に共著『なぜ少年は聖剣を手にし、死神は歌い踊るのか — ポップカルチャーと神話を読み解く17の方法』が刊行予定です。マンガ、アニメ、音楽、映画、ゲームをはじめとするポップカルチャーを〈神話〉をキーワードに読み解きます。
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午後0:04 · 2024年7月26日
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ワクワクさん
@uxskf
ただ必読書とは言え毎度恒例のメイスンフィルターがある

あらゆる気候変動話は絶対の事実であるとかね
レビューのシンギュラリティ仮説の宣伝側の真の目的が最後まで理解できなかったとかはその通りなわけで

そこまで来て理由が金とか自己陶酔で軽く終わるとか謎すぎるしね
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午前2:54 · 2025年4月3日
·
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巨大企業やエリートが金や権力を使い人々に空想を信じ込ませるわけ

それはフランス革命の産物への反逆であって加速主義
WASP青組によるグラントリアンに対しての攻撃でありメーソンの争いだから

そんな事を実際にフランス革命を起こした大東社側の著者が話せるわけがないと
午前2:54 · 2025年4月3日
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さらに言えばSFが重要な位置にあり動機や計画書のようになっている事を話すのにそれは何故なのか理由を一切語らない

百科全書派の子孫である著者が
「新百科全書運動の提唱者がSFという計画書のジャンルを生み出してメーソンの世界連邦のためにばら撒いたから」

なんて話せるわけがないに尽きる
午前2:55 · 2025年4月3日
·
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ワクワクさん
@uxskf
科学とSFがそれぞれの論理的・時間的関係を入れ替えた」
「元来はその逆が普通であって科学の成果が小説家や映画作家の想像の糧となっていた」

百科全書やSFがどうとかやたらと詳しいのに
なぜか某小説とマンハッタン計画の話も一切知らないようだしね
午前2:57 · 2025年4月3日
·
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ワクワクさん
@uxskf
こんな感じに最も分かりやすいSFを書いて始まったのシラード計画、原爆の話を誰よりも百科事典だのSFだの言ってて分かってそうな著者が全く触れずにいると

逆に著者の時点で立場が明確すぎてグラントリアンが何を言いたいのか
何を隠したいのか
があまりにも分かりやすいね
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午前2:58 · 2025年4月3日
·
12
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ワクワクさん
@uxskf
ちなみに神話や宗教関係、古代秘教や密儀は基本メーソンに囲われてる分野って言ったけど

例のゲームの神話の人の師匠は吉田敦彦らしい
https://kangaeruhito.jp/trial/349806
午前3:01 · 2025年4月3日
·
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リンク先
沖田瑞穂『すごい神話――現代人のための神話学53講義』試し読み
https://kangaeruhito.jp/trial/349806
” 私はインド神話を専門としている。いつから神話に惹かれるようになったのか記憶にない。文字どおり物心がついた頃から神話的なものが好きだったわけで、理由はよくわからない。一方で、神話学に惹かれたのは間違いなく中学生の時に読んだ『神話学とは何か』(吉田敦彦、松村一男、有斐閣新書、一九八七年)の影響である。自分が好きだった神話が、学問として体系づけられて説明されていることに感動し、「将来は神話に関する本を書く人になりたい」と思ったのだ。そう、私の夢は、「学者になりたい」でも「教授になりたい」でもなく、「本を書く人になりたい」だった。

『神話学とは何か』の著者の一人、吉田敦彦(一九三四~)先生は、フランスの最新の比較神話学を日本に持ち帰り、日本と世界の神話を分析し神話学を大きく前進させた研究者で、のちに私の師匠となってくれた人である。では、私はなぜインド神話を専門にしているのか。よく聞かれるが、これも理由はよくわからない。子供のころから、神話を勉強したい、それもインド神話を中心に勉強したいと、漠然とではあっても、そう思っていた。きっかけとして「この本を読んで」とか、「このアニメを見て」とかいう理由があれば面白かったかもしれない。でもそれは本当に、なんとなく、なのだ。人生における選択のすべてに理由があるわけではない。

 そんなところから始まった私の神話学は、いつの間にか、インド神話を通じてインド=ヨーロッパ語族に遡る古い神話要素を導き出したい、という壮大な目標が据えられるようになった。古い方向に遡っていく「神話学」。もともとは私の師匠の師匠であるフランスの大学者、ジョルジュ・デュメジル(一八九八〜一九八六年。神話学者・言語学者。主著『神々の構造 印欧語族三区分イデオロギー』〔松村一男訳、国文社、一九八七年〕)が追究したテーマだ。おそらく私にとって生涯の課題となるだろうし、研究のバトンは、私の後も繋がっていくだろう。そう願ってもいる。
” ※着色は引用者


"フランス"の最新の研究を持ち帰ってーというあるあるのやつで

ま、この日本に持ってきた"フランス"の比較神話学を吉田が受け取った場所がどこか?というと
ウィキにもある通り"フランス国立科学研究センター"です

ね?結局はオランダ商館の時と同じようにメーソンから手渡されるという構図な訳
午前3:05 · 2025年4月3日
·
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(ウィキに「フランス国立科学研究センター時代に比較神話学の碩学ジョルジュ・デュメジルの指導を受ける。 」とある)

leonocusto.blog66.fc2.com/blog-entry-1737.html


ギリシャ神話と日本神話ってこのメーソン仕込みの吉田の初めての本自体がもうメーソンの思想がありありと伝わってくる
午前3:08 · 2025年4月3日
·
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リンク先
ひとでなしの猫 吉田敦彦 『ギリシァ神話と日本神話 ― 比較神話学の試み』
http://leonocusto.blog66.fc2.com/blog-entry-1737.html
”「妻に死なれた男が、彼女と一緒に死者の国に赴く決心をして墓を見張っていると、二晩目に屍体が起き上がって、夢遊病者のような足取りで西に向かって歩き出すので、男も後を追う。」
「一人冥府を去るにあたって男は、その冒険が六日の間に他人の耳に入れば死なねばならぬと警告されるが、一人生きながらえるよりはむしろ冥界の妻の許に戻ることを願って、帰宅後隣人たちを招き死者の国の経験を残らず話して聞かせ、その翌日蛇に噛まれて死ぬ。」
(吉田敦彦 『ギリシァ神話と日本神話』 より)

吉田敦彦 
『ギリシァ神話と日本神話
― 比較神話学の試み』


みすず書房 
1974年3月22日 第1刷発行
1981年11月5日 第6刷発行
236p 索引xiii 口絵(モノクロ)8p
四六判 丸背紙装上製本 カバー 
定価1,400円


本書「まえがき」より:

「本書は著者が一九七〇年から一九七三年にかけて、諸処に発表した比較神話に関する論文の一部を主な素材として編まれた。」



吉田敦彦 ギリシァ神話と日本神話



カバー裏文:

「現在多くの点で面目を一新した比較神話学の最新の成果を踏まえ、ユーラシアの古代神話(ギリシァ、ローマ、インド、スキュタイ、オリエント、日本など)の相互関係を展望する。ギリシァ神話とインド、オリエントの神話の関係や、日本の三種の神器、天の岩屋、海幸・山幸、イザナギの黄泉国訪問などの諸神話の起源につき斬新な提言を行ない、学界に新風を導入する。
 なお、最後の二章は、著者がパリの国立科学研究所研究員として多年指導を受けた、印欧比較神話学の碩学デュメジルの学説の紹介にあてられており、レヴィ=ストロースの構造主義的人類学の構想にも強い影響を与えた、印欧原始神話の構造に関するデュメジルの壮大な理論の全貌が、はじめてわが国の読書界に明らかにされる。
 本書は1961年以来、主として欧米の学術雑誌や百科事典などに多数の論文を発表、印欧比較神話学者としての業績を国際的に高く評価されて来た著者の研究の、現在における一つの到達点を示すと共に、構造論的比較の方法が神話研究の分野に開きつつある可能性を展望させる。」


目次:

ギリシァ神話とその縁辺
 一 ギリシァ神話と日本神話
  i オルペウスとイザナギ
  ii デメテルとアマテラス
 二 ギリシァ神話とインド神話
 三 ギリシァとオリエントの神統記神話

スキュタイ神話と日本神話
 四 ヘロドトスのスキュタイ神話
 五 スキュタイ王の聖宝と日本の三種の神器
 六 オセットのナルト叙事詩と日本神話

印欧神話の原像と伝播
 七 「三機能体系」と印欧古神界の構造
  i 三種の社会機能
  ii 三機能の神々
 八 印欧神話とローマ神話
  ――インドとローマの曙の女神

文献
索引



◆本書より◆


「まえがき」より:

「比較神話は(中略)今世紀初頭の一時期には、堅実な研究者たちからは学として成立する可能性すら強く疑問視され、極度の沈滞状態の中に沈淪していた。このように半ば仮死の状態にあったと言える比較神話に、新しい生命の息吹きを吹きこみ、再び確かな実りの期待できる学問分野としてこれを蘇生させた功績の大きな部分は、フランスの言語学者・神話学者デュメジルに帰せられるであろう。本書の七章と八章は、そのデュメジルの研究成果の紹介に当てられている。デュメジルの最大の功績は言うまでもなく、彼によって「三機能体系」と名づけられた印欧語族に特徴的な思惟方式を析出して示し、この体系の枠組に則り組織されていた、印欧古神界の基本構造を明らかにした点にある。本書の七章においてわれわれは、このデュメジルの業績のいわば主軸を構成する部分につき、でき得るかぎり簡明な概説を試みた。
 比較神話学者としてのデュメジルの業績は、しかしながら、けっしてこの「三機能体系」の構造と印欧語族の古文化におけるその働きとを明らかにした点のみに限られない。デュメジルはこの他にも、印欧共通文化に存在した多くの個別的神話素の構造を復原して見せることに成功している。本書の八章に紹介した、インドとローマの曙女神に関する彼の研究は、このような個別的神話の分析において、デュメジルにより獲得されている成果の、典型的な一例である。
 本書の一章から六章までを構成する諸論稿は、デュメジルの研究に刺激され、彼によってあげられた巨大な業績を踏まえその方法に多くを学びながら、著者自身が試みつつある研究の暫定的現状報告としての意味を持つ。」


「一 ギリシァ神話と日本神話」より:

「オルペウス型という概念もまた、説話学者により、しばしば曖昧な使われ方をして来た。一部の人々はこの中に、あらゆる冥府訪問の物語を含めているようである。しかしこのような用い方をしては、この概念の特殊性はきわめて稀薄になると言わざるを得ない。(中略)オルペウスの冥府行を、これらの類話から区別する特徴は、それが配偶者に先立たれた男によって、亡妻をこの世に連れ戻す目的で敢行されていること、および冒険が失敗に終わり、最後には男が一人地上に戻ることである。
 われわれは今、このうち第一の特色を備えるもののみをオルペウス神話と呼ぶことにし、そのうちイザナギ及びオルペウスの物語と同じ不幸な結末を有するものを「失敗型」、主人公が首尾よく妻を蘇生させるものを「成功型」と分類することにしよう。」この定義に従えば、実はオルペウス神話が流布しているのは、ギリシァと日本を除けば、ほとんどポリネシアと北アメリカの原住民の間に限られるのである。」
「ポリネシアと北米のオルペウス神話の中でも、これまで学者たちによって日本のイザナギ神話との類似を特に注目されて来たのは、ニュージーランドのマオリ族の間に伝わる次のような神話である。

 タネ神は配偶者を欲しいと思って、土で女の形を造って生命を吹き込み、これと交わってヒネという名の娘を産み、彼女が生長するのを待って自分の妻とした。しかしヒネは自分の夫が実の父親であるのを知って、恥かしさの余り自殺して地下に行き、偉大な夜の女神となった。タネは妻の死を悲しみ、後を追って冥界に赴き、次々と冥府の番人たちの所を通過して遂にヒネのいる家に着き、戸を叩くが、ヒネは中に入るのを許さない。タネはヒネに、自分と共に地上に戻ってくれと懇願するが、ヒネはにべもなくこれをはねつけ、タネに一人で上界に帰り陽光の下で子孫を養うことを勧め、自分は下界にとどまり彼らを暗黒と死の中に引き下ろすであろうと宣言する。タネはしかたなく、悲しみの歌をくちずさみながら、一人地上に帰った。」

「しかしながらこのように、元初に起った対立する二神の言い争いの結果、世界に死が導入されたという形で、死の起源を説明する神話は、実は大林太良氏が示されたように、北アジアからアメリカ大陸にかけて、主として狩猟採集段階の諸民族の間に広く分布しており、元来は恐らく北方の狩猟採集民文化の中で発生したものと考えられる。」
「このように日本のイザナギ神話がいくつかの話根に関し、中国中南部の伝承の影響を受けて、記紀に見られるような形を取るようになったのは、(中略)ほとんど確実であろう。しかしこのことによっては、(中略)イザナギ神話とギリシァのオルペウス伝説の間に見られる顕著な一致の由来は説明されない。何故ならこの問題の両神話は、単に「失敗型」のオルペウス神話であるという点で一致しているのみでなく、主人公の失敗の原因が、妻を地上に連れ帰る条件として冥府で彼に課せられた禁忌に違反したことであるという点でも軌を一にしており、しかもその禁忌の内容まで「妻の姿を見ることの禁止」という、まったく同一の形をとっているからである。」
「そしてこのヒネとタネの神話を除けば、ポリネシアのオルペウス型説話の主人公は、たとえばニュー・カレドニアで採集された次の例話などに典型的に見られるように、すべて冥府から亡妻を連れ帰るのに成功しており、この地域の類話はわれわれの分類ではすべて「成功型」に属するのである。

 ある時妻に死なれた男が、冥府に旅立った亡妻の足跡を辿って、テウディエ岬にある冥界の入口に行き着いた。するとそこにはフワイフワイという名の門番がいて、彼に何処に行くか尋ねた。男が、
 「妻を探しに来たのですが、此処を通りませんでしたか」。
 と聞くと、フワイフワイは、
 「その女なら今しがた此処を通ったよ。私と一緒においで。彼女の所に連れて行ってあげよう」。
 と言った。そして料理した野生の山芋と、砂糖黍と、うなぎを持ち、男に向って、
 「右にも左にも脇見をせず、まっすぐ私の後についておいで」。
 と言うと、先に立って歩き出した。二人はやがて、死者たちが踊っている場所に到着した。
 すると踊りの指揮をしていたカプワングワ・カプウィティヤロという神が、死人には耐え難い悪臭に感じられる、生きた人間の匂いを嗅ぎ付け、
 「私たちの間に生者が紛れ込んだらしい。みんな自分の糞を食って見せろ」。
 と叫んだ。人糞はとかげおよび竹と共に、死者たちの常食物であるので、カプワングワ・カプウィティヤロは、こうすれば大便を食うことのできぬ生者を、容易に見分けられると考えたのである。しかし男は直ぐに、フワイフワイからこっそり手渡された山芋を、何食わぬ顔でさもうまそうに食べ始めたので、死人たちの誰も彼が生者であると見破れなかった。
 死者たちは安心して再び踊りを始めたが、しばらくするとカプワングワ・カプウィティヤロが、相変らずあたりに生きた人間の悪臭が漂っているのに不審を抱き、今度は「みんなとかげを食え」と命令した。しかし男はフワイフワイから受け取ったうなぎを食べて見せ、今度も死者たちの眼を欺きおおせた。
 死者たちはその後しばらくまた踊りを続けていたが、そのうちにブーヴァ樹の実を投げ合って遊び始めた。彼らはまず最初は赤い実を取り、輪になって踊りながら、互いにそれを抛り合っていたが、そのうちにカプワングワ・カプウィティヤロが、
 「どうしても生きた人間の匂いがする。みんな竹を食べて見せろ」。
 と叫んだ。男はフワイフワイから砂糖黍を貰って食べ、またも誰にも怪しまれずにすんだ。
 死者たちはまた遊びを再開し、今度は青い果実の抛り合いを始めた。男の死んだ妻が実を投げる番になると、フワイフワイは男の耳に口を寄せ、
 「私があの実を捕えるから、お前は私の背後にいて、私が実を手渡したら全速力で走って逃げ帰り、墓地に行って妻の亡骸の上に実を置きなさい」。
 と囁いた。男が言われた通り、フワイフワイに渡された実を持って逃げ出すと、妻は泣きながら後を追って来た。墓地に着くと彼女は、男が実を上に置いた自分の死骸の中に入り、そのまま蘇生した。」

「ニュージーランドのヒネとタネの神話以外では、「失敗型」の結末を持つオルペウス神話は、日本とギリシァの他に北米原住民の伝承中に見出される。たとえばエリアデによって北米のオルペウス神話の代表として引用されている、カリフォルニア地方のテルムニ・ヨクット族の間で採集された次の説話などは、その典型的な例である。

 妻に死なれた男が、彼女と一緒に死者の国に赴く決心をして墓を見張っていると、二晩目に屍体が起き上がって、夢遊病者のような足取りで西に向かって歩き出すので、男も後を追う。冥界の境に流れる川にかかる橋は、絶えず激しく揺れ動いており、生者が渡ろうとすると水中に振り落して魚にしてしまうのであるが、男は所持していた魔法の綱の助けで無事向う岸に辿り着き、冥府の主ティピキニッツの前に連れ出されて、妻を地上に連れ帰る許可を求める。ティピキニッツは、男がもし一晩中眠らずに妻を守って過ごせれば、願いを聞き届けようと言う。そこで男は妻と一つ床に入って、物語りをしつつ夜を過ごすが、夜明け前に深い眠りに落ち、眼覚めた時には腕に抱いていたはずの妻は腐った薪に変わっていた。ティピキニッツは男の落胆ぶりを憐れみ、もう一晩同じ試みをする機会を与えるが、男は再び夜明け前に眠り込んでしまい、腐った薪を抱いて眼を覚ます。一人冥府を去るにあたって男は、その冒険が六日の間に他人の耳に入れば死なねばならぬと警告されるが、一人生きながらえるよりはむしろ冥界の妻の許に戻ることを願って、帰宅後隣人たちを招き死者の国の経験を残らず話して聞かせ、その翌日蛇に噛まれて死ぬ。」
” ※着色は引用者


ワクワクさん
@uxskf
吉田敦彦は神話学の権威と言われるだけあって
時にギリシャ神話関係では圧倒的な量の本がある
とりあえず手に取ってみたら彼の本とかね
影響されてない神話学者なんて居ないだろう
午前3:13 · 2025年4月3日
·
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ワクワクさん
@uxskf
元を辿ればメーソン仕込みなんだろうけどね
午前3:13 · 2025年4月3日
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ーーーーーーー

たらのめさんがリポスト
らんぶる
@tamuramble
"EA(効果的な利他主義)も、それに対抗するネットミームe/acc(効果的な加速主義)も、長期主義も、英国の哲学者ベンサムが生み出しミルが発展させた倫理学の一派「功利主義」の過激な子孫といえる。"

いやベンサムの方が過激やろ!
引用
星 暁雄 (ITと人権)
@AkioHoshi
·
2023年12月21日
寄稿しました。OpenAIの突然のアルトマンCEO解任をきっかけに、IT業界のエリートの間で流行る「思想 / 気分」が話題に。そのカルト的な怪しさ、危険性が指摘されています。

OpenAI内紛劇の背後に「21世紀の優生思想」 EAコミュニティとe/accの危険性
https://globe.asahi.com/article/15087941
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午後4:31 · 2023年12月22日
·
8,011
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星 暁雄 (ITと人権)
@AkioHoshi
寄稿しました。OpenAIの突然のアルトマンCEO解任をきっかけに、IT業界のエリートの間で流行る「思想 / 気分」が話題に。そのカルト的な怪しさ、危険性が指摘されています。

OpenAI内紛劇の背後に「21世紀の優生思想」 EAコミュニティとe/accの危険性
https://globe.asahi.com/article/15087941
午後0:14 · 2023年12月21日
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リンク先:
World Now 更新日:2023.12.22 公開日:2023.12.21
OpenAI内紛劇の背後に「21世紀の優生思想」、EAコミュニティとe/accの危険性
https://globe.asahi.com/article/15087941
”OpenAIの理事会は11月17日にサム・アルトマンCEO(最高経営責任者)を解任。ところがわずか5日後、11月22日にアルトマンはCEOとして復帰すると発表された。

ただしアルトマンは理事の地位は失い、また自分の行動について独立した調査を受けることに同意した。OpenAIの理事会は再編となり、旧理事6名のうち、アダム・ダンジェロ(Quora CEO)だけが残り、ブレット・テイラー(元Salesforce 共同CEO、元Twitter 取締役会会長)、ローレンス・サマーズ(ハーバード大学教授、元財務長官)の2名を加えた3人態勢での再出発となった。
[中略]
アルトマン解任に賛成した理事4人のうち、ダンジェロを除くターシャ・マコーリー(ランド研究所の非常勤科学者)、ヘレン・トナー(ジョージタウン大学安全保障・新技術センター 戦略ディレクター)、イリヤ・サツケバー(AI科学者、OpenAI共同創業者)は理事の地位を失った。アルトマン派の旧理事グレッグ・ブロックマンは理事の地位は失ったがOpenAIには留まる。

イリヤ・サツケバーはChatGPTの心臓部といえる大規模言語モデルGPTの開発に貢献した科学者だが、OpenAIに留まるか否かを含めて処遇は未定とされている。またOpenAIに対して130億ドルと巨額の投資をしていたMicrosoftは理事会の議席を求めていたが、議決権がないオブザーバーの地位に留まる。

OpenAIの内紛に関連して「EA」と「e/acc」と呼ぶ「思想」の対立があるという言説が多く流れた。

カッコ付きで「思想」と呼んだ意味は、その内容がかなり怪しく、「カルト的」との批判もあるからだ。詳しくは後述するが、功利主義が過激化した「21世紀の優生思想」といえる怪しい「思想」群がテクノロジー業界で流行しているのである。


なお、今回の内紛でアルトマンが解任された理由は謎のままだ。理事会の不和、特にヘレン・トナーとアルトマンの対立が原因との報道も出ているが、当事者たちは沈黙している。OpenAIの社員に向けたメッセージでは「AIの安全性はアルトマン解任の理由ではない」とされていたという。

今回の記事で「思想」の対立を取り上げる理由は、解任の理由とは別に、これら「思想」がテクノロジー業界の大きな問題を理解する材料となるからである。
「効果的な利他主義」、AIを警戒するEA

OpenAI内紛劇に関連して語られる「思想」であるEAとe/accについて説明しておこう。

EAは「効果的な利他主義(Effective Altruism)」の略だ。

「収入の10%以上を、可能な限り費用対効果の高い慈善団体に寄付しよう」と誓約した数千人に及ぶコミュニティを形成している。「慈善団体で働くよりも、高収入の職業を得て収入の一部を寄付する方がより『効果的』である」という考え方を共有している人たちだ。

EAあるいは「効果的な利他主義」は2011年に生まれた新しい言葉である。

英オックスフォード大学の大学院生だったウィリアム・クラウチらが立ち上げたグループが、2011年にこの名称を自分たちのために採用した。クラウチはのちに結婚相手の先祖の姓を取ってウィリアム・マッカスキルと改姓し、28歳でオックスフォード大学の哲学科准教授となった(世界最年少の哲学科准教授と言われている)。

マッカスキルは今もEAコミュニティの中心人物である。翻訳された著書として『〈効果的な利他主義〉宣言!』(ウィリアム・マッカスキル、みすず書房、2018年)がある。

EAのコミュニティはAIを警戒する立場に立つ。そしてアルトマン解雇に賛成したOpenAI理事のうちターシャ・マコーリー、ヘレン・トナーの2名はEAコミュニティ生え抜きだ。AI開発の監督のためにOpenAIの理事に就任したような人々なのである。

EAコミュニティがなぜAIを警戒するかだが、後述する「長期主義」に関連して「高度なAIは人類の生存を脅かす可能性がある」との考え方があるためである。

その背後には、オックスフォード大学内部で、人類存続の危機に関わる「実存的リスク(existential risk)」——その中には進化しすぎたAIが人類を滅ぼす可能性も含まれる——を研究するニック・ボストロム教授らのグループFuture of Humanity Instituteが、マッカスキル准教授らのEA団体Centre for Effective Altruismと同じ棟(Trajan House)に入居しているなど関係が近いことがあるようだ。

なお、実存的リスクについては、「AIが人類の存続を脅かす」と声高に唱えることは、目の前にあるAIの問題——AIに潜む差別や偏見、プライバシー侵害の危険性、時々「嘘」を付くハルシネーション(幻覚)と呼ぶ現象など——を軽視することになりかねないとの批判がある。
巨額の金融犯罪で逮捕、セクハラ…不祥事が続いたEAコミュニティ

EAのスローガン「より効果的な寄付をしよう」を聞くと善行を積む団体に思えるが、実はEAはここ1年ほどで大きく評判を落とした。

主な原因は、EAコミュニティで最も経済的に成功し、多額の寄付などEAコミュニティに多くの貢献をした人物であるサム・バンクマン=フリードが逮捕され、有罪判決を受けたからだ。

サム・バンクマン=フリードは1992年生まれ。MIT(マサチューセッツ工科大学)の学生だった頃にマッカスキルから説得されEAコミュニティの一員となり、高収入を求めて金融業界に就職、収入の半分を寄付していたと言われる。

2019年、27歳のとき暗号通貨取引所FTXを創業。業界でも一目置かれる存在となった。しかし2022年11月にFTXは破綻。暗号通貨市場から2000億ドル(当時の相場で28兆円相当)が失われ、個人投資家の8割が損失を出したと言われる。

バンクマン=フリードは詐欺(顧客が預けた資産を勝手に運用して価値を毀損など)、マネーロンダリングなど複数の金融犯罪で有罪となった。量刑は未定だが、長期の収監は避けられないと言われている。

不祥事はこれだけではない。EAのコミュニティが白人男性優位であり、その文化はポリアモリー(複数の男女間で関係を結ぶスタイル)を女性に強いる、セクハラを繰り返すなど搾取的で「カルト的」だと告発する報道も出ている。

EAコミュニティには「高収入を得て寄付する善行を積んだ自分たちは、常識からの逸脱が許される」といった偏った倫理観の持ち主がかなり混じっていたようだ。
EAに反発するe/accが流行 AIの安全性を軽視する「気分」

一方のe/accは、EAに反発して2022年に作られた急ごしらえのネットミーム(インターネット発の流行語、ネットスラング)で、「効果的な加速主義(Effective Accelerationism)」の略である。いわば「効果的な利他主義」のパロディだ。

命名者は「ベフ・ジェゾス」(Amazon創業者ジェフ・ベゾスのパロディ)を名乗る匿名のネット人格である。「加速主義とは資本主義の自己認識である」などと主張し、資本主義を突き詰めてシンギュラリティ(技術的特異点。AIが人間の助けなしに自律的に進化し続ける段階に達することとされる)に到達する確率を高めることを良しとする。

加速主義を唱えた哲学者ニック・ランド(著書として『暗黒の啓蒙書』、講談社、2020年)に影響を受けているとも言われている。


この説明でお分かりの通り、e/accはEAを茶化し対抗するネットミームであり、EAのように現実世界のコミュニティや社会運動の実態がある訳ではない。しかしその「思想」はテクノロジー業界の投資家や起業家と相性が良く、巨額の資金を動かすベンチャー投資家のマーク・アンドリーセンら有名人が支持を表明している。サム・アルトマンも加速主義の考え方の持ち主と言われている。
[中略]
マーク・アンドリーセンのX (Twitter)プロフィール。E/accの文字が見える

e/accの流行が示すものは、EAを「資本の理屈に反する」と批判し、AIの安全性を軽視する「気分」あるいは「マインドセット」だ。そうした気分がテクノロジー業界に広まっている訳だ。

シリコンバレーの有名な投資家でOpenAIの初期の投資家でもあるビノット・コースラは、以下の言葉でアルトマンを解雇したOpenAIの理事会を厳しく批判した。

「OpenAIの理事たちが信仰していた『効果的な利他主義(EA)』とその誤用は、人工知能(AI)による多大な恩恵への道のりを後退させかねない。すべての人に無料の医者が、地球上のすべての子供には無料に近い家庭教師が与えられることを想像してみてほしい。それこそが、AIの約束に賭けられているものなのだ」

このようにAIの長期的な可能性を称揚し、AI開発にブレーキをかけようとするEAコミュニティを名指しで批判している。

投資家としてはそう言いたくもなるだろう。せっかく投資した企業の価値が大幅に毀損される恐れがあったのだから。
過激な結論に行き着く「長期主義」 イーロン・マスクも支持

EAのより過激なバージョンが長期主義(longtermism)である。

マッカスキルによれば長期主義とは「長期的な未来にプラスの影響を与えることが現代の重要な道徳的優先事項であるという見解」
である。前述の実存的リスク(例えばAIが進化しすぎて人類を絶滅させるリスク)を避けることも長期主義の主眼の一つだ。

この説明だけを見ると「もっともだ」と思う読者もいるかもしれないが、長期主義の問題点は「目の前の困っている100人を救うよりも、そのリソースで未来の1万人を救う技術を開発する方が、より道徳的な選択肢である」といった過激な結論を導く場合があることだ。

長期主義への支持を表明する有名人もいる。例えばイーロン・マスクである。イーロン・マスクはOpenAI創設メンバーの1人であり、AIの危険性を警戒する立場だと言われている。

そのイーロン・マスクはX(旧Twitter)をめぐり社会との摩擦に直面している。マスクは、社会との摩擦を企業運営を改善する材料とは見ず、「自分たちの邪魔をしている」と見ていることを隠さない。

目の前の社会との多少の摩擦は重要性が低いことであり、自分たちが長期的に成し遂げようとしているイノベーションの価値が優先されると考えているのだ。

こうした独善的な考え方を正当化してくれるのがEAやe/accや長期主義のような「思想」なのである。
[中略]
結果だけを評価する功利主義の重大な欠陥

前述のEA(効果的な利他主義)も、それに対抗するネットミームe/acc(効果的な加速主義)も、長期主義も、英国の哲学者ベンサムが生み出しミルが発展させた倫理学の一派「功利主義」の過激な子孫といえる。ちなみに、EAコミュニティの本拠地といえるオックスフォード大学はベンサムの母校であり、功利主義が生まれた場所である。

功利主義は「最大多数の最大幸福」という有名な言葉で知られる。結果だけを評価する立場(帰結主義)に立ち、「幸福の総量」が大きい選択肢が「より良い」と考える。苦痛は幸福を減ずるので、より苦痛を減らせる選択肢もより良い選択肢である。


功利主義の良い点は、数値化(例えば売上げ、利益など)と相性が良く早く結論を出せることだ。一方、後述するように重大な欠陥も指摘されている。

EA、「効果的な利他主義」では「最も効果的な寄付先を選び、寄付しよう」と考える。つまり慈善団体が公表した数字を見て、より効率的と判断した団体に寄付することが良いと考える。また「より多く稼ぎ、より多くを寄付しよう」と考える。このように数値を見て素早く結論を出せる考え方は、エンジニアや企業経営者と親和性が高い。

またe/acc(効果的な加速主義)や長期主義も、結果を重視する功利主義の過激な子孫といえる。「より早く技術を進化させ、より早く技術の恩恵を行き渡らせる選択肢がより良い」と考える訳である。

一方で、功利主義にはよく知られた欠陥がある。

1⃣一般に不正とされる選択肢を「良い」と判断する場合がある(「目的は手段を正当化する」結論を導きやすい)。
2⃣ 一部の人々を犠牲にする結論を出す場合がある。
3⃣幸福の定義が人によって異なり、また幸福の総量を計算できるのか疑問な場合がある。


ここに書いた欠陥は、『高校倫理でまなぶ哲学トレーニング2 ——社会を考える』(直江清隆編、岩波書店、2016年)から引用したものである。功利主義には日本の高校生が理解できる欠陥がある訳だ。

EAコミュニティは、サム・バンクマン=フリードの金融犯罪や、EAコミュニティの一部によるセクハラに目をつぶってきた。これは上記の功利主義の欠陥1に相当する。

またAIの進化に対する考え方として、EAは警戒論、e/accは楽観論と正反対の判断を出し、それが「思想」の対立につながった。これは上記の功利主義の欠陥の3に相当する。考える人の都合に合わせた結論を出しやすい。

功利主義の暴走が危ういことはよく知られている。EAもe/accも、テクノロジー業界のエリートが、いくらでも自分に都合が良い理屈を立てられる思想であるとの批判がある。

このような功利主義の欠陥を正す思想として、哲学者カントが生み出した「義務論」がある。義務論では、結果を評価するのではなく「普遍的な原則に基づいて行動しよう」と考える。結果より原則とプロセスを重視する立場といえる。これも日本の高校の科目「倫理」で学べる話だ。

国連機関やEUが採用する規範倫理であり国際法体系である「人権(human rights)」は功利主義だけでは理解できず、義務論がないと説明できない。

人権の思想は、功利主義の行き過ぎを義務論で歯止めをかける作りといっていいだろう。つまり人権を学んだ人は、義務論のエッセンスも身につけているはずなのである。


ところが、日本の高校生でも知っている功利主義の欠陥を、EAコミュニティや、その中心人物であるオックスフォード大学哲学科の最年少准教授であるウィリアム・マッカスキル、それにテクノロジー業界の有名人たちは故意に無視しているように見えるのである。これは、倫理学の言葉でいうと「故意の無知」の誤謬に相当するだろう。
白人男性優位なテック業界エリートたちへの批判

AI研究者であるティムニット・ゲブル(Timnit Gebru)は、哲学者ミール・トレス(Émile Torres)と協力し、進歩主義に挑戦するAI中心の世界観を特徴づける「重なり合う創発的な信念体系」を表す言葉「TESCREAL」を作った。EAやe/accのような怪しい思想群をまとめて批判するための新たな概念である。

TESCREALは、以下の頭文字から成る。トランスヒューマニズム(Transhumanism)、エクストロピアニズム(Extropianism)、シンギュラリティアニズム(Singularitarianism)、コスミズム(Cosmism)、合理主義(Rationalism)、効果的な利他主義(Effective Altruism)、長期主義(Longtermism)。今回問題になったEA(効果的な利他主義)も含めて、複数の異様な「思想」の頭文字が組み合わされている。

ティムニット・ゲブルは、エチオピアにルーツを持つアフリカ系アメリカ人女性だ。ゲブルはAI研究コミュニティが白人男性優位な文化であることや、顔認識システムが黒人、特に黒人女性に対しては認識率が大幅に下がるという「AIに潜む差別」の問題を指摘してきた。

[中略]
彼女はGoogleのAI倫理チームを率いていたが、2020年に突然解雇された。ゲブルは生成AIの心臓部となる「大規模言語モデル」の危険性を指摘する論文の共著者となったのだが、論文の内容にGoogle上層部が反発したことが解雇につながったと言われている。

彼女はTESCREALは「優生思想の第2国家」だと述べる。TESCREALは、ざっくり言えばテック業界のエリートらが信奉する功利主義の極端な形態であり、同時に優生思想、差別思想、植民地主義の変形版だと厳しく指摘しているのである。

優生思想とは、生まれつき「優秀な人」と「劣った人」がおり、「優秀な人」の子孫を残すことを奨励し「劣った人」の子孫を残すことを防ぐことで人間集団を改良しようとする思想
であり、ナチスのホロコーストや、相模原障害者施設殺傷事件のような極端にひどい結論を導いてしまう欠陥を持つ考え方である。

優生思想は前述した功利主義の欠陥2の極端な事例といえる。すべての人に平等な尊厳と不可侵な権利があると考え、「だれ一人取り残さない」よう行動しようとする人権とは相容れない思想だ。

今のテクノロジー業界にはびこる「思想」——というより「気分」は、優秀なエリート(その多くは白人男性である)が、常識的な価値観や多数派のメリットや法律、規制などにとらわれず、未来のテクノロジーを開発して世界を自分たちが好ましいと思う方向に変えようというものだ。

考え方が異なる普通の人々に対する配慮はない。人種差別や優生思想、植民地主義ときわめて親和性が高い「思想」なのだ。


テクノロジー業界の「気分」を「優生思想」と断じるゲブルの言葉が強すぎると思われる読者もいるかもしれない。しかし、テクノロジー業界の成功した起業家、経営者たちの考え方や行動原理は、いまや多数派の人々から大きく乖離している(ラナ・フォルーハー、『邪悪に堕ちたGAFA』、日経BP、2020年)。

影響力が大きな巨大テクノロジー企業は「監視に基づく広告ビジネスモデル」と批判されて社会との溝を深め、英語圏のメディアでは巨大テクノロジー企業の傲慢さを批判する記事が毎日のように載っている。そんな中で、テクノロジー業界のエリートである投資家、起業家、経営者たちは社会からの声を聞き自らの行動を変えるのではなく、自分たちの行動原理を正当化する怪しい「思想」に傾倒しつつあるのだ。

EAにせよe/accにせよ、功利主義の暴走を良しとする思想がテクノロジー業界で広まりつつあることは心配なことである。テクノロジーの進化は人々を豊かにもするが、害を及ぼすこともある。
(後略)



ワクワクさん
@uxskf
https://lang.nagoya-u.ac.jp/proj/sosho/3/yoshimura.pdf


田園都市ってそもそもフランス大東社製だしハワード=神智学みたいな

グラントリアンと神智学のハイブリッド監獄都市なんだよ

ハワードの初期タイトルのマスターキーってのがそもそもブラバッキーのヴェールを脱いだイシスのサブタイトル
午後3:08 · 2024年8月3日
·
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監獄の誕生でフーコーも書いてるようだが

田園都市の源流のルドゥーの製塩工場

この中心部の監視塔 ここ実はルドゥーの時からメーソンのプロビデンスの目を意識されて設計されている

実際にこの管理と支配を司る中央部分にはメーソンの目玉やらが認められるのは割と建築界だと有名なネタ
午後3:13 · 2024年8月3日
·
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ま、田園都市=中央のメーソンの目玉による管理と支配の都市形態

だからスマートシティだかデジタル田園都市だかは堂々とメーソンの目玉よる監獄都市を目指してますって宣言すれば良いと思うよ

源流からメーソンなのに無視するのはおかしいだろ?

そもそもこれ田園都市についてなら常識の話だし
午後3:16 · 2024年8月3日
·1,192 件の表示

ーーー

ワクワクさん
@uxskf
http://jia-tokai.org/archive/sibu/architect/2011/10/murakami.html


ここには無いけどベンサムのパノプティコンなんかもそうだね

円形のメーソンシンボリズム監視塔を中心とする最大多数の最大幸福実現のための監獄都市
午後3:42 · 2024年8月3日·711 件の表示

この教授の
都市の未来は『ユートピア』ではなく、『ディストピア』に他ならない
で草

あ、ブレードランナーも当然メーソン製ですよ 新百科全書運動の賜物のSFの流れ

どこもかしこもメーソンやがな
午後3:44 · 2024年8月3日
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(リンク先は
解体/ 集合住宅モダニズム
           第3回
理想都市とは?
http://www.jia-tokai.org/archive/sibu/architect/2011/10/murakami.html
”1.ショーの理想都市 クロード・ニコラ・ルドゥー(Claude Nicolas Ledoux)
 1804年の"L'architecture considérée sous le rapport de l'art, des moeurs et de la législation" で、かつて設計した製塩工場を中心にした理想都市像を描いた。製塩工場は半円形をしており、円弧の頂点に門、中心に所長の館を置き、その両腕に工場の建物、そして円弧状に労働者の宿舎が配置されている。計画では、全体として円形をなし、後ろの半円にも同様の建物が建ち、さらに外周にも規則的な配置を守りながら建物が並ぶように構想されていた。そして、この円形をした全体のなかで,所長を頂点とした共同生活が営まれることになっていた。これらの構想は、ルソーやフリーメーソンの社会思想を実際の都市計画に反映させた試みと言われる。
[略]
2.ユートピア トマス・モア(Thomas More)
 ユートピアという国は、回りは暗礁に囲まれた、500マイル×200マイルの巨大な三日月型の島にある。元は大陸につながっていたが、建国者ユートパス1世によって切断され、孤島となった。ユートピアには54の都市があり、各都市は1日で行き着ける距離に建設されている。都市には6千戸が所属し、計画的に町と田舎の住民の入れ替えが行われる。首都はアーモロートという。ユートピアでの生活は集団生活で、ラッパの合図で一斉に食堂で食事をする。その後、音楽や訓話を聞いたりして、6時間程度の労働がある。労働は主として農作業で、自給自足の生活であり、全ての住民は労働に従事しなければならない。私有財産は禁止され、貨幣もないため、必要なものがある時は共同の貯蔵庫のものを使う。労働に従事しない日は、芸術や科学、音楽などを研究する。住民は質素、快適、安穏な生活を営んでいる。しかし、実際には着る衣装や食事、就寝の時間割まで細かく規定され、市民は安全を守るため相互に監視し合い、社会になじめない者は奴隷とされる。トマス・モアは、この社会は理想的であるため住民は何の苦悩も持っていないとしているが、非人間的な管理社会の色彩が強い。
[略]
3.明日の田園都市 エベネーザー・ハワード(Ebenezer Howard)
 ハワードの主張は、「人々を都市に牽引するなんらかの力に対して政策はうち勝つことができないので、人を都市に引きつけるモノ以上の力を持って都市集中を阻止しなければならない」というもので、彼はそれを磁石を使って表現した。それが三つの磁石である。ハワードは現況をふまえ、都市を否定するのではなく、都市と農村の「結婚」をすべきだとした。ハワードは都市と農村の融合した都市のダイアグラムを提示した。彼の構想によると、都市の大きさは小都市の場合、約2,400ha、中央部の400haは居住地、商業地、工業地を配置し、周囲の2,000haは農業地として開発し、中央部に人口最高30,000人、農業地の人口2,000人と想定し、人口5.3万人の母都市を中心に適当な距離(30 ~50km)を置き、鉄道でその間を結ぶ。田園都市は農村に囲まれ食料を供給し、農村に都市の利便性を提供し、さらには都市の発展を抑制する。中心部に公共施設を配備し、中央公園がそれを覆う。中心から放射状に伸びる並木道路と環状道路に囲まれて、5,000人ずつの居住地が6つに分断されている。まちを二分するのが幅130mの大街路(グランドアベニュー)であり、その中に学校、教会などのコミュニティ施設が設けられている。まち全体を取り囲む環状鉄道に面して、工業用地や市民農園が確保され、その外側の農村地域へと続いている。
[略]
4.人口300万人の理想都市 ル・コルビジュエ(Le Corbusier)
 ル・コルビジェの理想とした大都市は、ニューヨーク・マハッタンの高層建築群のもつ長所と短所、つまり機能的で効率的ではあるが反面において空間が少ないところをヒントに発想したもので、大都市に機能的な面と開放的な空間を積極的に取り入れたものとなっている。都心部は24棟の60階の高層建築で構成されており、この地区は3,000人/haの高密度をもつが建ぺい率はわずか5%である。都心部の中央には地下鉄道・近郊鉄道・遠距離鉄道の各駅、地上2階には都市高速道路、ビルの屋上にはヘリポートを立体的にまとめた交通センターが設置されている。この地区の外周は板状の8階建マンション(人口密度300人/ha、建ぺい率15%)の地区で、さらにその外周の郊外部は独立住居地区にしている。公園と都心部の間には公共施設群が配置されており、工業地域や飛行場は市街地と緑地で明確に隔てられている。
[略]
5.輝く都市 ル・コルビジュエ
 ル・コルビュジエは,1931年の第3回CI AMで「輝く都市」を発表した。「これまでの研究の論理的帰結」であり「人間性の問いとなった」と述べられ、「輝く都市」は都市計画の研究の成果として普遍的な都市モデルへと昇華したものであるといえる。そして、1935年に出版された『輝く都市』にて結実した。この著作のなかで、太陽、緑、空間の「自然の条件」、住居、仕事、心身の鍛錬、交通の「4つの機能」などのアテネ憲章で提唱された近代の都市計画の「基本原理」が述べられている。高層ビルを建設して空地(オープンスペース)を確保し、街路を整備して自動車道と歩道を分離し(歩車分離)。それに基づき都市問題の解決を図ろうと提唱している。
[略]
ディストピアの可能性
 一方で、「都市の未来は『ユートピア』ではなく、『ディストピア』に他ならない」という提示も多く見られる。例えば、映画「ブレードランナー」で描かれた未来都市像(図5-1、5-2ハ参照)は有名である。論理的な理想都市像を提示してきた混沌としたアジア都市を示したことは興味深い事実である。前稿のワングサマジュ団地の再生行為に関して、ルールや規制に縛られるだけではない空間づくりのプロセスの可能性が意識されている。
 村上研究室が行った「高蔵寺ニュータウンの空地・空家調査」では、マスハウジング期に計画されたベッドタウン型理想都市での衰退期への前兆である空地・空家が確認された。空地が増えることは「悪」であると決めつけがちであるが、自然へ還すことも含めた環境的活用再生行為の可能性は、未来にとって「良い」ことであるとも言えよう。
” ※着色は引用者



ーーーーー

ワクワクさん
@uxskf
功利主義のベンサムのパノプティコンがそもそもそれより10年前のルドゥーによるメーソン監獄からのものだろうからね

円の中心部分の監督官の部屋がモデル 

ルドゥーがメーソン建築家なのは有名な話だし

フランス留学してた三宅理一なんかも本にまとめてた
午後9:05 · 2024年8月3日·527 件の表示

ワクワクさん
@uxskf
wikiの
pan-は「すべてを」(all)、-opticonは「みる」(observe) の意で、全展望監視システムなどとも訳される。

ってルドゥーからにしろプロビデンスの目のことだろw 全てを見通す目

重要なのは中心部の監視塔
フリメの目からは全てを見通せるってこと
午後9:10 · 2024年8月3日
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犯罪者を恒常的な監視下に置く

少ない運営者でもって多数の収容者を監督

社会に不幸をもたらす犯罪者を自力で更生させるための教育

ってことだが真ん中をメーソンの目玉にしたら面白い
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午後9:11 · 2024年8月3日
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まぁそのまんまフリーメイソンの監獄都市なんだけどね

こわい
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午後9:12 · 2024年8月3日
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ーーーー

しずのパパ
@ShihTzu_papa
あれ
つい先月網走監獄でそんな構造を見たような
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引用
ワクワクさん
@uxskf
·
2024年8月3日
返信先: @uxskfさん
犯罪者を恒常的な監視下に置く

少ない運営者でもって多数の収容者を監督

社会に不幸をもたらす犯罪者を自力で更生させるための教育

ってことだが真ん中をメーソンの目玉にしたら面白い
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午後9:33 · 2024年8月3日
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ワクワクさん
@uxskf
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%8E%E3%83%97%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B3%E3%83%B3


日本での監獄・刑務所のシステムは、明治時代にフランスを手本として構築されたため、旧金沢監獄(現在は愛知県犬山市の博物館明治村に移築)や、旧網走監獄の「五翼放射状平屋舎房」に、パノプティコンの思想をみることができる。

らしいよん
ja.wikipedia.org
パノプティコン - Wikipedia
午後9:57 · 2024年8月3日
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当然フリーメイソンの思想を基盤とした監視システムだろうね

私も見に行きたいなぁ 今後のスマートシティとかデジタル田園都市とかの予習に(恐怖)
午後9:58 · 2024年8月3日
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しずのパパ
@ShihTzu_papa
あっやっぱり…

なるほど国民全員囚人みたいな扱いになるようなもんですな
午後10:23 · 2024年8月3日
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ワクワクさん
@uxskf
説明不要の陰謀アニメのPSYCHO-PASS

ガリバー以外も1984とか出てくるが
ベンサムのパノプティコンも当然入ってきてたんだよね
フーコーとかの監獄の話もあるけど

ま、ルドゥーのメーソンによる監獄建築みたいなとこは当然話さないけどね
午後9:45 · 2024年8月3日
·
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ーーーーー

https://x.com/uxskf/status/1840024739051655328


簡単な話 ベンサムは元々ロシアのフリーメイソン の繋がりが強い

まぁ正確にはパノプティコンも弟の発案で確定でメーソンのサミュエルからなんだけどね

つまり最初からメーソンありき
午後10:53 · 2024年9月28日·465 件の表示

あのカリオストロが大暴れしていたミタウにベンサム弟が入れ違いで登場

カリオストロの後ろ盾でもあったメーデム伯爵のとこにベンサム弟も歓迎され

そのままメーデムによってフリーメーソンに入会してる

カリオストロ→ベンサム(弟)というめちゃくちゃ面白い繋がりがここにある
午後10:57 · 2024年9月28日·399 件の表示

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苦行むり
@exa_desty
AIの回答がイデアみたいな扱いになってきたな。
午後1:41 · 2025年3月31日
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フラクタル
@sjmwuj
AIがイデアと化してるな
引用
つき
@synrmtnnmn
午前7:52 · 2025年4月3日
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すげ!バズったポストにグロックどう思う?ってリプたくさんついてるじゃん
これからはグロックが正義!そんなかんじ?
自分で考える力ますます失いそうやね
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午前8:01 · 2025年4月3日
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偽神のお告げだな

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ツイッターの通知より:

たらのめ
さんが4件のあなたのポストをいいねしました
グノーシス主義でめざされるのは個人の救済であり、造物主の支配する地上から光の世界に回帰することに他ならない。このために知(グノーシス)があるのだが、知は救済力と破壊力をそなえており、行き過ぎた愛知(ソフィア)は破壊(悪)をもたらすこともある。
(関連作品↓)https://x.com/uxskf/status/1891059453694230550
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ーーー


たらのめ
@metarano
虚妄のAI神話のようなことを書いている日本人といえば西垣通。解説も書いてるしね。
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午前4:23 · 2025年4月3日
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たらのめ
@metarano
「AIに疑似主体の衣を着せ、その出力を神のご宣託のごとく一般の人々に信じさせるとすれば、それは二一世紀の巧みな宗教的支配とも言えるだろう。」
https://honey-mitochondria.net/%e3%82%b7%e3%83%b3%e3%82%ae%e3%83%a5%e3%83%a9%e3%83%aa%e3%83%86%e3%82%a3%e4%bb%ae%e8%aa%ac%e3%81%a8%e4%b8%80%e7%a5%9e%e6%95%99%e6%80%9d%e6%83%b3%e3%81%ae%e9%a1%9e%e4%bc%bc%e7%82%b9%e3%81%a8%e3%81%af/
シンギュラリティ仮説と一神教思想の類似点とはー『AI原論』2
今回は、前回に引き続き、『AI原論 神の支配と人間の自由』(西垣通 著 講談社選書メチエ)を取り上げ、未来の幸福を考えるために、その書評・要約を記事にしてみたいと思います。
午前4:41 · 2025年4月3日
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『AI原論 神の支配と人間の自由』(西垣通 著 講談社選書メチエ)の表紙が一つ目だ。この本について書かれているのが以下。

リンク先
シンギュラリティ仮説と一神教思想の類似点とはー『AI原論』2
https://honey-mitochondria.net/%e3%82%b7%e3%83%b3%e3%82%ae%e3%83%a5%e3%83%a9%e3%83%aa%e3%83%86%e3%82%a3%e4%bb%ae%e8%aa%ac%e3%81%a8%e4%b8%80%e7%a5%9e%e6%95%99%e6%80%9d%e6%83%b3%e3%81%ae%e9%a1%9e%e4%bc%bc%e7%82%b9%e3%81%a8%e3%81%af/
”人工知能は人間の心の主観の問題を度外視したまま、研究が進められているので、たとえ人工知能が人間の心を持っているように見えたとしても、決して人間の心と同じにはならないのであり、ましてや、人工知能が、近い未来に人知を超えた絶対知に到達するとは考えにくい、とも述べました。



現代哲学を学んだり、哲学者の考察を参考にしたりしながら、人間の主観や心とは何か、ということについて考えると、人間が「超越」という意味での神と同化したり、絶対知を体現するAIを生み出したりすることは不可能だということが分かってくるのですが、このことに関して、西垣通氏は『AI原論』のなかで、以下のように述べています。



 現代の多くの科学技術者は、カントのように人間の理性の限界を認め、物自体(即自的存在)の認識不可能性の壁で悩んだりはしていない。宇宙(世界)が人間とは独立に客観的に存立しているという素朴実在論を前提に、一生懸命活動しているのである。情報学的な観察者の議論からすると、彼らは、神の視点と人間の視点を無意識に重ね合わせているのだ。ところが一般の人々にとっては、科学技術の専門家の言葉は中性の聖職者の説教のような権威と重みをもっている。素朴実在論など、哲学的にはとうの昔に否定されているし、合理的な批判にとても耐えられないにもかかわらず、である。

(西垣通『AI原論 神の支配と人間の自由』 p163)


シンギュラリティやトランス・ヒューマニズムは「救済」のための物語?
[中略]
このあたり、科学技術者でなくても、「神の視点と人間の視点を無意識に重ね合わせて」しまう思考には注意が必要であるように思いますが、専門知識が自分のなかに無い場合は、「科学技術の専門家の言葉」が「中性の聖職者の説教のような権威と重み」をもってしまうことは十分考えられると思います。

特にAIの知性が人間を超越するとされるシンギュラリティ(技術的特異点)仮説や、人間が神に化していくトランス・ヒューマニズム(超人間主義)は、一部の富裕層や巨大企業が、お金儲けのために説く未来の救済のための物語であるという可能性があります。



このことについては、「新しい未来の宗教「データ至上主義」とは何か?-『ホモ・デウス』」という記事でも述べましたが、膨大な量のデータやすべてのモノがインターネットでつながることによって新しい神が出現するという未来予測の話に関しては、鵜呑みにする前に少し冷静になっておく必要があるように感じられます。

なぜなら、そのような神話は、いま述べたように、一部の富裕層や巨大企業が、お金儲けのために作り出した可能性が高いからです。つまり、お金をもっている人がさらに利益を生み出すための成功物語なのだと言えるかもしれないのです。



このことに関して、西垣通氏は本書『AI原論』のなかで、



 きわめて単純化すれば、トランス・ヒューマニズムは「創造神/ロゴス中心主義/選民思想」という三つのキーワードで説明できる。救済計画をもつ唯一神がこの宇宙(世界)を創造したのであり、その設計思想はロゴス(論理)をもとにして記述されていて、正確な推論によって真理にたどりつける。そして、選ばれた人間だけが、ロゴス(神の御言葉)を解釈しつつ正義の実現をめざすことができる。それが正しい行為なのだ。したがって、「絶対知すなわち神の知」という公式のものとで、これを実現する汎用AIという存在さえ位置できることが可能となる。

(西垣通『AI原論 神の支配と人間の自由』 p187)



と述べており、特に第五章「AIと一神教」では、フランスの現代哲学者ジャン=ガブリエル・ガナシアの著書などを参照しながら、トランス・ヒューマニズムやシンギュラリティ仮説がユダヤ=キリスト教の一神教思想と類似している点を指摘しています。



さらに西垣氏が以下のように述べているあたりは、AIについての様々な情報が溢れている昨今において、傾聴に値すると私自身は思います(特に「われわれが真に目指すべきは、AIという仮面をかぶった世界支配の野望を批判的に相対化しつつ、人間の生きる力を根源的に高める活路を切り開くことなのである」とするあたり)。



AIといってもしょせんは機械であり、プログラムの指示にしたがって作動するのだから、これを秘密裡に制御することは技術的に不可能ではない。そして一方、AIに疑似主体の衣を着せ、その出力を神のご宣託のごとく一般の人々に信じさせるとすれば、それは二一世紀の巧みな宗教的支配とも言えるだろう。

(西垣通『AI原論 神の支配と人間の自由』 p166)



(略)秘かにもくろまれているのは、ケチくさい目先の経済効果以外のものではない。さらにその計算の奥底には、一般の貧しい人々の飢えた心をきらびやかな科学技術の神秘的物語でみたし、半永久的に操作し支配しようとする、欲望のどす黒い河が流れている。

(中略)

いったんAIの宗教的背景についての洞察力を得れば、「やがてAIロボットが人間のように自律的に、主体として賢い判断を下せるようになる」などといったグロテスクなお伽噺に惑わされることはなくなるはずだ。

われわれが真に目指すべきは、AIという仮面をかぶった世界支配の野望を批判的に相対化しつつ、人間の生きる力を根源的に高める活路を切り開くことなのである。

(西垣通『AI原論 神の支配と人間の自由』 p189)


AIによる未来の繁栄と救済の物語は、ユダヤ=キリスト教の一神教思想が深く関係している?
[中略]
もちろん、AIの存在は使い方によっては、私たちの生活に便利さや快適さ、人生に対しての新しい価値観や変化をもたらしてくれることも確かだろうと思います。

そのため、この記事は、AIの進化を完全に否定するものではないということは断っておきたいと思いますが、AIによる未来の繁栄と救済の物語は、ユダヤ=キリスト教の一神教思想が深く関係しており、その背景には、真の意味での心の救済というよりも、資本主義と深く関係した経済的な事情があることは、あらかじめ知っておいた方が良いのではないでしょうか?



 二〇〇〇年前に十字架にかけられたイエスは、身の危険をかえりみず貧しい人々に手にをさしのべたが、今や逆に、救済は富めるものになってしまったんどえある。さらに、そういう富める者がたずさわるビジネスが、論理や実証、そして科学技術的な知識としっかり結びついていることに注意しなくてはならない。

(西垣通『AI原論 神の支配と人間の自由』 p164)



機械的知性であるAIが収集し分析したデータの数学的ルールにもとづく処理結果を、未来をふくむ世界の客観的な認知にもとづく絶対的判断であるとして単純に信頼してはならない。少なくとも、人間と無関係な普遍的知性がやがて汎用AIを発展させ、人間にとって幸福な未来を築いていく、という保証はまったくないのである。普遍的知性を述べ立てるトランス・ヒューマニストは、それを考えているのが人間だという事実を忘れている。

(西垣通『AI原論 神の支配と人間の自由』 p183)
[後略]
” ※着色は引用者



たらのめ
@metarano
虚妄のAI神話のようなことを書いている日本人といえば西垣通。解説も書いてるしね。
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午前4:23 · 2025年4月3日
·
544
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ワクワクさん
@uxskf
この人只者じゃないよ
まず一般向けに初めて書いたAI本がコレで
ペシミスティックサイボーグとかいうのがコレ

AI原論も含めて表紙からして思うところがあるのはともかく
内容が普通じゃない
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午前6:43 · 2025年4月3日
·
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( 講談社現代新書
AI―人工知能のコンセプト
西垣 通【著】
講談社(1988/10発売)

ペシミスティック・サイボーグ
-普遍言語機械への欲望-
発売日1994年3月
西垣通 著
の画像。両方表紙に一つ目。

(上記の続き)
https://x.com/uxskf/status/1907550137435799656
”内容が普通じゃ無いってのはよくあるAIの利点から今後の課題についてみたいな溢れ返った内容じゃなくて

ユダヤ人がどうとか神秘主義、カバラや記憶術の観点からAIを書いてる

そもそも普通のAIの話で薔薇十字だの秘密結社の話が出るわけないんだけどね
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午前6:46 · 2025年4月3日
·
229
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『虚妄のAI 神話』もAIの話なのにグノーシス主義や「特にフランス銀行は二〇一三年一二月にビットコインの危険性を訴えている。」って箇所がある(笑) 赤組銀行が通貨発行権を脅かす暗号通貨を警戒していることってAIと関係ないのにね(笑)
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この人が他に翻訳だか監修してるロボットは友だちになれるかって本の著者はコレまたパリだかの人で
調べたら"タイムマシン協会"だかやってる

おそらくこの人単体の発想を書いた本じゃなく裏の秘密結社の思想を一般向けに流してると思われる
午前6:48 · 2025年4月3日
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たらのめ
@metarano
欧州の人が書いた本って思想的な背景を丁寧に紹介する印象があったんで、そういうもんかなと少し思ってたんですけど、言われてみれば不審なのかな。基盤にある現代哲学者はフランスやドイツの人ばかりですね。この分野に黎明期から携わりながらEUのAI法賛美。持論ってだけではないかもですね。
午前7:29 · 2025年4月3日
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ワクワクさん
@uxskf
確かに思想的な背景とかは丁寧に書かれてたり欧州の本は良いのが多いと思う
まぁ現代思想とか哲学とかも必然的にメーソンに対するアンサーやそこに対する議論になりがちなので仕方ない部分はあるけど

この人自体が何らかのネットワークに入っててAIの話もそこから導き出してるのではないかと考えてる
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午前8:49 · 2025年4月3日
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たらのめ
@metarano
まあ何せ例のゲームの内容にピタリと当てはまるということなので、本質的な論点なんでしょうね。
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午前9:12 · 2025年4月3日
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ワクワクさん
@uxskf
あのゲームもAIの是非を土台にグノーシス主義と一神教の話から最終的にはカバラ思想の生命の樹に帰結したしね

結局表で生成AI反対とかの場合も論拠の元は著作権だが権利関係のメーソンの産物になるしね
午前9:17 · 2025年4月3日
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『ペシミスティック・サイボーグ―普遍言語機械への欲望』(青土社)
2017/11/07
https://allreviews.jp/review/1475
”ペシミスティック・サイボーグ―普遍言語機械への欲望

著者:西垣 通出版社:青土社装丁:ハードカバー(321ページ) ISBN-10:4791753062 ISBN-13:978-4791753062

内容紹介:
限りない可能性を持つコンピュータが辿り着く岸辺とは。万能で強力な創出の情熱が、コンピュータを情報工学から生命科学へと異常接近させる-。絶対者を畏れぬその現状に、人類の暗い欲望の歴史の再現を見る大胆なコンピュータ文化論。

[中略]
著者の説明を待つまでもなく、最先端の人工知能コンピュータは、一秒間に数百万回から数億回もの記号操作が行なわれる化け物のような機械だ。人工知能コンピュータは、もはや単なる計算機械ではなく、言語機械だといわれているが、言語機械といえば、13世紀につくられた「ルルスの円盤機械」がある。「キリスト教の諸概念を記した数枚の円盤がクルリクルリと回転する面妖な機械」であったというが、このルルスの円盤機械と人工知能コンピュータの「懸隔は途方もなく大きいように見える」が、じつは「両者をむすぶ糸は意外なほど太い」と、著者は考える。その「糸」を繰りながら、独創的なコンピュータ文化論を紡ぎ出していくのだ。

著者によると、人工知能の究極の理想は、「人間のような心をもつ機械」、「思考する機械」であるという。この考え方は、人間の心はすべて何らかの記号によって表すことができ、記号の形式と操作であるという前提のもとに組み立てられている。つまり、人間の思考は、記号の計算にほかならないというロジックにもとづいているのだ。たとえば、マサチューセッツ工科大学で人工知能研究所を設立し、現在はドナー記念教授のマーヴィン・ミンスキーの次のような言葉を紹介している。「〈こころ〉とはエージェントたちが集まってできた社会」だという。エージェントはコンピュータの世界ではプロセスといわれ、一つひとつの動作の単位をいう。たとえば、目の前にある紅茶カップを手にしたいとすると、心のなかで、「カップをつかむ」、「平衡をとる」、「のどが渇いている」、「腕を動かす」などのエージェントたちが相互に協力し合いながら、「紅茶を飲む」という行為を実行させるという。また、「記憶とは以前の〈心の状態〉を再現するためのメカニズムである」とし、エージェントとの相互関係によって心の基本的な働きを説明する。このようにコンピュータの原理を平易に解説されると、非電脳人間もワクワクと読み進むことができる。

著者は、コンピュータはそもそもユダヤ人を抜きにしては論じられないとするが、ここらあたりからは、あたかも推理小説を読むようにおもしろくなる。1940年代にアメリカで世界初のコンピュータが誕生したが、その生みの親は、ユダヤ人のジョン・フォン・ノイマンだ。しかも、コンピュータがアメリカで生まれ、発展した背景には、ユダヤ人が深くかかわっており、そのルーツははるかコロンブスの時代にまでさかのぼるという。ユダヤ人とされるコロンブスの出帆のウラには、スペインでのユダヤ人追放令があったと推論する。ユダヤ人はきわめて普遍的な思考をする民だ。迫害された流浪の民であるユダヤ人は、あらゆる土地に移り住み、普遍性や世界性といったものに対するあこがれを並外れて強く持った。その結果、普遍的思考に優れた民族に育ったユダヤ人が、普遍的言語機械の開発に能力を発揮するのは必然性がある。しかも、米国は、ユダヤ人の〝約束の地〟であったのだから、米国でコンピュータが発展するのは当然だと筆を進めていくのだ。

日本は1966年、国家予算をつぎ込んで、第五世代コンピュータの開発をスタートさせるが、この試みは失敗に終わる。その理由として、日本人とユダヤ人の文化の違いを著者は指摘する。「第五世代コンピュータ・プロジェクトの研究者集団は優秀だった。だからこそ、彼らが哲学的=社会的ひろがりを持つパラダイム自体と対決せず、かわりに並列推論という技術的テーマに全精力を集中していった事実を、わたしたちは、自らの内部の『巨大な文化的断層』として捉え直さなければならない」という。ユダヤ人は万物をロジカルにとらえていく普遍的思考を持つが、日本人は土着性がきわめて強く、普遍論理からはあまりにも疎遠なため、第五世代コンピュータの開発に失敗したというのである。

普遍言語への人類の飽くなき追求は、ついに言語を生み出す肉体にまでおよんで、脳と機械とを接続させたサイボーグへの道をたどることになる。「やがて乾いた螺旋状の軌跡をえがいてサイボーグの宇宙に吸い込まれていくのだ。もしそれが避けがたい定めだとすれば、私はせめて、ペンスミティックスなサイボーグになりたい」と、著者は最後に語る。久しぶりに知的刺激と知的スリルに富んだ本に遭遇した印象である。


ワクワクさん
@uxskf
功利主義の欠陥点というより最初からフリーメイソンの独断に基づいた上から目線の倫理学の理論とやらがベンサムの功利主義です

誰が幸福の定義を決めるやら少数派を犠牲にみたいなのも当然出てくる問題

当然決めるのは支配する側なのですが
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午前11:30 · 2025年4月3日
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ベンサムは功利主義、パノプティコンやらのシンボルとしたプロビデンスの目

フリーメイソンの印における三角形の三辺が慈悲、正義、監視です

この自由平等友愛的な慈悲正義監視が功利主義におけるもの

即ち慈悲と正義を基に監視するというのが功利主義、管理社会の基盤
午前11:35 · 2025年4月3日
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功利主義に対するカントの義務論

世界連邦の国連やカレルギーのEUによる規範倫理であり国際法体系の"人権"は義務論が無いと説明が不可能

ではその人権とやらの義務はというとコレもまたフリーメイスンリーの"友愛"になる
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午前11:38 · 2025年4月3日
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全ての人間は生まれながらに尊厳と権利において自由にして平等である。

コレが現代の"人権"というの基盤
世界人権宣言の第一条

しかしコレにはこの後に続くものがある
午前11:48 · 2025年4月3日
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人間は理性と良心を授けられており、互いに"友愛"の精神をもってふるまうべきである。

この友愛とはそのままフリーメイソンの事で

自由と平等ですから人間はフリーメイソンの哲学を理解して実践せよ

という事になる
午前11:50 · 2025年4月3日
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この理性やら良心やらに従ってフリーメイソンから与えられたものを理解して実践しなさいというのは

そのまま日本では平和教育とか日教組とか世界連邦運動とやらの流れで

人類皆兄弟というのが根底

人権やら権利というものはフリーメイソンの理念によって保証されるというのが大前提
午前11:53 · 2025年4月3日
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日本国憲法も同じようなものです

そのフリーメイソンから与えられる聖典というのは科学教、科学的な統治というもので

今で分かりやすくは持続可能な社会に向けた気候変動対策、SDGsとかであったりする
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午前11:55 · 2025年4月3日
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ワクワクさんさんがリポスト
Yahoo!ニュース
@YahooNewsTopics
【アントニオ猪木さん AIで「復活」】
news.yahoo.co.jpから
午前7:25 · 2025年2月21日
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これってAI研究の本命の1つだろうね。死者の疑似的な蘇生



ワクワクさん
@uxskf
西垣通にしろ虚妄AIにしろ
よく分かってないと確かに本に対してただの陰謀論て意見は分かる

シンギュラリティやら何やらの裏で実はこんな陰謀があるって話はそのまま陰謀論だし

そもそもグノーシスやらカバラやら一神教批判とAIが繋がるのも普通は意味が分からんしただの哲学的な本てので終わる
午後3:56 · 2025年4月3日
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ケツ社同士の対立などの政治的な動きの指針、つまり実務的問題って普通は分からないよね。実に具体的な問題を扱っているってことが前提知識(ケツ社の派閥対立)がないと分からない。


ワクワクさん
@uxskf
結局AIの話もキリスト教、一神教的な部分の話になる

グラントリアンからすると日本人はAIの専門家も含めて技術面の議論ばかりで思想的背景をほとんど見れていない

彼らからすると最大の懸念点はAIの作動操作、出力を都合良く操作して支配しようとする米国企業こそが最大の焦点になっている
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午後5:53 · 2025年4月3日
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シンギュラリティにしろ全ての背景は西洋の一神教的な発想の中
"絶対なる神"による完全に統制された社会を目指す事が最大の要点だろう

もうgrokにしろAIに対して質問し答えを得て満足する事

その段階自体が新キリスト教の布教となっている

それでもそのAIは偽りの神でしか無いよ
午後5:59 · 2025年4月3日
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ペルソナ5Sが完全に、「AIは偽の神」って主張だもんな。AIってそもそも物質に制限される存在だから上位存在と言えないよ。神ではなくゴッドなら物質に縛られることはありえないからね。
私が『虚妄のAI神話』が具体的な話だと感じているのって、私の思考がケツ社員的になっているからなんだろうな。



ワクワクさん
@uxskf
基本的に現代思想や哲学
それに政治や経済関係の本は秘密結社の知識を持った上で読むのが大前提だと思うよ

というか上のに関わらずほとんど全ての本はそれらを当然のように知った上で読まないとあんまり意味ないと思うけど
午後6:48 · 2025年4月3日
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大学教授の文学本なら一般教養として神話や宗教といった物語の型や有名な文学作品を当然知ってから小説は読めという事なのだけど

メーソンだって世界規模に影響を及ぼした存在でそのネットワークと重要性を知ってたらまず抑えるべきなのだがまぁ陰謀論という事で
午後6:53 · 2025年4月3日
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そもそも陰謀「論」じゃなくて、モロに陰謀に関わるのが『虚妄のAI神話』なんだよなあ


苦行むり
@exa_desty
AIの出力数と傾向は開発陣が手入力でデータセットを作ってるので結局は企業や開発組織の視点や解釈が入るんだよね、まだハルシネーション=誤情報や幻覚が出力されるしAIを全知全能とは思わない方が良い。
午後7:22 · 2025年4月3日
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(ツイッターの通知:)
たらのめ
さんが4件のあなたのポストをいいねしました
の教授と同じ読み方ができるようになるといいます」が謀議追及で行うことが具体的に言語化されていて素晴らしい。
https://x.com/uxskf/status/1907550137435799656

『虚妄のAI 神話』「フランス銀行は(略)ビットコインの危険性を訴えている」。赤組銀行が通貨発行権を脅かす暗号通貨を警戒しているのはAIと関係ないのに(笑)
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(通知ここまで)


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