法華狼の日記

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ツイッタージャパンだけでなく、ツイッターは本国でもイーロン買収以前から右派寄りのアルゴリズムだったという話

ツイッター本社は知らないが、買収前のツイッター日本法人が左派だったというのは偽史では? - 法華狼の日記

日本法人の思想傾向をうかがわせる動きとしては、日本青年会議所と2020年にパートナーシップ協定をむすんだことがある。

 日本法人にかぎっていくつかの傍証をメモした上記エントリの補足として、マヤ考古学者で日米を往来しているRawheaD氏のツイートをメモしておく。


これは明らかに間違い。少なくとも本国/英語圏ではイーロンマスク以前からTwitterアルゴは右寄りだったので。

左寄り、リベラルな人たちがTwitter時代に全く同じことをやってたわけだがイデオロギーのベクトルが変わった途端に怖いって言う人の感性なんなんだろう。

これは幾つかのデータ解析からも分かっていたことだし、何よりTwitter本社が認めたこと。

人間基本的に自分の思想は「中道」だと思うバイアスがかかるから、右寄りの人には「左寄りバイアスがかかってる」と思いがちだったのかもね。
www.theguardian.com

まぁ、あの当時のバイアスレベル感と、イーロンマスク買収後のレベル感は桁違いだし、何よりも「24年の選挙で自分が担いだ候補を勝たせるためにオーナーが全力を尽くした」って部分が比較にもならないことなんだよね。

 思い返すと、ツイッター買収後の無理やりな人員削減は、現在の米国政治における無理やりな人員削減への期待と現実と酷似している。いったんは左派的な言説が排除されるとして期待され歓迎されながら*1、イーロン個人の目先の利益を優先して環境悪化は放置され、右派でも拒絶するほどスパムアカウントが増殖したりして利用者が激減したまま現在にいたる。
 反省する動機がないイーロン・マスク側の運営がSNSと国家で変わらなかったことは悪い意味で当然かもしれないが、歓迎や期待してしまった側の学習能力には問題があったといえるだろう。

*1:言論の自由の範囲内における抗議で失職することを「キャンセルカルチャー」として拒絶するような人物が、不当性が疑われる手続きで合理的な根拠もなく多くの人員が解雇されるような運営を歓迎していたことも印象に残っている。