※注意:解決済の話です。悲しいとかそいう感情は通り越しています。その点はお気遣いなくお願いいたします。普通にサイコサスペンスとして読んで頂けばと思います。

 

前回はこちら

【墓に訪問すると、そこには墓が無かった】

 前回の話の様に祖母ちゃんから実兄の墓の場所を聞きました。そこを

A市のA霊園 としますね。A市とは実父の実家でもあり、祖母ちゃんの住んでいる市内です。ですので私が生まれたのも、この祖母ちゃんの隣り合った市に生まれ我々は住んでいました。実父系の方しか先祖が生き残っていないので、それも当たり前の流れと言えばそうでした。

 

なので、この土地に兄の墓を建てるという事は流れ的に見てそうなんだと感じました。

そこまではね・・・・

 

でA市にたどり着きA霊園を訪問しました。

入り口でお墓の地図がありましたので、そこで実兄のお墓がどこに建っているかまず見ようと私はしました。その見取り図を見ていると・・・・・

たかちほ「あれっ?兄の墓が無い?」

オカン「そんなハズはないじゃない!何言っているのあなた」

と私から見取り図を取ると今度はオカンが目を皿にしてみている。でも・・・一向に見つからない

たかちほ「墓地の名前聞き間違えたんじゃないの?」

オカン「そんなわけないわよ!だってA市のA霊園って言ったのよ!A市の隣の市に住んでいた。名前を知っているし間違えるわけがないわ」

※個人情報なので場所名は避けますが、例えば東京市の東京霊園という名前の付け方です。だから東京市の隣の市に住んでいたし、聞き間違えようもないし墓と市名が同じなんだから勘違いしようがないとオカンは言っているわけです。

 

たかちほ「死亡して二か月だから墓の地図が間に合ってないだけかもしれないね」

オカン「じゃあ一つ一つ見てみましょう」

という訳でそこまで大きな霊園ではなかったので我々は一列ごとに墓の名前を見ていました。

でもそうやって一個一個見ているのに関わらず見つからない!

 

もう見つからないなって思ったのでタカチホがオカンに祖母ちゃんにもう一度確認の電話を入れてみたら?という風に言いました。するとオカンもそうねと言い・・入り口の公衆電話から電話をしてみることにしました。当時携帯を私は持っていましたが嫌な予感がしたのでそこれを使いませんでした。

 

オカンに電話をかける前に「奴らは何か信用できないから私に聞こえるように電話をしてくれ。あとお墓に前に一度来たけど兄の墓が見つからなかったという嘘を話してほしい。そして今日これから行くからともう一度お墓の名前を確認してくれ」と言いました。

 

なので公衆電話のドアを開け放ち、オカンの至近距離にいて向こうの言っている事が聞こえるように私は待ち構えました。

三回ほどのコールで祖母ちゃんが出ました。

オカン「おはようございます。墓参りに行こうと思うのですが。お墓の名前をもう一度確認したいんですが良いですか?前に一度訪問しましたが実兄の名前がありませんでしたので。」

祖母ちゃん「前に言ったと思うけど。A市のA霊園だよ」

オカン「ですからそこにはなかったんです。Aって名前の霊園てそこだけですか?方向音痴なので間違えないようにしようと思って」

祖母ちゃん「●●県にも一件あったよ。全く同じ名前なんだけどね。でも実兄のお墓は間違いなくA市のだよ」

祖母ちゃん「あなた。お墓参りに行ってくれるのかい?今どこに居るの?私も行こうかね?」

そこで私は電話の口元を押さえながらオカンに言いました

たかちほ「今から家を出ますって言いな」オカンがポカンとした顔でなんで?って見た。でも間あくと怪しまれるのでタカチホは「いいから早く!」と少し強く言いました。するとオカンは私が行ったように言いました。

 

オカン「今うちの家を出るところです。」

祖母ちゃん「じゃあ。11時に墓の前に居るね」現在時刻は9時でした

というと電話を切りました。

 

たかちほ「オカン。今からタクシーを呼んで●●県のA霊園に車を飛ばして」

凄い剣幕で私が言ったので、オカンはタクシーを捕まえた。

オカン「あんたいったい何がやりたいの?」

たかちほ「おかしいと思わないの?そもそもあの年齢で保険の外商とかやっているようなはっきりした頭の人が孫の墓間違える訳なんてないし、三十分以内に来れるような場所をどうして間違えて言う?わざとに決まっているでしょう!奴らは何らかの理由があって私たちの実物に会いに来る予定だ。でもあんなにコソコソしているから絶対良いことなんてない!おかしいよ!!

あとA県ならばここから一時間半かかるから連中が気が付いて追いかけてきても墓参りは我々は済んでいる計算だから追いつかないよ」

オカン「あんたはどうして遠いA県に墓があると断定しているの?なかったらどうするの?」

たかちほ「いんや。絶対ある。人間の嘘のつき方のパターンというものがあって。無からすべてを有にすることはできない。だから墓地の名前は同じで場所だけ変えていると思うから」

オカン「・・・・・」

タクシーの運転手が運転を始めてから一時間半経った頃私は墓場についた。

霊園の入り口にたどり着くと、どこに誰の墓があるか見取り図があり、そこには訪問した人が名前を書いて居た。

たかちほ「あった!これだよおばちゃんとか祖母ちゃんの名前が書いてある!」

※いとこの名前もありました。

オカン「ああ。良かったやっぱり嘘を言われていたのね。気が付いてよかったわ」

そして墓にお参りをした・・・・。

兄の名前そして享年。そして命日が書いてあった・・・・

花を置いて、兄と買った人形を置いて、手を合わせていた。

しかし、それをみて真っ赤な嘘に私は気が付いてしまたのだ。

 

享年から考えると亡くなった年は間違いない。しかし命日がおかしい。命日とは当たり前だけど死んだ日。そう死んだ日付が10月19日になっている!

これは絶対おかしい。私はそれを指さしながらオカンに見せた

たかちほ「アイツラなんかヤバいって裏があるよ絶対」

オカン「そうねぇ・・・でも本当に死んでいるのかしら?なんか疑いが出てきたわ」

オカンがそう思ったのは無理もないのだ。何故8月に死んだと電話があったのに命日が10月19日なんだ?

 

【命日と電話が来た日がおかしい】

何故なら祖母ちゃんは実兄が死んですぐオカンに連絡をしている。それが8月末だろう。

その時の祖母ちゃんの内容からも「8月のお盆休みの後にこちらにも来て施設に帰り一週間くらいで作業中に姿を消した。遺書と靴が有ってね」

という話だからだ。

 

つまり死亡推定日は8月26日前後じゃないと辻褄が合わないですよね?

そこもおかしいですが。じゃあ水難事故で死体が上がっていないのでは?

いや葬式をしているし・・・万一遺体が引きあがっていないという特殊なら例だとしても死亡したと思われるときは死亡届を出すケースが有る。

認定死亡とは、戸籍法89条では、認定死亡の制度が使われて県警する官公庁がその認定を行うものだ。これは海難事故などでその人の法律的な立場が不明核にならないようにする制度だ。例えば生命保険の受取人が保険金を受け取れなかったり、お相手が有る場合離婚したことにもならないから再婚も出来なかったり色々出てくるので認められている。当然遺体が無い状態で行うので慎重に審査は行われ三か月はかかる。つまりこのやり方であれば11月の末が命日になるはず。

 

ただ、祖母ちゃんの話によると煙が上がっていくことに涙したと言っているのだから遺体はあったと思われます。じゃないと火葬はしないだろう

●遺書だけ残して遺体が見つからなったのなら、死んだと断定してそもそも8月の時点でオカンに電話することがそもそもおかしい

●遺体があったのなら、医者の推定死亡時刻が命日なると思うが。だったら8月26日前後で命日が収まっていないとおかしい。

●しばらく飛び込まなくて後で飛び込んだとしたら、死亡推定は数か月後になるかもしれない。しかし、その間誰も姿を見ていないはずだから死んだと言い切って8月に電話をよこす自体がおかしい。役所に届けても上記のとおり。遺体が不明なら三か月は死亡認定できない。つまり最短でも11月末になるんじゃないかな。ちなみに墓に行ったのは11月初め

~以上~

 

 色々おかしいことが分かってもらえたでしょうか?この段階では実父は生きています。それなのに私に一言も結局なく、祖母ちゃんと叔母ちゃんだけがうるさく電話をかけてくる。

そして私に異母兄弟と会う事をやたら強要してきた。

何かまるで取り込もうとしているような。イソギンチャクの触手みたいなものを感じたのだ。

分かりやすく表現すると、こちらに愛とか好意がないくせに、何らかの事情があり強制的に関係を持とうとしているという感じかな。これって詐欺師の手口だよ。引っかかりやすい人是非参考にしてください。情に訴えかけて取り入ろうとしますが(お涙頂戴:親しみ作戦など)よく見ると行動が伴っていないし、相手の気持ちを考えて尊重していません。

 

この時より私は気になっては後ろ髪をひかれつつも、不気味なので距離を置こうと考えました。それ以来オカンも祖母ちゃんの電話に出るのは一切やめ。みんなで対応を統一しました。そしてそれから何年も経ったとある日に今度は父についての知らせが来たのです。

 

続く

たかちほのプロフィール
今一番気になるグッズ
たかちほ
AD