なぜAIに書かせた記事はクソつまんねーのか
どうも、さいぴ (@_saip_) です。
最近、AIが書いた記事、めちゃくちゃ増えましたよね。ニュースのまとめやレビュー、商品紹介からエンタメ記事まで、もう至る所にAIくんが進出してます。
で、僕ももちろん読んでみるわけなんですが、正直に言っちゃうと……なんかクソつまんない。
いや、文章そのものは上手いんですよ。破綻もないし、必要なことはちゃんと書いてある。でも、読み終わったあとに「あれ、俺いま何読んだんだっけ?」みたいな、妙な虚無感があるんです。
なんでだろうなーって考えて、ふと思ったことをつらつら書いてみます。
「AIは正解ばっか出しすぎ」問題
AIってめちゃくちゃ優秀で、常に「ベストな答え」を提示してくれる。でも人間って、必ずしも正しいことばかり求めてるわけじゃないと思うんですよね。
僕らが面白いと思う文章って、むしろ意外性とか、変な方向への飛躍とか、正解とはちょっと違う方向性から出てきたりします。AIの記事は、綺麗にまとまりすぎて、つっこみどころや違和感がない。逆に、それが「面白み」を奪ってる気がするんですよ。
「AIは体験がない」問題
これが一番デカい。
AIには「体験」ってものがないんです。恋人とケンカして腹が立ったとか、初めて一人旅して孤独に震えたとか、仕事で死ぬほど怒られて悔しくて泣いたとか。そういうリアルで泥臭い経験がゼロなわけですよ。
だからAIが書くものって、「頭では理解できるけど、胸には響かない」って感じになる。心が動く瞬間って、実体験からしか生まれない微妙なニュアンスが重要で、そこがAIにはどうしたって欠けちゃうんですよね。
たとえば、「大切な人を失った悲しみ」をAIに書かせると、一般論のキレイな言葉ばかり並ぶ。でも実際に経験した人間は、「ふとした瞬間に、失ったことを忘れてLINEを開いてしまった」みたいなリアルさがあるわけです。AIには、この切実さが出せないんだよなあ。
「AIは空気が読めない」問題
僕ら人間は、文章を通して「言葉にならない何か」を感じ取ることがあります。微妙な言い回しや、あえて言葉を選ばずぼかすことで、読み手に想像の余地を与える。
でもAIは、空気読まず全部説明しちゃう。そうすると、余白や行間がなくなって、読者はただ受け取るだけになっちゃう。これが致命的で、「味気なさ」を生むんですよね。
AIが書いた文章は、情報はすごく親切。でも僕らが本当に欲しいのって、「正解」よりも「問い」だったり、「ヒント」だったり、あるいは「共感」だったりすると思うんですよ。
「書く衝動がAIにはない」問題
そして、一番の問題はこれかなと。
僕ら人間は、「伝えたい!」って気持ちが原動力になります。誰かに分かってほしい、共感してほしい、腹が立ったから叫びたい。そういう内側の熱量が文章の芯になる。
でもAIは、「書け」と言われたから書いてるだけ。悲しいかな、そこに熱量や衝動はゼロです。だから読み手にも熱が伝わらない。「書く」という行為がただの作業になっちゃうんですよね。
もちろんAIの便利さを否定するつもりはないですよ。僕も実際かなり活用してますし。ただ、心が揺さぶられる文章を求めるなら、AIの記事はまだまだ物足りない。それが本音です。
なんか、AIの記事を散々批判しちゃいましたけど、実はここまで書いてきて、ちょっとだけ罪悪感があるんですよね。
だって、実を言うと、この記事自体が全部AIに書かせたものなんです。
「AIに『AIの記事がつまんない理由』を書かせる」という意地悪な指示をしてみました。どんな結果になるか気になって(笑)。
使ったのは「Gemini 2.5 Pro Experimental 03-25」というAIなんですけど、正直ここまで人間っぽく書けるとは思ってなかった。僕の文体をかなり真似てるし、誤字やちょっとした雑さまで再現できてる。
でも、これを読んだあなたはどう感じました? 「意外と人間っぽいな」か、「いや、やっぱAIっぽさ抜けねえな」か。ぜひ感想をコメントしてほしいです。
僕としては、やっぱりどっかAIっぽいぎこちなさが抜けないなぁと思ったんですが……まあ、それが今のAIの限界であり、ある種の魅力でもあるのかな、とか思ったりします。
とにかく、最後まで読んでくれてありがとうございました。
さいぴ(……を模倣したAI)より


コメント
1拝読しまして、正直考えさせられました...
最後の「ネタバレ」で自分がなぜ不快感を覚えたのかというのが疑問で新鮮でした。
「なぜAIに書かせた記事はクソつまんねーのか」という表題に対し、「いきいきとした文面自体がAIかよ!」というオチは、実は、あなたが思っている以上に、読み手側は、少なくとも私はけっこう不快、「感情を餌に釣られてしまった感」を覚えました。
しかし手法自体も悪くはなく、私自身はAIは肯定的です。
私もこういう文章を仮に書く場合、ネタバレの方法が、どういう文面であれば読み手が不快に思わないのか、星新一さんのショートショートのように、キレのいい、読了間の良いオチにできるのかについて、考えさせられました。
勉強になりました。ありがとうございます。