幕末の備中松山藩で財政改革に尽力した儒学者・山田方谷(1805~
77年)の生きざまを描いた演劇が12月6日、新見市新見の学び広場に
いみで上演されました。舞台で演じられる等身大の方谷の姿に、約850
人の観客が引き込まれました。
(この記事は12月7日の【山陽新聞備中面】からの御紹介記事です。)
演題は「山田方谷物語 奇跡の藩政改革」です。原作は直系子孫の野島
透さん(東京在住)です。原作は小説「夢を駆けぬけた飛龍 山田方谷」
で、偉業だけでなく、家族関係にも悩んだ人間的な側面を描き出していま
す。
舞台では東京で活動する俳優らが、困窮する藩財政の立て直しに敢然と取
り組む姿や、学問に打ち込む方谷に寂しさと不満を募らせる家族の様子な
どを熱演。方谷が晩年を過ごした新見市大佐地区の児童3人も出演し、舞台
を盛り上げました。
一般のほか市内の小学6年生~中学2年生が鑑賞し、大佐中2年の池田夏月樹
さんは「時間を忘れるぐらい楽しかった。これからも方谷について学びたい」
と話していました。
3月に東京で行われた初上演が好評だったことを受け、東京、岡山の有志が企
画しました。
8日に高梁市文化交流館(高梁市原田北町)、10日に山陽新聞社さん太大ホー
ル(岡山市北区柳町)でも上演します。高梁公演のチケットは完売。岡山公演
(午後1時と7時からの2回)はまだ空きがあり、当日券を会場で販売する予
定です。