九州・沖縄の医療機関の倒産過去最多 福岡市医師会“支援を”
九州・沖縄地区の去年の医療機関の倒産件数は過去25年で最も多くなり、福岡市医師会は医療機関の経営状況が悪化しているとして行政や国への支援を訴えました。
福岡市医師会は2日、定例記者会見で九州・沖縄地区の医療機関の倒産件数が去年13件に上り、過去25年間で最も多くなったと発表しました。
内訳は病院が2件、診療所が6件、歯科医院が5件でした。
医師会は物価や賃金の上昇に対し診療報酬が上がっておらず、多くの病院が深刻な経営難に陥っているとしています。
また、医療現場の人手不足が深刻化しているとしていて、医療従事者が給料が上がらない現場を避け、自由診療を行う美容外科に流れていることを理由に挙げています。
菊池仁志会長は「物価の上昇に適切に対応した診療報酬の仕組みが必要だ。経営難で倒れていく病院があり、患者が医療を受けたくとも受けられなくなるおそれがある」として行政や国の支援を訴えました。