福岡 国立大牟田病院の患者虐待 看護師と介護職員を懲戒処分
大牟田市の病院で障害がある複数の入院患者に虐待が繰り返されていた問題で、病院を所管する国立病院機構九州グループは、虐待が認められた60代の男性看護師を停職15日、50代の介護職員を戒告とする懲戒処分を公表しました。
大牟田市にある「独立行政法人国立病院機構大牟田病院」では、男性職員4人による障害のある入院患者の男女合わせて9人への性的、身体的、そして心理的な虐待が各自治体の調査で認定されています。
このうち、60代の看護師と50代の介護職員について、国立病院機構九州グループは1日までに懲戒処分にしたと、2日公表しました。
発表によりますと、60代の看護師については、身体的、心理的な虐待が認められたうえで、暴行の罪で罰金10万円の略式命令を受けたとして、停職15日の処分としました。
また、50代の介護職員については、性的、心理的な虐待が認められたとして戒告処分としました。
一方、虐待が認定された残り2人の職員については、書類送検され捜査が継続しているため、処分は未定だということです。
九州グループは「患者と家族の皆さまにご心配とご迷惑をおかけし心よりおわび申し上げます。機構一体となって虐待防止と予防対策のさらなる徹底に全力で取り組み安心と信頼の回復に努めて参ります」としています。