埼玉県の春日部市と川越市で2021年にそれぞれ起きた乳児の虐待死事件について、第三者の検証委員会が31日、県に検証結果を報告した。行政側の対応の不備を指摘し、再発防止のために組織的な支援体制をつくることなどを提言した。
春日部市の事件は、超低体重で生まれた女児が約4カ月の時、泣きやまないことにいら立った母親がベビーマットにたたきつけ、死亡させた。父母は結婚しておらず、別居していた。
報告書によると、市は虐待につながるリスクを十分に認識せず、要保護児童対策地域協議会(要対協)を介した支援をしなかった。医療機関からは早期の家庭訪問を求められていたが、母親の「大丈夫そう」との言葉を受け、事件2日前まで訪問しなかった...
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