金山町の小学校 閉校前に最後の卒業式 151年の歴史に幕
21日は県内各地の小学校で卒業式が行われました。
来月から別の学校と統合される金山町の小学校では、最後の卒業生を送り出したあと、閉校式が行われ、151年の歴史に幕を下ろしました。
金山町の横田小学校は明治6年、1873年に設立され、151年の歴史がありますが、人口の減少で現在の児童は8人にまで減り、新年度からは町内のもう1校の小学校と統合され、閉校となります。
21日は最後の卒業式が開かれ、卒業する滝沢息輝さんと馬場真心さんの2人が卒業証書を受け取りました。
このあと、2人が下級生に向けて「たくさんの思い出が僕たちを成長させてくれました。伝統のバトンを皆さんに渡します」と伝えると、後輩たちが「新しい小学校でもみんな仲よく協力して頑張ります」と大きな声で応えていました。
卒業生たちを拍手で見送ったあとは、かつてこの小学校を巣立った地域の住民なども加わり、およそ100人が出席して閉校式が行われ、卒業したばかりの滝沢さんが代表して町に校旗を返納しました。
そして、閉校を惜しみ涙を浮かべる人もいる中、最後に全員で校歌を歌い上げ、「ありがとう、大好き、横田小学校」と大きな声で締めくくり、151年の歴史に幕を下ろしました。
卒業生の馬場さんは「地域の方や両親にありがとうの気持ちを伝えられてよかったです。小学校がなくなるのは残念だけど、思い出を大切にしたいです」と話していました。
かつての卒業生の92歳の男性は「地域で守っていた学校なので寂しいのひと言です。児童には横田小学校のことを忘れず、これからも体に気をつけて頑張ってもらいたいです」と話していました。