盛岡市の石川啄木記念館のリニューアルが概ね完了し、27日地元住民にお披露目されました。展示では啄木が思い描いたふるさとの情景を短歌と映像で辿ることができます。

石川啄木記念館は1986年に現在の建物に建て替えられてから40年近く経過することから、2023年5月から休館して、リニューアル工事が行われていました。
27日はリニューアルオープンを前に、地元住民ら20人あまりが招かれ、内覧会が開かれました。

(記者リポート)
「ふるさとの山に向かひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな
これらの短歌は啄木が盛岡を離れ、東京で生活する中で読まれた歌です。
ふるさとの情景を思い浮かべながら短歌を詠んだ啄木と同じように、こちらのコーナーではその情景をスクリーンで見ながら、啄木の歌の世界に浸ることができます」
啄木が歩んだ道のりと紡いだ言葉、その時代背景が時系列にまとめられたコーナーも新たに設けられました。

(石川啄木記念館運営委員 阿部一さん)
「イメージが全然違ってきました。 展示が変わって素晴らしい。啄木の人生が良く分かるような展示です」