日テレ社長が謝罪 「月曜から夜ふかし」の不適切編集
日本テレビのバラエティー番組「月曜から夜ふかし」で不適切な編集の街頭インタビューが放送されたことについて、福田博之社長は31日の定例記者会見で「(担当ディレクターが)とにかく面白いものにしたいという思いで意図的に編集したことが原因」として謝罪した。
番組では、中国人の多くがカラスを食用にすると中国出身の女性が発言したかのように放送。福田氏は「(実際の)発言とは全く異なる内容になってしまった。演出の範囲を超えており、あってはならないこと」と述べた。
福田氏によると、ディレクターは事実と違う編集をしていることを認識。放送前にビデオを確認したプロデューサーらは気付かなかったという。番組の打ち切りについては「楽しみにしている視聴者もいる」などとして否定した。
24日の番組は、女性が日本語で「あんまり中国にカラスが飛んでるのがいない」「みんな食べてるから少ない」と放送した。
日テレは2021年、情報番組でアイヌ民族への差別表現を放送。放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会から「放送倫理違反があった」と指摘され、チェック態勢や研修を強化していた。今回の問題を受け、福田氏は新たな再発防止策を検討していると表明した。〔共同〕
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