「時間が惜しくて」 個人情報の資料を自宅で捨てた教頭を処分 仙台
仙台市教育委員会は26日、チケット売買の仲介サイトで不正に返金を求めたとして、太白区の小学校の30代女性教諭を停職4カ月にする懲戒処分を発表した。 市教委によると、教諭は2023年11月、サイトでテーマパークのチケット3枚(サイト利用料など含め計5万898円)を購入。家族で使ったのに、売り手に「チケットが届いていない」とうそをつき、10回以上、返金を求めるメッセージを送ったという。 サイトの運営会社が警視庁に被害届を出し、24年11月、詐欺未遂容疑で東京地検に書類送検されたが、不起訴処分(起訴猶予)とされた。 このほか、児童らの個人情報が載った資料を自宅マンションのゴミ捨て場に捨てたとして、同区の別の小学校の50代男性教頭を減給10分の1(6カ月)とする懲戒処分も発表した。 教頭は23年度から、出席簿や職員名簿など、個人の携帯番号や児童の顔写真が載った資料など129点を自宅に持ち帰り、マンションのゴミ捨て場に廃棄。延べ1539人の個人情報が載っていた。見つけた人が通報して発覚。教頭は「2週間に1度持ち帰っていた。シュレッダーにかける時間が惜しかった」と話したという。(阿部育子)
朝日新聞社