詐欺拠点に弁当配達もしていた
山口容疑者の周辺を取材すると、タイやカンボジアなど、さまざまな国での素性が明らかになってきた。
カンボジアの首都プノンペンでは、日本食店の実質的なオーナーを務めていた。「現代ビジネス」が入手した動画には、山口容疑者が半袖、短パンのラフな恰好で、店内で従業員とみられる男性らに指示をする姿が確認できる。
一方で、この日本食店からは、2023年に摘発された特殊詐欺拠点に、弁当が毎日配達されていたことがわかっている。当時、拠点からは日本人20人以上が拘束されたが、現地の関係者は、「毎日弁当150個以上が作られ、この拠点のほかにも届けられていた」と指摘する。
拠点の摘発後、日本食店は突如閉鎖された。これを機に、山口容疑者はタイに拠点を移したとされ、首都バンコクでは姿がたびたび目撃されていた。現地在住者は、その様子をこう語る。
「山口氏の姿は、カラオケクラブや焼肉屋、ムエタイジムなど、様々なところで確認されていました。一般人のような暮らしをしており、その様子をSNSにも堂々とあげていました。まさか捕まるとは思っていなかったのでしょう」
現在は削除されている山口容疑者のSNSからは、タイでの暮らしぶりのほか、ドバイで高層ビルを背景にしてグラスを持つ様子や、カンボジアのリゾートで背中の鯉の和彫りを写した姿など、海外で豪華絢爛な暮らしを送っていた様子が確認できる。