なかよし 1963年(昭和38年)1月増刊号 昭和35年代初頭から中盤にかけて月刊少年少女雑誌は黄金期を迎える。当時は定月発行12号のほかに、冬休みと夏休みに読者の購買意欲に向けて増刊号が発行された。増刊号には月例誌で連載を持つ漫画家の作品や他誌でしか読めない人気漫画家の作品が掲載されることが多く、本誌には『なかよし』に連載作品を持つ、赤松セツ子・むらのもりび・鈴木麗子・竹原セツ子のほか、同じ講談社発行で前年に『週刊少女フレンド』へ移行した『少女クラブ』で多くの読者の支持を得ていた、水野英子・東浦美津夫・細川知栄子・石森章太郎の作品が掲載されている。

 

 

とじこみ ゆめのカレンダー・年賀状・しおり

 

絵物語 赤いスカーフ 絵 高橋真琴 詞 新川和江 4色+2色8頁

 

青いバラをたべた王さま 水野英子 2色12頁

くいしんぼうのためにかなしいめにあった王さまの話

 

 

緑の牧場 島 洋子 16頁

 

 

ファイティングエッコちゃん きくちひろこ 8頁

エッコちゃんは、ボクシングがおとくいで、とてもつよいのよ。ボクシングのすきな人すぐよんでね。

 

 

 雪姫さま 東浦美津夫 24頁

 

雪のなかだけにしか生きられない美しい少女、雪姫と、やさしく勇気のあるわかさま、月丸のかなしいいお話です。

 

朝の天使 赤松セツ子 16頁

小さなおかの上に、赤いやねの家がありました。その家から、毎朝すてきなピアノの音が流れてきまし。そして・・・。

 

 

ふたりのルミ子 古城武司 24頁

ふたりのルミ子。ひとリは黒いルミ子、もうひとりは、白いルミ子。白いルミ子はことごとに黒いルミ子にあたるのでした。

 

 

ロンと赤いくつ 細川知栄子 24頁

道ばたにすてられていたこいぬのロンが、やさしくひろいあげてくれた主人につくす、美しい、そして、かなしいかなしい物語・・・。

 

 

しあわせの丘 むらのもりび 24頁

昔々、山の中の小さな村に、ごんべというらんぼう者の少年と、やさしい心の少女がすんでいました。ある日のこと・・・。

 

 

北風よっちゃん竹原セツコ 16頁

子どもは風の子、げんきな子。北風よっちゃんも、北風にもまけないで、こんなにがんばっちゃうのよ!

 

 

ステキ!テコちゃん 鈴木麗子 16頁

テコちゃん、人だすけの巻。テコちゃんの美しい友情物語をはやく読んでね。きっとかんげきしますよ。

 

 

あかんべぇ天使石森章太郎 56頁

ヤッコちゃんには、すてきな天使がいます。いったいどんな天使でしょう?その天使はみんなをしあわせにしてくれるでしょうか?

 

 

 

 

このブログは日本の漫画文化の礎を築いた、主に昭和三十年代を舞台に活躍した漫画家とその作品が、時の経過に埋もれることなく今の時代に語られる事を願って、昭和三十年代の漫画雑誌と作品を紹介してます。ご意見、ご指摘がありましたら、メッセージまたはコメントをお寄せください。よろしくお願いします。

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