リーグワン2024-25 Div.1 #12
サントリー 37 - 39 神戸
あくまで結果論や個人的な感覚にしか過ぎないけど、「試合の流れ」とか「この局面で絶対やってはいけないプレー」というものが、絶対存在すると思う。「やってはいけないプレー」をすると、大概「試合の流れ」が変わってしまう。
前半の前半はサントリーペース、前半の後半は神戸ペース。前半を終わって 20 - 20。後半、どちらが試合の主導権を握るかを注目していた。
そして後半、神戸が立て続けに反則を犯し、サントリーがゴール前に迫る。44分、CTB中野が角度をつけてボールを貰い、そのままグラウンディング。ゴールも決まり、27 - 20。続く49分にはSO髙本幹也がPGを決め、30 - 20。そして53分、サントリー陣内15mくらいのところから髙本が芸術的な50:22。完全に試合はサントリーペースだ。
しかし続くラインアウトで堀越に替わった16番が、得意のノットストレート。神戸がほとんど競ってないのに、その許容範囲を超えるくらいの明らかなノットストレート。普段極力名前は伏せてるけど、もう我慢できないので今日は書く。「呉 季依典(ご きえのり)」。この選手、今シーズン、何度も何度も何度もラインアウトでノットストレートを繰り返している。
個人的には、これで完全に試合の流れが変わったと思う。
59分にはFL山本 凱が自陣ゴール前でシニカルなサイドエントリーでイエロー。一連の流れで神戸FLブロディ・レタリックが今日2本目のトライ。これで 30 - 27。
その後、両チーム1本ずつ獲って 37 - 34。
迎えた77分過ぎ。ここでサントリーが「やってはいけないプレー」は自陣での反則。こちらも途中出場のPR細木 康太郎があっさりスクラムを落とす。何しに出てきたんだよ。「今日の細木」とかやってる暇あるのかよ。神戸SOブリン・ガットランドが蹴り出し、サントリー陣内10mへ。時計は78分20秒。ライン際を攻める神戸を必死に外に押し出したサントリー。
時計は79分00秒。「ここでやってはいけないプレー」は、ラインアウトを神戸にスティールされること。しかし、いぶし銀の神戸のLO小瀧 尚弘が値千金のスチール。ボールを外に運んだ神戸は、最後はWTB松永貫汰が逆転サヨナラのトライ。
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サントリーは堀越とプニヴァイも戻り、前半から今季一番気合が入っていたように観えた。何度も反則を繰り返した神戸からもらったチャンスを得点に繋げていた。しかし、ここぞの局面で「やってはいけないプレー」を繰り返したサントリー。結局、勝負弱さ、選手層の薄さは改善されず、痛すぎる星を落とした。これが今のサントリーなのだろう。
この試合の唯一の光明は、今季初めてと言って良いくらい「アタッキングラグビー」に拘ったことだ。ピッチ中盤からのキックを完全に封印して、パスを繋ぎ続けたことだ。いままで横に広がっていただけの印象が強かったアタックも、要所要所で縦を入れることによって、本来のサントリーらしい効果的なアタックが戻って来たように感じた。そしてSH福田 健太がトライを獲ったことも大きい。本来、福田はランが特徴の選手だが、今季なかなかその持ち味が出てなかったから。
残り6試合、現在8位のサントリーに残された希望は、何とか6位(6位以内ではなく6位)に滑り込んで、プレーオフの1戦目で3位のチームに勝って、準決勝まで勝ち上がることだろうか。ただ何度も同じことを書いて心苦しいけど、いわゆる「主力級」の選手達が揃う事が大前提だろう。