「あんぱん」初回 大吉も気づいた異例の試み 朝ドラ恒例エンドカードなし CP語る狙い「5秒とはいえ」

[ 2025年3月31日 08:15 ]

「あんぱん」制作統括・倉崎憲氏インタビュー

連続テレビ小説「あんぱん」のメーンビジュアル。主人公・朝田のぶ(今田美桜)と柳井嵩(北村匠海)(C)NHK
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 女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は3月31日、初回を迎え、半年間にわたる長丁場の幕が上がった。今作は、オンエアの最後に流れる朝ドラ恒例の視聴者投稿コーナー「エンドカード」がないことも判明。エンドカードなしの作品は近年珍しく、異例の試み。制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサー(CP)に狙いを聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどのヒット作を生み続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、激動の時代を生き抜いた夫婦を描く。中園氏は2014年度前期「花子とアン」以来2回目の朝ドラ脚本。今田は21年度前期「おかえりモネ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となる。

 放送開始時刻が15分繰り上げ、午前8時に変更された10年度前期「ゲゲゲの女房」以降、エンドカードなしの朝ドラは今回が初。エンディング企画はドラマの内容にちなんだ視聴者からの写真募集が多く、15年度前期「まれ」はヒロイン・土屋太鳳と日付が表示される“日めくりカレンダー形式”だった。

 19年度前期「なつぞら」は「なつぞらアニメーション」と題し、4秒以内のアニメを募集。主人公・奥原なつ(広瀬すず)を引き取った柴田家の父・柴田剛男役を演じた俳優・藤木直人の作品が第78話で“サプライズ採用”され、話題を集めた。

 23年度前期「らんまん」は「らんまん植物図鑑」と題し、植物のイラストを募集。主演の神木隆之介をはじめ、浜辺美波、志尊淳らが“サプライズ参戦”。反響を呼んだ。

 「エンドカードなし」の意図について、倉崎CPは「5秒(エンドカードの表示時間)とはいえ、たった15分の朝ドラにおいては貴重な尺ですから、ドラマ本編に足すことで、より豊かな表現、物語を視聴者の皆さまにお届けしたいという思いです」と明かした。

 同局「あさイチ」(月~金曜前8・15)の“朝ドラ受け”でも「今回、お写真がないんですね」(博多大吉)「最後の写真が」(鈴木奈穂子アナウンサー)と言及があった。

 たかが5秒、されど5秒。「あんぱん」の新たな試み、ラストシーンの余韻に注目したい。

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