“校歌を後世に” 来月閉校の上湧別小学校で児童の歌声を録音

来月閉校するオホーツク海側の湧別町の小学校で、校歌を後世に残そうと、児童たちの歌声の録音会が開かれました。

湧別町の上湧別地区にある5つの小中学校は、来年度から義務教育学校に移行するため、来月で閉校となります。
このうち、126年の歴史に幕を閉じる上湧別小学校では、北国に育つ子どもたちの粘り強さや朗らかさを表現した歌詞で長年親しまれてきた校歌を後世に残そうと、26日、録音会が開かれました。
録音会には全校児童46人のうち43人が体育館に集まり、ピアノの伴奏に合わせて3番まである校歌を元気よく、大きな声で歌い上げました。
録音された校歌は、閉校式で配られる記念品に印刷されたQRコードから再生できるようにするということです。
収録を終えた5年の男子児童は「校歌の『上湧』を繰り返すところが好き。校歌が歌えなくなるのは寂しい」と話していました。
また4年の女子児童は「きのうから喉が痛かったが、うまく歌えた。校歌をいつでも聴けるようになるのがいいと思う」と話していました。
谷口崇史教頭は「校歌には学校の歴史や地域への思いが込められている。子どもたちは、歌詞のひとつひとつを大切にして、感謝を込めて歌ってくれた」と話していました。

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