「女子高生に265万円貢いだ」50代会社役員。女性の“本命彼氏”の存在に怒り、裁判を起こした結果
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「金払いが良かった」 神奈川県の50代の会社役員の男性は、恋人と信じていた女子高生に法廷で突き放された。SNSで知り合い、プレゼント代などに1年間で265万円を費やした相手に本当の交際相手がいたことが判明。 ⇒【写真】男性と女子高生の主なやりとり 「恋愛詐欺」と怒りに震えて提訴したが、裁判で浮かび上がったのは40歳近く年の離れた2人の関係のいびつさと危うさだった。(※本記事は、『まさか私がクビですか? ── なぜか裁判沙汰になった人たちの告白』(日経BP)より抜粋したものです)
女子高生と会えるのは「買い物と食事」だけ
新型コロナウイルスの感染拡大が続く2020年夏、男性はSNSのメッセージ機能でやりとりを始めた都内の女子高生と東京・渋谷の繁華街で会う約束を取り付けた。離婚後、独身生活を10年以上続けていた男性。 友人と現れた女子高生に「次会うときは2人きり、カレカノ(彼氏彼女)の関係で」と伝えると「はい」と返事があった。その反応を、交際の承諾と受け取った。 ルイ・ヴィトンの財布、フェンディのかばん─。会うたびに買い物に付き合い、小遣いも渡した。 10万円以上するブランド品も「誕生日」「付き合った記念」と理由を付けてプレゼント。外形的にはデートや飲食の対価に金銭を支払う「パパ活」にしか見えなかったが、男性は「お金がなくて困っているという『彼女』を助けるのは当たり前」と意に介さなかった。 「パパ活ではなくて彼氏彼女の関係だよね」。念のため繰り返し尋ね、会った後もSNSでしつこく確認した。女子高生は「はい」「わかりました」などと答えていたが、買い物と食事以外で男性と会おうとしなかった。 やがて「家出している」「財布を無くした」などと理由をつけ、口座への入金も迫るようになった。 ある日、女子高生のSNSをひそかに監視していた男性は、自分ではない本当の「彼氏」の存在を目の当たりにする。出会いから1年以上がたった21年10月。怒りに震えた男性は女子高生の住まいを突き止め、内容証明郵便を送った。 その後、東京地裁に損害賠償を求めて提訴。「恋愛感情を利用して265万円を詐取した」とする訴えだった。
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