創立141年の霧島市の小学校が休校 児童数減少で
創立140年以上の霧島市の小学校が、児童数減少のため休校することになり、25日、1年を締めくくる修了式にあわせて休校式が行われました。
霧島市牧園町の三体小学校は1883年に創立した141年の歴史がある学校で、ピーク時の1961年には子どもたちが211人在籍していました。
しかし、少子化や過疎化の影響でこの春から休校することになり、現在、在籍する3人の児童はそれぞれ別の小学校に転校することになっています。
25日、修了式にあわせて行われた小学校の休校式には、児童のほか保護者や地域の人たちなど40人余りが集まりました。
式では、重信廣行校長が「きょうはお別れの式と同時に新しい門出の式です。三体小学校での思い出を胸に、それぞれ新しい一歩を踏み出しましょう」と激励のことばを述べました。
また戦後、子どもたちがどんぐりをまいて育てたクヌギの苗を販売して得た収益で購入した「どんぐりピアノ」の演奏にあわせて思い出を振り返るスライドショーが上映され、参加した保護者たちは時折涙ぐみながら見ていました。
鹿児島市の小学校に転校する2年生の女子児童は「新しい学校で友達ができるか不安ですが頑張りたいです」と話していました。
また、24日卒業したばかりの男子児童は「どんぐりピアノを使ったコンサートを続けるなどして三体小学校が忘れられないようにしたいです」と話していました。
【今年度廃校または休校となる公立小中学校は9校】
NHKが県内の各教育事務所に取材したところ、県内では今年度、廃校または休校となる公立の小中学校は合わせて9校です。
【廃校】廃校になるのは、南九州市の松ヶ浦小学校、錦江町の池田小学校 宿利原小学校 大原小学校、瀬戸内町の秋徳小学校 秋徳中学校の6つの小中学校です。
【休校】また、休校となる学校は霧島市の三体小学校 福山小学校、瀬戸内町の池地小学校の3つの小学校です。