今年度で151年の歴史に終止符を打つ横須賀市立走水小学校(同市走水)の閉校式が25日、同小体育館で行われ、児童や保護者、地域住民ら約100人が校舎との別れを惜しんだ。
同小は明治6(1873)年、「第一大学区神奈川県管内第十中学区相模国三浦郡第七十三番小学走水学舎」として誕生した。同市教委などによると、昭和55年度の児童数は400人に上ったが、その後は減少。令和5年5月1日現在で32人となり、今年度は29人だった。
閉校式で中川幸太校長は「走水小学校で学んだ子供たちが地域の皆さまと同じように、これからも走水の魅力を発信し続けていってほしい」と話した。
式後には、学校運営に協力してきた防衛大学校の儀仗隊がファンシードリルを披露し、関係者へエールを送った。
同小は4月に市立馬堀小学校と統合される。6年の阿部凌大さん(12)は「(馬堀小の児童とも)仲良くなって、楽しい学校生活を送ってほしい」と後輩を思いやった。
同小の卒業生で医師の武田和永さん(56)は「非常に寂しいが、(統合は)今後のためには意義のあること。走水の子供たちには新しい環境でも頑張ってほしい」と話していた。(橋本謙太郎)