「思い出胸に頑張る」 茨城の小学校で閉校式 児童ら別れ惜しむ

閉校式が行われた体育館で「大宮小ありがとう!」と、元気よく手を振る子どもたち=茨城県龍ケ崎市大徳町で2025年3月24日、鈴木美穂撮影 拡大
閉校式が行われた体育館で「大宮小ありがとう!」と、元気よく手を振る子どもたち=茨城県龍ケ崎市大徳町で2025年3月24日、鈴木美穂撮影

 3月末で閉校する茨城県龍ケ崎市立大宮小学校(木村忠夫校長、全校児童71人)で24日、閉校式があり、児童や地域住民ら約170人が別れを惜しんだ。

 市教育委員会によると、1876(明治9)年に地元寺院で創立され、改称を繰り返しながら1954年に龍ケ崎市立大宮小になった。少子化などに伴う児童数の減少で149年の歴史に幕を閉じることとなり、閉校後は龍ケ崎小に統合される。

 閉校式で木村校長は「学んだことは全ての卒業生にとって一生の宝物だ。閉校は寂しいが学校への感謝は尽きない」とあいさつ。その後、行われた「閉校のつどい」では、アーティストの夢太(ゆうた)さん、Mioさんが「歴史を音楽で振り返ろう」と題し特別ライブを開催。人気アニメソングなど8曲を披露した。6年の武田直幸さん(12)はあいさつで「大宮小での思い出を胸に、新たな環境でも頑張る」と誓った。

 校歌を伴奏するため来校した竜ケ崎一高付属中2年の大越美空さん(14)は「家族は3代続けて大宮小の卒業生。校歌2番の『明るく 強く』が学校の特徴で、今後もそういう気持ちを持ち続けたい」と話した。

 県教育委員会によると、3月に閉校するのは龍ケ崎▽日立▽桜川▽常総▽大子▽美浦――の6市町村で、小学校6校、中学校9校、義務教育学校1校の計16校。いずれも統合される。【鈴木美穂】

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