今日もダンジョンに向かう。昨日神様からプレゼントされたナイフを使うぞ!後はゼータがプレゼントしてくれたナイフもある!あの時は本当に驚いたよ。僕が10歳の誕生日の時、ゼータがナイフを選んだのは皆びっくりしてた。僕は嬉しすぎて、ゼータに思い切り抱き着いたな…。でもアルファ達は何か怖い顔してたな…何でだろう?
今日は何処まで潜ろうか
「モンスター達早く倒せてるね。この二つは僕の切り札、普段はこの武器で行こう」
貯めたお金で武器を購入した。これで何とかモンスター達を撃破している。ここは10階層か……。よし!今日は20階層目指そう!12階層に到着した。もしかしたらランクアップ出来るかもしれないし。そういえばモンスターが少ないような、何でだろう。そう思っていたら、赤いミノタウロスが襲ってきた。咄嗟に避けれたが、普通のミノタウロスじゃない!多分強化されている。
「グォォォォォォ」
このミノタウロス強い!本来なら逃げないといけない、でも何故か分からない。このミノタウロスと戦わないといけない気がする。何処か遠い昔に約束したような気がする。僕は剣を構える。
「僕はヘスティア・ファミリア団長ベル・クラネル!お前を倒す者だ!!」
「グォォォォォォ!!」
ミノタウロスは雄叫びを挙げた。ミノタウロスも同じ気持ちだ、この男は知らない筈。なのに知っている自分が居る。以前戦ったことがあるかもしれない。ミノタウロスも持っている武器を構える。そして二人は戦うのだった。
「グォォォォォォ!」
「ちぃ!」
ミノタウロスは斧を振り、ベルは剣で受け止めるが、買った剣が壊れた。ベルはヘスティアやゼータからもらったナイフ達を使って勝負する。ベルはミノタウロスの身体を斬りつける。ミノタウロスにダメージを与えたようだ。次の攻撃をしようとしたが防がれる。黒ナイフと白ナイフを警戒している。ベルは攻撃を続ける。
『イプシロンは言っていた。攻撃続けば、防御が崩すことが出来るって』
それはオラリオに来る前のことだ。今回の修行相手はイプシロンだった。
『ベル様、相手が攻撃を防いだ時は出来るだけ攻撃を続けてください』
『なんで?』
『防がれた時に距離をとるのは正解です。でも逆に攻撃続けば』
『勝ってる可能性が高くなる!』
『ええ。早速やってみましょう』
あの時イプシロンに勝ってなかった。でもあの時に教えてもらった、アドバイスがある。僕はミノタウロスに攻撃を続ける。これならいけるかもしれない。だがミノタウロスはベルの腹に蹴り技を入れた。
「つよ…い!。でもお前だけには負けたくない!!」
「グォォォォォォ!」
ベルとミノタウロスはぶつかり合う。それを見惚れている金髪長髪の少女。
アイズサイド
私達ロキ・ファミリアとゼウス・ファミリアの遠征が終わり、今日は帰る所だ。途中モンスター達を倒しまくった。前から冒険者達が逃げてる。どうしたんだろう?
「ロキ・ファミリアに!?ゼウス・ファミリア!?」
「何かあったのですか?」
「赤いミノタウロスが現れたんだ!」
赤いミノタウロス?聞いたことがない…。もしかしてと思い、ザルドさんに確認するけど、そんな情報はないと言った。白髪の少年が戦ってるようだが、このままだと危ないと思い、何処に居るか。聞いたら、12階層に居ると分かってる。私は急いで12階層に到達し、少年を発見した。加勢しようと思ったが、少年はまだ戦えていた。
「おい!アイズ何やってんだ!早くあのミノタウロスを…あん?」
「ねぇ、あの子、赤いミノタウロスと互角に戦ってるよ」
「ええ、見たことがない冒険者だわ」
ウェアウルフ青年とアマゾネスの姉妹も見惚れている、後から来た、3人も同じだ。加勢すれば早く終われる。だが出来なかった、冒険者としてそれを許せない。
「いいね彼。凄くいい」
「ああ、あの少年の技も素晴らしい。そして武器も」
「だがそれだけではあのミノタウロスには勝ってない」
ベルもそんな事は分かってる。ここで倒さないといけない
「ファイヤボルト!」
ベルの手から炎と雷が混ざった技がミノタウロスに直撃した。全員驚く。ベルの使った魔法が詠唱してないことに。その隙にベルはミノタウロスに攻撃をした。倒れ込むミノタウロス、ベルはミノタウロスの左腕を斬り落とした。ベルは一度距離とり、次に備える。そしてミノタウロスは体勢を変えた
「あれは……追い込まれたミノタウロスが見せる、突撃体勢!」
「いよいよなりふり構っていれなくなったのか」
「これがお互いの最後の攻撃…」
ベルとミノタウロスは真正面が突撃する。ミノタウロスは残っていた右腕で、ベルにパンチをしようとしたがベルは神のナイフをミノタウロスに刺した。
「ファイヤボルトッ!!」
ベルはミノタウロスの身体の中にファイヤボルトを撃ち込んだ。ミノタウロスのくちから血が出た。それでもミノタウロス倒れない。ベルは何度もファイヤボルトをを撃ち込んだ。
「ファイヤボルトォォォォォォォ!!」
ベルはミノタウロスに勝利した。だがベル立ったまま気絶している。魔法を沢山使用したことでマインドダウンした。服も破れており、ステイタスが丸見えだ。
「リヴェリア、あいつのステイタスは!?」
「私にも盗み見しろというのか、お前は?」
「あの状態じゃあ、見てくださいと言っているもんだろう!」
リヴェリアはため息をつき、ベルのステイタスを見る。するとリヴェリアは笑った。全員どうしたのだろうと思い、リヴェリアに聞く。一体どんなステイタスだったのだ。
「全アビリティオールS」
ここに居るメンバー達は驚く。まさか全てのアビリティがオールなんて一人だけだった。だがこの少年も全てのアビリティがオールSなのは驚くのは突然だ。
「彼の真名は?」
「ベル・クラネルという名前だ。所属はヘスティア・ファミリア」
リヴェリア達はベルを運んだ。彼のホー厶に到着し、今回のことをヘスティアに話した。ヘスティアはリヴェリアたちに感謝した。
「本当は言いたいことあるけど、無事でよかったよ。本当に帰ってきて嬉しいよ」
リヴェリア達は自分達のホー厶に戻るのだった。すると青年はリヴェリアに話す。
「どうしたフィン?」
「僕らも負けられないね」
「そうだな」
オマケ
これはベルが8歳の誕生日になった頃。皆ベルにプレゼントした。するとゼータが遅れて来た。
「ゼータおかえり」
「ごめん皆。ベルがどんなものが喜ぶかを考えていたら、時間はかかったよ」
「一体どんなものにしたの?」
アルファはゼータに聞く。後からお楽しみとゼータは言うが、この誕生日かなり心配だ。イプシロンとイータのプレゼントが惚れ薬や唇とかだったのだ。この二つはアルファに却下された。一体ゼータどんなプレゼントにしたのか分からない。
「これだよベル」
ゼータがプレゼントしたのは白いナイフだ。どうやらゼータは材料を集め、作ったようだ。
「ありがとうゼータ!」
ベルはゼータに強く抱きしめるのだった。ゼータは顔が真っ赤になり、照れてる。
「……羨ましいわ」
「私だって、ベル様に」
「私にもその能力があれば」
「なんかよく分からないのです」
「くぅぅぅ。やっぱりベル様の唇を」
「…ベルに抱き着く付かれるなんて…」
アルファ達は羨ましそうな顔をしていたのか、ゼータはベルの唇を奪うとした。その後アルファたちに阻止された