那覇市有地の所有権争いを巡り、土地購入を希望する不動産業者らから現金計5千万円を受け取ったとして前那覇市議会議長が収賄罪で起訴された事件で、贈賄罪に問われた元総会屋の無職、小池隆一被告(81)=鹿児島県姶良市=の初公判が24日、那覇地裁(佐藤哲郎裁判長)で開かれ、被告は「何もしていない」と無罪を主張した。
小池被告は初公判で、土地購入を希望する不動産会社役員の知人の男(贈賄罪で在宅起訴)に現金を渡したことは認めたが、「全く賄賂ではない。贈賄とか賄賂とか、全く覚えがない」と述べた。弁護人も「賄賂性の認識、故意がなく、共謀も成立しない。被告人は無罪だ」と主張した。
小池被告は、四大証券と第一勧業銀行における利益供与事件を巡って平成11年に有罪判決を受けた元総会屋として知られる。