交友関係の悩みを訴える遺書を残し、昨年2月に転落死した長崎県松浦市の市立中2年の女子生徒について、市教育委員会が設置した対策委員会が「いじめの有無は確認できなかった」とする最終報告をまとめたことが27日、市教委などへの取材で分かった。遺族は「中立公正な内容ではない」として再調査や第三者委員会の設置を求めることを検討している。
市教委によると、生徒の死亡を受け、学校が昨年2月、いじめ防止対策推進法の「重大事態」に認定。弁護士や心理学の専門家らで構成する対策委が調査を進め、今月25日、最終報告を遺族に説明した。
対策委が来月にも市教委の定例委員会で調査結果を報告する。遺族は意見を記した書面の提出も検討しており、市が必要と判断すれば第三者委を設置する。