宝塚市が市民から贈られた254億円の巨額寄付は、市立病院建て替えを進め、悪化する市財政をどのように改善する助けとなるのか――。市は寄付効果を試算した今後10年間の「財政シミュレーション」をホームページで公表した。苦慮してきた病院建設資金の工面は大きく前進した一方、病院建て替えで危機的になるとされた市財政への各年度の効果でみると限定的で、更なる行財政改革の必要性を指摘している。【土居和弘】
寄付は1月、元会社役員の高齢夫婦からあった。「市立病院は市民に大切な施設なので、安心できる病院を造ってほしい」。夫婦の要望を受け、市は250億円の使途を建て替えに限定した。4億円は手術支援ロボットの購入に充てた。
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