「女尊男卑って本気で言ってる?」 女性専用車両は優遇?差別? 吉原さんNewsPicks発言が問う公共交通の本質! 男女対立を超え、冷静な議論が求められるワケ
「女尊男卑」批判の誤解
「女尊男卑って本気で言ってる?」 コントユニット「ダウ90000」の吉原怜那氏が、YouTube番組「NewsPicks」に出演し、女性専用車両など女性を巡る制度について語った際の言葉が、SNSを中心に議論を呼んでいる。 【画像】「えぇぇぇぇ!」これが電車内の「迷惑行為ランキング」です(12枚) 吉原氏は、女性専用車両や男性禁止のプリクラ機について「これは女性を守るためのものであり、優遇ではない」と指摘し、 「そこの背景をすっ飛ばして“男性差別だ”と主張するのは、お門違いも甚だしい」 と断じた(『スポニチアネックス』3月27日付け記事)。 一方、ネット上では 「男性が乗れないのは不公平だ」 「女性ばかりが優遇されている」 といった反発の声も根強い。しかし、これらの主張は女性専用車両の成り立ちや目的を無視したものであり、「女尊男卑」批判は的外れだ。以下、その理由を詳しく見ていく。
男性差別の実態と課題
女尊男卑(男性差別)とは、男性に対する不当な性別差別を指す概念であり、対義語は男尊女卑や女性差別である。 これに対抗する運動として、 ・男性解放運動(メンズリブ) ・マスキュリズム(フェミニズムに対して、男性の権利や立場を強化することを意識的に指向する運動や思想) が存在し、国際的には1999年から毎年11月19日が「国際男性デー」として定められている。この日は男性や少年の健康、ジェンダー平等、男性ロールモデルの形成などを促進する活動が行われている。 マスキュリストのワレン・ファレルは、性差別は一方向的ではなく双方向的で、男性と女性の両方が抑圧されていると論じている。しかし、社会学者(男性学)の田中俊之はこの見解に疑問を呈し、理論的な説得力に欠けると批判している。 女尊男卑の具体的な事例としては、 ・米国の選抜徴兵登録制度 ・男性が被害者となる事件に対する偏見 ・英国の自動車保険料の男女格差 が挙げられる。韓国では女尊男卑が兵役などに関連していると考えられている。 このように、女尊男卑に関する議論は多様で、性別に基づく差別の問題が双方に存在することを示唆している。用語自体は、今回のようにヒステリックに語られるものではない。