魔王物語〜イビル・オラトリア〜


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作:蜂鳥
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魔王物語〜イビル・オラトリア〜



どうも、蜂鳥です。

勢いで書いているため変なとことか、噛み合わないとことかあるかもですが、
まあ気にせず読んでくれればと思います。

少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。


 

 暗い、暗い、穴の底。

 深い、深い、地の底。

 

 何千年も前からそこにあって、何千年も憎まれていた場所。

 

 「ダンジョン」

 

 人類の敵たるモンスターの発生地。

 その深い深い穴の底である最深部にて、『彼女』は考えていた。

 

 ”いかにすれば憎き神々と人類を排し、あの空を再び望めるか”

 ”いかにすれば忌々しい人類と神々を鏖殺せしめることができるか”

 

 それはそれは途方もない年月を、『彼女』は考えた。

 

 考えて、考えて、考えて、考えて...

 

 

 気がついた。

 

 

 ”奴らと同じことをすれば良い”

 ”奴らを同じものを生み出せばいい”

 

 ”知識を。知恵を。思考を。術理を刻めばいい”

 ”学習を。習得を。成長を。進化をさせればいい”

 

 ”何、基本的な能力は我らが上。ならば、模倣すればより上になるのはこちら”

 

 ”ならば、生み出そう。産み出そう”

 ”奴ら以上のモノとなるものを”

 

 

 

 ”さあ、おいで”

 

 

 

 暗い、暗い、穴の底。

 深い、深い、地の底。

 

 何千年も前からそこにあって、何千年も憎まれていた場所。

 

 「ダンジョン」

 

 人類の敵たるモンスターの発生地。

 その深い深い穴の底である最深部にて。

 

 ボコリと一つ、生まれ出た。

 

 

 

 『魔王』が遂に、生まれ出た。

 

 

 

 

#####################################

 

 ・個体名:『 』

 ・種族名:『迷宮の代行者』

 ・保有スキル:『王権執行』『術理の種』『知恵の種』『進化の種』『代行権』

 

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 『それ』がまず感じたことは、暗いと言うことだった。

 ただただ暗い。暗過ぎて、暗いということが分からないほどだ。

 

 どうすれば、暗さを克服できるだろう?

 『それ』は、そう思った。

 

 その時、『知恵の種』が教えてくれた。

 

 ”暗い場所でも周りを把握できる器官を生成すればいい”

 

 なるほど。そのような器官が今の自分にはないのか。

 今の自分はどんな姿なのだろうか?

 『それ』は、そう思った。

 

 その時、『術理の種』が教えてくれた。

 

 ”今の自分は、形のない暗い塊のようなものだ”

 ”だから、なんでも形作れる”

 

 なるほど。形がないのか。

 ならば、この暗闇の中に適した姿となろう。

 

 そうして、『それ』は形を変えた。

 『知恵の種』によってもたらされた”暗い場所でも周りを把握できる器官”。

 目と、耳と、腕と、足を。

 

 だが、それは実に歪な姿であった。

 長く黒い塊から、無数に生えた不揃いの腕と足。

 無数に生えた耳と目。

 

 もしこの場にその姿を認識できる知性体がいたならば、その姿に発狂したことであろう。

 

 よし、これでいい。

 これで動ける。周りも見える。聞こえる。

 

 『それ』は満足げに、辺りを見回した。

 岩ばかりで何もない。実に寂れた場所だ。

 

 つまらないと、それは思った。

 はて?つまらないとはなんだろうか。

 

 ”面白みもなく、楽しくもない。ひどく退屈な様のことだ”

 知恵の種が教えてくれた。

 

 なるほど。これがつまらないか。

 

 『それ』は納得して、一歩を踏み出した。

 

 

 盛大にすっ転んだ。

 

 

 ”腕も足も多すぎる。もっと減らすといい”

 ”細長い体の前と後ろにそれぞれつけるといい”

 

 なるほど。これでは動けないのか。

 『それ』は理解して、歪に生えた腕と足を引っ込め、前と後ろに腕を足を二本ずつ付けた。

 

 よし。これでいい。

 

 ”・・・・それでもいいか”

 

 『それ』はふふん、と自信を持った。

 はて?自信とはなんだろうか?

 

 『それ』はそんな疑問を浮かべながら、暗闇の中を進んでいった。

 

 

 

#####################################

 

 ・個体名:『 』

 ・種族名:『迷宮の代行者』

 ・保有スキル:『王権執行』『術理の種』『知恵の種』『進化の種』『代行権』

 ・獲得:前腕2本/前脚2本・後腕2本/後脚2本・目30以上/耳30以上・『改造』

 

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現在地:ダンジョン最深部???階層

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