業務上横領罪 元PTA会長 懲役1年6か月求刑

 さいたま市PTA協議会の口座から、合わせて485万円を着服したとして、業務上横領などの罪に問われている元会長の男の裁判がさいたま地裁で開かれ、検察側は懲役1年6か月を求刑しました。

 業務上横領などの罪に問われているのは、さいたま市PTA協議会の元会長の岡野育広被告(59)です。

 起訴状などによりますと、岡野被告は2022年4月、PTA協議会の口座から現金あわせて485万円を着服した罪に問われています。

 17日の論告で検察側は「団体における重要な立場を利用して、多数の会員の信頼をも裏切る犯行であり、態様は相当に悪質といえる」などとして懲役1年6か月を求めました。

 一方、弁護側は共犯関係にあった元PTA会長の青羽章仁被告が、犯行を先導していたと主張し、刑を軽減するよう求めました。

 判決は3月26日に言い渡されます。

大船渡火事で活動 蓮田市の消防隊員が市長に報告

 大規模な山林火災が発生した岩手県大船渡市で消火活動にあたった蓮田市の消防隊員が、市役所を訪れ、市長に活動を報告しました。

 市役所を訪れたのは、蓮田市消防本部に所属する、小船直樹さんと、小山智宏さんの2人です。

 岩手県大船渡市では2月26日に大規模な山林火災が発生し、3月9日に鎮圧されました。

 2人はそれぞれ消火小隊の隊長として、3月5日から10日までの数日間、現地に派遣されました。

 小船さんは今回の火災で蓮田市の面積より広いおよそ2900ヘクタールが燃えたことや、機材を背負って山の中を歩きながら消火活動をしたことなどを報告しました。

 また、小山さんは、10kg以上ある消火ホースをおよそ60本回収したことに触れ、普段経験しない山林での活動は困難を極めたことを伝えました。

 これを受け蓮田市の山口京子市長は現地派遣を労うとともに今後の活動へ期待を寄せました。

 蓮田市消防本部 小船直樹さん「大船渡は311も含めて二回目の被災だった。給油所の店員さんから今回も悪かったね、助けてくれという言葉が響いた。身震いする思いで絶対にやってやるという思いで4日間過ごした。今回は火災でしたが、いつ起こるか分からない震災のためにもこの経験を消防本部の後世に伝える役目を果たしたい」

朝霞市で住宅全焼 1人死亡

 16日夜、朝霞市で住宅1棟が全焼する火事があり1人が死亡しました。

 警察は遺体は、この家に住む77歳の女性とみて身元の確認を進めています。

 16日午後11時ごろ、朝霞市根岸台の住宅で「2階から煙が出ている」と通行人の20代の男性から119番通報がありました。

 火はおよそ7時間半後に消し止められましたが、木造2階建て住宅が全焼し、焼け跡から1人の遺体が見つかりました。

 警察によりますと、この家には佐々木三千代さん(77)が1人で暮らしていて、火事のあと連絡が取れなくなっているということです。

 警察は、遺体は佐々木さんの可能性が高いとみて、身元の確認を進めるとともに火事の原因を調べています。

78歳女性から現金900万円詐取 男子高校生逮捕

 去年12月、都内に住む78歳の女性から現金900万円をだまし取ったとして所沢市に住む19歳の男子高校生が、詐欺の疑いで逮捕されました。

 警察によりますと、男子高校生は去年12月10日から12日にかけて、何者かと共謀し、東京都調布市に住む78歳の女性から3回にわたり現金あわせて900万円をだまし取った疑いが持たれています。

 男子高校生は女性から受け取った現金を都内で男から手渡され、別の容疑者に渡したとみられています。

 男子高校生は調べに対し「事件については言いたくありません」と黙秘しているということです。

所沢市のコンビニ強盗事件 58歳の男逮捕

 15日、所沢市のコンビニエンスストアで男が刃物のような物で店員を脅し、現金およそ4万円を奪い逃走した強盗事件で県警は17日、58歳の無職の男を逮捕しました。

 男は「所持金がなくて生活する金がなかった」と話しているということです。強盗などの疑いで逮捕されたのは、住居不定無職の杉村正司郎容疑者(58)です。

 警察によりますと、杉村容疑者は、15日午後7時半ごろ、所沢市小手指町の「ファミリーマート小手指店」で、はさみのような物を37歳の男性店員に突きつけ「金を出せ」などと脅し、レジから現金およそ4万円を奪って逃走した疑いが持たれています。

 男性店員や居合わせた客にけがはありませんでした。

 警察は、15日の夜から大宮駅東口のネットカフェに滞在していた杉村容疑者を防犯カメラの映像で確認し逮捕しました。

 警察の調べに対し、杉村容疑者は容疑を認め「所持金がなくて生活する金がなかった」と供述しているということです。

朝霞市初の女性市長 松下昌代市長が初登庁

 2月16日に行われた朝霞市長選挙で初当選し、朝霞市では初めてとなる女性市長となった松下昌代市長が17日、初登庁しました。

 午前8時20分ごろ、朝霞市役所に到着した松下市長は、職員や支持者から拍手で迎えられ、花束を受け取りました。

 そして「強く豊かな100年都市朝霞を作るべく、さまざまな政策の実現に力を尽くしていきたい」と抱負を語りました。

 午前11時からは職員およそ70人を前に訓示を行い「前例にとらわれず風通しが良い市役所にすることなどを改めてお願いします」と述べました。

3年連続「プレミアムいちご県」に認定

 2月、開かれた「第3回全国いちご選手権」で、県内の生産者が出品した多くのいちごが高い評価を受けたとして、埼玉県が3年連続で「プレミアムいちご県」に認定されました。

 「全国いちご選手権」を主催する日本野菜ソムリエ協会の福井栄治代表理事は、最もおいしいいちごを生産している県として、大野知事に「プレミアムいちご県」の認定証を手渡しました。

 「第3回全国いちご選手権」では、全国各地の産地から集まったいちご375品の中から本庄市の久米原農園で生産された県産ブランドの「あまりん」が最高金賞を受賞しました。

 また、県内から出品された酸味と甘みが楽しめる「かおりん」や、高い糖度で真っ白な果肉の「べにたま」なども高い評価を受けました。

 埼玉県が「プレミアムいちご県」に認定されるのは3年連続です。

 大野知事は「開発をする県、生産者にとっても大変な誇り。3回連続で認定いただいているので、気を引き締めてレベルを下げないようにしたい」と述べました。

 日本野菜ソムリエ協会福井栄治代表理事「量で勝てない分、品質を上げることで10年15年ぐらい前から取り組んでいることが結実している。これだけあまりんが有名になってきたので、買いたいけど買えない人をどれだけ少なくするかがこれから求められる課題」

“耐震化の重要性を伝える” 水道管工事 見学会

 市民に水道への理解を深めてもらうおうと設置から40年以上が経過し老朽化した水道管を、地震に強いものに取り替える工事の見学会が、さいたま市で行われました。

 17日はさいたま市浦和区の住宅街で、普段は見ることができない地中に埋まっている水道管の取り替え工事が行われました。

 作業員は電動カッターなどの工具を使い、耐震性に優れた新しい水道管に交換していました。

 さいたま市によりますと、配水管の総延長は、およそ3680キロで、設置後40年以上が経ったものは交換の対象です。

 市では、毎年総延長のおよそ1パーセントにあたる38キロを目標に、古い水道管を地震に強いものに更新しています。

 さいたま市の水道管が耐震化されている割合は2022年度末の時点で53.1パーセントで、神奈川県相模原市と千葉県千葉市を除く政令指定都市や東京都よりも高くなっています。

 見学した市民は、作業工程や切断された管の断面を確認し、老朽化した水道管を更新することの大切さを学んでいました。

 さいたま市水道局給水部南部水道建設課 藤平敏治課長「普段使っているとなかなか当たり前だと思うが、こうした更新事業を行って、水道管の耐震化を進めている。安心して使ってもらえるようにこれからも事業を進めていく」