プライド
「おっ、ヘクターやるじゃないかっ!!とんでもなく可愛い子じゃないか」
色とりどりの果実をうずたかく積み上げる店の店主だった。
前を通りかかった二人を見つけ大声を上げた。
手近にあった赤い大きな林檎が2つ放りなげられ、ヘクターの手に収まった。
「親爺、気前いいな、ありがとさん!!」
「おまえにやるんじぇねえ、この可愛い子ちゃんにやるんだ。掃きだめに鶴っていうのはこんなことやなぁ」
がははっと大きな身体を揺らして豪快に笑った。
ひどいいいようだ・・・。
親爺の言う、『可愛い子ちゃん』は心の中で思う。
そこまであからさまに、女の子に見えると言わなくてもいいだろうに。
誇り高い男の子であるシュヴァインには不満である。悪意はないとはわかっても、言われて嬉しいものではない。
折角林檎をくれたのに、ここで否定するのもどうだろうかと考えるシュヴァインの横で、
「そうだろう!!ラヴラヴだぜ、親爺はヨダレ出るほど羨ましいだろっ!!」
とヘクターが返して、とてもびっくりした。
ヨダレ、で・・・ラヴラヴ。
元の動詞から意味はわかるが、シュヴァインの周りにはない使われ方だった。
スラングだ。宮殿の奥では決して聞こえてこない言葉である。しかも、それは自分に対して使われている。
シュヴァインは、ヘクターを見上げる。ヘクターは少し背が高いから見上げなくてはならない。
物言いたげな大きな灰青色の目に気づき、ヘクターは首を傾げた。
「なんだ?」
なにをどう言ったらいいのか。
「・・・らう゛らう゛・・・」
無表情な低い声は、少女だと思っている店の主には不機嫌なものに聞こえた。
「意味知らないか?」
「意味ぐらいわかります」
二人の間に生まれた微妙な空気に、なんだか自分が貴族の少女の機嫌を損ねさせ、不穏な雰囲気を呼び寄せたように思ってしまった人のいい男は、今日の朝入ったばっかりの艶のいいオレンジを掴むと
「お嬢さん、これも持っていきなよ。南方のフルーツだ、甘くて美味しいよ」
と今度は投げたりせず、シュヴァインの手に丁寧に渡した。
「ありがとうございます、いただきます、ご主人」
にっこりとシュヴァインはせいいっぱい『可愛く』微笑んで礼を言った。

「女の子にしておいた方がいいだろ?男で、銀髪で、貴族でって言ったら簡単に思いついちまうだろ、『シュヴァイン』ってさ。バレたらダメじゃん」
ヘクターは、林檎を服の袖で拭いたあと、一囓りした。
「そうですね。でも、嫌ではありませんか?違うのに、相手は男なのにそんな風に見られているのは」
そんな風とは、恋人同士だ。
「別に」
と、ヘクターは言う。
「おまえ、そんなに嫌だったのか?」
「・・・私は構いませんよ。それにここは私の生活環境ではないですから、私は時々来るだけです。でもあなたは、違う。変な噂が立ってしまったら居辛くなってしまう」
まじめに心配しているのだとわかる。
そうだけどさ、言いたいことはわかったけど。
白い顔に長い銀色の髪の綺麗なシュヴァインにそうやって見つめられると、結構、じーんとさえくるんだけよね。ヘクターは思う。
「心配いらないよ、大丈夫だって安心しろよ」
ちょっと悪いかなと思ったけど、素直に言ってしまった。
「身分違いの悲恋とかそういうのになってもさ、おまえが心配してるような変な噂にはならないって。だってどう見てもふつう女の子にしか見えないよ、おまえ」
シュヴァインの頬が引きつった。

「林檎もオレンジも食わないの?」
ヘクターはにやっと笑った。
「わかった。皮付きだからだ。そうだったらそうと言えばいいのに、俺、小さな弟がいたから慣れてるんだよ。剥いて小さく切ってやろっか?」
戸惑いは、あっさりと霧散した。外見は白っぽくあろうと血の気は多いのだ。
ヘクターを睨みつけた後、シュヴァインは大きな林檎に歯を立てた。
はじめて囓った林檎はとても酸っぱかった。
シャクシャクと、二人は堤防で土手の草の上に腰を下ろして林檎を食べる。
大きな林檎だった。
いつものようにこれも半分づつでよかったよな、とヘクターがぼそりと言うほどで、残したら勿体ないと二人は最後には無言になって食べ果たした。
ガラガラと、川を挟んだ体面の道を1台の馬車が通りかかったのはようやくシュヴァインの林檎も芯だけとなった頃だった。
軽やかに走る2頭の馬の馬具も煌びやかな、豪奢な馬車だった。
貴族だ。
背筋をぴんと立てた御者が務める車の扉には紋章が描かれている。
ヘクターは込み上げる嫌悪感に馬車を見ていたが、ふと横のシュヴァインが膝の上に顔を伏せているのに気が付いた。
そのまま、何ごともなく馬車は去っていって、シュヴァインは顔を上げた。
「知っている奴なのか?」
「ええ、知ってます。大抵の家の代表格の顔は覚えています。家紋は勿論のことです」
窺うような目をしながら、シュヴァインは話す。
自分のことも話せよとあの日約束したから、それを守っているのだとヘクターは思った。
「そうか。・・・そうだよな。ああ、だったらこうやって出くわすことはやっぱりヤバイよな」
緊張感が伝わって伝染するけれど、ヘクターも出来るだけ平静を装う。
「そこまで心配しなくても大丈夫だと思いますけれど、一応念を入れて・・・ですね。でも、きっとこの格好ではまったくわからないと思います。私の顔など見てないでしょうから」
「・・・だったら、おまえの何見てるんだ?」
「謁見用の特別仕立ての刺繍の重い派手な服」
「・・・今より派手なのか?」
ヘクターにとって今シュヴァインが来ている物だって刺繍はないけれど、充分貴族っぽくて上等だと思うのだ。
「金銀の刺繍がびっしりなんです。石も縫いつけられてます。あの服は嫌いだから、私も終わり次第すぐ脱ぐのですけれど。・・・あれはセンスも悪い。私には金糸や、赤い色の石は似合わないと思いませんか?」
「・・・見たことないからよくわからん」
そんなことはない、似合いそうな気がすると言ったら、俺もセンスが悪いということになるよなと考えたヘクターは返答を濁したのだ。
違う世界だとヘクターは思った。シュヴァインが言う石とは宝石で、変わらない年の子供なのに、貴族の家の代表に謁見するのだ。
その図は、想像することも難しかった。場所も、衣装も、空気も、まったく知らない見たことないことは、想像もできないのだと気付いた。
少なからず、ヘクターに動揺が流れた。
無表情でじっと自分の様子を見ていたシュヴァインが浮かべたものが苦笑であって、ヘクターはさらに焦った。
「なんだよ。・・・見てみたいと思ったんだ。悪いかっ」
「見てもつまらないものですよ」
「いいんだよ、それは俺が見た後で判断するんだ」
「じゃあ今度、遊びに来て下さい。窮屈なだけで何もないところですけれど」
今度の表情はもう少し軟らかかったから、胸を撫で下ろした。
「じゃあ、約束な」
「約束は、私はちゃんと守らせますよ?」
にっと笑いあう。
いろいろぎこちなく、それでも一歩前進なのだ。

「ちらっとあなたを横顔を目にしましたが」
お腹がふくれて草の上に転がっていたヘクターに声が掛けられる。
「鋭い目つきで馬車を見てましたね」
シュヴァインに指摘されて、ヘクターは頭を掻いた。
バツが悪かった。
否定は出来ない。きっとその通り睨んでいたと自分でわかっているからだ。
「格好悪いな・・・俺」
「理由を聞いていいですか?」
「いいけどさ。おまえにとってそれこそ不快かもしれないよ」
と断った後で、ヘクターは思い出を話し始めた。

ずっと小さい頃。
父さんが体を壊してしばらく経った頃だったろう。
ヘクターは8歳くらいだ。
穏やかな記憶は色あせていくけれど、あの日のあの時のことはしっかり覚えている。
母さんが泣いたのを見たのはこのときがはじめてだったからだ。
父さんが働けなくなって、あの日母さんとヘクターが街に来たのは、何かを売って食料を手に入れるためだっただろう。家にはめぼしい物はなかったはずなのに古道具屋に母さんはなにを売ったのだろうか、ヘクターは店の前で待たされたからわからない。
店から出てきた母さんは悲しそうな顔をしていた。
予想以下の金額でしか売れなかったのか、売ってしまったことが辛かったのか、どっちかだったのだろう。
「待たせたわね」
母さんはヘクターの金の頭の上に優しく手を置いた。
撫でてくれた。
撫でながら、
「私もあなたのような金の髪だったらよかったのにね」
呟きはヘクターに聞こえてしまった。
意味がわかった。
だから、ヘクターは短くしていた自分の髪を心底悔やんだのだ。

そのあと食料品の買うために一軒の店に行った。
母さんは、またヘクターを店前に置いていった。
店の扉の前のステップに座って、ヘクターは待っていた。
日はそろそろ傾いて、通りには仕事を終え家路に向かう人が溢れ出し、彼らを引き入れるためにあちこちの店からいい匂いが流れ出していた。
お腹がすいていた。
あの頃は、ずっとお腹がすいていた。父さんが畑で倒れてから生活は苦しくなっていた。もともと父さんと母さんが二人で一生懸命働いてそれなりにお腹が満たされる生活だったのに、母さん一人では辛くなってもしかたがないだろう。
無理なんだ。
僅かな蓄えを使って、母さんがさらに必死に働くようになって、ヘクター達兄弟も一日中手伝った。
それでも、お腹がふくれる日はやってこなかった。
お腹がすいていた。
美味しそうなシチューの匂いに堪らなくなっていた。
ふらふらと匂いに釣られて歩いていった。
お金なんて勿論持ってなかったけど、盗んで食べるつもりだった訳じゃない。
ただ、煮えているところが見たかったんだ。
ぼうっと歩いていたから、人にぶつかってしまった。
高そうなお店からいっぱいの箱を抱えて出てきたその人は視界を塞ぐ荷物の山に前は見えていなかっただろう。
馬車にその綺麗な箱を積み込む最中だった。箱は買い物された物で、馬車はぴかぴかで大きくて、寄り合い馬車ではない。貴族だった。
ヘクターを尻餅着かせた男は転がることはなかったが、バランスを崩して、荷物を取り落として、青ざめた。
貴族の主人に怒られると思ったのだ。
自分が怒られる前に、男はヘクターを諸悪の根元にしてしまいたかった。
血相を変えて、ヘクターを叱りつけはじめた。
耳元で大声で怒鳴られて、でもあまり真剣に聞いていなかった。
お腹がすいていたんだ。
早く匂いの方に行きたかった。
だから、男は余計に怒ったと思う。
すると、馬車の扉が中から開いた。
「奥様っ!」と男が驚いた声を出したから、ヘクターも気になって見てみた。 
布をふんだんに使った裾が広がるドレスを来たおばさんだった。
お化粧が濃く、髪がつやつや光っていた。でもずっと母さんの方がきれいだった。母さんがこの格好をすればもっと似合うと思った。
おばさんは、降りてきた。
すると男は、ヘクターの頭を地面に押さえ付けようとした。
何するんだ、と怒ると男はもっと怒って、
「ぶつかっておいて、言うことがあるだろう!」
と言う。
「お腹がすいた」
と言った。
ぶつかったのは両方が悪いから、俺だけ謝るのおかしいからな。
でも、そんなことまで実際あの時考えていたわけではなかったけどね。
とにかく、お腹がすいていたんだ。
男がげんこつで殴ってきた。腕を掴まれていたから逃げられない。
2発目が来ると、目を瞑ろうとしたとき
「止めなさい」
とおばさんが言った。
だから一発殴られただけですんだ。
「ヘクターっ!!」
母さんの声だった。
騒ぎに気付いて店から出てきてくれたんだ。
ぎゅっと胸に抱きしめられた。
「この子がなにをしたのかはわかりませんが、お許し下さい。ちゃんと私から言い聞かせて同じことは2度とさせません」
「その子はあなたの子ですか?」
おばさんが母さんと話をする。
「そうです。私の子です」
「お腹をすかせているようです。それなのに、あなたは子供を放って置いて何をしていたのですか?」
可哀想にと、おばさんは静かに言った。
母さんの腕の力がぐっと強くなった。
「受け取りなさい」
首をねじ曲げて見ると、白い手袋の手の上に金貨が3枚載せられて母さんの前に突き出されていた。
母さんは黙ってじっと見ていたあと、首を横に振った。
「・・・結構です」
声が震えていた。
「あなたの意地ですか?意地で受け取らない・・・。母親でしたら自分ではなく子供をことを第一に考えるべきではありませんか?子供に罪はありませんよ。空腹に苦しませてはいけません」
母さんの身体も、震えだした。
母さんはゆっくりと手を伸ばした。
「ありがとうございます」と礼を言って、胸に抱いていた俺ごと地に伏せた。
馬車が立ち去って、周りで見ていた人たちもざわざわと動き出した。
母さんと俺だけ、ずっと動けずにしばらくそのままそこに固まっていた。
母さんは声を殺して、泣いていたんだ。
悲しそうに、悔しそうに。
「・・・そうね、子供達に罪はないわ。わかってる。・・・でも私たちだって、悪いことはしていないわ。・・・一生懸命働いて働いて、あの人は無理しすぎて・・・体を壊してしまって子供達を苦しませることになってしまっているけど、悪くない。・・・私たちだって罪はないわっ!!」
母さんは小さくそう言って、いっぱい涙を流した。
ああいうのを慟哭って言うんだろうね。
そのあとようやく落ち着いて、それまで腕の中でじっとしていたヘクターを解放した。
涙でぐしゃぐしゃな顔で、ちょっと恥ずかしそうに疲れた感じで、でもとっても優しく微笑んだ。
「お金貰っちゃったね、なにか美味しい物食べましょうね・・・あなたの好きなものを買いましょうね」

母さんが泣いて言っていたことと母さんが言われたことはヘクターの心に焼き付いた。
あの時はよくわからなかったけれど、あとになって理解出来るようになって、ヘクターはあのおばさんがとても憎らしくなった。
一生懸命だったのに、母さんは悪くなかったのに責めて、泣かしたんだ。
お金をくれたのは余裕があったからだ。働けないきれいな服を着て、それでもお金が余っていたんだ、あのおばさんは・・・あの貴族は、・・・貴族は。
あれは、優越感じゃないのか。自分の有り余る余裕をひけらかした。
母さんは、きっと子供のためにプライドを捨てた。
自分だけの身だったら受け取らなかっただろう。

「だから、貴族嫌いになったんだよ」
黙って話を聞いていたシュヴァインは顔を上げて大きな目で俺を見た。
聞いて、こいつはなにを言うだろうか。
母さんに同情を示すか、それとも、俺の八つ当たりを冷静に指摘するか。興味があった。
じっとヘクターは感想を待つ。
シュヴァインはじっくり考えているようで、ドキドキする。
ゆっくりと口を開いた。
「髪って売れるんですね。思い付きせんでした。・・・私も金色ではないけれどいくらかにはなりますよね、きっと・・・」
全身の力が抜けた。
ヘクターはずるりとへたり込んで、土手を転がってゆきそうになった。
期待は見事に外された、こう来るとは思わなかった。
「おまえ、本当にやりそうだよな。・・・絶対切って売るんじゃないぞ。それやったらバレるんだってこと忘れんなよ?」
「わかっています。最終手段です。そういうときのためにも髪はこれからも伸ばすことにします」
ヘクターは嫌そうな顔をして、もう一度釘を差す。
「絶対に最終手段だからな!」
シュヴァインはくすくす笑った。
そして。
「ねぇ、ヘクター。あなたがお腹がすいて苦しんでいたら、・・・私の周りにも物が余っています。必ず、お金か、食べ物か手に入れて、私はあなたに持ってくるでしょう。そうしたら、あなたはやっぱり誇りを掛けて怒りますか?受け取ってくれないのですか?」
突然来たそれには、ヘクターは言葉を失った。
「食べなければ苦しいとわかります。続けば死んでしまいます。罪はなくても死んでしまいます。私もその貴族と同じように、相手のプライドを踏みにじってしまうかもしれません。あなたを押し倒して、嫌がっても、口の中に食べ物を突っ込んででも胃に収めさせるかもしれません。あなたは私の友達だから」
灰青色の瞳は真剣な光を湛えていた。
「俺、そんな状態は絶対作らないから」
とだけ、ヘクターはようやく言った。

二人が座る土手の草がさらさらと風に吹かれていた。

「今度は、私の話をしますね」
シュヴァインが押し黙ったままのヘクターの顔をちらりと見た。
返事を待たず話し出す。
「私は両親の記憶はないのですよ。生まれてすぐ引き離されて、アバロンに連れてこられたのです。アバロンの皇帝継承は血縁など全く関係はありません。アバロン帝国領土の中から予言によって、選出されるのです。・・・私は広い帝国のどこから連れてこられた者なのでしょうね。聞いても決して教えられません。貴族の中にいるけれど、私はもしかしてアバロン貴族の血など一滴も流れていないのかもしれない者って、ことですよね。・・・別に、それはどうでもいいです。
腹が立つのは、私は自分の出自のことはなにも知らないことです。
アバロンの中枢のごく一部の者だけが握ってるのでしょう。大抵の者は知りません。
そして、それが当然のようにみななにも言わないのです。
私は誰であるか・・・どういう生まれの者か。
みな、私を『最終皇帝』だとしか見ていないってことでしょう。
アバロンの施政は闘いにあけくれてアバロンを留守にすることが多い皇帝に任せることは無理です。その陰にいる者達が実権を握っているのです。
・・・だからそうなると私の意味合いは、どこの馬の骨だっていい、ただ戦って勝利をもたらせればいい・・・というところなのでしょうね」
「なんだよ、それ・・・。おまえ、本気で言ってるのか?」
「大抵の皇帝は多かれ少なかれみんな皇帝に選ばれて苦しんでいました。少し違いはあるけれど、私のも延長線上の疑問です」
「おまえ、そんなん・・・悲しすぎるって!おかしいよっ。そうだ、なんとか親、探せないのか?」
話を聞いてヘクターは顔を真っ赤にして憤る。
「ありがとう」
シュヴァインは笑った。
「あなたが怒ってくださって嬉しかったです。誰にも話したことないことでした。ずっと誰かに聞いて欲しかったのです。私はこれでもう平気です。・・・そんな顔しないでください、困ります。・・・親と共に暮らしていないのはあなたと一緒ですよ、私だけのことではないでしょ?」

みんな悲しんで生きてゆくんだね。

みんな一生懸命なんだよね。

今日は友達といっぱい話をした。
秘密の話をうち明けあった。
ほんの少し勇気を出しあったのだ。

別れて、それぞれの住処に戻ってもしばらく二人は余韻を引きずって頭がくらくらしていた。
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