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CLD-757 電源入らず 執念の原因究明


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イメージ 1
(写真は修理後、動作確認している時のものです)

H/Oに2週間程前からパイオニアのLDプレーヤー、CLD-757の電源が入らず1kで
置いてありました。
セルフチェックコーナーで通電テストしてみますと確かに電源を入れる事が出来ません。
正確には、通電はしているのですがスタンバイを示す赤いランプが0.5秒ほどで消えてしまうのです。
電源入らずと言う事で警戒しているのか皆さん(というか転売目的の人達が(爆)買われないようです。

こういうものに立ち向かってこそ真のジャンカーです。
ということで、私が頂きました(笑)
もはや腕試し、謎解きみたいなものです。動く動かないの低レベルなバクチではございません。

症状:
コンセントに差した瞬間にスタンバイランプが一瞬点灯するが、すぐに消えてしまい電源が入れられない。


コンセントに差した際に「キュン」という音がするので電源部は動作しようとしている様子です。
1次側のSW制御用のICは新電元のMA2440(データシートPDF)で、このICは
8mmVTRのEV-BS3000やS2500、S1500に使われており、秋葉の若松で入手が可能で以前交換した事があります。

幸いな事にICは死んでいませんでした。
ショート破壊で死亡している場合はヒューズが切れているので通電せず、
雷サージ等でSW素子が破損し動作していない場合は「キュン」音はせずにダンマリです。
ただし、電解コンデンサが不良になっていました。
常時通電される上、常に近傍の抵抗からの発熱に曝されるため寿命は短いと予想されます。
特にビデオデッキではこの起動用のコンデンサが不良になって電源が入らなくなる症状は定番中の定番のトラブルで山ほど見てきました。

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イメージ 2

コンデンサは400V耐圧の105℃品に交換しました。
しかし症状は好転しません。
調べると元々2次側の電圧は出力されておりコンデンサー不良は関係ありませんでした。
それでも不良だった事は事実なので交換する必要性は当然あります。

スーパーキャパシタ(電気二重層コンデンサ)の液漏れ
次に疑ったのはメモリーバックアップ用スーパーキャパシタの液漏れです。
これの漏液がパターンをショートさせたり腐食断線させているのいではないかと考えたのです。
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パイオニアの製品全般に言えますが、裏板を外して基板にアクセスできないのでメンテナンスしにくいです!
コネクターも線材をダイレクトに差すタイプが多いので抜き差しを何度も繰り返す事は避けたいところです。
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豪快に噴いており基板はベタベタになっておりましたが、幸いパターンの損傷には至っていませんでした。
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基板を念入りに清掃して新しいスーパーキャパシタに交換します。
これは秋月で100円で購入した中国メーカー製のものです。
元のELNAみたいに液漏れしなければ良いのですが。。
ELNAも置いてあったのですが液漏れしたのを沢山見ているので個人的には嫌いです。
NECトーキン製が一番信頼性が高いと思います。(漏れているのを見たことが無い)
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しかし、これでも症状は全く改善しません。

あれこれ悩みまくる日々が始まります。
テスターであちこち当ってもそれっぽいところが見当たりません。

ディスプレイ基板には+5Vが来ていますが、メイン電源には供給が無いです。
ディスプレイ基板にあるマイコンは電源と直結し、常時通電されスタンバイ状態でリモコン等を待ち受けています。
電源を入れると、このマイコンのPin16からPOWER-ON信号が出力されて、電源基板にあるトランジスタをONさせることでメイン電源に供給が行われるようになっていました。

この事からディスプレイ基板のマイコンが動作していないと断定しました。
マイコンが動作しない時のお約束通り、電源、クロック、RESETを確認しても異常はみられません。

もうサッパリわからなくなり、マイコン不良かと諦めかけていました。
自分のスキル不足と、ゴミを買ってしまった悔しさで、何とも言えない気持ちでモヤモヤして眠れない夜を過ごしました。ちょっと大袈裟ですが(^^;

その後もメゲずに弄っていますと、ディスプレイ基板に液漏れしているコンデンサを見つけました。
回路を追って見るとリセット回路に接続されています。
ひょっとしてコンデンサが不良になって電源投入時CPUの初期化に失敗しているのか
・・・と考えました。

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イメージ 8
この通り、マイナス極より噴いています。
松下の小型品コンデンサはどうも液漏れ多いですね。。
ケミコンテスターにて容量半減、ESR33Ω程で不良確定でした。

さっそく新しいコンデンサに交換しました。
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すると、直りました!!

スタンバイランプのLEDが眩しいくらいに輝いています(爆)
こればかりは事前に情報が無ければ絶対に分からない部分でしょう。
マンマと嵌められました(汗)

回路について
ミツミのリセットIC PST529D(リセット信号発生電圧4.2V)を用いたパワーONリセットとウオッチドッグタイマー回路を構成しています。
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イメージ 10
(他機種の回路図のため、各部品の照会番号は違います)

CLD-757やCLD-737に傾向的な不具合なのかもしれません。
ググると全く同じ症状のジャンク出品がヒットしました。

こんなコンデンサ1個の不良で機械は動作しなくなり粗大ゴミとなってしまいます。
電源入らずで悩んでおられる方の参考になりましたら幸いです。

他に不具合も無く、レンズ清掃で調子良く動いてくれていますので暫く使って見ようと思います。

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