2025年3月5日 05:00 | 無料公開
国民民主党千葉県連の事務所=4日、千葉市中央区
国民民主党県連所属の地方議員の離党が相次いでいる。昨夏以降2人が自主離党し、別の2人は県連の離党勧告を受けて離党した。1人は岡野純子衆院議員(比例南関東)と県連幹事長の天野行雄県議から「パワハラを受けた」と訴え、3人も同調している。一方、竹詰仁県連代表は、離党勧告を受けた議員について「同僚議員への誹謗(ひぼう)中傷」などがあったと指摘し、双方は真っ向から対立している。
離党したのはパワハラ被害を訴えている工藤由紀子浦安市議のほか、石崎英幸市川市議、都築真理子印西市議、榎本怜県議(野田市選挙区)。石崎氏、榎本氏の2人には離党勧告が出ていた。同県連の所属地方議員は12人から8人に減った。
工藤氏は岡野氏の支援を受け、2023年の浦安市議選に出馬し初当選。後に岡野氏や天野氏から会議などで強く叱責(しっせき)されることが続き、昨年5月に適応障害の診断を受けたと訴える。一方、県連側はパワハラの事実を否定。天野氏は千葉日報の取材に、県連幹事長名義で「岡野が工藤氏に態度をひょう変させ、高圧的な言動をしたという事実はありません」とコメントしている。
工藤氏に同調する形で2月に離党した石崎氏、榎本氏について、竹詰県連代表は3日、声明を出し、「県連代表として心からおわび申し上げる」と騒動について陳謝したものの、離党勧告を行った理由については、「同僚議員や支援団体等への誹謗中傷および活動不履行等の反党行為」があったと主張した。