秋田大学 “野球場当面取り壊さず慎重に検討続ける”
秋田大学は去年から、野球場の取り壊しについて検討していますが、今月野球部の学生たちに対して、「当面は取り壊さずに、時間をかけて検討する」と伝えていたことが分かりました。
大学は、学生と話し合い、慎重に検討を進めるとしています。
秋田大学は、敷地内にある野球場について、老朽化や財政難などを理由に去年9月から取り壊しの検討を始めていて、反対する野球部の学生たちは、およそ6500人分の署名を集めて大学に提出していました。
これについて大学が今月中旬、学生たちに対し、「当面は野球場を取り壊さず、時間をかけて検討する」と伝えていたことが、大学や学生への取材で分かりました。
取り壊しの検討は今後も続けますが、反対意見が多数寄せられたことも考慮し、学生と話し合いながら進めるとしています。
秋田大学は、「結論を先送りするのではない。野球場を利用する学生の立場を理解し、学生と相談しながら、引き続き慎重に判断していきたい」としています。
秋田大学硬式野球部の代表の学生は、「引き続き野球場を使用できることとなり、部員一同嬉しく思っています。大学の経営方針や意向を尊重しながら、活動場所が確保されるよう、引き続き対話を重ねていきたい」と話していました。