南陽・荻小の跡地利用、ドッグラン中心の複合施設に 通年利用見据え、屋内外に整備
南陽市の北端にある吉野地区の子どもたちが代々通った荻小の跡地利用について、南陽市は24日、地元の土木建設業・加藤組(加藤敦之(としゆき)社長)と基本協定を結んだ。校舎の屋内外で愛犬と飼い主が遊べるドッグランを中心に据えた複合施設として利活用を図る。地域とつながりながら新たな関係人口、交流人口の拡大を目指す。 整備から35年ほどが経過した校舎は、鉄筋コンクリート造り2階建てで延べ床面積が1857平方メートル。市は昨年4月に跡地利活用の基本方針を策定した。9月に事業提案型一般公募を行い、加藤組の提案に決まった。 地域の宝である母校がなくなることに危機感を抱いた加藤社長(38)は、校舎の有効活用策としてドッグランに着目した。「ペットの犬を家族のように大切にする人が増えている。住宅街では鳴き声を迷惑に思う住民もいるが、ここは違う」と理由を話す。広さ約4300平方メートルのグラウンドで自由に遊ばせることができ、校舎2階にも室内ドッグランを整備し、1年を通した利用を見据える。
校舎内にカフェやペット用品の販売店を置く方針。改修費は約5千万円を見込む。校舎隣の体育館はこれまで同様、地域行事などで使用できる。加藤社長は「旧校舎をただ使うだけでなく地域の持続可能な未来を描き、明るさを取り戻す役割を担いたい」と意気込む。「エコール・ド・オギ」の事業名で、プロジェクトマネジャーや設計デザイナーらと協力して進めていく。来春の事業開始を目指すという。 同市役所で行われた締結式では、加藤社長と白岩孝夫市長が協定書にサインした。白岩市長は「現代のニーズに合った将来性が感じられる事業。市も協力し地域発展につなげたい」と期待感を示した。