中絶前処置で１７歳死亡　横浜地検、医師を不起訴　破水認識も入院させず

　横浜市戸塚区の産婦人科医院で２０１５年１１月、人工妊娠中絶手術のための前処置を受けていた少女＝当時（１７）＝が破水したのに入院させず帰宅させ、その後死亡させたとして、業務上過失致死の疑いで県警に書類送検された男性医師（６９）＝東京都目黒区＝について、横浜地検は２８日、不起訴処分とした。理由は明らかにしていない。

　県警は、男性医師が１５年１１月２７日、同医院で中期人工妊娠中絶手術の前処置中、少女の破水を認識していたのに入院させず帰宅させ、同２９日に感染症による多臓器不全で死亡させたとして、今年２月に書類送検していた。

　県警によると、少女は同２１日に別の病院を受診して妊娠２０週と判明。同２５日からこの医院に通院し、中期中絶（妊娠１２～２１週）手術に向け、子宮頸管（けいかん）を拡張する処置を受けていた。

県警が過失と判断した点は