福島 佐藤栄佐久元知事 死去

福島県知事を5期18年にわたって務めた佐藤栄佐久氏が19日未明、郡山市で亡くなりました。
85歳でした。

元知事の佐藤栄佐久氏は郡山市出身で、昭和38年に東京大学法学部を卒業したあと、父親が設立した衣料メーカーに入社し、日本青年会議所の副会頭などをつとめました。

昭和58年、参議院議員に初当選し、昭和62年には大蔵政務次官に就任しました。

昭和63年に福島県知事に立候補して初当選し、平成18年まで5期18年にわたって務めました。
18年の任期は歴代の福島県知事の中で最長です。

国の原子力政策に強い態度で臨み、平成14年に発覚した東京電力による原子力発電所の一連のトラブル隠しの問題では、県内の原発で計画されていた国のプルサーマル計画の受け入れを白紙撤回するなど、安全性を厳しく監視する姿勢を強調してきました。

その一方、県が発注した公共工事をめぐる汚職事件で収賄の罪に問われ、平成24年に執行猶予のついた有罪判決が確定しました。

関係者によりますと、佐藤元知事は、19日午前3時ごろ郡山市の老人施設で亡くなったということです。

85歳でした。

19日未明に亡くなった佐藤元知事の地元、郡山市では、長期にわたって県政をけん引した功績を評価する声が上がる一方、有罪判決を受けた汚職事件について触れる人もいました。

50代の男性は「原発に反対していたイメージがあり、亡くなったことは残念です。逮捕された事件については、はっきりしない部分もありましたが、安らかにお眠りくださいと伝えたい」と話していました。

70代の女性は「酸素ボンベを引いて歩いている姿を見かけたことがあり、具合がよくないのかなと思っていましたが、急な訃報で驚きました。事件のこともありましたが、最初のころは頑張っていたと思います」と話していました。

また、60代の男性は「郡山市民としては知事として大変よくやってくれました」とたたえていました。

佐藤栄佐久氏の死去を受けて内堀知事は「持ち前の行動力と強い信念をもって県政の運営に当たられました。特に福島空港の開港を始めとした交通インフラの充実、県立会津大学の開学を実現されるなど、現在に至る県土の骨格や人材育成の基盤を築かれました。在任中に掲げられた県民運動のスローガン『うつくしま、ふくしま。』は、策定から30年以上が経過した今もなお、多くの県民の心に息づいています。これからも福島県が復興していく姿を見守っていただきたかっただけに、このたびの突然の訃報は本当に残念でなりません。心から哀悼の意を表します」などとするコメントを発表しました。

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