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Vol.531「悠仁様への残酷な質問」

(2025.3.12)

【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…ご成年を迎えられた悠仁さまの初の記者会見が、3月3日に行われた。そして、この会見をどう見たかという取材を受けた。記者は愛子さまとの比較を喋って欲しがっていたが、皇位継承問題は、当事者個人の問題ではない。あくまでも「制度」の問題であり、その制度を定めている「皇室典範」の問題である。女性・女系天皇を認めて、愛子さまを皇太子にという主張は、悠仁さまを無視するものだと誤解している者が多すぎるが、全く違う!悠仁さまへの「ご自身の結婚についてのお考えと理想とする時期やお相手像についてもお聞かせ下さい」という質問がいかに残酷なものであるか、記者は自覚しているのだろうか?
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…天智天皇の崩御とともに、近江朝廷から覇気は失われ、宮廷内には不穏な空気が漂っていた。革新的な統治を推し進めた先代の影響は絶大であり、その後を継いだ大友皇子は、実子であるがゆえに、未熟さと頼りなさが際立ってしまう。大友皇子のもとに結束を誓った5人の重臣たちは、唐への派兵準備や国内統治、新羅との外交対策に追われていた。次々と迫られる決断に、大友皇子は迷い続け、国政の重責に翻弄されるばかり。次第に「お飾り」にすぎない存在として追いやられていった。一方その頃、吉野に逃れた大海人皇子は……いよいよ壬申の乱が目前に迫っていた!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…れいわ新選組は消極的天皇制廃絶路線?先生の中で「目指す理想」と「どうしようもない現実」との拮抗はどうなっている?小林よしのりは「知識人」なの?『おぼっちゃまくん』を使った学習漫画が作られたらどう思う?「財務省を解体するため」と主張したデモをどう思う?好きな作詞家はいる?…等々、よしりんの回答や如何に!?


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1. ゴーマニズム宣言・第560回「悠仁さまへの残酷な質問」

『愛子天皇論』を描いてきて、わしの読者からの反響には励まされるのだが、読者以外の世間一般に目を向ければ、ほとんどの人が「愛子さま」には好意を持っているが、「皇統問題」(現在の皇室典範では愛子さまは天皇になれないし、放置すれば皇室が終わる)なんて全く無関心で、理解できていない。
 それは常に意識しておかねばならないことだ。

 ご成年を迎えられた悠仁さまの初の記者会見が、3月3日に行われた。
 そして、この会見をどう見たかという取材を受けた。もっとオタク的な若者かなと思っていたが、常識と節度と健康的な明るさを持つ好青年になっておられて非常に安心した・・・というようなことを記者に話した。

 記者は愛子さまとの比較を喋って欲しがっていたが、皇位継承問題は、当事者個人の問題ではない。あくまでも「制度」の問題であり、その制度を定めている「皇室典範」の問題である。
 現在は皇太子が不在だが、それも皇室典範第8条に「皇嗣たる皇子を皇太子という」と定められているからだ。秋篠宮殿下は「皇嗣」ではあるが「皇子」=天皇の子ではないから、皇太子にはなれないのだ。

 そして「皇嗣」とは、あくまでも現段階における皇位継承順が1位であるというだけのことである。
 例えば昭和天皇は、即位した時点で皇女しかいなかったため皇太子が不在となり、弟の秩父宮が皇嗣となって、8年ほどその立場にあった。
 しかし昭和天皇に皇子・明仁親王(現在の上皇陛下)が誕生すると、明仁親王が「皇嗣(旧典範では『儲嗣』という)たる皇子」=皇太子となり、秩父宮は皇位継承順2位に後退し、皇嗣ではなくなった。
 皇嗣とは暫定的な立場にすぎないのである。

 しかも現在の皇室典範でも、第3条に「皇嗣に、精神若しくは身体の不治の重患があり、又は重大な事故があるときは、皇室会議の議により、前条に定める順序に従つて、皇位継承の順序を変えることができる」と定められている。
 皇位継承の順序は変えることができて、「皇嗣」が変わることもあるというのは、皇室典範にも定められているのだ。
 男系固執派は「悠仁さままでの皇位継承はゆるがせにしてはならない」と馬鹿のひとつ覚えで繰り返しているが、現行の制度上でもその主張には何の根拠もないのである。
 だから、皇室典範第1条の「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」という条文の「皇統に属する男系の男子」を、単に「皇統に属する子孫」に改正すれば、女性天皇も女系天皇も可能になり、愛子さまが次の天皇になられるのだ。

 これは皇室典範の問題であり、明治に皇位継承資格を「男系男子」に限定したことが諸悪の根源だったのである。
 しかも、戦後の典範では「庶子」(正室以外の女性の子)を廃して「嫡出子」に限定するように改正されている。
 もっとも、仮に典範が「庶子」を認めたままだったとしても、今どき側室を復活できるわけもないのだが、ともかく現行の皇室典範では、「男系男子」に限定した上に「側室の排除」まで法制度化しており、皇位継承を史上最も狭い範囲にしてしまっているのである。

 わしは、悠仁さまの記者会見で「ご自身の結婚についてのお考えと理想とする時期やお相手像についてもお聞かせ下さい」という質問があったことについて実に不愉快だった。
 なんという残酷な質問をする記者がいるんだ!? 
 軽々しく「結婚観」なんか聞いているが、もしこのまま皇室典範が改正されなければ、悠仁さまと結婚する女性は、必ず男子を産まなければならないということになる!
「理想のお相手像」も何も、絶対に男子を産める女性としか悠仁さまは結婚できないのだ!
 そのことを当然、悠仁さまはもう知っておられるはずだ。父親の秋篠宮殿下が息子の将来について、本人に何も言わないまま育てるなんてことはありえない。結婚については、こんなことが起こるという話は当然、しているはずだ。

 悠仁さまが結婚したら、悠仁さまのご結婚相手の女性に皇室の存亡の全てがかかってくる。その女性が男子を産めなければ、その時点で皇室の滅亡が決定するのだから。
 悠仁さまの奥さんが妊娠したとなったら、日本中の注目が集まる。「さあ男の子か、男の子か!」「絶対に男だよな!」「男子じゃないと皇室が終わるんだぞ!」と、ものすごい話題となる。何しろ皇室が続くかどうかの瀬戸際なのだ。世の中は騒然となり、その期待をたったひとりの女性が一身に受けなければならなくなるのだ。
 そして誕生したのが女の子だったら、全国民がガッカリして、溜め息をつくことになる。
 そして、直ちにもうひとり産め、今度こそ男を産んでもらわないと、皇統が滅びるぞという危機感に駆られた声が押し寄せて来ることになる。

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くりんぐ
くりんぐ

ゴーマニズム宣言・第560回「悠仁さまへの残酷な質問」拝読しました。

一夫一妻で男系継承に固執したままでは、悠仁さまのご結婚相手が雅子さま以上に酷い「男子産め圧力」に晒されるのは容易に想像できます。
どんなに悠仁さまが素晴らしい方でも、心無いバッシングに反論する自由も無く、贅沢も出来ず、「必ず一人以上男子を産め」と責められる環境は、ご結婚を躊躇うには十分すぎます。

仮に悠仁さまのご結婚相手が同年代の方とすれば、その親世代は雅子さまが「男子に恵まれない」というだけで酷いバッシングに苦しめられてきたことを覚えている世代。
個人の努力ではどうしようもできない「必ず男子を一人以上産む」ことを強いられるのですから、結婚に賛成なんてできないでしょう。

悠仁さまは、多感な年頃に姉の小室眞子さんが心無いバッシングに苦しまれてきたのを目の当たりにしてこられました。
そんな悠仁さまが、お相手の女性を苦しめることになるご結婚を望むとは考えられません。
男系派にいかに責められようと。


くりんぐ
くりんぐ

悠仁さまが心から愛する方とのご結婚が叶う未来を願うなら、一刻も早く性別を問わない直系長優先の双系継承へ一刻も早く変更する必要があります。
それにより、今上陛下の直系優先の原則に従って愛子さまが皇太子になられます。

愛子さまが皇太子になられるということは、悠仁さまのご結婚相手が「男子産め圧力」に苦しまなくてよくなった証。
日本が男尊女卑の国であることを捨て去って、男女どちらに生まれようと祝福される国になった証。

ハートマン軍曹
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ブログ「アントニオ猪木と新間寿の興行のようなものか?」読みました。
「よしりん亡き後、『戦争論』をどう伝えるか?」はおそらく全てのゴー宣ファンが常々気にしている部分ではないかと思われとても刺激的で非常に良いテーマだと思います。
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くりんぐ
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木蘭さんのトンデモ見聞録・第355回「女帝・持統天皇烈伝〈8〉大海人皇子、挙兵す」拝読しました。

若く経験の乏しい大友皇子では頼りにならない、やはり大海人皇子にこの国を率いてもらいたい。
そんな声がどんどん大きくなっていき、焦る朝廷。

朝廷の動きから、自分が「謀反人」の烙印を押される日が近いと悟った吉野の大海人皇子が、とうとう挙兵を決断。
ささらはかつて学んだ陰陽五行説を用いて、大海人皇子に挙兵の日を助言。

朝廷の目を気にして表立って協力はできないものの、大海人皇子側の動きを朝廷に報告せず見逃す者もいて、流れは大海人皇子に傾いていました。

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Vol.531「悠仁様への残酷な質問」|小林よしのり
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